R3前期:社会福祉⑤

R3前期 社会福祉 問5
 次の文のうち、社会福祉における権利擁護に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. すべての児童福祉施設においては、サービスの質の向上に向けて、福祉サービス第三者評価事業が義務付けられている。  →×
  2. 「被措置児童等虐待届出等制度」において、保育所、認定こども園はその対象とならない。 →〇
  3. 成年後見制度には、「法定後見制度」と「任意後見制度」の2種類がある。 →〇
  4. 社会福祉事業の経営者に対して「苦情解決責任者」「苦情受け付け担当者」「第三者委員」の設置が求められ、適切な苦情解決に努めなければならないとされている。 →〇

正答:4 × ○ ○ ○


R3前期:社会福祉⑥

R3前期 社会福祉 問6
 次の文のうち、「母子及び父子並びに寡婦福祉法」に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 母子家庭及び父子家庭において、児童が、その置かれている環境にかかわらず、心身ともに健やかに育成されるために必要な諸条件が保障される。 →〇
  2. 母子家庭の母及び父子家庭の父の、健康で文化的な生活が保障される。 →〇
  3. 母子家庭の母及び父子家庭の父並びに寡婦は、自ら進んでその自立を図り、家庭生活及び職業生活の安定と向上に努めなければならない。 →〇
  4. 福祉事務所は、母子家庭、父子家庭及び寡婦の福祉に関する相談に応じ、必要な調査および指導を行う。 →〇

正答:1 ○ ○ ○ ○


R3前期:社会福祉⑦

R3前期 社会福祉 問7
 次の文のうち、生活保護制度に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 原則として、保護は、個人ではなく世帯を単位としてその要否及び程度を定める。 →〇
  2. 原則として、保護は、「民法」に定める扶養義務者の扶養に優先して行われる。  →×
  3. 原則として、保護は、他の法律による扶助に優先して行われる。  →×
  4. 原則として、保護は、要保護者、その扶養義務者又はその他の同居の親族による申請がなくても開始することができる。  →×

正答:2 ○ × × ×


R3前期:社会福祉⑧

R3前期 社会福祉 問8
 次のうち、障害児が利用することができる福祉サービスとして、誤っているものを一つ選びなさい。

  1. 放課後等デイサービス
  2. 居宅介護
  3. 同行援護
  4. 就労移行支援
  5. 短期入所

正答:全


R3前期:社会福祉

R3前期 社会福祉 問9
 次の文のうち、社会福祉の相談員に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 婦人相談員は、配偶者のない者で現に児童を扶養している者および寡婦に対し、相談に応じ、その自立に必要な情報提供および指導を行う。  →×
  2. 都道府県に配置される身体障害者福祉司は、身体障害者更生相談所の長の命を受けて、身体障害者の福祉に関し専門的な知識及び技術を必要とする業務を行う。 →〇
  3. 乳幼児を 10 人以上入所させる乳児院には、家庭支援専門相談員を置かなければならない。 →〇
  4. 児童福祉司は、児童相談所長の命を受けて、児童の保護その他児童の福祉に関する事項について、相談に応じ、専門的技術に基づいて必要な指導を行う等、児童福祉の増進に努める。 →〇

正答:3 × ○ ○ ○


R3前期:社会福祉⑩

R3前期 社会福祉 問 10
 次の文のうち、民生委員に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 住民の相談に応じ、必要な援助を行う。 →〇
  2. 職務に必要な知識および技術の修得に努めなければならない。 →〇
  3. 給与は支給されない。 →〇
  4. 任期は5年である。  →×

正答:1 ○ ○ ○ ×


R3前期:社会福祉⑪

R3前期 社会福祉 問 11
 次のうち、パールマン(Perlman, H.H.)が著したソーシャル・ケースワークの4つの要素とその説明の組み合わせとして、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 人(Person) ―――  生活上で課題を抱え、支援を必要とする人 →〇
  2. 問題(Problem) ――― 利用者の直面する生活上の問題や課題 →〇
  3. 計画(Plan) ――――  支援を行うにあたり必要とされる支援計画  →×
  4. 過程(Process) ――  利用者と支援者との関係を基盤として展開される支援過程 →〇

