H31前:社会福祉⑥

平成31年度前期試験 社会福祉 問6 
次の文は、生活困窮者支援に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 生活困窮者自立支援対策の一つに、安定した住居の確保と就労自立を図ることを目的として、生活困窮者住居確保給付金制度がある。 →〇
  2. 生活困窮者自立支援制度のうち、自立相談支援事業の実施主体は、福祉事務所の設置自治体の直営のみとされており、民間団体への委託は禁止されている。 →×
  3. 「子供の貧困対策に関する大綱」では、重点施策として、教育の支援、生活の支援、保護者に対する就労の支援、経済的支援等をあげている。 →〇
  4. 福祉事務所では、低所得世帯などを対象にして、生活福祉資金貸付制度を行っている。 →×

正答:2 ○ × ○ ×


H31前:社会福祉⑦

平成31年度前期試験 社会福祉 問7 
次のセンター名と支援の内容の組み合わせのうち、誤ったものを一つ選びなさい。

  1. 医療型児童発達支援センター ――― 医療的ケアが必要な子どもへの支援
  2. 地域包括支援センター ―――――― 介護等を要する高齢者への支援
  3. 地域活動支援センター ―――――― 障害者に対する社会参加等の支援
  4. 基幹相談支援センター ―――――― 生活困窮者に対する支援 →×
  5. 配偶者暴力相談支援センター ――― 暴力被害女性に対する支援

正答:4


H31前:社会福祉⑧

平成31年度前期試験 社会福祉 問8 
次の文は、わが国の社会保険制度に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 介護保険制度の保険者は、国民に最も身近な行政単位である市町村(特別区を含む)とされている。 →〇
  2. 厚生年金保険制度では、適用事業所に常時使用されている 75 歳未満の者は必ず被保険者となることになっている。 →×
  3. 雇用保険制度では、失業等給付を行うほか、雇用安定事業、能力開発事業を行っている。 →〇
  4. 労働者災害補償保険制度では、業務災害及び通勤災害に関する保険給付、二次健康診断等給付、社会復帰促進等事業等を行っている。 →〇

正答:2 ○ × ○ ○


H31前:社会福祉⑨

平成31年度前期試験 社会福祉 問9 
次の文は、わが国の社会保障制度に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 1950(昭和 25)年の「社会保障制度に関する勧告」が出されて以降、わが国の社会保険制度は大きく発展した。 →〇
  2. わが国の社会保障の目的は、「広く国民に安定した生活を保障するもの」から、近年、「生活の最低限度の保障」へと変わってきた。 →×
  3. わが国の社会保障制度の機能は、①生活安定・向上機能、②所得再分配機能、③経済安定機能の3つがあげられる。 →〇
  4. 財務省の 2017(平成 29)年2月の国民負担率の公表によると、わが国の社会保障制度の国民負担率(社会保障負担と租税負担の合計額の国民所得比)は、1970(昭和 45)年度から 2015(平成 27)年度への 45 年間で、約 1.8 倍となっている。 →〇

正答:3 ○ × ○ ○


H31前:社会福祉⑩

平成31年度前期試験 社会福祉 問 10 
次の文は、社会福祉における相談援助に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 相談援助者は、福祉サービスを必要とする地域住民が来訪したときに、所属する機関が提供できる福祉サービス及びその他の社会資源を調整する。 →〇
  2. 相談援助者は、判断能力が不十分な状態にある地域住民を発見したときは、本人の生活、療養看護及び財産の管理に関する事務を自ら行う。 →×
  3. 相談援助者は、福祉サービスについて苦情の申し立てがあった場合、ルールに則った解決を進める。 →〇
  4. 相談援助者は、福祉サービスを利用する地域住民が社会生活機能を高め、地域での生活を可能にするよう支援する。 →〇

正答:3 ○ × ○ ○


H31前:社会福祉⑪

平成31年度前期試験 社会福祉 問 11 
次の文は、福祉サービスを必要とする地域住民に対するアセスメントに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. アセスメントは、利用者のニーズの全体像をまとめることが目的であり、利用者が利用できる社会資源の評価は行わない。 →×
  2. アセスメントにおいて、利用者の身体的状況、精神的状況の把握を行う必要がある。 →〇
  3. アセスメントにおいて、家族関係の把握を行う必要がある。 →〇
  4. アセスメントにおいて、必要不可欠な情報収集のみを行うため、近所付き合いのない利用者については、近隣住民同士の人間関係の把握は行わない。
  5.  →×

