R7前期:教育原理①

R7前期 教育原理 問1
 次のうち、「教育基本法」の条文の一部として、正しいものを2つ選びなさい。

  1. 学問の自由は、これを保障する。 →×
  2. 保育所は、保育を必要とする乳児・幼児を日々保護者の下から通わせて保育を行うことを目的とする施設(利用定員が 20 人以上であるものに限り、幼保連携型認定こども園を除く。)とする。 →×
  3. 幼児期の教育は、生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものであることにかんがみ、国及び地方公共団体は、幼児の健やかな成長に資する良好な環境の整備その他適当な方法によって、その振興に努めなければならない。 →〇
  4. 教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。 →〇
  5. すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。 →×

正答:34


R7前期:教育原理②

R7前期 教育原理 問2
 次の文は、「学校教育法」の一部である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
第 22 条 幼稚園は、義務教育及びその後の教育の基礎を培うものとして、幼児を保育し、幼児の健やかな成長のために適当な( A  →環境)を与えて、その心身の発達を( B  →助長)することを目的とする。
(組み合わせ)
A B
1 環境 援助
2 教材 援助
3 教材 助長
4 環境 助長 →〇
5 環境 支援
正答:4


R7前期:教育原理③

R7前期 教育原理 問3
 次の文は、ある人物の著作の一部である。著者名と(   )にあてはまる記述の組み合わせ
として、正しいものを1つ選びなさい。
(組み合わせ)
1 羽仁もと子 ――――― 生活を生活で生活へ
2 羽仁もと子 ――――― 生活を習慣で教育へ
3 倉橋惣三 ―――――― 生活を生活で生活へ →〇
4 倉橋惣三 ―――――― 生活を習慣で教育へ
5 城戸幡太郎 ――――― 生活を生活で生活へ
正答:3


R7前期:教育原理④

R7前期 教育原理 問4
 次のうち、ヘルバルト(Herbart, J.F.)に関する記述として、適切なものを2つ選びなさい。

  1. 彼は、「生活が陶冶する」という有名な言葉を残した。 →×
  2. 彼は、教育は人間本性に宿る神性を意識し、それを生活のなかで表現することと説いた。 →×
  3. 彼は、教育の究極的な目的は、道徳的品性の陶冶にあると考えた。 →〇
  4. 彼は、教育を経験の再構成であると捉えた。 →×
  5. 彼は、著書『一般教育学』のなかで、「明瞭・連合・系統・方法」という教授段階説を唱えた。 →〇

正答:35


R7前期:教育原理⑤

R7前期 教育原理 問5
 次の説明にあてはまる教育機関として、正しいものを1つ選びなさい。
日本において朱子学の発展に寄与した林羅山は、社会階級や身分制度を認める封建的道徳理念を朱子学によって説明した。彼が設立した林家の私塾は、後に江戸幕府直轄の教育機関となった。
1 金沢文庫
2 足利学校
3 咸宜園
4 昌平坂学問所 →〇
5 綜芸種智院
正答:4


R7前期:教育原理⑥

R7前期 教育原理 問6
 次のうち、「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」第4章「子育ての支援」第2「幼保連携型認定こども園の園児の保護者に対する子育ての支援」の一部として、誤ったものを1つ選びなさい。

  1. 保護者の生活形態が異なることを踏まえ、全ての保護者の相互理解が深まるように配慮すること。その際、保護者同士が子育てに対する新たな考えに出会い気付き合えるよう工夫すること。 →〇
  2. 日常の様々な機会を活用し、園児の日々の様子の伝達や収集、教育及び保育の意図の説明などを通じて、保護者との相互理解を図るよう努めること。 →〇
  3. 保護者の就労と子育ての両立等を支援するため、保護者の多様化した教育及び保育の需要に応じて病児保育事業など多様な事業を実施する場合には、保護者の状況に配慮するとともに、園児の福祉が尊重されるよう努め、園児の生活の連続性を考慮すること。 →〇
  4. 外国籍家庭など、特別な配慮を必要とする家庭の場合には、状況等に応じて個別の支援を行うよう努めること。 →〇
  5. 保護者に育児不安等が見られる場合には、幼保連携型認定こども園における個別の支援を行わず、即座に関係機関に委託すること。 →×

