R1後:社会福祉④

令和元年度 後期試験 社会福祉問4
次の文のうち、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「保育所保育指針」では、保護者の苦情などへの対応に関する規定はない。 →×
  2. 児童福祉施設の長は、入所中の児童等で親権を行う者、未成年後見人のない者に対し、一部都道府県知事の許可を得て、親権を行うことができる。 →〇
  3. 福祉専門職としての保育士は、子どもや保護者が抱える問題やニーズを代弁(アドボカシー)して支援していくことが求められている。 →〇
  4. 「児童の権利に関する条約」では、「児童の最善の利益」という言葉を規定している。 →〇

正答:3×○○○


R1後:社会福祉⑤

令和元年度 後期試験 社会福祉問5次の文は、社会福祉事業に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 保育所は、第一種社会福祉事業である。 →×
  2. 障害者支援施設は、第二種社会福祉事業である。 →×
  3. 共同募金を行う事業は、第二種社会福祉事業である。 →×
  4. 児童養護施設は、第一種社会福祉事業である。 →〇

正答:5×××○


R1後:社会福祉⑥

令和元年度 後期試験 社会福祉問6
次の文は、社会福祉制度の利用者負担に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「生活保護法」による介護扶助においては、利用者負担はない。 →〇
  2. 介護保険制度における第一号被保険者の居宅介護サービス費の利用者負担の割合は、定率で1割である。 →×
  3. 保育所を利用する際の利用者負担額は、保護者等の負担能力によらず一律である。 →×

正答:2○××


R1後:社会福祉⑦

令和元年度 後期試験 社会福祉問7
次の文は、社会手当に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 特別児童扶養手当の支給には、前年の所得が法定の額を超えないことが要件として含まれる。 →〇
  2. 障害児福祉手当は、重度障害児が対象である。 →〇
  3. 児童扶養手当の手当額は、法律で定められている。 →〇
  4. 児童手当は、18歳以下の児童が対象である。 →×

正答:1○○○×


R1後:社会福祉⑧

令和元年度 後期試験 社会福祉問8
次の文は、社会福祉の専門職に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 介護福祉士の資格は、一定期間以上の実務経験がある者に任用される。 →×
  2. 介護支援専門員の資格は、厚生労働大臣への登録を必要とする。 →×
  3. 社会福祉士でない者であっても、相談援助を行うことができる。 →〇
  4. 社会福祉主事に任用されるためには、社会福祉主事国家試験に合格する必要がある。 →×

正答:4××○×


R1後:社会福祉⑨

令和元年度 後期試験 社会福祉問9
次の文は、わが国の育児休業制度に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」は、職業生活と家庭生活の両立に寄与することを目的として掲げている。
  2. 育児休業制度は、原則として子が1歳になるまで利用できる。C育児休業基本給付金は、雇用保険として支給される。
  3. 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」には、勤務時間の短縮等の措置は、中学校就学の始期に達するまでの子を養育する労働者に対して提供されると規定されている。


正答:全(組み合わせ)ABCD1○○○×2○○×○3○×○×4×○×○5××○○


R1後:社会福祉⑩

令和元年度 後期試験 社会福祉問10
次の文は、雇用保険制度に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 雇用保険の失業等給付には、求職者給付、就職促進給付、教育訓練給付、雇用継続給付の4つがある。 →〇
  2. 求職者給付には、病気やけがの場合の医療費の給付が含まれている。 →×
  3. 求職者給付は、求職の申し込みをしてから疾病または負傷のために求職活動することができなくなった場合には、支給されない。 →×
  4. 雇用保険の費用は、労働者の支払う保険料だけであり、その保険料は給料から天引きされる。 →×

正答:3○×××


R1後:社会福祉⑪

令和元年度 後期試験 社会福祉問11
次の文は、ソーシャルワークの成り立ちに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. ケースワークの源流は、イギリスにおけるチャルマーズ(Chalmers,T.)の隣友運動とロンドンの慈善組織協会の活動である。 →〇
  2. セツルメント活動は、ロンドンのバーネット夫妻(Barnett,S&H)によるハル・ハウス、さらにはアダムズ(Addams,J.)の設立したシカゴのトインビーホールを拠点として展開された。 →×
  3. バートレット(Bartlett,H.)は、ケースワークを理論的に体系化し、『社会診断論』、『ソーシャル・ケースワークとは何か』など多くの著書を出版した。 →×
  4. パールマン(Perlman,H.H.)は、ケースワークの構成要素として「4つのP(人、問題、場所、過程)」をあげている。 →〇

