平成30年度後期試験 子どもの保健 問5
次のうち、子どもにみられる感染症の通称と医学的な診断名の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
- 三日ばしか ―――― 麻しん →×
- とびひ ―――――― 伝染性軟属腫 →×
- りんご病 ――――― 溶連菌感染症 →×
- 水ぼうそう ―――― 伝染性紅斑 →×
- おたふくかぜ ――― 流行性耳下腺炎 →〇
正答:5
H30後:子どもの保健⑥
平成30年度後期試験 子どもの保健 問6
次の文は、けいれんに関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。
- けいれんは、てんかんと同義である。 →×
- けいれんは、全身または体の一部の筋肉が、意志とは関係なく発作的に収縮することをいう。 →〇
- けいれんを生じているときは意識がなくなるので、意識があるときはけいれんとはいわない。 →×
- 全身の筋肉が強ばって突っ張ったけいれんを間代性けいれんという。 →×
- 乳児は幼児に比較して、けいれんを起こすことは少ない。 →×
正答:2
H30後:子どもの保健⑦
平成30年度後期試験 子どもの保健 問7
次の【Ⅰ群】の感染症名と【Ⅱ群】の症状を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。【Ⅰ群】
- 水痘
- 麻しん
- 咽頭結膜熱
- 手足口病
【Ⅱ群】
ア 高熱、扁桃腺炎、結膜炎が主な症状である。 →咽頭結膜熱
イ 発しんが顔や頭部に出現し、やがて全身へと拡大する。発しんは、斑点状の赤い丘しんから始まり、水疱(水ぶくれ)となり、最後は痂皮(かさぶた)となる。これら各段階の発しんが混在するのが特徴である。 →水痘
ウ 口腔粘膜と手足の末端に水疱性発しんが生じる。また、発熱とのどの痛みを伴う水疱(水ぶくれ)が口腔内にでき、唾液が増え、手足の末端、おしり等に水疱(水ぶくれ)が生じる。 →手足口病
エ 発症初期には、高熱、咳、鼻水、結膜充血、目やに等の症状がみられる。発熱は一時期下降傾向を示すが、再び上昇し、この頃には口の中に白いぶつぶつ(コプリック斑)がみられる。 →麻しん
正答:4 イ エ ア ウ
H30後:子どもの保健⑧
平成30年度後期試験 子どもの保健 問8
次の文は、子どもの健康増進と保育の環境に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 子どもの健康状態や発育及び発達状態について、定期的・継続的に、また、必要に応じて随時把握する。 →〇
- 保護者からの情報とともに、登所時および保育中を通じて子どもの状態を観察し、何らかの疾病が疑われる状態や傷害が認められた場合には、保護者に連絡するとともに、嘱託医と相談するなど適切な対応を図る。 →〇
- 子どもの心身の状態等を観察し、不適切な養育の兆候がみられる場合には、市町村や関係機関と連携し、「児童福祉法」第 25 条に基づき、適切な対応を図る。 →〇
- 子どもの疾病等の事態に備え、医務室等の環境を整え、救急用の薬品、材料等を適切な管理の下に常備し、その都度保育士の判断で薬を飲ませる。 →×
正答:2 ○ ○ ○ ×
H30後:子どもの保健⑨
平成30年度後期試験 子どもの保健 問9
次の文は、乳幼児突然死症候群(SIDS)に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- SIDS は激しく泣いた後、急に息が止まって起こる。 →×
- 発症のリスクは、人工栄養の場合、母乳栄養に比べて高い。 →〇
- 3〜4歳の子どもに最も多い。 →×
- 予防のため、毛布やタオルケットなどが顔にかからないように気を付ける。 →〇
正答:3 × ○ × ○
H30後:子どもの保健⑩
平成30年度後期試験 子どもの保健 問 10
次の文は、子どもの体調不良の症状とその対応に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- ウイルスが原因で下痢をしている場合、下痢がおさまれば便の中にウイルスは排出されなくなる。 →×
- 発熱の場合、すぐに解熱薬を用いるのではなく、ひたい、首すじなどを冷やす。 →〇
- 頭を打った後に嘔吐をした場合、脳神経外科のある病院を受診する。 →〇
- 発しんでかゆみが強い時は、冷たいタオルで冷やすとよい。 →〇
- 嘔吐した場合、寝かせる時はあおむけにする。 →×
正答:3 × ○ ○ ○ ×
H30後:子どもの保健⑪
平成30年度後期試験 子どもの保健 問 11