正答:5


R7前期:教育原理⑦

R7前期 教育原理 問7
 次のうち、「幼稚園教育要領」第1章「総則」第4「指導計画の作成と幼児理解に基づいた評価」4「幼児理解に基づいた評価の実施」の一部として、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 指導の過程を振り返りながら幼児の理解を進め、幼児一人一人のよさや可能性などを把握し、指導の改善に生かすようにすること。 →〇
  2. 評価の実施に当たり、他の幼児との比較や、一定の基準に対する達成度についての評定によって捉えるものであることに留意すること。 →×
  3. 評価の妥当性や信頼性が高められるよう創意工夫を行い、組織的かつ計画的な取組を推進するとともに、次年度又は小学校等にその内容が適切に引き継がれるようにすること。 →〇

(組み合わせ)
  A B C
1 ○ ○ ×
2 ○ × ○ →〇
3 × ○ ○
4 × ○ ×
5 × × ○
正答:2


R7前期:教育原理⑧

R7前期 教育原理 問8
 次の【Ⅰ群】の記述と、【Ⅱ群】の人名を結びつけた場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
【Ⅰ群】

  1. ユネスコ(UNESCO)の成人教育推進国際委員会において、「生涯にわたって統合された教育」を提唱した。 →ウ ラングラン
  2. 成人男女の教育の目的を人間的になることとして、あらゆる制度をその実現のために方向づけるよう、価値の転換に成功した社会を「学習社会」と定義した。 →ア ハッチンス

【Ⅱ群】
ア ハッチンス(Hutchins, R.M.)
イ デューイ(Dewey, J.)
ウ ラングラン(Lengrand, P.)
エ エレン・ケイ(Key, E.)
(組み合わせ)
  A B
1 ア ウ
2 イ ウ
3 イ エ
4 ウ ア →〇
5 ウ エ
正答:4


R7前期:教育原理⑨

R7前期 教育原理 問9
 次のうち、「生徒指導提要」(令和4年 文部科学省)第 12 章「性に関する課題」における「「性的マイノリティ」に関する理解と学校における対応」に関する記述として、不適切なものを1つ選びなさい。

  1. 教職員自身が「性的マイノリティ」への理解を深めるとともに、心ない言動を慎む。 →〇
  2. 教職員は、性についての悩みや不安を抱える児童生徒のよき理解者となるよう努める。 →〇
  3. 「性的マイノリティ」とされる児童生徒への対応においては、教職員間及び当該学級の他の児童生徒と速やかに情報共有をすることが不可欠である。 →×
  4. 最初に相談を受けた者だけで抱え込むことなく、組織的に取り組むことが重要である。 →〇
  5. 学級・ホームルームにおいては、いかなる理由でもいじめや差別を許さない適切な生徒指導・人権教育等を推進する。 →〇

正答:3


R7前期:教育原理⑩

R7前期 教育原理 問 10
 次のうち、2023(令和5)年 12 月に閣議決定された「こどもの居場所づくりに関する指針」に関する記述として、不適切なものを1つ選びなさい。

  1. こどもの居場所づくりが目指す理念とは、全てのこどもが、心身の状況や置かれている環境等にかかわらず、その権利の擁護が図られ、将来にわたって幸福な生活を送ることができるようにすることである。 →〇
  2. こどもの居場所づくりにおいては、こども・若者の視点や子育て当事者の視点に立つこと、全てのこども・若者の健やかな成長や幸せな状態(ウェルビーイング)の向上に資すること、誰一人取り残さず、抜け落ちることのない支援であることが必要である。 →〇
  3. こども・若者の居場所とは、オンライン空間などではなく、実際に対面して様々な人や物と関わることのできる物理的な「場」のことである。 →×
  4. その場を居場所と感じるかどうかは、こども・若者本人が決めることであり、そこに行くかどうか、どう過ごすか、その場をどのようにしていきたいかなど、こども・若者が自ら決め、行動する姿勢など、こども・若者の主体性を大切にすることが求められる。 →〇
  5. 居場所とは、こども・若者本人が決めるものである一方で、居場所をつくることとは、第三者が中心となって行われるものであるため、居場所と感じることと、居場所づくりには隔たりが生じ得る。こどもの居場所づくりを進めるに当たっては、この隔たりを認識することが必要である。 →〇

