H30後:保育の心理学⑦

平成30年度後期試験 保育の心理学 問7
 次の文は、乳児期の微細運動の典型的な発達に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. ガラガラなどのおもちゃを両手に持たせると、持っていられるようになるのは3〜4か月頃、自発的におもちゃに手を伸ばすようになるのは4〜5か月頃である。 →〇
  2. 6〜7か月頃には、小さな物を5本の指を全部使って引き寄せてつかもうとし、8〜9か月頃には、親指と人差し指の2本だけでつまんで持ち上げることができるようになる。 →×
  3. 6か月頃には、両手に持った物を一方の手に持ち替え、また両手で持って、次にはもう一方の手へという持ち替えを盛んに行う。 →〇
  4. 満1歳を過ぎると、ティッシュを繰り返し取り出したり、複数の積み木を寄せ集めたりすることがみられるようになる。 →×

正答:3 ○ × ○ ×


H30後:保育の心理学⑧

平成30年度後期試験 保育の心理学 問8
 次の文は、乳児の泣きへの対応に関する記述である。(A )〜(D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。

乳児は泣くことで「不快」と訴えると、保育者が状況を「快」に変えるという繰り返しが(A 安心感)につながる。周囲の安全を全身で感じ保育者の温かい対応に喜び、次々と(B サイン)を出そうとする。その(B サイン)を確実に読み取り、適確に応えることが人と関わろうとする意欲を育むことになり、(C 基本的信頼)と呼ばれる生涯の心の在り方の基本が根づくことになる。重要なことは、乳児の(B サイン)に応えることが保育者の喜びともなることであり、それは快感情の共有であり、(D 会話)の原型である。

【語群】
ア 安心感  イ 充実感  ウ サイン  エ 叫喚  オ 基本的信頼
カ 自尊心  キ ターン・テイキング   ク 会話
正答:2 ア ウ オ ク


H30後:保育の心理学⑨

平成30年度後期試験 保育の心理学 問9
 次の文は、スクリプトについての記述である。(A )〜(D )の語句が正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

スクリプトとは、日常的なできごとに関する(A 知識構造 →〇)の一種であり、特定の行動について、そこに含まれる事象や行為が(B 時間的・空間的 →〇)に表現される。例えば「レストランでの食事」という場面における行為としては、店に入る、注文する、食事をする、支払いをする、店を出るというように(C 対比的 →×)に生起する一連の典型的な場面と行為が考えられる。スクリプトでは、このような一連の行為が、登場人物や小道具類などと共に生起する順に(D 水路づけ →×)され、スロットを埋めるような形で表象されていると仮定される。
正答:1 ○ ○ × ×


H30後:保育の心理学⑩

平成30年度後期試験 保育の心理学 問 10
 次の文は、子育てへの文化の影響に関する記述である。(A )〜( F )にあてはまる語句の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。

日本の子育ては親子の(A 情緒的関係)を重視し、役割からなる社会の枠組を素直に受け入れることができるようになることを強調する。そして(B 社会的規範)を子どもが自然と身につけることを理想とし、子どもに(C 反省すること)を促し、それに基づいて努力することを重視する。
これに対して、例えばアメリカの中産階級の子育ては子どもの(D 独立的思考)を重視し、社会の枠組にしばられず、個人の思考に基づいて(E 選択すること)を強調する。そして、(B 社会的規範)を子どもに明確に教えることや子どもの(F 自尊心)を高めることを重視する、といった文化による違いがみられる。

(組み合わせ)
A B C D E F

  1. 情緒的関係 社会的規範 選択すること 独立的思考 反省すること 自尊心
  2. 独立的思考 社会的規範 情緒的関係 反省すること 選択すること 自尊心
  3. 自尊心 情緒的関係 反省すること 独立的思考 選択すること 社会的規範
  4. 情緒的関係 反省すること 選択すること 自尊心 独立的思考 社会的規範
  5. 情緒的関係 社会的規範 反省すること 独立的思考 選択すること 自尊心

正答:5


H30後:保育の心理学⑪

平成30年度後期試験 保育の心理学 問 11
 次の文は、ある発達理論に関する記述である。(A )〜(E )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。

