H31前:保育の心理学④

平成31年度前期試験 保育の心理学 問4 
次の文は、児童期から青年期の移行に関する記述である。(A)~(D)にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の適切な組み合わせを一つ選びなさい。

児童期から青年期に移行する第二次性徴が出現する時期は(A カ 思春期)とも呼ばれる。心理的には、
一般に児童期の(B エ 仲間に基準をおく)傾向から、(C ウ 自己に基準をおく)傾向への準備が始まる。その基底に親からの(D イ 心理的離乳)があり、精神的独立に向かって歩みだすが、その不安定さと葛藤は、しばしば反抗として現れる。
【語群】
ア 潜伏期       イ 心理的離乳  ウ 自己に基準をおく
エ 仲間に基準をおく  オ 経済的自立  カ 思春期
正答:5 カ エ ウ イ


H31前:保育の心理学⑤

平成31年度前期試験 保育の心理学 問5 
次の文は、固定遊具での遊びに関する記述である。適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 固定遊具に複数の幼児が集まると、動きの速さや回数を競ったりして互いに刺激し合いながら遊ぶ姿が見られる。数の限られた遊具では、順番に並んだり、交代したりすることを経験することにもなり、体を動かして遊びながら、人との関わりを学ぶことができる。 →〇
  2. 固定遊具のある園庭は、全園児が使用する共有スペースである。そのため、使い方や遊び方については、幼児と保育士が相互に話し合うことも必要である。 →〇
  3. 固定遊具は他の遊具や用具と組み合わせて使ったり、ごっこ遊びなどのイメージを取り込むことで遊びを広げていくことができる。その一方で、黙々と逆上がりに取り組んでいる幼児もおり、固定遊具での遊びの楽しさは一人一人異なる。 →〇
  4. 固定遊具の高い所で押し合うなど、保育士からは危ないように見えても、幼児は友達の様子や状況を考えながら行動している。そのため、声をかけずに見守ることが大切である。 →×

正答:1 ○ ○ ○ ×


H31前:保育の心理学⑥

平成31年度前期試験 保育の心理学 問6 
次の文は、仲間関係の機能に関する記述である。【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の用語を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. 他者の外的行為を認めるだけでなく、その背後にある気持ちや感情、意図や動機、思考などの内的特性について気付き、正しく推論し、理解する。 →ウ 他者理解・共感
  2. 他者のある行為を理解するために、その人の年齢、性別、職業などについての知識に基づいて推論する。 →ア 社会的カテゴリーの理解
  3. 集団生活を円滑に行うためにある様々な決まりの本来の意味を、仲間との相互交渉の中で、不当な圧力や利害の片寄りなどの経験を通して考えるようになる。 →エ 社会的規則の理解
  4. 自分の思考、感情、動機といった内的経験をそのまま行動に移すのではなく、客観的に捉え直し、自他を正当に比較し、他者の立場を推論しようとする。 →イ 自己統制能力

【Ⅱ群】
ア 社会的カテゴリーの理解
イ 自己統制能力
ウ 他者理解・共感
エ 社会的規則の理解
正答:5 ウ ア エ イ


H31前:保育の心理学⑦

平成31年度前期試験 保育の心理学 問7 
次の文は、幼児のものの見方や考え方に関する記述である。(A )~(D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

メタ認知とは、目標達成のために現在の自己の状態を監視・調整する(A イ モニタリング)や、それに伴う(B エ 感情体験)なども含まれる。幼児期(C キ 後半)から徐々に発達し、出来事を順序立てて話したり、園では当番活動ができたり、忘れ物をせずに帰り支度ができるなど、(D ア プラン)に添った行動を可能にする。

【語群】
ア プラン     イ モニタリング  ウ シェマ  エ 感情体験
オ プライミング  カ 意識体験    キ 後半   ク 前半
正答:1 イ エ キ ア