正答:3


R7前期:社会的養護①

R7前期 社会的養護 問1
 次のA~Cの事項を、年代の古い順に並べた場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 第1回白亜館会議(ホワイトハウス会議)が開催された。
  2. イギリスにおいて、バーナード(Barnardo, T.J.)がバーナードホームを設立した。
  3. 石井亮一が知的障害児のための滝乃川学園を設立した。

(組み合わせ)
1 A→B→C
2 A→C→B
3 B→A→C
4 B→C→A →〇
5 C→A→B
正答:4


R7前期:社会的養護②

R7前期 社会的養護 問2
 次の文は、「児童養護施設運営指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
施設は、社会的養護の地域の拠点として、施設から家庭に戻った子どもへの( A  継続的)なフォロー、里親支援、社会的養護の下で育った人への自立支援やアフターケア、地域の( B  子育て家庭)への支援など、専門的な地域支援の機能を強化し、総合的な( C  ソーシャルワーク機能)を充実していくことが求められる。
(組み合わせ)
AB C
1 持続的 保育所 ソーシャルワーク機能
2 持続的 子育て家庭 ケアワーク機能
3 持続的 保育所 ケアワーク機能
4 継続的 子育て家庭 ケアワーク機能
5 継続的 子育て家庭 ソーシャルワーク機能 →〇
正答:5


R7前期:社会的養護③

R7前期 社会的養護 問3
 次のうち、「新しい社会的養育ビジョン」(平成 29 年 厚生労働省)に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 里親への包括的支援体制(フォスタリング機関)の抜本的強化と里親制度改革が示された。 →〇
  2. 永続的解決としての特別養子縁組の推進が示された。 →〇
  3. 子どものニーズに応じた養育の提供と施設の抜本改革が示された。 →〇
  4. 代替養育変更の意思決定プロセスが理解できるよう、年齢に応じた適切な説明の必要性が示された。 →〇

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ○ →〇
2 ○ ○ × ○
3 ○ ○ × ×
4 × ○ ○ ×
5 × × ○ ○
正答:1


R7前期:社会的養護④

R7前期 社会的養護 問4
 次のうち、「全国児童養護施設協議会倫理綱領」に示されたものとして、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 私たちは、子どもの利益を最優先した養育をおこないます →〇
  2. 私たちは、子どもの集団生活を重視した養育をおこないます →×
  3. 私たちは、子どもと家族との関係を大切にした支援をおこないます →〇
  4. 私たちは、社会の不寛容から子どもを守ります →×

(組み合わせ)
1 A B
2 A C →〇
3 A D
4 B C
5 C D
正答:2


R7前期:社会的養護⑤

R7前期 社会的養護 問5
 次のうち、養育里親における養育・支援に関する内容として、「里親及びファミリーホーム養育指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)に照らし、適切なものを2つ選びなさい。

  1. 委託された子どもは、里親の姓を名乗り生活することが「児童福祉法」に規定されている。 →×
  2. 生活を共有する里親の実子がいる場合、実子にも適宜必要なことを説明することが求められる。 →〇
  3. 生い立ちについての真実告知は、子どもが 16 歳以降に行うことが「児童福祉法」に規定されている。 →×
  4. 子どもが通う学校等には、社会的養護を必要とする子どもの養育であることを伝え、よき理解者となってもらえるよう、働きかけることが必要である。 →〇
  5. 家庭養護の特色を生かすため、家庭における生活のルールは設けないことが大切である。 →×

正答:24


R7前期:社会的養護⑥

R7前期 社会的養護 問6
 次のうち、「児童養護施設運営指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)に示された、家族への支援に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 家庭支援専門相談員を独立した専門職として配置し、その役割を明示する。 →〇
  2. 親子が必要な期間を一緒に過ごせるような宿泊設備を児童相談所内に設ける。 →×
  3. 親にとってストレスになるため、親に対して面会、外出、一時帰宅、学校行事等への参加を働きかけない。 →×
  4. 家族等との交流の乏しい子どもには、週末里親やボランティア家庭等での家庭生活を体験させるなど配慮する。 →〇

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ×
3 ○ × ○ ×
4 ○ × × ○ →〇
5 × × × ○
正答:4