正答:2 ○ ○ × ○


R3前期:社会福祉⑫

R3前期 社会福祉 問 12
 次の文のうち、ソーシャルワークの展開過程に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. インテークとは、受理面接といわれるもので、利用者のニーズや問題のアウトラインを聞き取る面接過程である。 →〇
  2. インターベンションとは、介入や実施といわれるもので、利用者の問題解決への具体的な支援計画を立案する過程である。  →×
  3. モニタリングとは、経過観察といわれるもので、介入や実施した内容が妥当であるか検討する過程である。 →〇
  4. エバリュエーションとは、終結を意味し、その後の経過を見守る段階である。  →×

正答:1 ○ × ○ ×


R3前期:社会福祉⑬

R3前期 社会福祉 問 13
 次の文のうち、相談援助の原理・原則に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 受容とは、利用者をあるがままに受け入れることである。 →〇
  2. 個別化とは、一人一人の利用者を個人としてとらえることである。 →〇
  3. 非審判的態度とは、利用者を一方的に非難しないことである。 →〇
  4. 利用者の自己決定の尊重とは、利用者は自己決定権を有しており、支援者は利用者の自己決定を侵害してはいけないことである。 →〇

正答:1 ○ ○ ○ ○


R3前期:社会福祉⑭

R3前期 社会福祉 問 14
 次の文のうち、相談援助の方法・技術に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. アウトリーチとは、支援の必要な状況であるにもかかわらず、それを認識していない、あるいは支援につながっていない利用者に対して、支援者から援助につなげるための働きかけを行うことである。 →〇
  2. ケアカンファレンスとは、支援に関する情報を共有し、組織的な支援計画を作成するための会議への参画及び会議を運営することである。 →〇
  3. ソーシャルアクションとは、利用者の支援に必要となる公的・私的な社会資源の分野・業種等の横断的な協働関係を形成することである。  →×
  4. ケアマネジメントとは、支援の開始にあたり、支援計画に基づいて、利用者が公的な社会資源やボランティア等の民間サービスを統合的に利用できるように仲介していくことである。 →〇

正答:2 ○ ○ × ○


R3前期:社会福祉⑮

R3前期 社会福祉 問 15
 次の文のうち、グループワークの過程に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 準備期とは、利用者がグループに溶け込むために利用者同士の接触、交流をうながす働きかけをし、相互作用を活性化していく時期である。  →×
  2. 開始期とは、グループの目的を明確にし、具体的な援助計画を立て、その支援ができる環境を整える時期である。  →×
  3. 作業期とは、グループの主体的な展開を重視し、利用者と少し距離を保ちながら側面的に援助していく時期である。 →〇
  4. 終結期とは、利用者自身、自らが自己の目標を評価し、同時に支援者の行う援助を振り返って評価する時期である。 →〇

正答:5 × × ○ ○


R3前期:社会福祉⑯

R3前期 社会福祉 問 16
 次の文のうち、福祉サービス第三者評価事業に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 福祉サービス第三者評価事業は、質の高い福祉サービスを事業者が提供するため、すべての福祉サービスを提供する事業所において義務として取り組む事業である。  →×
  2. 厚生労働省が策定したガイドラインに基づき、都道府県が第三者評価基準を策定している。  →×
  3. 福祉サービス第三者評価事業の目的等については、「社会福祉法」によって定められている。 →〇
  4. 福祉サービス第三者評価事業の評価結果は、福祉サービスを提供する事業所の同意を得て、市町村により公表されている。  →×