正答:4 × ○ ○ ×


H31前:社会福祉⑫

平成31年度前期試験 社会福祉 問 12 
次の文は、ケースの発見に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 個々の民生委員・児童委員の役割は、ケースの発見に関して、市町村全域を対象に戸別訪問を行うことである。 →×
  2. 潜在的なニーズが多くある場合、相談援助者はケースの発見に積極的にならなければならない。 →〇
  3. 専門職同士が連携し、地域の中でネットワークを構築することは、ケースの発見に結びつく。 →〇
  4. ボランティア団体が運営する居場所づくりの拠点において、そこに参加する地域住民の見守りをすることは、ケースの発見に結びつく。 →〇

正答:4 × ○ ○ ○


H31前:社会福祉⑬

平成31年度前期試験 社会福祉 問 13 
次の文は、ストレングスに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 利用者のストレングスを把握することができれば、利用者の抱えている問題状況を把握しないで支援計画を立案することができる。 →×
  2. 利用者の生活経験やそれによって得た知識は、その人の身に着けた能力の一部であり、ストレングスとして評価する。 →〇
  3. 利用者の ADL(日常生活動作)の自立度や認知的能力は、ストレングスとして評価する。 →〇
  4. 利用者の近隣住民同士の助け合いは、ストレングスとして評価する。 →〇

正答:4 × ○ ○ ○


H31前:社会福祉⑭

平成31年度前期試験 社会福祉 問 14 
次の文は、福祉サービスの評価に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 乳児院は、5か年度毎に1回、第三者評価を受審しなければならない。 →×
  2. 母子生活支援施設は、毎年度、自己評価を行わなければならない。 →〇
  3. 児童心理治療施設は、3か年度毎に1回、第三者評価を受審しなければならない。 →〇
  4. 児童自立支援施設は、3か年度毎に1回、自己評価を行わなければならない。 →×

正答:4 × ○ ○ ×


H31前:社会福祉⑮

平成31年度前期試験 社会福祉 問 15 
次の文は、子どもの意見の尊重に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「児童福祉法」第2条に、子どもの意見の尊重に関して規定されている。 →〇
  2. 「子ども・子育て支援法」第2条に、子どもの意見の尊重に関して規定されている。 →×
  3. 「子ども・若者育成支援推進法」第2条に、子どもの意見の尊重に関して規定されている。 →〇
  4. 「次世代育成支援対策推進法」第2条に、子どもの意見の尊重に関して規定されている。 →×

正答:3 ○ × ○ ×


H31前:社会福祉⑯

平成31年度前期試験 社会福祉 問 16 
次の文は、人権の擁護に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 児童福祉施設の職員による入所児童に対する虐待の禁止について、「児童虐待の防止等に関する法律」に規定されている。 →×
  2. 障害児入所施設の職員による入所児童に対する虐待の禁止について、「障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律」に規定されている。 →×
  3. 婦人相談所の都道府県への設置について、「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律」に規定されている。 →×
  4. 警察は、配偶者暴力相談支援センターの機能を担う。 →×

正答:5 × × × ×


H31前:社会福祉⑰

平成31年度前期試験 社会福祉 問 17 
次の文は、「社会福祉法」に定める、運営適正化委員会に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 市町村社会福祉協議会に設置し、利用者等からの苦情を適切に解決する。 →×
  2. 福祉サービスに関する苦情解決の申し出があった場合、その事情を調査する。 →〇
  3. 福祉サービス利用援助事業を行う者に対して、必要な助言をすることがある。 →〇
  4. 苦情に係る福祉サービスの利用者の処遇についての不当な行為が行われているおそれがある場合は、市町村長にその旨を通知する。 →×