R7前期:社会的養護⑦

R7前期 社会的養護 問7
 次のうち、「令和3年度における被措置児童等虐待届出等制度の実施状況」(こども家庭庁)における被措置児童等虐待の現状に関する記述として、適切なものを2つ選びなさい。

  1. 被措置児童等の状況において、児童の年齢は「0~4歳」が最も多い。 →×
  2. 虐待を行った職員等の実務経験年数は「5年未満」が最も多い。 →〇
  3. 虐待の種別は「身体的虐待」が最も多い。 →〇
  4. 被措置児童等の状況において、児童の性別は「男子」より「女子」の方が多い。 →×
  5. 各都道府県市への届出・通告において、届出・通告者は「児童本人」が最も多い。 →×

正答:23


R7前期:社会的養護⑧

R7前期 社会的養護 問8
 次のうち、「児童養護施設運営指針」(平成 24 年3月 厚生労働省)に示された、記録に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 入所からアフターケアまでの養育・支援の実施状況を、家族及び関係機関とのやりとり等を含めて適切に記録する。 →〇
  2. 記録内容について職員間でばらつきが生じないよう工夫する。 →〇
  3. 記録の管理について個人情報保護と情報開示の観点から、研修を実施する。 →〇
  4. 子どもの成長の記録(アルバム)は、施設が保管し、その子ども自身も自由に見ることができないようにする。 →×

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ × →〇
2 ○ × ○ ○
3 ○ × ○ ×
4 × ○ × ×
5 × × × ○
正答:1


R7前期:社会的養護⑨

R7前期 社会的養護 問9
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
F児童養護施設のグループホームで生活するJさん(14 歳、女児)は、K保育士へ「このホームはいつも大人が勝手に生活のルールを作る」と不満を漏らした。K保育士は、「門限のことなど、子どものためを思って生活のルールを考えているよ」と伝えるが、Jさんは「今まで、生活のルールについて変えてほしいと意見を言っても、聞くだけで全然変えてくれない」と言い返した。K保育士は、Jさんの意見や気持ちをグループホーム長や他の保育士と共有することにした。
【設問】
次のうち、Jさんへの今後の対応として、適切なものの組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 定期的にグループホームでの子ども同士で話し合う機会を設け、出された意見については施設にて検討し、子どもと共有するようにする。 →〇
  2. グループホーム長からJさんに「ルールは大人が考えることになっている」と伝えるようにする。 →×
  3. 子どもの意向を把握するために個別の聴き取りを行う等、施設として具体的な仕組みを整備する。 →〇
  4. Jさんの最善の利益のために、すべてJさんの意向に沿う対応をする。 →×

(組み合わせ)
1 A B
2 A C →〇
3 B C
4 B D
5 C D
正答:2


R7前期:社会的養護⑩

R7前期 社会的養護 問 10
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
児童養護施設に勤める新任のY保育士は、Z君(6歳、男児)を担当している。他の子ども達が積み木で遊んでいると、Z君は積み木を崩したり邪魔をしたりする。こういった場面が最近頻繁にみられるので、Y保育士は、Z君を注意することが多くなっている。そこでY保育士は、Z君への関わり方や注意の仕方について、主任保育士に相談をした。すると、主任保育士からは、「Z君の得意なことを活かした支援をするように」と指導を受けた。
【設問】
次のうち、主任保育士からの指導の内容を表す専門用語として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 スティグマ
2 ソーシャルアクション
3 ストレングス →〇
4 パーマネンシー
5 ソーシャル・インクルージョン
正答:3


R7前:子ども家庭福祉①

R7前期 子ども家庭福祉 問1
 次のうち、「児童の権利に関する条約」第3条1の一部として、(a)~(c)の下線部分が正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
児童に関するすべての措置をとるに当たっては、公的若しくは私的な(a)学校、(b →〇)裁判所、行政当局又は(c →〇)立法機関のいずれによって行われるものであっても、児童の最善の利益が主として考慮されるものとする。
(組み合わせ)
a b c
1 ○ ○ ○
2 ○ × ○
3 ○ × ×
4 × ○ ○ →〇
5 × × ×
正答:4


