H31前:保育実習理論④

平成31年度前期試験 保育実習理論 問4
 次の曲を4歳児クラスで歌ってみたところ、最高音が歌いにくそうであった。そこでヘ長調に移調することにした。その場合、下記のコードはどのように変えたらよいか、正しい組み合わせを一つ選びなさい。

(組み合わせ)
G C D7

  1. F B C7
  2. A D E7
  3. E B♭ D
  4. F B♭ C7
  5. F♯ B C

正答:4


H31前:保育実習理論⑤

平成31年度前期試験 保育実習理論 問5
 次のリズムは、ある曲の歌いはじめの部分である。それは次のうちのどれか、一つ選びなさい。

  1. ぞうさん(作詞:まど・みちお 作曲:團伊玖磨)
  2. ありさんのおはなし(作詞:都築益世 作曲:渡辺茂)
  3. 海(作詞:林柳波 作曲:井上武士)
  4. おかあさん(作詞:田中ナナ 作曲:中田喜直)
  5. こいのぼり(作詞:近藤宮子 作曲者不明) →〇

正答:5


H31前:保育実習理論⑥

平成31年度前期試験 保育実習理論 問6
 次の文のうち、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. ワルツは、4拍子の曲である。 →×
  2. カンツォーネは、イタリアのポピュラー・ソングである。 →〇
  3. 声明は「しょうみょう」と読み、日本の仏教音楽の一つである。 →〇
  4. ニ長調の階名「シ」は、音名「ハ」である。 →×

正答:4 × ○ ○ ×


H31前:保育実習理論⑦

平成31年度前期試験 保育実習理論 問7
 次のA〜Dは、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」の3「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」オ「表現」(イ)「内容」の一部である。下線部分が正しいものを○、誤っているものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 生活の中で美しいものや心を動かす出来事に触れ、イメージを豊かにする。 →〇
  2. 様々な出来事の中で、感動したことを伝え合う楽しさを味わう。 →〇
  3. ひとつの素材に深く親しみ、工夫して遊ぶ。 →×
  4. かいたり、つくったりすることを楽しみ、作品を大切にしまう。 →×

正答:1 ○ ○ × ×


H31前:保育実習理論⑧

平成31年度前期試験 保育実習理論 問8
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
H保育所では、子どもの作品発表会の準備をしています。J君(5歳)の描いた遠足の絵を見ながら、主任のZ保育士(以下Z)と新任のG保育士(以下G)が会話をしています。
Z:J君の絵は今回も大胆で面白いですね。暖かい日だったからか、太陽が大きく描かれていますね。
G:本当ですね。太陽に顔も描かれています。
Z:子どもの絵によく見られる表現で、(A アニミズム)的表現と呼ばれるものです。「ものはすべて生きて
おり、(B 意志)がある。」とする子どもの思考を(C ピアジェ(Piaget, J.))は(A アニミズム)的ととらえました。
G:(B 意志)のないものに(B 意志)があるととらえた表現であると、(C ピアジェ(Piaget, J.))は考えたのですね。
Z:J君だけでなく、他の子ども達も、雲や花に顔を描いていますね。

【設問】
(A )〜(C )にあてはまる語句の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。

(組み合わせ)
A B C

  1. 頭足人 形 ローエンフェルド(Lowenfeld, V.)
  2. 展開描法 意志 ローエンフェルド(Lowenfeld, V.)
  3. アニミズム 意志 ピアジェ(Piaget, J.)
  4. アニミズム 形 フレーベル(Fröbel, F.W.)
  5. 頭足人 表情 チゼック(Cizek, F.)