H31前:保育の心理学⑧

平成31年度前期試験 保育の心理学 問8 
次の文は、アタッチメント(愛着)についての記述である。適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. アタッチメント(愛着)とは、自らが「安全であるという感覚」を確保しようとする個体の本性に基づいて、危機的状況あるいは潜在的な危機に備え、特定の対象への接近・接触を求め維持しようとする傾向と定義される。 →〇
  2. 愛着の個人差を測定するために、エインズワース(Ainsworth, M.D.S.)が考案したのがサークル・オブ・セキュリティ(安全感の環)であった。 →×
  3. エインズワースによれば、養育者への子どものアタッチメント(愛着)は3つの型に分類される。A型は抵抗(アンビバレント)型、B型は安定型、C型は回避型であった。 →×

正答:3 ○ × ×


H31前:保育の心理学⑨

平成31年度前期試験 保育の心理学 問9 
次の文は、保育所での観察記録である。(A)~(D)の下線部分に関連する語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

園庭では、5歳児クラスの4~5名の子どもたちが、砂場で遊んでいる。子どもたちは、(A カ 協同遊び)砂山を作り、「どうやってトンネルを作る?」「ここ、押さえて。」など言い合いながら川を掘っている。一方、2歳児クラスの子どもたちは、園庭での遊びが終わり、順次、手足を洗って保育室に入るところである。他児よりもだいぶ早く外遊びをきりあげた2歳児クラスのR君は、保育室内のままごとコーナーを占領して、(B オ 一人遊び)かごに入っているお手玉をお玉ですくいあげては、鍋に移すことを繰り返していた。
テラスからR君の姿に気づいた同じ2歳児クラスのS君は、手足を洗わずに、そのまま入室し、ままごとコーナーのR君の前に座って、(C エ 並行遊び)R君がしているように、かごに入ったお手玉をお玉ですくい鍋に移し始めた。保育士が「S君、遊ぶ前に手と足を洗ってきてね。」と促しS君の腕をとると、S君は立ち上がり、手と足を洗いにテラスに出ていった。
しばらくままごとコーナーでR君は過ごしていたが、今度はお手玉をいくつか抱えて保育室を歩きながら、友達が遊んでいるところに近づいては、(D ウ 象徴遊び)「ピザです。ピザです。」と言いながら、お手玉を配り歩いていた

【語群】
ア 連合遊び  イ 身振り遊び  ウ 象徴遊び  エ 並行遊び
オ 一人遊び  カ 協同遊び   キ 構成遊び  ク 共鳴遊び
正答:4 カ オ エ ウ


H31前:保育の心理学⑩

平成31年度前期試験 保育の心理学 問 10 
次の文は、乳児期の視覚の発達に関する記述である。適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 新生児の視力では、周囲はぼんやりとしている。また焦点距離は 20cm 程度で、抱っこされたときには相手の顔がよく見える。 →〇
  2. 最初のうちは、あおむけの姿勢の目の前で、がらがらを左右や上下方向に動かすと線として追視し、支え座りができる5か月頃には、円を描いて動くがらがらをなめらかに追視する。 →〇
  3. 生後1か月頃には、単色の単純な刺激と、同心円模様、新聞の一部、顔の絵といった複雑な刺激を対にして見せられると、より複雑な刺激、特に顔図形を好んで注視する。 →×
  4. 生後4か月頃には、青、緑、黄、赤をそれぞれ異なる色として識別するようになる。 →〇

正答:1 ○ ○ × ○


H31前:保育の心理学⑪

平成31年度前期試験 保育の心理学 問 11 
次の文は、排泄の習慣に関する記述である。適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 1歳以上3歳未満児では、排泄の自立のための身体的機能も整うので、便器での排泄になれ、自分で排泄ができるようになることをめざす。 →〇
  2. 排泄は、身体の成熟や神経系の成熟などが関係するため、排泄機能が未成熟な状態で、トイレット・トレーニングをしても子どもの負担になる。 →〇
  3. 子どもは1歳を過ぎると、他者の模倣を盛んにするようになっていく。保育所のトイレット・トレーニングでは、子どもは他児をモデルとして排泄する姿もみられる。 →〇
  4. 排泄の習慣を形成する時期については、社会や文化、そして時代の影響を受ける。 →〇