R7前:子ども家庭福祉②

R7前期 子ども家庭福祉 問2
 次のA~Eは、1945(昭和 20)年以前に日本で制定された法律である。これらを制定された年の古い順に並べた場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
A 工場法 →〇
B 感化法 →〇
C 児童虐待防止法 →〇
D 母子保護法 →〇
E 救護法 →〇
(組み合わせ)
1 A→B→C→E→D
2 A→C→D→B→E
3 B→A→E→C→D
4 C→A→B→D→E
5 E→B→A→C→D
正答:3


R7前:子ども家庭福祉③

R7前期 子ども家庭福祉 問3
 次の文は、「児童福祉法」第3条の2の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
国及び地方公共団体は、児童が家庭において心身ともに( A  健やか)に養育されるよう、児童の保護者を支援しなければならない。ただし、児童及びその保護者の心身の状況、これらの者の置かれている環境その他の状況を勘案し、児童を家庭において養育することが困難であり又は適当でない場合にあつては児童が家庭における養育環境と同様の養育環境において( B  継続的)に養育されるよう、児童を家庭及び当該養育環境において養育することが適当でない場合にあつては児童ができる限り良好な( C  家庭的環境)において養育されるよう、必要な措置を講じなければならない。
(組み合わせ)
AB C
1 健やか 一時的 家庭的環境
2 健康 持続的 教育的環境
3 健やか 継続的 家庭的環境 →〇
4 安全 継続的 施設環境
5 健康 一時的 施設環境
正答:3


R7前:子ども家庭福祉④

R7前期 子ども家庭福祉 問4
 次のうち、「こども大綱」(令和5年 12 月 こども家庭庁)に関する記述として、適切なものを2つ選びなさい。

  1. 「児童福祉法」により、政府は「こども大綱」の策定が義務付けられている。 →×
  2. 「こども大綱」は、「少子化社会対策大綱」、「子ども・若者育成支援推進大綱」、「子どもの貧困対策に関する大綱」を一つに束ね、基本的な方針や重要事項等を一元的に定めたものである。 →〇
  3. 「こども大綱」は、こども施策に関する基本的な方針を定めているが、取り組む施策の数値目標・指標は定めていない。 →×
  4. 「こども大綱」は、おおむね5年後を目途に見直される。 →〇
  5. 都道府県は、「こども大綱」を勘案して、「都道府県こども計画」を定めなければならない。 →×

正答:24


R7前:子ども家庭福祉⑤

R7前期 子ども家庭福祉 問5
 次の文は、「子ども・子育て支援法」第2条の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  • 子ども・子育て支援は、父母その他の保護者が子育てについての( A  第一義的)責任を有するという基本的認識の下に、家庭、学校、( B  地域)、職域その他の社会のあらゆる分野における全ての構成員が、各々の役割を果たすとともに、相互に協力して行われなければならない。
  • 子ども・子育て支援給付その他の子ども・子育て支援の内容及び水準は、全ての子どもが健やかに成長するように支援するものであって、( C  良質)かつ適切なものであり、かつ、子どもの保護者の( D  経済的)負担の軽減について適切に配慮されたものでなければならない。

(組み合わせ)
A BC D
1 第一義的 地域 合理的 精神的
2 部分的 地域 合理的 精神的
3 部分的 親類 合理的 経済的
4 部分的 親類 良質 経済的
5 第一義的 地域 良質 経済的 →〇
正答:5


R7前:子ども家庭福祉⑥

R7前期 子ども家庭福祉 問6
 次のうち、「成育医療等の提供に関する施策の総合的な推進に関する基本的な方針」(令和5年3月 厚生労働省)の母子保健と子どもの健全育成に関する記述として、適切なものを3つ選びなさい。

  1. 日本の出生数の減少は予想を上回るペースで進んでおり、2021(令和3)年の出生数は過去最少を記録した。 →〇
  2. 日本の総人口は、2008(平成 20)年をピークとして減少局面に入っている。 →〇
  3. 未婚者・既婚者のいずれにおいても、平均して2人程度の子どもを持ちたいとの希望を持っている。 →〇
  4. 晩婚化にも関わらず、出産年齢は低下している。 →×
  5. 夫婦の平均理想子ども数、平均予定子ども数は上昇傾向にある。 →×