正答:3○××○


R1後:社会福祉⑫

令和元年度 後期試験 社会福祉問12
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
H保育士が勤務するS保育所には、最近、休みがちになっているK君(4歳、男児)がいる。10日ぶりにK君が登園したが、いつもと違って元気がなく、午睡の着替えの際に背中や腹部にうっすらとあざが数か所見つかった。H保育士はK君が午睡から目覚めた後に、あざについて「ここどうしたの?」と尋ねると、K君は「転んだ」と返答した。H保育士は虐待ではないかと思った。
【設問】
次のうち、この段階におけるH保育士の対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「先生には何を言っても大丈夫だよ。」とK君に笑顔で対応する。 →〇
  2. 同僚の保育士、主任保育士に報告・相談する。 →〇
  3. 迎えに来た母親に虐待の有無を尋ね、あざの原因について追求する。 →×
  4. あざの状態について詳細に記録に残す。 →〇

正答:1○○×○


R1後:社会福祉⑬

令和元年度 後期試験 社会福祉問13
次の文は、ソーシャルワークの援助のあり方に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「インテーク」では、クライエントのニーズを多面的に把握する。 →〇
  2. 「アセスメント」では、クライエントの抱えている問題について情報収集を行う際、クライエントのストレングスについて情報収集をすると、援助の焦点がぼやけてしまうため行うべきではない。 →×
  3. 「モニタリング」では、提供しているサービスに対して、その提供状況に不具合があるかどうかをチェックするため、利用者のサービスに対する満足感を評価する必要はない。 →×
  4. 多様なニーズを抱えているケースに対する「インターベンション」では、ソーシャルワーカーが中心となって関係機関に声をかけ、チームアプローチで行う場合がある。 →〇

正答:2○××○


R1後:社会福祉⑭

令和元年度 後期試験 社会福祉問14
次の文は、社会福祉の援助技術に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. ケアマネジメントとは、生活問題を抱えている人に対し、効果的・継続的に必要なサービスを組み合わせて援助していくことである。 →〇
  2. ネットワーク(ネットワーキング)とは、サービスを必要とする人が、地域の社会資源を活用するために、有効な組織化を推進していく方法である。 →〇
  3. スーパービジョンの主な機能には、「教育的機能」と「支持的機能」と「管理的機能」がある。 →〇
  4. ソーシャルアクションとは、関係機関の専門職でチームを形成し、目標に向かってチームの強みを意識し、チームの強みを意図的に活用して支援することである。 →×

正答:1○○○×


R1後:社会福祉⑮

令和元年度 後期試験 社会福祉問15
次の文は、「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律」に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 配偶者からの暴力だけでなく、事実上婚姻関係と同様の事情にある相手からの暴力にも適用される。 →〇
  2. 地域包括支援センターは、配偶者暴力相談支援センターとしての機能を果たすようになった。 →×
  3. 配偶者暴力相談支援センターの機能には、生活資金の給付が含まれている。 →×
  4. この法律には、「売春防止法」に基づく婦人保護施設が暴力被害女性の保護を行うことができる旨、記載されている。 →〇

正答:3○××○


R1後:社会福祉⑯

令和元年度 後期試験 社会福祉問16
次の文は、保育所のサービス評価に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 保育所は、福祉サービスの自己評価を行うなど、福祉サービスの質の向上に向けて努力することが義務づけられている。 →〇
  2. 保育所は、定期的に第三者評価を受審するよう努めなければならない。 →〇
  3. 保育所の第三者評価を行うのは、市町村自治体である。 →×
  4. 保育所の公表された自己評価や第三者評価受審の結果は、利用者がサービス選択を行うための情報として活用される。 →〇

正答:2○○×○


R1後:社会福祉⑰

令和元年度 後期試験 社会福祉問17
次のA~Dを、策定された順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. ゴールドプラン(高齢者保健福祉推進10か年戦略)
  2. エンゼルプラン(今後の子育て支援のための施策の基本的方向について)
  3. オレンジプラン(認知症施策推進5か年計画)
  4. 障害者プラン~ノーマライゼーション7か年戦略~