正答:1 ○ ○ ○ ○


H31前:保育の心理学⑫

平成31年度前期試験 保育の心理学 問 12 
次の文は、言葉の発達に関する記述である。【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の用語を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. 新生児は自然言語のどの音も知覚する感受性を備えている。 →イ 言語発達の内在的要因
  2. 新生児は大人が話しかける言語の語、音節、音素の切れ目に同調してリズミカルに身体部位を動かす。 →イ 言語発達の内在的要因
  3. 言葉が出現する以前からの大人との社会的相互作用が、言葉の獲得の重要な基礎となる。 →ア 言語発達の外在的要因
  4. 大人が乳児に話しかける時、ゆっくり、はっきり、繰り返しする、などの特徴がある。 →ア 言語発達の外在的要因

【Ⅱ群】
ア 言語発達の外在的要因
イ 言語発達の内在的要因

正答:5 イ イ ア ア


H31前:保育の心理学⑬

平成31年度前期試験 保育の心理学 問 13 
次の文は、保育士の役割についての記述である。適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 小学校で困らないように、正しい文字を書くことや簡単な筆算をすることなどを指導することが大切である。 →×
  2. 3歳児では、個の成長よりも子ども相互の関係や、役割を分担したりする協同的な活動が、促されるよう配慮することが求められる。 →×
  3. 少し難しいと感じても「自分にはきっとできる」という見通しがもてるように幼児の思いに寄り添って見守ることが重要である。 →〇
  4. 遊びのルールについて主張がぶつかり合ったとき、それぞれの考えや思い、アイディアを出し合うことは、「一緒に遊びたい」という気持ちを育てる上で必要なことである。 →〇

正答:5 × × ○ ○


H31前:保育の心理学⑭

平成31年度前期試験 保育の心理学 問 14 
次の文は、巡回相談に関する記述である。下線部分が正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 巡回相談は、外部機関の子どもの発達に関する専門家である相談員が保育所等を訪問し、保育を支援するための相談活動である。園を訪れた相談員が支援を必要とする子どもと取り巻く保育状況についてアセスメントを行い、そのあとに保育士とケースカンファレンスを行う形式が多い。 →〇
  2. 保育士と相談員と協働しての保育の振り返りは、支援を必要とする子どもの行動を深く理解することにつながる。さらに園全体で子ども理解を共有することによって、その子どもと保育士との関わりが意味あるものへと発展していく。 →〇
  3. 相談員は、保育士が直面している問題を把握し、具体的な支援につなげる手立てを保育士と共に考える。このように保育と発達という異なる領域の専門家同士が互いの立場を尊重しながら自由で対等な話し合いを通して保育上の問題解決にあたることは発達臨床カウンセリングと呼ばれる。 →×

正答:2 ○ ○ ×


H31前:保育の心理学⑮

平成31年度前期試験 保育の心理学 問 15 
次の文は、妊娠期からの親の心理に関する記述である。適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 妊娠初期は、つわりなど心身両面で、適応していくことが必要となる時期であるため、自分自身に関心が向き、生活やキャリアへの不安が強まることが多い。 →〇
  2. 胎動を通して母性が目覚め、母親は胎児の心の状態やパーソナリティなどについて様々な想像をめぐらすことは、出産直後の赤ちゃんとの相互作用に影響を及ぼす。 →〇
  3. 乳幼児と接している時間が母親は長いことが多いので、育児に対する肯定的感情も否定的感情も同様に極めて高い。 →×
  4. 妊娠そのものを喜ぶことができず、受け入れることができない母親は、生まれた後の子どもとの関係性や育児態度に深刻な影響をもたらす可能性が高い。 →〇