正答:3


H31前:保育実習理論⑨

平成31年度前期試験 保育実習理論 問9
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
新任のF保育士(以下F)と主任のV保育士(以下V)が、劇の発表会のための背景画を描きながら会話しています。使用する大きな紙と、描くための「赤」と「青」と「黄」の3色の絵の具が用意されています。
F:木に実っているミカンを描くために、「黄」に(A )を加えて「橙」を作りました。
V:そうですね。いい感じになりましたね。
F:次に、紫色のパンジーを描きたいのですが、「赤」に何色を加えると「紫」になりますか?
V:「赤」に(B )を加えていくと「紫」に近い色ができますよ。
F:背景の木々の「緑」は、「青」と(C )を混ぜるとできますね。
V:そうですね。厳密な「緑」にはなりませんが、近い色はできます。
  色彩理論では、「緑みの青」、「赤紫」、「黄」の3色を「(D 色料)の三原色」と言います。この三原色を用いると、様々な色を作ることができますよ。
  
【設問】
(A )〜(D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
(組み合わせ)
A  B  C   D

  1. 青  黄  赤   光
  2. 青  青  黄  色料
  3. 青  黄  赤  色料
  4. 赤  青  黄  色料
  5. 赤  黄  赤   光

正答:4


H31前:保育実習理論⑩

平成31年度前期試験 保育実習理論 問 10
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
K保育所では、保育者向けの講習会を開催しました。講師の先生から、ある描画技法について以下のように説明がありました。

  • この技法では、まず様々な色のパスを使い、画用紙を塗り分けます。
  • ここでは大好きな色やあまり使わない色なども使い、自由に塗り分ける楽しさがあります。
  • その上から黒色のパスを全面に塗り重ねます。
  • 鮮やかな色を黒色で消してしまうことは、子どもにとって驚きでもあります。
  • さらにその上から竹ぐしや割り箸などを押し当てて描きます。
  • 下から鮮やかで様々な色の線が現れ、これもまた驚きです。
  • 鮮やかな色の線を使い自由に絵を描いたり、花火や昆虫などの表現に応用することもでき、幼児の造形活動でよく用いられています。

【設問】
この技法の呼び名として、正しいものを一つ選びなさい。

  1. フロッタージュ
  2. バチック
  3. マーブリング
  4. スクラッチ →〇
  5. デカルコマニー

正答:4


H31前:保育実習理論⑪

平成31年度前期試験 保育実習理論 問 11
 次の文は、鉛筆とボールペンに関する記述である。(A )〜(C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

鉛筆の芯の硬度を示す記号で、「H」は硬くて描くと薄い。「B」は柔らかくて(A 濃く)描ける。一般的に幼児が使用する場合は、筆圧によって線の表情が変化しやすい(B 柔らかい)芯を使うことが望ましい。
ボールペンは、ペン先に小さなボールが入っており、これが回転することで内部のインクを紙に送り出して線を描く。そのため、筆圧によって線の幅が(C 変わりにくく)、幼児にとっては継続して線を描くことが容易な描画材である。

(組み合わせ)
A B C

  1. なめらかに 柔らかい 変わりやすく
  2. なめらかに 硬い 変わりにくく
  3. 濃く 柔らかい 変わりやすく
  4. 濃く 硬い 変わりやすく
  5. 濃く 柔らかい 変わりにくく

正答:5


H31前:保育実習理論⑫

平成31年度前期試験 保育実習理論 問 12
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
新任のN保育士(以下N)と主任のL保育士(以下L)が、CDとビー玉を使った、手作りコマの相談をしています。

【図】
N:CDとCDの穴よりちょっと大きめのビー玉を穴に接着して、手作りコマをつくってみました。
L:コマは子どもたちも大好きなおもちゃの一つですが、手作りしようとするとなかなか難しいですね。
N:このコマは(A 軸が中心に固定できる)ので、簡単にうまく回るように作れます。
L:そうですね。それと(B 重心が低い)ので、安定して回るのですね。
N:軸となるビー玉に対して、CDの円盤が(C 大きい)ので回転が持続することもポイントだと思います。表面に模様を描いたりして、個性を出すこともできます。光っている面を上にしてもきれいです。
L:素材の特徴、動きの原理やポイントなどを考えていくと、色々な形や工夫ができて、新しいおもちゃを作ることができますね。

【設問】
コマの原理から考えて(A )〜(C )にあてはまる記述を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。

【語群】
ア 材料が手に入りやすい  イ 重心が高い  ウ 素材がプラスチックな
エ 大きい         オ 軽い     カ 軸が中心に固定できる
キ 重心が低い       ク 薄い
正答:4 カ キ エ