正答:3 × ○ ○ ×


H31前:社会福祉⑱

平成31年度前期試験 社会福祉 問 18 
次の文は、「平成 28 年 国民生活基礎調査の概況」(厚生労働省)に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 全世帯のうち、高齢者のいる世帯は、約2割を占める。 →×
  2. 母子世帯は、父子世帯より多い。 →〇
  3. 全世帯のうち、最も多い世帯構造は、三世代世帯である。 →×
  4. 全世帯のうち、児童のいる世帯は、約1割を占める。 →×
  5. 高齢者世帯のうち、単独世帯では、女性より男性の方が多い。 →×

正答:4 × ○ × × ×


H31前:社会福祉⑲

平成31年度前期試験 社会福祉 問 19 
次の文は、子育てと仕事に関する調査についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 児童のいる世帯のうち母が仕事をしているのは、2016(平成 28)年の時点で約3割の世帯である。 →×
  2. 仕事をしている女性の 2016(平成 28)年度の育児休業取得率は、8割以上である。 →〇
  3. 仕事をしている男性の 2016(平成 28)年度の育児休業取得率は、2割以上である。 →×
  4. 育児のための短時間勤務制度を導入している事業所の割合は、2016(平成 28)年の時点で9割以上である。 →×

正答:4 × ○ × ×


H31前:社会福祉⑳

平成31年度前期試験 社会福祉 問 20 
次の文は、地域包括ケアシステムの充実に向けた取り組みについての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 医療及び介護の関係機関・団体が相互の役割分担と連携を密にして、総合的な支援が行われる体制を確保する。 →〇
  2. 地域住民に認知症に対する正しい理解を促すため、認知症サポーターを養成し、認知症の人を地域で支える体制をつくる。 →〇
  3. 高齢者各人の有する能力を評価することなく、自立した日常生活を支援することに努める。 →×
  4. 高齢者と障害児者が同一事業所でサービスを受けやすくするため、共生型サービスを位置づける。 →〇

正答:2 ○ ○ × ○


H31前:保育の心理学①

平成31年度前期試験 保育の心理学 問1 
次の文は、人の発達に関する記述である。適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 生涯の発達的変化に影響を及ぼす要因として、人生のなかで出会う重要な意味をもつ個人的出来事があげられる。 →〇
  2. 発達に関して、子どもが活動を通して知識を構成していくという能動性を重視した構成主義として、ピアジェ(Piaget, J.)の発達理論があげられる。 →〇
  3. 成長は身体面の形態・構造の量的変化をさすのに対して、発達は心理・人格面の質的変化をさすとされるが、その区別は厳密ではない。 →〇
  4. 発達には個人差があり、それには2種類の個人差を理解する必要がある。一つは個人間差であり、もう一つは個人内差であり、一般に個人差というと後者をさすことが多い。 →×

正答:1 ○ ○ ○ ×


H31前:保育の心理学②

平成31年度前期試験 保育の心理学 問2 
次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の人名を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. 生得的に内在する能力が、時期に応じて自然に展開し、発達すると考える。 →イ ゲゼル(Gesell, A.L.)
  2. 発達は漸次的に展開すると捉え、乳児期から老年期に至る8つの発達期それぞれに危機があると考える。 →エ エリクソン(Erikson, E.H.)
  3. 発達を環境との相互作用として捉え、人を取り巻く環境を4つのシステムと考えた後に、時間の影響・時間経過をつけ加え、5つのシステムとした。 →ウ ブロンフェンブレンナー(Bronfenbrenner, U.)
  4. 受胎から死に至る過程の行動の一貫性と変化を捉え、生涯発達の一般的原理や発達の可塑性と限界を明らかにした。 →オ バルテス(Baltes, P.B.)

【Ⅱ群】
ア マッコール(McCall, R.B.)
イ ゲゼル(Gesell, A.L.)
ウ ブロンフェンブレンナー(Bronfenbrenner, U.)
エ エリクソン(Erikson, E.H.)
オ バルテス(Baltes, P.B.)