正答:123


R7前:子ども家庭福祉⑦

R7前期 子ども家庭福祉 問7
 次のうち、「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律」に関する記述として、不適切なものを1つ選びなさい。

  1. 保護命令とは、被害者からの申立てに基づき、裁判所が、加害者に対して、被害者身辺へのつきまといや住居等の付近のはいかいや、緊急時以外の深夜早朝の電話や SNS 等を送信する行為等を禁止する命令を発令することである。 →〇
  2. 配偶者暴力相談支援センターは、配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護を図るための活動を行う民間の団体との連携に努めるものとする。 →〇
  3. 被害者と同居する未成年の子どもへの接近禁止命令は、子どもが 10 歳以上であるときはその子どもの同意が必要となる。 →×
  4. 相手方から申立人の親族に危害が及ぶことを防止するため、親族の同意がある場合、親族への接近禁止命令を裁判所が命ずることができる。 →〇
  5. 保護命令は、相手方の住所の所在地を管轄する地方裁判所で申し立てを行う。 →〇

正答:3


R7前:子ども家庭福祉⑧

R7前期 子ども家庭福祉 問8
 次の【Ⅰ群】の児童福祉施設および事業の名称と、【Ⅱ群】の説明を結びつけた場合の正しい
組み合わせを1つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A 児童自立生活援助事業
B 児童自立支援施設
C 児童心理治療施設
【Ⅱ群】
ア 不良行為をなし、又はなすおそれのある児童及び家庭環境その他の環境上の理由により生活指導等を要する児童を入所させ、又は保護者の下から通わせて、個々の児童の状況に応じて必要な指導を行い、その自立を支援し、あわせて退所した者について相談その他の援助を行う。 →〇B 児童自立支援施設
イ 義務教育終了後、措置が解除された者等に対し、共同生活を営むべき住居その他内閣府令で定める場所における相談、その他の日常生活上の援助及び生活指導並びに就業の支援を行い、あわせてこの実施を解除された者に対し相談その他の援助を行う。 →〇A児童自立生活援助事業
ウ 家庭環境、学校における交友関係その他の環境上の理由により社会生活への適応が困難となった児童を短期間入所させ、又は保護者の下から通わせて、社会生活に適応するために必要な心理に関する治療及び生活指導を主として行い、あわせて退所した者について相談その他の援助を行う。 →〇C児童心理治療施設
(組み合わせ)
A B C
1 ア イ ウ
2 ア ウ イ
3 イ ア ウ →〇
4 イ ウ ア
5 ウ ア イ
正答:3


R7前:子ども家庭福祉⑨

R7前期 子ども家庭福祉 問9
 次のうち、母子生活支援施設に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. 「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和 23 年厚生省令第 63 号)によると、設備として集会、学習等を行う室及び相談室を設けなければならない。 →〇
  2. 「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和 23 年厚生省令第 63 号)によると、入所中の母子についての自立支援計画を策定しなければならない。 →〇
  3. 「児童養護施設入所児童等調査の概要(令和5年2月1日現在)」(こども家庭庁)における母子生活支援施設入所世帯(母親)の状況では、入所理由で最も多いのは「住宅事情による」である。 →×
  4. 「児童養護施設入所児童等調査の概要(令和5年2月1日現在)」(こども家庭庁)における母子生活支援施設入所世帯(母親)の状況では、在所期間で最も多いのは「5年~9年」である。 →×

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ × ○
2 ○ ○ × × →〇
3 × ○ ○ ×
4 × × ○ ○
5 × × × ○
正答:2


R7前:子ども家庭福祉⑩

R7前期 子ども家庭福祉 問 10
 次のうち、貧困家庭等に対する食支援の取り組みとして、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  1. フードドライブとは、家庭で余っている食品を集め、食品を必要としている地域の生活困窮者支援団体や子ども食堂、福祉施設等に寄付する活動のことである。 →〇
  2. 子ども食堂とは、「児童福祉法」で定められた第二種社会福祉事業である。 →×
  3. フードパントリーとは、「生活保護法」で定められた生活扶助の一部である。 →×
  4. フードバンクとは、貧困家庭や孤食の子どもに無料または低額で食事を提供する場のことである。 →×

(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ×
3 ○ × × × →〇
4 × × ○ ○
5 × × × ○
正答:3