H31前:保育実習理論⑬

平成31年度前期試験 保育実習理論 問 13
 次の【事例1】〜【事例4】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例1】                         
M保育士は、2歳児クラスを担当している。子どもたちは少しずつトイレで排泄することができるようになり、「ひとりでできた!」と生活習慣の自立への自信が育ってきている。Pちゃんは排泄したくなると「おしっこ!」と言ってズボンとおむつを下ろしてもらいトイレに駆けていく。排泄後は、M保育士が他のことに手を取られているとお尻を出したまま遊び始めてしまう。M保育士は、Pちゃんに自分でズボンをはこうとする気持ちが育ってほしいと考え、(A 『はけたよ はけたよ』(文/神沢利子 絵/西巻茅子 ))の絵本の読み聞かせをしてみることにした。

【事例2】
Q保育士は、3歳児クラスを担当している。最近クラスの子ども達は表現遊びに興味をもち、オノマトペや体の動きを使っていろいろな状況を表現して遊んだり、言葉のリズムを楽しんだりしている場面がたくさん見られるようになった。そこで、Q保育士は表現遊びがさらに広がるように(B 『いっぽんばしわたる』(作 五味太郎 ))の絵本の読み聞かせをしてみることにした。

【事例3】
R保育士は、4歳児クラスを担当している。友だちと一緒に遊ぶ姿が増え、友だち関係も広がってきた。クラスの友だちと一緒に遊ぶことの楽しさをさらに感じてほしいと考えている。そのような時期に(C 『ぽんたの じどうはんばいき』(作/加藤ますみ 絵/水野二郎 ))の絵本の読み聞かせをしてみた。その後、子ども達の間で「はっぱを入れてください、欲しいものがでてきますよ」という遊びが始まり、生活発表会に向けてみんなで製作するという活動に広がっていった。

【事例4】
S保育士は、5歳児クラスを担当している。来月から難聴のあるTちゃんを受け入れることになった。そこで子どもたちに日々の生活の中で障害のある子どもに対してどのように関わればよいか、考えて行動する態度が育ってほしいと考え、(D 『ぼくのだいじな あおいふね』(画家 ディック=ブルーナ 作者 ピーター=ジョーンズ訳者 中川健蔵 ))の絵本の読み聞かせを行った。

【設問】
対象児の年齢やねらいを考慮して、(A )〜(D )にあてはまる絵本を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【語群】
ア 『いっぽんばしわたる』(作 五味太郎 )
イ 『はけたよ はけたよ』(文/神沢利子 絵/西巻茅子 )
ウ 『ぼくのだいじな あおいふね』(画家 ディック=ブルーナ 作者 ピーター=ジョーンズ訳者 中川健蔵 )
エ 『ぽんたの じどうはんばいき』(作/加藤ますみ 絵/水野二郎 )
正答:3 イ ア エ ウ


H31前:保育実習理論⑭

平成31年度前期試験 保育実習理論 問 14
 次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」4「幼児教育を行う施設として共有すべき事項」(2)「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」のケ「言葉による伝え合い」の一部である。
(A )〜(C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

保育士等や友達と(A )を通わせる中で、絵本や物語などに親しみながら、(B 豊かな)言葉や表現を身に付け、(C 経験したこと)や考えたことなどを言葉で伝えたり、相手の話を注意して聞いたりし、言葉による伝え合いを楽しむようになる。

(組み合わせ)
A B C

  1. 気持ち 豊かな 遊んだこと
  2. 心 豊かな 遊んだこと
  3. 気持ち 正しい 経験したこと
  4. 心 豊かな 経験したこと
  5. 気持ち 正しい 遊んだこと

正答:4


H31前:保育実習理論⑮

平成31年度前期試験 保育実習理論 問 15
 次の文は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」のある時期における(1)「基本的事項」の一部である。以下の文を説明したものとして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

本項の各領域において示す保育の内容は、第1章の2に示された養護における「生命の保持」及び「情緒の安定」に関わる保育の内容と、一体となって展開されるものであることに留意が必要である。

  1. この文は、「乳児保育に関わるねらい及び内容」の「基本的事項」に示されている。 →×
  2. この文は、「1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容」の「基本的事項」に示されている。 →〇
  3. この文は、「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」の「基本的事項」に示されている。
  4.  →〇