正答:4 イ エ ウ オ


H31前:保育の心理学③

平成31年度前期試験 保育の心理学 問3 
次の文は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」3「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」のイ「人間関係」の一部である。A~Eの文のうち、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. いろいろな遊びを楽しみながら物事をやり遂げようとする気持ちをもつ。 →〇
  2. 周囲の子ども等への興味や関心が高まり、関わりをもとうとする。 →×
  3. 自分の思ったことを相手に伝え、相手の思っていることに気付く。 →〇
  4. 保育所の生活の仕方に慣れ、きまりがあることや、その大切さに気付く。 →×第2章21~3歳(2)イ人間関係(イ)
  5. 友達と楽しく活動する中で、共通の目的を見いだし、工夫したり、協力したりなどする。 →〇

正答:3 ○ × ○ × ○


H31前:保育の心理学④

平成31年度前期試験 保育の心理学 問4 
次の文は、児童期から青年期の移行に関する記述である。(A)~(D)にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の適切な組み合わせを一つ選びなさい。

児童期から青年期に移行する第二次性徴が出現する時期は(A カ 思春期)とも呼ばれる。心理的には、
一般に児童期の(B エ 仲間に基準をおく)傾向から、(C ウ 自己に基準をおく)傾向への準備が始まる。その基底に親からの(D イ 心理的離乳)があり、精神的独立に向かって歩みだすが、その不安定さと葛藤は、しばしば反抗として現れる。
【語群】
ア 潜伏期       イ 心理的離乳  ウ 自己に基準をおく
エ 仲間に基準をおく  オ 経済的自立  カ 思春期
正答:5 カ エ ウ イ


H31前:保育の心理学⑤

平成31年度前期試験 保育の心理学 問5 
次の文は、固定遊具での遊びに関する記述である。適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 固定遊具に複数の幼児が集まると、動きの速さや回数を競ったりして互いに刺激し合いながら遊ぶ姿が見られる。数の限られた遊具では、順番に並んだり、交代したりすることを経験することにもなり、体を動かして遊びながら、人との関わりを学ぶことができる。 →〇
  2. 固定遊具のある園庭は、全園児が使用する共有スペースである。そのため、使い方や遊び方については、幼児と保育士が相互に話し合うことも必要である。 →〇
  3. 固定遊具は他の遊具や用具と組み合わせて使ったり、ごっこ遊びなどのイメージを取り込むことで遊びを広げていくことができる。その一方で、黙々と逆上がりに取り組んでいる幼児もおり、固定遊具での遊びの楽しさは一人一人異なる。 →〇
  4. 固定遊具の高い所で押し合うなど、保育士からは危ないように見えても、幼児は友達の様子や状況を考えながら行動している。そのため、声をかけずに見守ることが大切である。 →×

正答:1 ○ ○ ○ ×


H31前:保育の心理学⑥

平成31年度前期試験 保育の心理学 問6 
次の文は、仲間関係の機能に関する記述である。【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の用語を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. 他者の外的行為を認めるだけでなく、その背後にある気持ちや感情、意図や動機、思考などの内的特性について気付き、正しく推論し、理解する。 →ウ 他者理解・共感
  2. 他者のある行為を理解するために、その人の年齢、性別、職業などについての知識に基づいて推論する。 →ア 社会的カテゴリーの理解
  3. 集団生活を円滑に行うためにある様々な決まりの本来の意味を、仲間との相互交渉の中で、不当な圧力や利害の片寄りなどの経験を通して考えるようになる。 →エ 社会的規則の理解
  4. 自分の思考、感情、動機といった内的経験をそのまま行動に移すのではなく、客観的に捉え直し、自他を正当に比較し、他者の立場を推論しようとする。 →イ 自己統制能力

【Ⅱ群】
ア 社会的カテゴリーの理解
イ 自己統制能力
ウ 他者理解・共感
エ 社会的規則の理解
正答:5 ウ ア エ イ


H31前:保育の心理学⑦

平成31年度前期試験 保育の心理学 問7 
次の文は、幼児のものの見方や考え方に関する記述である。(A )~(D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

メタ認知とは、目標達成のために現在の自己の状態を監視・調整する(A イ モニタリング)や、それに伴う(B エ 感情体験)なども含まれる。幼児期(C キ 後半)から徐々に発達し、出来事を順序立てて話したり、園では当番活動ができたり、忘れ物をせずに帰り支度ができるなど、(D ア プラン)に添った行動を可能にする。