正答:5 × × ○ ×


R3前期:社会福祉⑰

R3前期 社会福祉 問 17
 次の文のうち、福祉サービス利用援助事業(日常生活自立支援事業)に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 判断能力が不十分な認知症高齢者のみを対象としている。  →×
  2. 事業の実施主体は、地域包括支援センター及び福祉事務所とされている。  →×
  3. 事業の具体的な援助内容は、日常的金銭管理サービスのみである。  →×
  4. 全国社会福祉協議会によると、事業開始から 2017(平成 29)年度まで、実利用者数は漸次増加傾向にあるとされている。 →〇

正答:5 × × × ○


R3前期:社会福祉⑱

R3前期 社会福祉 問 18
 次の文のうち、高齢者虐待に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 高齢者虐待の種別は、身体的虐待、介護等放棄、心理的虐待、性的虐待の4つのみである。  →×
  2. 2018(平成 30)年度において高齢者虐待と認められた件数は、養護者によるものより、養介護施設従事者等によるものの方が多い。  →×
  3. 高齢者虐待の防止等、高齢者の権利擁護に関する相談窓口の一つとして、地域包括支援センターがあげられる。 →〇
  4. 2018(平成 30)年度において、虐待の種別では、養護者と養介護施設従事者等ともに、介護等放棄が最も多い。  →×

正答:5 × × ○ ×


R3前期:社会福祉⑲

R3前期 社会福祉 問 19
 次の文のうち、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 総務省の人口推計(2018 年 10 月1日現在)によると、日本の総人口は、2005(平成 17)年に戦後初めて前年を下回り、2011(平成 23)年以降は継続して減少を続けている。 →〇
  2. 厚生労働省の人口動態統計の概況(2016 年)によると、日本の出生数の動向をみると、1947(昭和 22)年以降、2016(平成 28)年に初めて 100 万人を割った。 →〇
  3. 総務省の人口推計(2018 年 10 月1日現在)によると、日本の 15 ~ 64 歳の生産年齢人口は、1950(昭和 25)年以降、2018(平成 30)年に初めて総人口の4割を切った。  →×
  4. 厚生労働省の国民生活基礎調査の概要(2018 年)によると、日本の世帯の動向について、2018(平成 30)年の世帯構造別にみると、「夫婦と未婚の子のみの世帯」は約5割と最も多い。  →×

正答:1 ○ ○ × ×


R3前期:社会福祉⑳

R3前期 社会福祉 問 20
 次のうち、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」に定められている障害福祉サービスとして、不適切なものを一つ選びなさい。

  1. 就労継続支援 →〇
  2. 自立生活援助 →〇
  3.  共同生活援助 →〇
  4. 訪問リハビリテーション  →×
  5. 療養介護 →〇

正答:4


R3前期:保育の心理学①

R3前期 保育の心理学 問1
 次の文はエインズワース(Ainsworth, M.D.S.)のアタッチメント(愛着)に関する記述である。A~Dの記述にあてはまる用語を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 子どもが初めて訪れる部屋に親子を案内し、親と分離させたり、見知らぬ人と対面させたり、親と再会させることによって、子どもの反応を組織的に観察する実験法である。 →SSP(ストレンジ・シチュエーション法)
  2. 親との分離に際し、泣くなどの混乱を示すということがほとんどない。 →Aタイプ(回避型)
  3. 親との分離に際し、多少の泣きや混乱を示すが、親との再会時には積極的に身体接触を求め、すぐに落ちつく。 →Bタイプ(安定型)
  4. 親との分離に際し、非常に強い不安や混乱を示し、親との再会時には、親に強く身体接触を求めるが、その一方で親に対して強い怒りを示す。 →Cタイプ(アンビバレント型)

【語群】
ア IWM(インターナル・ワーキング・モデル)  イ SSP(ストレンジ・シチュエーション法)
ウ Cタイプ(アンビバレント型)  エ Aタイプ(回避型)  オ Bタイプ(安定型)
(組み合わせ)
  A B C D