正答:4 × ○ ○

※乳児は「領域」ではなく「視点」


H31前:保育実習理論⑯

平成31年度前期試験 保育実習理論 問 16
 次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」3「保育の計画及び評価」の(1)「全体的な計画の作成」の一部である。(A )〜(C )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

全体的な計画は、子どもや家庭の状況、地域の実態、(A 保育時間)などを考慮し、子どもの育ちに関する(B 長期的見通し)をもって適切に作成されなければならない。
全体的な計画は、保育所保育の全体像を包括的に示すものとし、これに基づく(C 指導)計画、保健計画、食育計画等を通じて、各保育所が創意工夫して保育できるよう、作成されなければならない。

【語群】
ア 課題  イ 保育時間  ウ 長期的見通し  エ 理念  オ 行事  カ 指導
正答:4 イ ウ カ


H31前:保育実習理論⑰⑱

平成31年度前期試験 保育実習理論 問 17・問 18
 次の【事例】を読んで、問 17・問 18 に答えなさい。

【事例】
保育所に勤めるT保育士は、子どもたちが野菜に親しみをもてるように、絵本の力を借りようと考えた。そこで、『いっぱい やさいさん』(まど・みちお/文 斉藤恭久/絵)の絵本を見つけた。その一部を紹介する。

問 17 この絵本で紹介されている部分(省略を除く)について、使われている技法を○、使われていない技法を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 擬人法 →〇
  2. 対句法 →×
  3. 反復法 →〇

正答:3 ○ × ○

問 18 この絵本は以下のように続く。(A )にあてはまる野菜として正しいものを一つ選びなさい。
(以下省略)

  1. じゃがいも
  2. ぐりんぴーす
  3. ほうれんそう
  4. にんじん
  5. とまと

正答:3


H31前:保育実習理論⑲

平成31年度前期試験 保育実習理論 問 19
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
実習生のWさん(学生、女性)は、児童養護施設への実習を控えています。施設実習を行うにあたって、施設について知っておくことが必要であると考え、「児童養護施設運営指針」を読んで事前学習を行いました。

【設問】
次の文は、「児童養護施設運営指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)の一部である。(A )〜(C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

施設は、社会的養護の地域の拠点として、施設から家庭に戻った子どもへの継続的なフォロー、(A 里親支援)、社会的養護の下で育った人への自立支援や(B アフターケア)、地域の子育て家庭への支援など、専門的な地域支援の機能を強化し、総合的な(C ソーシャルワーク)機能を充実していくことが求められる。

(組み合わせ)
A B C

  1. 里親支援 アフターケア ソーシャルワーク
  2. 保護者支援 アフターケア ソーシャルワーク
  3. 里親支援 リービングケア ソーシャルワーク
  4. 保護者支援 リービングケア マネジメント
  5. 保護者支援 アフターケア マネジメント

正答:1


H31前:保育実習理論⑳

平成31年度前期試験 保育実習理論 問 20
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
児童発達支援センターで実習をしているUさん(学生、女性)は、軽度の知的障害がある子どもたちのクラスに配属された。子どもたちと音楽にあわせて体を動かす活動をしている際、Yちゃん(5歳、女児)が突然Iくん(5歳、男児)の頭を強くたたき始めた。

【設問】
次の文のうち、実習生UさんのYちゃんへの対応として、最も適切な記述を一つ選びなさい。

  1. Yちゃんをさらに興奮させないように、そのまま様子を見る。
  2. Iくんの被害を食い止めるために、「私を代わりにたたいて」と伝え、気が済むまでたたかせる。
  3. Yちゃんのたたく行為を制止し、興奮を静めるように努め、興奮が収まった後にYちゃんと一緒に振り返りをする。 →〇
  4. Yちゃんのたたく行為を制止し、大きな声で叱り、何が悪かったかを説明させる。
  5. Yちゃんのおしりを軽く1回たたき、たたかれると嫌な気持ちになることを伝える。