次の文のうち、幼児期の自閉スペクトラム症における特徴的な行動に関して、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 一方通行に自分の言いたいことだけを言う。 →〇
- 普段通りの状況や手順が急に変わると、混乱する。 →〇
- 忘れ物やなくし物が多い。 →×
- 突発的、急速、繰り返される不規則な瞬きや咳払いをする。 →×
- 指さしで興味のあるものを伝えない。 →〇
正答:2 ○ ○ × × ○
H30後:子どもの保健⑫
平成30年度後期試験 子どもの保健 問 12
次の文のうち、分離不安症(分離不安障害)の症状について、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 一人で部屋にいることができない。 →〇
- 「母親が事故に遭って死んでしまうのではないか」と心配する。 →〇
- 母親がトイレに行くときにもつきまとう。 →〇
- 母親が付き添わずに友人の家に泊まるのを嫌がる。 →〇
- 母親が離れようとするときに、頭痛や嘔気が生じる。 →〇
正答:1 ○ ○ ○ ○ ○
H30後:子どもの保健⑬
平成30年度後期試験 子どもの保健 問 13
次の【Ⅰ群】の自閉スペクトラム症の療育法と【Ⅱ群】の内容を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。【Ⅰ群】
- 応用行動分析
- ソーシャルスキルトレーニング
- TEACCH
- 感覚統合療法
- PECS
【Ⅱ群】
ア 社会性や学力などのスキルと問題行動のアセスメントに基づき、明確な行動目標を設定する。 →応用行動分析
イ モデリング、ロールプレイ、実技リハーサルなどを行う。 →ソーシャルスキルトレーニング
ウ 補助代替コミュニケーションの一つとして、絵カードを使う。 →PECS
エ 神経系の機能に働きかけて適応行動の発達を促す。 →感覚統合療法
オ 環境を構造化することに焦点が当てられている。 →TEACCH
正答:2 ア イ オ エ ウ
H30後:子どもの保健⑭
平成30年度後期試験 子どもの保健 問 14 脳の仕組みについて、【Ⅰ群】の構造と【Ⅱ群】の機能を結び付けた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
- 前頭葉
- 側頭葉
- 延髄
- 小脳
【Ⅱ群】
ア 運動に関連する領域と精神を司る領域に大別される。 →前頭葉
イ 聴覚や嗅覚などの中枢、記憶の中枢、感覚性言語中枢を含んでいる。 →側頭葉
ウ 呼吸や循環などの生命維持に直接関与する部分である。 →延髄
エ 身体の姿勢や運動の制御、眼球運動に関係している。 →小脳
正答:1 ア イ ウ エ
H30後:子どもの保健⑮
平成30年度後期試験 子どもの保健 問 15
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】
Jくん(男児)は、多動と衝動コントロールの悪さがあり、保育所で他児とのトラブルが絶えない。先日も他児を意味もなく突き飛ばし、怪我をさせてしまった。来年度からは就学する予定である。【設問】
Jくんに対する保育士の対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 母親に現状を説明した上で、地域の就学相談を受けることを勧める。 →〇
- トラブルが起きた都度に、母親に連絡をして苦情を言う。 →×
- 母親に現状を説明した上で、発達検査を受けるよう勧める。 →〇
- 母親に現状を説明した上で、家庭での状況を聞く。 →〇
正答:3 ○ × ○ ○
H30後:子どもの保健⑯
平成30年度後期試験 子どもの保健 問 16
次の文は、食物アレルギーに関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。
- 乳幼児の食物アレルギーで最も多くみられるものは、魚に対するアレルギーである。 →×
- 食物アレルギーとは、特定の食物を摂取した後にアレルギー反応を介して皮膚・呼吸器・消化器あるいは全身性に生じる症状のことをいう。 →〇
- 食物アレルギーで最も多い症状は呼吸困難である。 →×
- 食物アレルギーを持つ子どもについては、その食物を除去することで治癒させることができる。 →×
- 乳児では母乳を介して食物アレルギーとなることがあるため、母乳の替りに、調整粉乳を与える。 →×
正答:2
H30後:子どもの保健⑰
平成30年度後期試験 子どもの保健 問 17