  1. ア エ ウ オ
  2. ア オ ウ エ
  3. イ ウ オ エ
  4. イ エ オ ウ →〇
  5. イ オ エ ウ

正答:4


R3前期:保育の心理学②

R3前期 保育の心理学 問2
 次の幼児と保育士の園庭におけるやりとりを記述した【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
2~5歳児の子どもたちが砂場でそれぞれ遊んでいた。保育士が来ると、ある子どもが皿に型抜きをした砂を盛って「ハンバーグ」と言って差し出した。すると保育士は「わぁ、おいしそー」と言って、食べる真似をしたが、それがあまりにも上手で本当に食べてしまったようにも見えた。これに対して、子どもたちは次のような反応を示した。
2歳児: 保育士の様子をジーっと見つめた後、型抜きをした砂を食べられるものだと思ったのか、自分も一緒になって本当に食べようとした。
3歳児: 保育士の様子を不思議そうに見つめた後、少し気持ちが混乱したかのように「おいしい?」と聞いてきた。
4歳児: 「それ食べたら病気になるよ!」「早く口から出してー!」と焦った様子で保育士に伝えた。
5歳児: ちょっと驚いた様子をみせたが、冗談だと理解したのか「じゃあ、今度はこれも食べてー」と、次々、型抜きをした砂ハンバークを持ってきて、「僕も食べるよー。なーんてね、嘘だよー」と言った。
【設問】
次のA~Dのうち、上記の事例の説明として適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 子どもの反応として、大まかには「信じ込み」から「疑い」そして「笑い」へという発達変化がみられる。 →〇
  2. 不可思議な出来事に対して、「疑い」の気持ちを持ちつつも、同時に「信じる」心もあわせ持っている。 →〇
  3. 虚構の世界と現実の世界の境界を揺れ動きながら、世界に対するものの見方や考え方を経験していく。 →〇
  4. ごっこ遊びの中で、子どもは虚構を虚構として認識することで、怖いものや不思議を楽しむようになる。 →〇

正答:1 ○ ○ ○ ○


R3前期:保育の心理学③

R3前期 保育の心理学 問3
 次の文は、子どもの言語発達に関する記述である。適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 子どもは、時には「ワンワン」を犬だけでなく、ねこ、うま、うし、などのあらゆる四つ足動物に使ったり、大人の男性を「パパ」といったりするように、語を大人の語の適用範囲よりも広く使う。これを語の過大般用/語彙拡張(over-extention)という。 →〇
  2. 子どもは、時には自分のコップだけを「コップ」というなど、特定の文脈だけに限定された語の使用をする。これを語の過小般用/語彙縮小(over-restriction)という。 →〇
  3. 子どもが早期に獲得する語彙 50 語の中では、人や物のような目に見える具体物を表す名詞よりも、動きを表す動詞の方が獲得しやすい。  →×
  4. 語彙爆発/語彙噴出(vocabulary spurt)とは、これまで少しずつ増えていた子どもの語彙が、ある時期に急増する現象をいう。 →〇

正答:2 ○ ○ × ○


R3前期:保育の心理学④

R3前期 保育の心理学 問4
 次の(A)~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
ヒトにおいては、発達の過程の中で遺伝と環境の問題は、(A イ 遺伝と環境の相互作用)が発達を規定していると捉えられている。また、近代の高度産業社会の成立とともに、世代が新たになるにつれて、様々な発達が低年齢化したり、集団や地域差が生じるという(B エ 発達加速現象)が指摘された。(B エ 発達加速現象)には2つの側面がみられる。一つは、発達速度や発達水準の差を異なる世代間の相違とする(C オ 年間加速現象)であり、①身長・体重の伸び、②第二次性徴発現の低年齢化などがあげられる。もう一つは、発達速度や発達水準の差を同世代間の集団差、地域差とする( D カ 発達勾配現象)であり、①都市部の青少年は、それ以外の郡部の青少年に比較して身長が高い、②都市部の児童は、それ以外の郡部の児童よりも性成熟が低年齢化している、などがあげられる。
【語群】
ア 環境      イ 遺伝と環境の相互作用  ウ 発達普遍現象  エ 発達加速現象
オ 年間加速現象  カ 発達勾配現象
正答:4 イ エ オ カ