正答:3


H30後:保育原理①

平成30年度後期試験 保育原理 問1
 次の文は、「保育所保育指針」(厚生労働省告示第 117 号平成 29 年3月 31 日)第1章「総則」の(4)「保育の環境」の一部である。(A )〜(E )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 子ども自らが環境に関わり、(A 自発)的に活動し、様々な経験を積んでいくことができるよう配慮すること。
  • 子どもの活動が豊かに展開されるよう、保育所の設備や環境を整え、保育所の(B 保健)的環境や安全の確保などに努めること。
  • 保育室は、温かな親しみとくつろぎの場となるとともに、(C 生き生きと)活動できる場となるように配慮すること。
  • 子どもが(D )と関わる力を育てていくため、子ども自らが(E 周囲)の子どもや大人と関わっていくことができる環境を整えること。

【語群】
ア 人   イ 物   ウ 積極   エ 自発  オ 生き生きと
カ 周囲  キ 保健  ク 一人で  ケ 地域  コ 異年齢
正答:4 エ キ オ ア カ


H30後:保育原理②

平成30年度後期試験 保育原理 問2
 次の文は、「保育所保育指針」(厚生労働省告示第 117 号平成 29 年3月 31 日)に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 第1章「総則」には、「養護に関する基本的事項」が記載されている。 →〇
  2. 第1章「総則」には、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」が記載されている。 →〇
  3. 第2章「保育の内容」には、就学前の子どもの発達過程が8区分で記載されている。 →×
  4. 第3章「健康及び安全」には、「食育の推進」が記載されている。 →〇
  5. 第4章「子育て支援」には、「保育所を利用している保護者に対する子育て支援」の項目として3項目記載されており、それらは「保護者との相互理解」、「保護者の状況に配慮した個別の支援」、「不適切な養育等が疑われる家庭への支援」である。 →〇

正答:2 ○ ○ × ○ ○


H30後:保育原理③

平成30年度後期試験 保育原理 問3
 次の文は、「保育所保育指針」(厚生労働省告示第 117 号平成 29 年3月 31 日)第1章「総則」の3(1)「全体的な計画の作成」の一部である。(A )〜(E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 保育所は、(中略)保育の目標を達成するために、各保育所の保育の方針や目標に基づき、子どもの発達過程を踏まえて、保育の内容が組織的・計画的に構成され、保育所の(A 生活の全体)を通して、(B 総合的)に展開されるよう、(C 全体的な計画)を作成しなければならない。
  • (C 指導計画)は、保育所保育の全体像を包括的に示すものとし、これに基づく(D )、保健計画、食育計画等を通じて、各保育所が(E 創意工夫)して保育できるよう、作成されなければならない。

(組み合わせ)
A B C D E

  1. 生活の全体 総合的 全体的な計画 指導計画 創意工夫
  2. 教育活動 緻密 全体的な計画 人的配置 安心
  3. 教育活動 緻密 全体的な計画 指導計画 安心
  4. 生活の全体 総合的 保育課程 人的配置 創意工夫
  5. 生活の全体 総合的 保育課程 指導計画 創意工夫

正答:1


H30後:保育原理④

平成30年度後期試験 保育原理 問4
次の【Ⅰ群】は、ある保育所の園だよりに示された保育の目標である。「保育所保育指針」(厚生労働省告示第 117 号平成 29 年3月 31 日)第2章「保育の内容」に照らし、【Ⅰ群】の記述と
【Ⅱ群】の項目を結び付けた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. ・保育所の生活の仕方を知り、自分たちで生活の場を整えながら見通しをもって行動する。※第2章3(2)ア健康(イ)
    ・友達のよさに気付き、一緒に活動する楽しさを味わう。※第2章3(2)イ人間関係(イ)
     →3歳以上児の保育に関するねらい及び内容
  2. ・一人一人の生活のリズムに応じて、安心して十分に午睡をする。※第2章1(2)ア(イ)
    ・生活や遊びの中で、身近な人の存在に気付き、親しみの気持ちを表す。※第2章1(2)イ(イ)
     →乳児保育に関わるねらい及び内容
  3. ・身の回りを清潔に保つ心地よさを感じ、その習慣が少しずつ身に付く。※第2章2(2)ア健康(イ)
    ・保育者に助けられながら、他の子どもとの関わり方を少しずつ身に付ける。※第2章2(2)イ人間関係(イ)
     →1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容