正答:1A→B→D→C


R1後:社会福祉⑱

令和元年度 後期試験 社会福祉問18
次の文は、わが国の少子化の状況に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 厚生労働省の人口動態統計によると、わが国の合計特殊出生率は、2016(平成28)年で1.44と国際的にも低い水準である。 →〇
  2. 『厚生労働白書』(平成27年版)によると、少子高齢化が進行した結果、わが国の総人口は、「45年後の2060年には、8,674万人に減少」すると推計されている。 →〇
  3. 厚生労働省の人口動態統計によると、出生数は、2016(平成28)年には約97.7万人と、統計開始以来はじめて100万人を割った。 →〇
  4. 『厚生労働白書』(平成27年版)によると、都道府県別の合計特殊出生率は、東京などの都市部において高く、地方において低い傾向にある。 →×

正答:1○○○×


R1後:社会福祉⑲

令和元年度 後期試験 社会福祉問19
次のうち、福祉計画等と、このことが定められている法律名の組み合わせとして、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
<福祉計画等><法律名>

  1. 市町村地域福祉計画――――――――――「社会福祉法」 →〇
  2. 市町村障害児福祉計画―――――――――「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律(障害者総合支援法)」 →×
  3. 市町村介護保険事業計画――――――――「介護保険法」 →〇
  4. 市町村子ども・子育て支援事業計画―――「子ども・子育て支援法」 →〇

正答:3○×○○


R1後:社会福祉⑳

令和元年度 後期試験 社会福祉問20
次の文は、「少子化社会対策基本法」第2条「施策の基本理念」の一部である。(A)~(D)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
少子化に対処するための施策は、父母その他の保護者が子育てについての(A →第一義的責任)を有するとの認識の下に、国民の意識の変化、(B →生活様式)の多様化等に十分留意しつつ、(C →男女共同参画社会)の形成とあいまって、家庭や子育てに夢を持ち、かつ、次代の社会を担う子どもを安心して生み、育てることができる(D →環境)を整備することを旨として講ぜられなければならない。
(組み合わせ)ABCD

  1. 第一義的任務 価値観  男女雇用均等社会 社会
  2. 第一義的役割 金銭感覚 男女同権平等社会 地域
  3. 第一義的義務 生活環境 男女平等推進社会 生活
  4. 第一義的責任 生活様式 男女共同参画社会 環境  →〇
  5. 第一義的責務 問題意識 男女協働施策社会 条件

正答:4


R1後:保育の心理学①

令和元年度 後期試験 保育の心理学問1
次のA~Eのうち、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」2「1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容」(2)「ねらい及び内容」エ「言葉」の一部として、正しい記述を○、誤った記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 親しみをもって日常の挨拶に応じる。 →〇
  2. 生活の中で必要な言葉が分かり、使う。 →×
  3. いろいろな体験を通じてイメージや言葉を豊かにする。 →×
  4. 絵本や紙芝居を楽しみ、簡単な言葉を繰り返したり、模倣をしたりして遊ぶ。 →〇
  5. 保育士等や友達の言葉や話に興味や関心をもって、聞いたり、話したりする。 →〇

正答:3○××○○


R1後:保育の心理学②

令和元年度 後期試験 保育の心理学問2
次の文において、ピアジェ(Piaget,J.)理論とその後の展開として(A)~(D)の用語が適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

ピアジェの理論に基づく(A社会的構成主義 →×)では、子どもが活動を通して知識を構成していくという能動性を重視する。主に物理的環境との相互作用を中心とする子ども個人の知的構成の理論である。発達の主体はあくまでも子ども自身である。子どもの内的な枠組みである(Bシェマ →〇)と環境が与える情報とのズレを解消することで認知発達が促される。これを(C同化 →×)と呼ぶ。ある発達段階に到達した子どもは、物理的事象でも社会的事象でも、共通した思考が適応できるとされ、領域一般性と名付けられた。しかしその後、領域によって発達の様相が異なることが多くの研究から明らかになってきた。これは(D領域特殊性 →×)と呼ばれる。
正答:4×○××


R1後:保育の心理学③

令和元年度 後期試験 保育の心理学問3
次の文は、ヒトの出生時の特徴についての記述である。(A)~(E)にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

哺乳類は、生まれた時は未熟で自分の力で動きまわることのできない(A オ 就巣性)のものと、生まれた時からすでに成熟していて自力で移動することのできる(B ウ 離巣性)の二つに分類することもできる。ヒトの場合は、胎児期から音声に反応して母親の声を聞き分けるなど、感覚や知覚の能力を有するが、運動能力が未発達な状態で生まれてくることから、(C カ ポルトマン(Portmann,A.))はこれを二次的(A)と呼び、(D エ 生理的早産)という考え方で説明した。つまり、人間は大脳の発達が著しいため、十分な成熟を待って出産することは体の大きさの問題から難しく、約(E サ 1年)早く未熟な状態で生まれるといわれている。