正答:2 ○ ○ × ○


H31前:保育の心理学⑯

平成31年度前期試験 保育の心理学 問 16
次の【図】は、「男女共同参画白書」(平成 29 年版)における「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考え方に関する意識の変化を示している。以下の【設問】に答えなさい。

【図】「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考え方に関する意識の変化

【設問】
次のA~Cのうち、【図】を説明する文として適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正
しい組み合わせを一つ選びなさい。
ここでは、「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考え方を性役割分担意識という。性役割分担意識に賛成する者とは「賛成」及び「どちらかといえば賛成」を合わせた者とし、反対する者とは「反対」及び「どちらかといえば反対」を合わせた者とする。

  1. 経年推移をみると、性役割分担意識に反対する者の割合は、男女とも長期的に増加傾向にある。
  2. 平成 28 年調査では、男女ともに反対する者の割合が賛成する者の割合を上回っている。
  3. どの調査年であっても、性役割分担意識に賛成する者の割合は、女性が男性を上回っている。

正答:2 ○ ○ ×


H31前:保育の心理学⑰

平成31年度前期試験 保育の心理学 問 17 
次の文は、乳幼児と養育者の関係性に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 乳幼児と養育者の関係性は、乳幼児の社会・情緒的発達に影響を与える。 →〇
  2. 養育者のもつ子どもについての認知、イメージ、表象は、子どもの親に対する行動のパターンには、ほとんど影響を与えない。 →×
  3. 保育士と乳幼児との関係性は、小学校、中学校での社会・情緒的発達に影響を与えない。 →×
  4. 乳幼児と養育者の関係は、愛着関係と同義であると考えられる。 →×
  5. 乳幼児期に形成される愛着のパターンから、成人期の愛着のパターンを 95%予想できる。 →×

正答:3 ○ × × × ×


H31前:保育の心理学⑱

平成31年度前期試験 保育の心理学 問 18 
次の文は、乳幼児虐待に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 家庭が経済的困窮に陥り、母親がうつ病である場合、虐待が必ず起こると考えられる。 →×
  2. 児童虐待は、子どもの社会・情緒的発達に影響を与えるが、脳の実質に変化を与える(器質的問題を生じる)可能性はない。 →×
  3. 全ての虐待に対して親子の分離を行い、里親あるいは施設養育をすることが適切である。 →×
  4. 被虐待乳幼児が保育所を利用することは、乳幼児の社会・情緒的発達にとってほとんど意味がない。 →×

正答:5 × × × ×


H31前:保育の心理学⑲

平成31年度前期試験 保育の心理学 問 19 
次の文は、乳幼児期における情動の発達に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 新生児期は、周りの働きかけに対して微笑することが多い。 →×
  2. 生後3~6か月頃から、悲しさと怒り、満足と喜び、興味と驚きなどの感情を表出する。 →〇
  3. 他者に対する相手を慰めるような行動にみられる共感反応は、一般的に1歳半頃から現れる。 →〇
  4. 嫉妬は、一般的に2歳頃になると現れる。 →〇

正答:4 × ○ ○ ○


H31前:保育の心理学⑳

平成31年度前期試験 保育の心理学 問 20 
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
Zちゃん(1歳半、男児)は、1か月前に保育所に入所した。入所以来園への行きしぶりが続いた。ある日登園中に雷が鳴るのを聞いて以来、全く園に行けなくなった。

【設問】
考えられる事項として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の組み合わせを一つ選びなさい。

  1. Zちゃんは、場所見知りがあるのかもしれない。 →〇
  2. Zちゃんは、分離不安があるのかもしれない。 →〇
  3. Zちゃんは、感覚過敏があるのかもしれない。 →〇
  4. Zちゃんは、雷を経験したことにより、トラウマ反応を起こしたのかもしれない。 →〇