【Ⅱ群】
ア 乳児保育に関わるねらい及び内容
イ 1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容
ウ 3歳以上児の保育に関するねらい及び内容
正答:4 ウ ア イ


H30後:保育原理⑤

平成30年度後期試験 保育原理 問5
 次の文は、「保育所保育指針」についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 1965(昭和 40)年の「保育所保育指針」では、保育の内容の区分において「6か月未満児」が設けられた。 →×
  2. 1965(昭和 40)年に「保育所保育指針」が出された後、1990(平成2)年に最初の改訂がなされた。 →〇
  3. 1990(平成2)年の改訂において、初めて、子育て支援に関連する章が設けられた。 →×
  4. 2008(平成 20)年の改定において、初めて、厚生労働大臣の告示となった。 →〇
  5. 2017(平成 29)年の改定において、職員の資質向上について、初めて、「キャリアパス」の言葉が用いられた。 →〇

正答:5 × ○ × ○ ○


H30後:保育原理⑥

平成30年度後期試験 保育原理 問6
 次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
4歳児クラスでは友達との遊びが楽しくなり、あちらこちらで「○○ちゃん、遊ぼう」と誘い合う声が聞かれる。その中で、L君は「ぼくだけ遊んでくれない」と担当保育士に言う。担当保育士がL君の話を聴くと、何度も頼んだけれどもMちゃんとNちゃんの仲間に入れなかったようである。Mちゃんにも話を聴くと、「Nちゃんと遊ぶ約束をしたから、L君とは遊べない」と担当保育士に強い口調で言う。担当保育士は、しばらくL君のやりたい遊びにつき合った。
その後、担当保育士はL君やMちゃんへの自分の対応を振り返った。

【設問】
「保育所保育指針」(厚生労働省告示第 117 号平成 29 年3月 31 日)に照らし、この場面でのL君やMちゃんへの担当保育士の対応に関する振り返りとして適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. みんなで遊ぶことが大切だから、MちゃんがL君を入れてあげるまで、Mちゃんに働きかけるべきだったのではないか。 →×
  2. しばらくL君のやりたい遊びにつき合ったことは、L君の仲間に入れてもらえなかった気持ちを受け止めることにつながったのではないか。 →〇
  3. L君やMちゃんへの対応について、主任保育士や同僚の保育士に相談して意見を聴いてみてはどうか。 →〇
  4. L君とMちゃんの話を個別に聴き取るだけではなく、お互いの気持ちに気付けるよう仲立ちしていくことも必要なのではないか。 →〇
  5. 今後は、違った友達との関わりや遊ぶ友達が広がる機会になるよう、活動内容や取り組むメンバーを工夫し配慮することが必要なのではないか。 →〇

正答:4 × ○ ○ ○ ○


H30後:保育原理⑦

平成30年度後期試験 保育原理 問7
 次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の人名を結び付けた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. 東京女子師範学校附属幼稚園の創設時の主任保姆として保姆たちの指導にあたり、日本の幼稚園教育の基礎を築いた。 →松野クララ
  2. わが国で最初の託児所を私塾「新潟静修学校」内につくり、貧しい子どもたちを幼い兄弟の子守りから解放し、勉学の道を開いた。 →赤沢鍾美
  3. 華族女学校附属幼稚園に勤めていたが、貧しい子どもたちを対象とする幼児教育の必要性を感じ、二葉幼稚園を設立した。 →野口幽香
  4. 岡山孤児院の創設者で、家族舎制度と里親制度の導入などさまざまな保護教育体制を整備するなどわが国の児童福祉事業に尽力した。 →石井十次

【Ⅱ群】
ア 倉橋惣三
イ 石井十次
ウ 赤沢鍾美
エ 野口幽香
オ 松野クララ
正答:5 オ ウ エ イ


H30後:保育原理⑧

平成30年度後期試験 保育原理 問8
 次の文は、「保育所保育指針」(厚生労働省告示第 117 号平成 29 年3月 31 日)第2章「保育の内容」の4(2)「小学校との連携」の一部である。(A )〜(D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