【語群】
ア ローレンツ(Lorenz,K.)  イ 2年  ウ 離巣性  エ 生理的早産  オ 就巣性  カ ポルトマン(Portmann,A.)  キ 放巣性  ク ハーロウ(Harlow,H.F.)  ケ 帰巣性  コ 身体的早産  サ 1年
正答:2オウカエサ


R1後:保育の心理学④

令和元年度 後期試験 保育の心理学問4
次の記述に該当する理論として正しいものを一つ選びなさい。

ギブソン(Gibson,J.J.)が提唱した知覚理論であるが、より発展的に生態学的な立場から知覚の機能を論じている。それによれば、人は環境内にある情報を知覚し、それによって行動を調整していると考えている。例えば、いつも入り口が開いている部屋で保育をしていると、室外に出て行く子どもがみられるが、入り口を閉めておくと、室外へ出ていくことが少なくなる。このような子どもの行動は、環境によって適応的なものとなっている。

  1. アニミズム論
  2. 生態学的システム論
  3. 自己実現論
  4. アフォーダンス論  →〇
  5. 発生的認識論

正答:4


R1後:保育の心理学⑤

令和元年度 後期試験 保育の心理学問5
次の文は、生活や遊びを通した学びに関する記述である。【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の用語を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. 相手の行動を観察し、その人の意図、期待、信念、願望などを理解するようになると、相手の行動を説明したり、予測したりするようになる。 →イ 心の理論
  2. 文化的に規定され、ステレオタイプ化された知識で、日常的なできごとを理解したり解釈したりできるようになる。 →エ スクリプト
  3. 内発的動機づけを構成する要素で、自分の知らないことに興味をもったり、興味をもったものを深く探究したりしようとする。 →カ 知的好奇心
  4. ある行動をすると、特定の環境変化が引き続いて生じることに気付いて、その行動を繰り返し行うようになる。 →ク オペラント学習

【Ⅱ群】
ア 帰属理論
イ 心の理論
ウ モニタリング
エ スクリプト
オ 知的リアリズム
カ 知的好奇心
キ 観察学習
ク オペラント学習
正答:5イエカク


R1後:保育の心理学⑥

令和元年度 後期試験 保育の心理学問6
次の乳児期の発達に関する記述のうち、下線部分が正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 新生児が、大人の話しかけに同期して自分の体を動かすクーイングと呼ばれる現象が報告されている。 →×
  2. 新生児が数人いる部屋で、一人が泣きだすと、他の新生児も泣きだすことがよくみられる。この現象は社会的参照と呼ばれる。 →×
  3. 乳児の身体に比して大きな頭、丸みをもった体つき、顔の中央よりやや下に位置する大きな目、といった身体的特徴は幼児図式と呼ばれ、養育行動を引き出す効果があると考えられている。 →〇
  4. 乳児は特定の人との間にアタッチメント(愛着)を形成し、不安や恐れの感情が生じるとその人にしがみつく、あるいはくっついていようとする。 →〇

正答:4××○○



R1後:保育の心理学⑧

令和元年度 後期試験 保育の心理学問8
次のA~Dのうち、幼児期の他児との関わりに関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 1歳児クラスでは、他児が物を使い始めると、それを見て自分も使いたくなり、物のやりとりや取り合いが生じる。 →〇
  2. 幼児期を通して、物をめぐるいざこざは日常的に生じるが、その対応や解決の方略は年齢によって変容していく。 →〇
  3. 幼児期を通して、他児たちが遊んでいる場面で、仲間に入れてもらうためには、「入れて」と言えることが必須である。 →×
  4. 5歳になると、遊びの目的を共有し、自分たちで工夫してルールのある遊びを楽しむ姿、より面白くなるようにルールを作り替える姿がみられるようになる。 →〇

正答:2○○×○


R1後:保育の心理学⑨

令和元年度 後期試験 保育の心理学問9
次の文において、集団への関わりとして(A)~(D)の語句が適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
レイヴとウェンガー(Lave,J.&Wenger,E.)は、(A師弟制度 →×)のように参加を通して学ぶことを(B「伝統的参加学習」 →×)と呼び、そのプロセスに多くの学びが発生する可能性があることを指摘した。この論を踏まえて、幼児の集団への関わりについて解釈を試みると、保育所に途中入所してきた幼児は、その園では(C新参者 →〇)であるが、活動や場にその子なりに参加する。少し離れたところから同じクラスの幼児たちの遊び方を観察したり、共同的行為のなかで自分にもできる(D役割 →〇)を担ったりする中で、次第に園での過ごし方、生活や遊びの理解、そこでの人間関係など、多くのことを学んでいく。
正答:4××○○