次のA〜Eのうち、「予防接種法」により定められた定期接種の対象となる疾病として、正しいものを○、誤っているものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 麻しん →〇
- 風しん →〇
- 結核 →〇
- Hib 感染症 →〇
- 破傷風 →〇
正答:1 ○ ○ ○ ○ ○
H30後:子どもの保健⑱
平成30年度後期試験 子どもの保健 問 18
次の文は、保育所の環境整備に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
- 冷房を使用するときは、外気温との差を摂氏5度以内に保つことが望ましい。 →〇
- 扇風機を使うときは、直接子どもに風があたらないように注意する。 →〇
- あおむけで乳児を寝かせるときは、蛍光灯の真下は避ける。 →〇
- 加湿器を使うときは、細菌やカビの繁殖に気を付ける。 →〇
- 感染症が流行しているときは、一日一回保育室の換気を行う。 →×
正答:5
H30後:子どもの保健⑲
平成30年度後期試験 子どもの保健 問 19
次のうち、子どもの誤飲事故への対応として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合
の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 灯油などの揮発性石油製品を誤飲した場合は、吐かせると肺に吸いこむ恐れがあるので吐かせずにすぐに医療機関を受診する。 →〇
- ボタン電池は、飲み込んでその場に留まると電池が放電して周囲の体の組織を傷つける恐れがあるので、誤飲したかどうか判然としない場合でも疑わしいときはすぐに医療機関を受診する。 →〇
- 石けんやシャンプーなどを誤飲した場合には、毒性は高くないものの粘膜への刺激を和らげるために牛乳を飲ませて様子をみる。症状があれば医療機関を受診する。 →〇
- 次亜塩素酸ナトリウム含有の塩素系漂白剤の原液を誤飲した場合は、組織を腐食する作用が強いため吐かせてはならない。口の中をよく洗い、牛乳や卵白を飲ませてすぐに医療機関を受診する。 →〇
正答:1 ○ ○ ○ ○
H30後:子どもの保健⑳
平成30年度後期試験 子どもの保健 問 20
次の文は、「児童虐待の防止等に関する法律」(児童虐待防止法)における児童虐待の定義に関する記述である。虐待を表すものとして適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 児童の身体に外傷が生じ、又は生じる恐れのある暴行を加えること。 →〇
- 児童にわいせつな行為をすること又は児童をしてわいせつな行為をさせること。 →〇
- 児童の心身の正常な発達を妨げるような著しい減食又は長時間の放置、保護者以外の同居人による虐待行為の放置その他の保護者としての監護を著しく怠ること。 →〇
- 児童に対する著しい暴言又は著しく拒絶的な対応、児童が同居する家庭における配偶者に対する暴力、その他の児童に著しい心理的外傷を与える言動を行うこと。 →〇
正答:1 ○ ○ ○ ○
H30後:子どもの食と栄養①
平成30年度後期試験 子どもの食と栄養 問1
次の文は、子どもの食生活の現状と課題に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 「孤食」は、食事を一人で食べることをいう。 →〇
- 「個食」は、家族が同じ食卓についても別々のものを食べることをいう。 →〇
- 「固食」は、固いものばかり食べることをいう。 →×
- 「粉食」は、パン・麺など粉から作られたものばかり食べることをいう。 →〇
- 「子食」は、保護者が食べさせることをいう。 →×
正答:2 ○ ○ × ○ ×
H30後:子どもの食と栄養②
平成30年度後期試験 子どもの食と栄養 問2
次の【Ⅰ群】のミネラルの種類と【Ⅱ群】の主な供給源を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。【Ⅰ群】
- カルシウム →牛乳
- 鉄 →レバー
- ナトリウム →食塩
【Ⅱ群】
ア レバー
イ 牛乳
ウ 食塩正答:3 イ ア ウ
H30後:子どもの食と栄養③
平成30年度後期試験 子どもの食と栄養 問3
次の文は、たんぱく質に関する記述である。(A )〜(D )にあてはまる語句および数値の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- たんぱく質は、脂質や糖質と異なり、炭素、酸素、水素のほか、(A 窒素)を一定量含むことを特徴としている。
- たんぱく質を構成するアミノ酸のうち、食事から摂取しなければならないアミノ酸を(B 必須アミノ酸)という。