R3前期:保育の心理学⑤

R3前期 保育の心理学 問5
 次の文は、ピアジェ(Piaget, J.)の発生的認識論に関する記述である。(A)~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
ピアジェの発生的認識論では、2~7歳の子どもは(A イ 前操作期)にあたる。この時期は(B エ 前概念的思考)と(C オ 直観的思考)とに分けて考えられている。この説によれば(B エ 前概念的思考)では、子どもは2頭のゾウを見て、そこから共通性を取り出しゾウというひとまとまりである類として捉えることは難しく、「ゾウの花子」「ゾウの太郎」というようにそれぞれ個として考える。(C オ 直観的思考)では、カテゴリーを伴う思考ができるようになり、徐々に複数の知覚情報によって理解できるようになる。例えば、大きさだけで理解していたことが、大きさと重さの2つから考えられるようになり、「大きいけれど軽い」などの判断が可能になる。しかし、その一方で、この時期の子どもの判断は見かけにより左右され、また他人の視点にたって物事を捉えて行動することが難しいことなどをピアジェは( D  キ 自己中心性)と名づけた。
【語群】
ア 具体的操作期  イ 前操作期   ウ 感覚的思考  エ 前概念的思考
オ 直観的思考   カ 論理的思考  キ 自己中心性  ク 利己主義
(組み合わせ)
  A B C D

  1. ア ウ オ ク
  2. ア ウ カ キ
  3. ア エ オ キ
  4. イ ウ カ ク
  5. イ エ オ キ  →〇

正答:5


R3前期:保育の心理学⑱

R3前期 保育の心理学 問 18
 次の【図】は、「平成 27 年度 第8回高齢者の生活と意識に関する国際比較調査結果」(内閣府)における、「別居している子供を持つ高齢者が、別居している子供と会ったり、電話等で連絡をとったりしている頻度」について示したものである。以下の【設問】に答えなさい。
(備考)60 歳以上の男女を対象に、別居している自分の子供との接触頻度について尋ねた調査である。
【図】
図表3-2-イ-1 別居している子供との接触頻度(男女別)
(別居している子供がいる方に)

【設問】
次のA~Dのうち、【図】を説明する文として適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 各国の「全体」では、「ほとんど毎日」と「週に1回以上」を合わせた割合は、アメリカ、ドイツ、スウェーデンでは6割を超えるが、日本はおおよそ5割である。 →〇
  2. 各国の「全体」では、日本、ドイツ、スウェーデンでは「週に1回以上」の割合が最も高く、次いで日本とスウェーデンでは「月に1~2回」の割合が高くなっている。  →×
  3. 「男性」に着目すると、日本とドイツの男性は、「ほとんど毎日」と「週に1回以上」を合わせた割合が5割を下回っている。  →×
  4. 性別で比較すると、4か国とも「ほとんど毎日」の割合は男性より女性で高く、特にアメリカとドイツでは女性の割合が男性よりも 10%以上高い。 →〇