正答:1 ○ ○ ○ ○


H31前:子どもの保健③

平成31年度前期試験 子どもの保健 問3 
次の文は、「発熱」に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 発熱は、生体の防御反応として、免疫機構が病原体と戦っているサインである。
  2. 体温には日内変動がある。発熱時も朝方に上昇し、夕方から夜間に下がることが多い。 →×
  3. 発熱が続くと、食欲が低下して水分も摂らなくなることがある。
  4. 不感蒸泄も盛んになって体の水分が奪われ、脱水に陥りやすくなる。
  5. 哺乳・食事の直後、泣いた後、体をよく動かした後などは、病気でない時でも熱が高めになることもある。

正答:2


H31前:子どもの保健④

平成31年度前期試験 子どもの保健 問4 
次の文は、健康診査に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 市町村の保健センターで行われる乳幼児健診の受診率は、「平成 28 年度地域保健・健康増進事業報告の概況」(平成 30 年3月7日 厚生労働省)によると約7割である。 →×
  2. 保育所で行う健診の結果は、保護者に伝えるようにする。
  3. 保育所は、保護者に市町村の乳幼児健診を受けるように勧め、その結果の報告を働きかける。
  4. 保育所での健診の項目は、幼稚園でのそれとほぼ同様である。
  5. 保育所の健診では、保育士は保護者の質問を医師に伝え、適切な判断や助言を受ける。

正答:1


H31前:子どもの保健⑤

平成31年度前期試験 子どもの保健 問5 
次の文は、子どもの健康状態の把握に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 一人一人の健康状態を把握することによって、保育所全体の子どもの疾病の発生状況を把握することができ、早期に疾病予防策を立てることに役立つ。 →〇
  2. 子どもの健康状態の把握は、保育士が行うのではなく、専門職である嘱託医と嘱託歯科医が、定期的な健康診査等で把握するものである。 →×
  3. 一人一人の子どもの生育歴に関する情報を把握するに当たっては、母子健康手帳等の活用が有効であるが、活用の際、その情報の取扱いに当たっては、保育士には秘密保持義務があるため、保護者の了解を得る必要はない。 →×
  4. 日々の健康観察では、子どもの心身の状態をきめ細かに確認し、平常とは異なった状態を速やかに見付け出すことが重要である。 →〇

正答:4 ○ × × ○


H31前:子どもの保健⑥

平成31年度前期試験 子どもの保健 問6 
次のA~Dは、感染症名と病原体の組み合わせである。正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 流行性耳下腺炎 ――― ムンプスウイルス →〇
  2. 咽頭結膜熱 ――――― アデノウイルス →〇
  3. 百日咳 ――――――― ヒトパルボウイルス →×
  4. 伝染性紅斑 ――――― コクサッキーウイルス →×

正答:3 ○ ○ × ×


H31前:子どもの保健⑦

平成31年度前期試験 子どもの保健 問7 
次は、その年月齢に達した乳幼児の約 80%が可能となる運動発達に関する組み合わせである。不適切な組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 寝返り ――――――――― 6~7か月
  2. おすわり ―――――――― 9~ 10 か月 →×
  3. 一人歩き ―――――――― 12 ~ 14 か月
  4. 両足でピョンピョン ――― 2歳
  5. でんぐり返し ―――――― 4歳

正答:2


H31前:子どもの保健⑧

平成31年度前期試験 子どもの保健 問8 
次の文は、救急処置に関する記述である。(A )~(C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
子どもが倒れて意識がなく、呼吸がみられないときは(A 胸骨圧迫)を行い、(B 自動体外式除細動器)を装着し音声指示とランプの点滅に従って操作する。普段通りの呼吸があるときは(C 様子)をみながら応援・救急隊を待つ。
(組み合わせ)
A BC

  1. 胸骨圧迫 自動体外式除細動器 様子
  2. 背部叩打 自動体外式除細動器 心拍
  3. 胸骨圧迫 人工呼吸用マスク 様子
  4. 胸骨圧迫 人工呼吸用マスク 心拍
  5. 背部叩打 人工呼吸用マスク 様子