【語群】
ア プラン     イ モニタリング  ウ シェマ  エ 感情体験
オ プライミング  カ 意識体験    キ 後半   ク 前半
正答:1 イ エ キ ア


H31前:保育の心理学⑧

平成31年度前期試験 保育の心理学 問8 
次の文は、アタッチメント(愛着)についての記述である。適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. アタッチメント(愛着)とは、自らが「安全であるという感覚」を確保しようとする個体の本性に基づいて、危機的状況あるいは潜在的な危機に備え、特定の対象への接近・接触を求め維持しようとする傾向と定義される。 →〇
  2. 愛着の個人差を測定するために、エインズワース(Ainsworth, M.D.S.)が考案したのがサークル・オブ・セキュリティ(安全感の環)であった。 →×
  3. エインズワースによれば、養育者への子どものアタッチメント(愛着)は3つの型に分類される。A型は抵抗(アンビバレント)型、B型は安定型、C型は回避型であった。 →×

正答:3 ○ × ×


H31前:保育の心理学⑨

平成31年度前期試験 保育の心理学 問9 
次の文は、保育所での観察記録である。(A)~(D)の下線部分に関連する語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

園庭では、5歳児クラスの4~5名の子どもたちが、砂場で遊んでいる。子どもたちは、(A カ 協同遊び)砂山を作り、「どうやってトンネルを作る?」「ここ、押さえて。」など言い合いながら川を掘っている。一方、2歳児クラスの子どもたちは、園庭での遊びが終わり、順次、手足を洗って保育室に入るところである。他児よりもだいぶ早く外遊びをきりあげた2歳児クラスのR君は、保育室内のままごとコーナーを占領して、(B オ 一人遊び)かごに入っているお手玉をお玉ですくいあげては、鍋に移すことを繰り返していた。
テラスからR君の姿に気づいた同じ2歳児クラスのS君は、手足を洗わずに、そのまま入室し、ままごとコーナーのR君の前に座って、(C エ 並行遊び)R君がしているように、かごに入ったお手玉をお玉ですくい鍋に移し始めた。保育士が「S君、遊ぶ前に手と足を洗ってきてね。」と促しS君の腕をとると、S君は立ち上がり、手と足を洗いにテラスに出ていった。
しばらくままごとコーナーでR君は過ごしていたが、今度はお手玉をいくつか抱えて保育室を歩きながら、友達が遊んでいるところに近づいては、(D ウ 象徴遊び)「ピザです。ピザです。」と言いながら、お手玉を配り歩いていた

【語群】
ア 連合遊び  イ 身振り遊び  ウ 象徴遊び  エ 並行遊び
オ 一人遊び  カ 協同遊び   キ 構成遊び  ク 共鳴遊び
正答:4 カ オ エ ウ


H31前:保育の心理学⑩

平成31年度前期試験 保育の心理学 問 10 
次の文は、乳児期の視覚の発達に関する記述である。適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 新生児の視力では、周囲はぼんやりとしている。また焦点距離は 20cm 程度で、抱っこされたときには相手の顔がよく見える。 →〇
  2. 最初のうちは、あおむけの姿勢の目の前で、がらがらを左右や上下方向に動かすと線として追視し、支え座りができる5か月頃には、円を描いて動くがらがらをなめらかに追視する。 →〇
  3. 生後1か月頃には、単色の単純な刺激と、同心円模様、新聞の一部、顔の絵といった複雑な刺激を対にして見せられると、より複雑な刺激、特に顔図形を好んで注視する。 →×
  4. 生後4か月頃には、青、緑、黄、赤をそれぞれ異なる色として識別するようになる。 →〇