正答:3 ○ × × ○


R3前期:保育の心理学⑥

R3前期 保育の心理学 問6
 次の文は、幼児の学びの過程に関する記述である。(a)~(d)の下線部分を説明するものとして、【説明欄】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
幼児期においても、子どもは様々な工夫をしながら、すでに計算のやり方を発見しているのである。例えば、(a )おはじき2個と3個を合わせるのであれば、指を2本立て、次に指を3本立て、改めて(b )指を数え直すと5になることを見い出す。そのうちに、はじめの2本は立てずに後の3本を立て、(c )「1、2」と口で言って、3本の指を立てる時点で「3、4、5」と口で言うこともするようになる。さらに(d )「3に5を足す」といった場合に、「5に3を足す」というように、順序を逆に行うと楽だということも発見する。
【説明欄】
ア 「対象を数える順序は数に無関係である」ことは順序不変の原則という。
イ 「数詞をいつも同じ順序で唱える」ことは安定した順序の原則という。
ウ 「付与された最後の数詞が対象の集合の数を示す」ことは基数の原則という。
エ 「数える対象のそれぞれに、ただ一つの数詞を割り当てる」ことは一対一対応の原則という。
(組み合わせ)
  a b c d

  1. ア イ ウ エ
  2. ア ウ イ エ
  3. ウ イ エ ア
  4. エ ア ウ イ
  5. エ ウ イ ア →〇

正答:5


R3前期:保育の心理学⑦

R3前期 保育の心理学 問7
 次の文のうち、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」1「乳児保育に関わるねらい及び内容」の一部として、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 子どもからの働きかけを踏まえた、応答的な触れ合いや言葉がけによって、欲求が満たされ、安定感をもって過ごす。 →〇
  2. 保育士は、子どもの反応を引き出し、関心を方向づけ、保育士からの働きかけを受け止める力を育てるようにすると、子どもは身近な環境に親しみをしめすようになる。  →×
  3. 生活の中でも、遊びの中でも、保育士等が主導し、たくさんの経験を重ねることで、後の子どもの主体性の芽生えを育む。  →×
  4. 保育士等による語りかけや歌いかけ、発声や喃語等への応答を通じて、言葉の理解や発語の意欲が育つ。 →〇

正答:3 ○ × × ○


R3前期:保育の心理学⑧

R3前期 保育の心理学 問8
 次のうち、観察法についての記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1.  観察法は、構造化の程度によって構造化観察、半構造化観察、非構造化観察の3種類に分類される。  →×
  2. 観察者が存在することによる影響をできるだけ避けようとする場合、傍観的観察を行う。 →〇
  3. 参与観察は、人の生活の場で対象となる人たちと関わりながら、観察することをいう。 →〇
  4. 現場に解決すべき課題があると気づいたとき、当事者たちの生活や社会をよくするために観察し、実践研究を進めていくことをアクションリサーチという。 →〇

正答:4 × ○ ○ ○


R3前期:保育の心理学⑨

R3前期 保育の心理学 問9
 次のうち、「保育所保育指針」第4章「子育て支援」(2)「保護者の状況に配慮した個別の支援」に照らして、子どもの障害や発達上の課題への対応として適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 他の子どもや保護者に対しては、保育所としての方針や取り組み等について丁寧に説明するとともに、必要に応じて障害に対する正しい知識や認識ができるように配慮する。 →〇
  2. かかりつけ医や保健センター等との連携をはじめ、児童発達支援センター等の専門機関からの助言を受けたりするなど、状況に応じて関係機関と協力しながら支援していくことが重要である。 →〇
  3. 保育所では、子どもへの援助に関する計画や記録を個別に作成して進め、一方、保護者支援は外部専門機関に託するなど、分けて考えるのが基本である。  →×
  4. 就学に際しては、保護者の意向よりもこれまでの保育所生活を踏まえ、小学校や特別支援学校等への交渉を図ることが求められる。  →×