- 摂取した食品中のたんぱく質は、(C 胃)で最初の消化作用を受ける。
- たんぱく質は1g あたり、約(D 4)kcal のエネルギーを生じる。
(組み合わせ)
A B C D
- 窒素 必須アミノ酸 小腸 4
- 窒素 必須アミノ酸 胃 4
- 塩素 非必須アミノ酸 小腸 4
- 窒素 非必須アミノ酸 胃 9
- 塩素 非必須アミノ酸 胃 9
正答:2
H30後:子どもの食と栄養④
平成30年度後期試験 子どもの食と栄養 問4
次の文は、脂質および脂肪酸に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
- 飽和脂肪酸は、バター、牛脂、豚脂などの動物性食品の油脂に多く含まれる。 →〇
- 不飽和脂肪酸は、細胞膜の構成成分となる。 →〇
- コレステロールは、性ホルモンやステロイドホルモンの材料になる。 →〇
- トランス脂肪酸は、マーガリン、ショートニング等に含まれている。 →〇
- 食品に含まれる脂質の大部分は複合脂質である。 →×
正答:5
H30後:子どもの食と栄養⑤
平成30年度後期試験 子どもの食と栄養 問5 次の文は、「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
- 平成 27(2015)年度から平成 31(2019)年度の5年間に使用するものである。 →〇
- 「健康増進法」に基づき、国民の健康の保持・増進、生活習慣病の予防のために参照するエネルギー及び栄養素の摂取量の基準を示すものである。 →〇
- 健康な個人並びに健康な人を中心とした集団を対象とし、高血圧、脂質異常、高血糖、腎機能低下に関して保健指導レベルにある者までを含む。 →〇
- 年齢区分は1〜 19 歳を小児、20 歳以上を成人とする。 →×
- エネルギー収支バランスの維持を示す指標として、体格(BMI:body mass index)が採用されている。 →〇
正答:4
H30後:子どもの食と栄養⑥
平成30年度後期試験 子どもの食と栄養 問6
次の文は、献立作成・調理の基本に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 主食は、肉、魚、卵、大豆および大豆製品などを主材料とするたんぱく質を多く含む料理が含まれる。 →×
- 主菜には、ごはん、パン、麺、パスタなどを主材料とする料理が含まれる。 →×
- 副菜は、野菜、いも、豆類(大豆を除く)、きのこ、海藻などを主材料とする料理が含まれる。 →〇
- 食品の消費期限とは、期限を過ぎたら食べないほうがよい期限である。 →〇
- 食品の賞味期限とは、おいしく食べることができる期限であり、この時期を過ぎるとすぐに食べられないということではない。 →〇
正答:4 × × ○ ○ ○
H30後:子どもの食と栄養⑦
平成30年度後期試験 子どもの食と栄養 問7
次の文は、「授乳・離乳の支援ガイド」(平成 19 年:厚生労働省)に示されている離乳食の進め方に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
- 離乳の開始では、アレルギーの心配の少ないおかゆ(米)から始める。 →〇
- 調味について、離乳の開始頃は調味料は必要ない。 →〇
- はちみつは、乳児ボツリヌス症予防のため、満1歳までは使わない。 →〇
- 卵は卵白(固ゆで)から始め、その後全卵を与える。 →×
- 魚は白身魚から赤身魚、青皮魚へと進めていく。 →〇
正答:4
H30後:子どもの食と栄養⑧
平成30年度後期試験 子どもの食と栄養 問8
次の文は、「授乳・離乳の支援ガイド」(平成 19 年:厚生労働省)Ⅱ「離乳編」に示されている咀しゃく機能の発達の目安に関する記述である。【Ⅰ群】の月齢と【Ⅱ群】の咀しゃく機能の発達を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。【Ⅰ群】
- 5、6か月頃(離乳食の開始) →エ
- 7、8か月頃 →イ
- 9〜 11 か月頃 →ウ
- 12 〜 18 か月頃 →ア
【Ⅱ群】
ア 口へ詰め込みすぎたり、食べこぼしたりしながら、一口量を覚える。
イ 口の前の方を使って、食べ物を取り込み、舌と上あごでつぶしていく動きを覚える。
ウ 舌と上あごでつぶせないものを、歯ぐきの上でつぶすことを覚える。
エ 口に入った食べ物を、えん下(飲み込む)反射が出る位置まで送ることを覚える。正答:5 エ イ ウ ア
H30後:子どもの食と栄養⑨
平成30年度後期試験 子どもの食と栄養 問9