保育所保育において育まれた(A 資質・能力)を踏まえ、小学校教育が円滑に行われるよう、小学校教師との意見交換や合同の(B 研究)の機会などを設け、(中略)「幼児期の終わりまでに育って欲しい姿」を(C 共有)するなど連携を図り、保育所保育と小学校教育との円滑な(D 接続)を図るよう努めること。

【語群】
ア 資質・能力  イ 心情・意欲・態度  ウ 確認  エ 研修
オ 研究     カ 共有        キ 接続  ク 協働
正答:2 ア オ カ キ


H30後:保育原理⑨

平成30年度後期試験 保育原理 問9
 次の文は、わが国の保育の歴史に関する記述である。(A )〜(D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

大正時代は、子どものの個性や自発性を尊重する考え方が広まった時代である。たとえば、(A 土川五郎)の律動遊戯や(B 山本鼎)の自由画運動などが幼児の表現活動に新風を吹き込んだ。芸術家たちによる児童文化の創造も活発な展開をみせた。童話と童謡の月刊雑誌『赤い鳥』が(C 鈴木三重吉)によって創刊され、『おとぎの世界』、『コドモノクニ』などがこれに続いた。『赤い鳥』の創刊に参加した(D 北原白秋)は、『あめふり』、『からたちの花』などの童謡を作詞した。こうした活動は、保育の世界に豊かな文化財をもたらしただけでなく、純真無垢な子どもという子ども像を広範に広めることとなった。

(組み合わせ)
A B C D

  1. 土川五郎 竹久夢二 鈴木三重吉 北原白秋
  2. 東基吉 竹久夢二 西条八十 山田耕筰
  3. 東基吉 山本鼎 鈴木三重吉 山田耕筰
  4. 土川五郎 山本鼎 鈴木三重吉 北原白秋
  5. 土川五郎 山本鼎 西条八十 山田耕筰

正答:4


H30後:保育原理⑩

平成30年度後期試験 保育原理 問 10
 次の文は、「児童福祉法」及び「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和 23 年厚生省令第 63 号)についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」では、児童福祉施設において、入所している者に食事を提供するときは、その献立は、できる限り、変化に富み、入所している者の健全な発育に必要な栄養量を含有するものでなければならないとされている。 →〇
  2. 「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」では、児童福祉施設においては、避難及び消火に対する訓練を、少なくとも6か月に1回は行わなければならないとされている。 →×
  3. 「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」では、保育所には、保育士、嘱託医及び栄養士を置かなければならないと定められている。 →×
  4. 「児童福祉法」では、保育士の資格を持たない人でも、子育ての経験があれば保育士の名称を用いて保育の仕事をすることが認められている。 →×
  5. 「児童福祉法」では、乳児又は満2歳に満たない幼児を入所させる保育所には、乳児室又はほふく室、医務室、調理室、屋外遊戯場を設けることとされている。 →×

正答:3 ○ × × × ×


H30後:保育原理⑪

平成30年度後期試験 保育原理 問 11
 次の文は、保育所に勤める保育士のWさんが、養護と教育の一体的な保育を心がけて行っていることである。「保育所保育指針」(厚生労働省告示第 117 号平成 29 年3月 31 日)に照らし、不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. Wさんは、子どもを一人の人間として尊重し、その生命を守り、情緒の安定を図りつつ、乳幼児期にふさわしい経験が積み重ねられていくよう丁寧に援助している。
  2. Wさんは、子どもへの細やかで応答的な関わりのもと、子どもが安心感や信頼感の得られる生活の中で、身近な環境への興味や関心を高め、活動を広げていくように心がけている。
  3. Wさんは、子どもが安心して自分の思いや力を発揮できる環境を心がけ、子どもが遊びなど自発的な活動を通して、体験的に様々な学びを積み重ねていけるようにしている。
  4. Wさんは、保育所の生活の中では、子どもの年齢に応じて養護の時間と子どもの教育の時間をバランスよく配置し、子どもの一日の生活の中でそれぞれの内容が統合されるよう配慮している。 →×
  5. Wさんは、子どもが自分との信頼関係を拠りどころとしながら、日々の生活の中で主体性や生きることへの意欲を育んでいることを自ら常に心に留めて子どもと関わっている。