R1後:保育の心理学⑩

令和元年度 後期試験 保育の心理学問10
次のA~Dのうち、保育における発達援助に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 小学校との連携では、遊びを主導的活動として展開する幼児期の生活と、学習を主導的活動として展開する児童期の教育とを、双方で内容的・方法的に工夫することによって接続を図る。 →〇
  2. 保育所の生活の中で協同遊びの経験を積み重ねておくことは、小学校における協同的な学びにつながっていくものである。 →〇
  3. 保育所保育を小学校教育への準備段階として捉えるのではなく、幼児期の教育と小学校の教育を相互に理解し、生かしあう視点をもつことが大切である。 →〇
  4. 一人一人の子どもに「どのような」支援や配慮が必要となるかについて、保育所で今までに蓄積された情報を保育所幼児保育要録として小学校に送付することが「保育所保育指針」に記されている。 →×

正答:1○○○×


R1後:保育の心理学⑪

令和元年度 後期試験 保育の心理学問11
次のA~Dのうち、成人期・高齢期の特徴に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 成人期では、子どもの巣立ちや老親介護などを通して心理的変化に直面しやすく、時として人生の転機となり、アイデンティティの再構築がみられることがある。 →〇
  2. 知能には、加齢の影響を受けやすいものと受けにくいものがあり、結晶性知能は成人期以降減衰するが流動性知能は高齢期でも低下しにくい。 →×
  3. 身体機能は、加齢に伴い程度の差はあるものの少しずつ低下する。聴覚では母音、低音域の音、ゆっくりしたテンポでの聞き取りづらさを感じる人が多くなる。 →×
  4. 高齢期には、加齢による変化に対処しながら自分の特徴を最大限に活かすなど、幸福に年齢を重ねることをサクセスフル・エイジングと呼ぶ。 →〇

正答:○××○


R1後:保育の心理学⑫

令和元年度 後期試験 保育の心理学問12
次の1~5のうち、子どもの遊びと運動に関する記述として不適切なものを一つ選びなさい。

  1. 運動能力には、筋力や持久力などの運動体力と、視聴覚や筋運動感覚などの知覚を手がかりに運動をコントロールする能力がある。この運動コントロール能力が急激に発達するのは幼児期から児童期である。
  2. 幼児期は、走る、跳ぶ、登る、くぐるなど多様な動きをする遊びよりも、特定の動きを繰り返す運動の方が身体の発達に効果がある。 →×
  3. 近年、地域や家庭において、戸外での遊びの面白さに気づかないまま、室内の遊びに偏りがちな子どもも少なくない。
  4. 保護者に運動習慣がある家庭の幼児は、そうでない家庭の幼児よりも戸外遊びを多く行っているという報告がみられる。
  5. 運動が得意な幼児は、普段一緒に遊ぶ仲間の数が多く、仲間関係が良好で、協調性が高いなど社会性が発達していることが多い。

正答:2


R1後:保育の心理学⑬

令和元年度 後期試験 保育の心理学問13
次の文は、感情と自己に関する記述である。(A)~(D)にあてはまる用語を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 子どもは遊びの中で、思うように自分を表現したり、自分の力でやり遂げたりできることに自信を持ち、(A →イ 自己肯定感)を感じるようになる。
  • 幼児は、ごっこ遊びを通してお母さんやヒーローのように、自分にはできないことができる人にあこがれ、(B →ク 同一視)し、自分の中に取り込む。
  • 自分も使いたかった一つしかないおもちゃを貸してあげるといった(C →ウ 向社会的行動)が起こるためには、仲間の考えや感情を理解し、相手と同じ感情を自分も共有することができることを必要とする。
  • 自分の世界を持ち始めると、自分がしていることやしたことを「見て、見て」と他者に訴えるようになる。他者の視線を自分に集めて(D →エ 自己顕示)し、自己を拡張していく。

【語群】
ア 自己高揚
イ 自己肯定感
ウ 向社会的行動
エ 自己顕示
オ 他律的行動
カ 自己制御感
キ 社会化
ク 同一視
(組み合わせ)
正答:2イクウエ