次の文は、「平成 27 年度乳幼児栄養調査」(厚生労働省)における幼児期(2歳〜6歳)の食生活に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 「現在子どもの食事について困っていること」で、「遊び食べをする」が最も高率でみられるのは2歳〜3歳未満である。 →〇
- 「現在子どもの食事について困っていること」で、「むら食い」と回答した者は、子どもの年齢が高くなるにつれて増加する。 →×
- 「子どもの主要食物の摂取頻度」で、野菜を毎日2回以上食べる子どもは、5人に1人となっている。 →×
- 「子どもの食事で特に気をつけていること」で、最も高率でみられるのが「栄養バランス」である。 →〇
正答:3 ○ × × ○
H30後:子どもの食と栄養⑩
平成30年度後期試験 子どもの食と栄養 問 10
次の文は、幼児期の栄養と食生活に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 幼児期は成長の時期であるため、良質なたんぱく質摂取のために植物性たんぱく質のみをとるとよい。 →×
- 幼児期は消化吸収機能が未熟であり、3回の食事だけでは必要な栄養量を満たすことが難しいため、間食でエネルギーや栄養素、水分を補給する必要がある。 →〇
- 体重1kg あたりのエネルギー必要量は、幼児期の方が成人よりも多い。 →〇
- 幼児期の間食の量は、通常1日のエネルギー摂取量の 40%前後を目指すとよい。 →×
正答:4 × ○ ○ ×
H30後:子どもの食と栄養⑪
平成30年度後期試験 子どもの食と栄養 問11
次の文は、「食に関する指導の手引―第1次改訂版―」(平成22年:文部科学省)に示されている「食に関する指導の目標」の一部である。誤ったものを一つ選びなさい。
- 食事の重要性、食事の喜び、楽しさを理解する。 →〇
- 食事のマナーや食事を通じた人間関係形成能力を身に付ける。 →〇
- 正しい知識・情報に基づいて、食物の品質及び安全性等について自ら判断できる能力を身に付ける。 →〇
- 食物を大事にし、食物の生産等にかかわる人々へ感謝する心をもつ。 →〇
- おいしく、楽しく食べることで「生きる力」の基礎を培う。 →×
正答:5
H30後:子どもの食と栄養⑫
平成30年度後期試験 子どもの食と栄養 問 12
次の文は、20〜29歳の女性の健康と栄養に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 「平成 28 年国民健康・栄養調査」によると、肥満者(BMIF25kg/m2)の割合は、成人男女の年齢層の中で最も高い。 →×
- 妊娠前の体格が「低体重(やせ)」や「ふつう」であり、妊娠中の体重増加量が7kg 未満の場合には、低出生体重児を出産するリスクが高くなると言われている。 →〇
- 「平成 28 年国民健康・栄養調査」によると、朝食の欠食率は、成人女性の他の年齢層の中で最も高い。 →〇
- 「平成 28 年国民健康・栄養調査」によると、野菜摂取量の平均値は、成人女性の他の年齢層の中で最も高い。 →×
正答:3 × ○ ○ ×
H30後:子どもの食と栄養⑬
平成30年度後期試験 子どもの食と栄養 問 13
次の文は、妊娠期の栄養と食生活に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。
- 妊娠後期には神経管閉鎖障害発症リスク低減のために、鉄を十分摂取することが必要である。 →×
- 妊娠期における推奨体重増加量は、非妊娠時の体格区分別に示されている。 →〇
- 「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」では、カルシウムの妊婦の付加量は、初期、中期、後期とも+200mg である。 →×
- 妊娠初期にビタミンCを過剰摂取すると、胎児の奇形発生率が高くなる。 →×
- イワシは食物連鎖によって水銀を多く含むので、妊娠中は食べる際に注意が必要である。 →×
正答:2
H30後:子どもの食と栄養⑭
平成30年度後期試験 子どもの食と栄養 問 14
次の文は、母乳育児に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
- 母乳は乳児に最適な成分組成で、代謝負担が少ない。 →〇
- 感染症の発症及び重症度が低下する。 →〇
- HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)は、母乳を通じて感染する可能性がある。 →〇
- 人工栄養児に比べ、肥満となるリスクが高い。 →×
- 出産後の母体の回復を促進する。 →〇
正答:4