正答:4


H30後:保育原理⑫

平成30年度後期試験 保育原理 問 12
次の文は、「保育所保育指針」(厚生労働省告示第 117 号平成 29 年3月 31 日)第2章「保育の内容」の2「1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容」(1)「基本的事項」の一部である。

この時期においては、歩き始めから、歩く、走る、跳ぶなどへと、基本的な運動機能が次第に発達し、排泄の自立のための身体的機能も整うようになる。つまむ、めくるなどの指先の機能も発達し、食事、衣類の着脱なども、保育士等の援助の下で自分で行うようになる。発声も明瞭になり、語彙も増加し、自分の意思や欲求を言葉で表出できるようになる。

【設問】
「基本的事項」に照らし、この時期の保育のねらいとして適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 健康、安全な生活に必要な習慣に気付き、自分でしてみようとする気持ちが育つ。 →〇※第2章2(2)ア健康(ア)ねらい
  2. 言葉遊びや言葉で表現する楽しさを感じる。 →〇※第2章2(2)エ言葉(ア)ねらい
  3. 自分の体を十分に動かし、様々な動きをしようとする。 →〇※第2章2(2)ア健康(ア)ねらい
  4. 見る、聞く、触るなどの経験を通して、感覚の動きを豊かにする。 →〇※第2章2(2)ウ環境(ア)ねらい
  5. 保育所の生活を楽しみ、自分の力で行動することの充実感を味わう。 →× ※第2章2(2)イ人間関係(ア)ねらい「保育所の生活を楽しみ、身近な人と関わる心地よさを感じる」

正答:2 ○ ○ ○ ○ ×


H30後:保育原理⑬

平成30年度後期試験 保育原理 問 13
 次の文は、「保育所保育指針」(厚生労働省告示第 117 号平成 29 年3月 31 日)第2章「保育の内容」の3「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」(1)「基本的事項」の一部である。(A )〜(E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

この時期においては、(A 運動機能)の発達により、基本的な動作が一通りできるようになるとともに、基本的な生活習慣もほぼ自立できるようになる。理解する(B 語彙数)が急激に増加し、(C 知的興味)や関心も高まってくる。仲間と遊び、仲間の中の一人という自覚が生じ、集団的な遊びや(D 協同的)な活動も見られるようになる。これらの発達の特徴を踏まえて、この時期の保育においては、個の成長と(E 集団としての活動)の充実が図られるようにしなければならない。
(組み合わせ)
A B C D E

  1. 運動機能 語彙数 知的興味 協同的 集団としての活動
  2. 認知機能 語彙数 知的興味 個人的 遊び
  3. 運動機能 語彙数 仲間遊び 協同的 集団としての活動
  4. 認知機能 能力 仲間遊び 個人的 集団としての活動
  5. 運動機能 能力 仲間遊び 協同的 遊び

正答:1


H30後:保育原理⑭

平成30年度後期試験 保育原理 問 14
 次の文は、「保育所保育指針」(厚生労働省告示第 117 号平成 29 年3月 31 日)第2章「保育の内容」の4「保育の実施に関して留意すべき事項」の一部である。(A )〜(E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 子どもの心身の発達及び(A 活動)の実態などの(B 個人差)を踏まえるとともに、一人一人の子どもの気持ちを受け止め、援助すること。
  • 子どもの健康は、(C 生理的・身体的)な育ちとともに、(D 自主性や社会性)、豊かな感性の育ちとがあいまってもたらされることに留意すること。
  • 子どもが自ら周囲に働きかけ、(E 試行錯誤)しつつ自分の力で行う活動を見守りながら、適切に援助すること。

(組み合わせ)
A B C D E

  1. 遊び 経験の違い 生理的・身体的 自発性や共同性 自己充実
  2. 活動 個人差 主体的・意欲的 自主性や社会性 試行錯誤
  3. 遊び 個人差 生理的・身体的 自発性や共同性 自己充実
  4. 活動 経験の違い 主体的・意欲的 自発性や共同性 試行錯誤
  5. 活動 個人差 生理的・身体的 自主性や社会性 試行錯誤

正答:5