正答:1 ○ ○ × ○


H31前:保育の心理学⑪

平成31年度前期試験 保育の心理学 問 11 
次の文は、排泄の習慣に関する記述である。適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 1歳以上3歳未満児では、排泄の自立のための身体的機能も整うので、便器での排泄になれ、自分で排泄ができるようになることをめざす。 →〇
  2. 排泄は、身体の成熟や神経系の成熟などが関係するため、排泄機能が未成熟な状態で、トイレット・トレーニングをしても子どもの負担になる。 →〇
  3. 子どもは1歳を過ぎると、他者の模倣を盛んにするようになっていく。保育所のトイレット・トレーニングでは、子どもは他児をモデルとして排泄する姿もみられる。 →〇
  4. 排泄の習慣を形成する時期については、社会や文化、そして時代の影響を受ける。 →〇

正答:1 ○ ○ ○ ○


H31前:保育の心理学⑫

平成31年度前期試験 保育の心理学 問 12 
次の文は、言葉の発達に関する記述である。【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の用語を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. 新生児は自然言語のどの音も知覚する感受性を備えている。 →イ 言語発達の内在的要因
  2. 新生児は大人が話しかける言語の語、音節、音素の切れ目に同調してリズミカルに身体部位を動かす。 →イ 言語発達の内在的要因
  3. 言葉が出現する以前からの大人との社会的相互作用が、言葉の獲得の重要な基礎となる。 →ア 言語発達の外在的要因
  4. 大人が乳児に話しかける時、ゆっくり、はっきり、繰り返しする、などの特徴がある。 →ア 言語発達の外在的要因

【Ⅱ群】
ア 言語発達の外在的要因
イ 言語発達の内在的要因

正答:5 イ イ ア ア


H31前:保育の心理学⑬

平成31年度前期試験 保育の心理学 問 13 
次の文は、保育士の役割についての記述である。適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 小学校で困らないように、正しい文字を書くことや簡単な筆算をすることなどを指導することが大切である。 →×
  2. 3歳児では、個の成長よりも子ども相互の関係や、役割を分担したりする協同的な活動が、促されるよう配慮することが求められる。 →×
  3. 少し難しいと感じても「自分にはきっとできる」という見通しがもてるように幼児の思いに寄り添って見守ることが重要である。 →〇
  4. 遊びのルールについて主張がぶつかり合ったとき、それぞれの考えや思い、アイディアを出し合うことは、「一緒に遊びたい」という気持ちを育てる上で必要なことである。 →〇

正答:5 × × ○ ○


H31前:保育の心理学⑭

平成31年度前期試験 保育の心理学 問 14 
次の文は、巡回相談に関する記述である。下線部分が正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 巡回相談は、外部機関の子どもの発達に関する専門家である相談員が保育所等を訪問し、保育を支援するための相談活動である。園を訪れた相談員が支援を必要とする子どもと取り巻く保育状況についてアセスメントを行い、そのあとに保育士とケースカンファレンスを行う形式が多い。 →〇
  2. 保育士と相談員と協働しての保育の振り返りは、支援を必要とする子どもの行動を深く理解することにつながる。さらに園全体で子ども理解を共有することによって、その子どもと保育士との関わりが意味あるものへと発展していく。 →〇
  3. 相談員は、保育士が直面している問題を把握し、具体的な支援につなげる手立てを保育士と共に考える。このように保育と発達という異なる領域の専門家同士が互いの立場を尊重しながら自由で対等な話し合いを通して保育上の問題解決にあたることは発達臨床カウンセリングと呼ばれる。 →×

正答:2 ○ ○ ×


H31前:保育の心理学⑮

平成31年度前期試験 保育の心理学 問 15 
次の文は、妊娠期からの親の心理に関する記述である。適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 妊娠初期は、つわりなど心身両面で、適応していくことが必要となる時期であるため、自分自身に関心が向き、生活やキャリアへの不安が強まることが多い。 →〇
  2. 胎動を通して母性が目覚め、母親は胎児の心の状態やパーソナリティなどについて様々な想像をめぐらすことは、出産直後の赤ちゃんとの相互作用に影響を及ぼす。 →〇
  3. 乳幼児と接している時間が母親は長いことが多いので、育児に対する肯定的感情も否定的感情も同様に極めて高い。 →×
  4. 妊娠そのものを喜ぶことができず、受け入れることができない母親は、生まれた後の子どもとの関係性や育児態度に深刻な影響をもたらす可能性が高い。 →〇

正答:2 ○ ○ × ○