正答:1


H31前:子どもの保健⑨

平成31年度前期試験 子どもの保健 問9 
次の文は、乳幼児によくみられるアトピー性皮膚炎に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 乳児では、アトピー性皮膚炎と診断されることは稀である。
  2. 食物アレルギーがあると、アトピー性皮膚炎になる。
  3. アトピー性皮膚炎の症状の特徴は、かゆみである。 →〇
  4. アトピー性皮膚炎のある園児は、プールに入れない。
  5. アトピー性皮膚炎のある園児は、とくにかぶれやすいので、遊具やおもちゃの材質はプラスチックを避けるのが良い。

正答:3


H31前:子どもの保健⑩

平成31年度前期試験 子どもの保健 問 10 
次の文は、「教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン【事故防止のための取組み】~施設・事業者向け~」(平成 28 年3月 内閣府)における「食事中の誤嚥を防ぐためのポイント」に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. ゆっくり落ち着いて食べることができるよう子どもの意志にあったタイミングで与える。
  2. 子どもの口に合った量で与える。(1回で多くの量を詰めすぎない)
  3. 食べ物を飲み込んだことを確認する。(口の中に残っていないか注意する)
  4. 汁物などの水分を適切に与える。
  5. 食べ方に注意が必要な食材は、食べさせないようにする。 →×

正答:5


H31前:子どもの保健⑪

平成31年度前期試験 子どもの保健 問 11 
次のA~Eのうち、「発達障害者支援法」(平成 28 年一部改正)の支援の対象となるものを○、対象とならないものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 選択性緘黙 →×
  2. 注意欠如・多動症(注意欠陥・多動性障害) →〇
  3. 限局性学習症(学習障害) →〇
  4. トゥレット症(音声および多発性運動性の合併したチック障害) →〇
  5. 反応性アタッチメント障害(反応性愛着障害) →×

正答:4 × ○ ○ ○ ×


H31前:子どもの保健⑫

平成31年度前期試験 子どもの保健 問 12 
次のA~Dのうち、注意欠如・多動症の子どもへの対応として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 多くの子どもと楽しく過ごせるように、大テーブルを複数の子どもで使用するようにした。 →×
  2. 注意が散漫にならないように、くりかえし大きな声で指示を出した。 →×
  3. 目的とは違ったものに注意が奪われやすいので、必要な教材や道具は活動の前に準備した。 →〇
  4. やるべきこと、予定、規則を視覚的に示すようにした。 →〇

正答:4 × × ○ ○


H31前:子どもの保健⑬

平成31年度前期試験 子どもの保健 問 13 
次の文は、子どもの性別違和に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 男の子の場合、女の子の服を身につけることを強く好む。 →〇
  2. ごっこ遊びにおいて、反対のジェンダーの役割を強く好む。 →〇
  3. 自分の性器の構造を強く嫌悪する。 →〇

正答:1 ○ ○ ○


H31前:子どもの保健⑭

平成31年度前期試験 子どもの保健 問 14 
次の文は、産後うつに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 産後うつの有病率は、25%程度である。 →×
  2. 産後うつは、産後7か月以降の発症が多い。 →×
  3. 産後うつは、ホルモンの変動などの生物学的要因が強く、心理学的および社会的要因は無視できるほど小さい。 →×
  4. 産後うつは、母親と子どもの相互作用に影響を与えるが、子どもの認知と社会・情緒的発達にはほとんど影響を与えない。 →×

正答:5 × × × ×


H31前:子どもの保健⑮

平成31年度前期試験 子どもの保健 問 15 
次のA~Eのうち、過換気症候群について適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 身体的誘因と心理的誘因がある。 →〇
  2. ペーパーバッグ法は簡便で安全な方法である。 →×
  3. 症状として、空気が吸えない感じ、胸痛、動悸、悪心、嘔吐、手足のしびれ、痙攣、意識消失などがある。 →〇
  4. 思春期から 20 歳台の女性に多くみられる。 →〇
  5. 呼吸が速くなることにより血液が酸性に傾くことによって、様々な症状が発現する。 →×

正答:2 ○ × ○ ○ ×