正答:2 ○ ○ × ×


R3前期:保育の心理学⑩

R3前期 保育の心理学 問 10
 次の文は、学童期以降の仲間関係に関する記述である。(A)~( E )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
小学生の中・高学年に形成される(A ア 凝集性)の高い仲間集団は(B イ ギャング・グループ)と呼ばれる。(B イ ギャング・グループ)は、一緒に同じ活動に熱中することで得られる一体感や充実感を活力源とする集団である。一方、中学生頃の女児にしばしばみられる(C エ チャム・グループ)は、お互いの感覚が同じであり「分かり合っている」ことを確認し、誇示する仲間集団である。(C エ チャム・グループ)が(B イ ギャング・グループ)と異なるのは、単に同じ活動を共に行うだけでなく、共通の趣味や話題を核とした密接な関わりをもつ点にある。だが、どちらも( D ク 排他的)な性質をもつことは共通した特徴である。
しかし、現代では、遊び場の減少や( E キ 少子化)の進行、ゲームなどの遊び方の変化により、こうした仲間集団のあり方が変化しているといわれる。
【語群】
ア 凝集性  イ ギャング・グループ  ウ 拡散性  エ チャム・グループ
オ 親和的  カ ピア・グループ  キ 少子化  ク 排他的  ケ 高齢化
(組み合わせ)
  A B C D E
1 ア イ エ ク キ →〇
2 ア イ カ オ ケ
3 ア イ カ ク キ
4 ウ エ イ ク キ
5 ウ カ エ オ ケ
正答:1


R3前期:保育の心理学⑪

R3前期 保育の心理学 問 11
 次のA~Dのうち、エリクソン(Erikson, E.H.)の発達理論に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 生涯は8つの段階に区分され、各段階はその時期に達成されるべき発達課題をもち、それを乗り越えることにより次の段階に進むという過程をたどる。 →〇
  2. 学童期から青年期にあたる第4段階と第5段階では、「自主性 対 罪悪感」、「同一性 対 同一性の混乱」の危機がある。  →×
  3. 青年期はアイデンティティを模索する時期であり、モラトリアムの時期としている。 →〇
  4. アイデンティティとは、自己の連続性と斉一性についての感覚であり、「自分とは何か」についての答えである。 →〇

正答:2 ○ × ○ ○


R3前期:保育の心理学⑫

R3前期 保育の心理学 問 12
 次のA~Dのうち、幼児と周囲の大人との関係に関する記述として、「保育所保育指針」に照らして考えた場合、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 保育所の生活において地域の人たちと積極的に関わる体験をもつことは、人と関わる力を育てる上で大切である。 →〇
  2. 子どもが地域の人々との交流を通して、人間は一人だけで孤立して生きているのではなく、周囲の人たちと支え合って生きていることを実感することが大切である。 →〇
  3. 近年は、家庭においても地域においても人間関係が希薄化し、子どもたちの人と関わる力が弱まってきている。 →〇
  4. 保育士は、親や祖父母などの家族のことを話題にすることで、子どもが家族の愛情に気付き、家族を大切にしようとする気持ちをもつように働きかけることが必要である。 →〇

正答:1 ○ ○ ○ ○


R3前期:保育の心理学⑬

R3前期 保育の心理学 問 13
 次のA~Dのうち、子育てを取り巻く社会的状況に関する記述として、適切な組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「保育所等関連状況取りまとめ(平成 31 年4月1日)」(令和元年 厚生労働省)において、保育所等待機児童数の状況を年齢別にみると0歳児の利用率が上昇傾向にあり、待機児童数は特に0歳児に多い。  →×
  2. 「育児と介護のダブルケアの実態に関する調査」(平成 28 年 内閣府)によると、子育てと親の介護を同時に担うダブルケアを行う者は 30 歳~ 40 歳代が多く、男女ともにダブルケアを行う者全体の約8割を占める。 →〇
  3. ひとり親家庭になる原因の一つである離婚に関して、「平成 29 年(2017)人口動態統計の年間推計」(厚生労働省)によると、日本の年間婚姻件数と離婚件数の割合は、ほぼ4:1である。  →×
  4. 「統計が語る平成のあゆみ」(平成 31 年 総務省)および「平成 30 年版男女共同参画白書概要」(平成 30 年 内閣府)によると、女性の社会進出に伴い、女性の労働力人口比率のM字型曲線は少しずつ緩やかになり、共働き世帯は増加している。 →〇

正答:4B D