教育と心的機能の発達の相互作用に関する理論の中で、(A ヴィゴツキー(Vygotsky, L.S.))は、2つの発達水準を区別することができると提唱した。すなわち、問題解決の場面で子どもが自力で解決できる既に(B 完成した)水準と、大人の援助や指導によって解決が可能となる(C 成熟しつつある)水準である。この2つの発達水準の差の範囲を(D 発達の最近接領域)と呼んだ。(E 教育的働きかけ)はこの範囲に対してなされなければ子どもの発達に貢献できないし、また、教育は(D 発達の最近接領域)をつくりだすように配慮しなければならない。

【語群】
ア キャンポス(Campos, J.J.) イ ヴィゴツキー(Vygotsky, L.S.)
ウ 成熟しつつある       エ 完成した
オ 誘導的働きかけ       カ 発達の最近接領域
キ 教育的働きかけ       ク 固有の知識領域
正答:4 イ エ ウ カ キ


H30後:保育の心理学⑫

平成30年度後期試験 保育の心理学 問 12
 次の文は、知能に関する理論の記述である。この理論を提唱した人物として正しいものを一つ選びなさい。

人の知能として、すべての活動に共通する知能というものは想定せず、少なくとも8つの異なる知能が存在すると考えている。これらの8つの知能は独立してはいるものの、例えば作文を書くことは言語的知能が関わる活動であると同時に、読み手や書き手により書き方を調整するといった個人間知能や、何を伝えたいかを明確にする個人内知能とも関係する。

  1. バルテス(Baltes, P.B.)
  2. サメロフ(Sameroff, A.J.)
  3. ガードナー(Gardner, H.) →〇
  4. ロッター(Rotter, J.B.)
  5. モレノ(Moreno, J.L.)

正答:3


H30後:保育の心理学⑬

平成30年度後期試験 保育の心理学 問 13
 次の文は、中年期の特徴に関する記述である。(A )〜(D )の下線部分が正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
中年期は人生の最盛期と捉えられてきたが、(A ×)1980 年代以降では中年期に大きな変化が生じるという見方が受け入れられるようになっている。その変容としては、(B )身体的変化、心理的変化、家族における変化のほか、職業における変化がある。例えば、家族のライフサイクルという視点からは、(C )中年期の女性には、「空の巣症候群」という、子どもの親離れに伴う問題がみられる。こうした背景から、(D ×)厚生労働省の平成 27 年の調査によると、パートナーとして親密な関係を築いてこなかったために、同居年数 20 年以上の別居が急増していると考えられる。
正答:4 × ○ ○ ×


H30後:保育の心理学⑭

平成30年度後期試験 保育の心理学 問 14
 次の基本的生活習慣の形成に関する【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の用語を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. 偶然にジャンパーのチャックを閉めることができた時を捉えて、保育者が「すごーい。できたね」とほめることを繰り返すと、じきに自分でジャンパーのチャックを閉めることができるようになった。 →強化
  2. 「靴下をはく」という行動を、足が入るように靴下を広げる、つま先を靴下の中に入れる、靴下をかかとまで引っ張る、靴下をかかとから上まで引き上げる、という動作に分ける。 →課題分析
  3. 立ったまま、ズボンをはこうとして、ズボンの片方に足を2本入れた。もう一度試したら前後逆になった。今度は床に座ってはいたら足が1本ずつ入り、はけた。 →試行錯誤
  4. トレーナーの後ろ前が分からないので、着る時には保育者が、そのまま頭と手を入れたら着られるような向きにトレーナーを床に置くことを繰り返すと、じきにトレーナーの前後が分かり、一人で着ることができるようになった。 →足場づくり

【Ⅱ群】
ア 足場づくり
イ 強化
ウ 試行錯誤
エ 課題分析
正答:5 イ エ ウ ア


H30後:保育の心理学⑮

平成30年度後期試験 保育の心理学 問 15
 次の文は、保育におけるグループ編成についての記述である。(A )〜(D )にあてはまる語句の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。

  • 保育士は(A 年齢・月齢)に応じて、比較的少人数から大きい規模の編成まで、様々な大きさのグループを編成する。
  • 幼児の主体的な活動である遊びは、他児との関わりの中で深まり、豊かになる。そのため保育士には、(B  一人一人)を生かしたグループを編成しながら、人と関わる力を育てていくようにすることが求められている。
  • (C カリキュラム)に応じたグループ活動のように保育士の裁量によってグループを編成することもある。例えば、劇や表現遊びのような活動では、技能や力、パーソナリティなどを考慮して編成する。
  • 発達には個人差があるので、グループ内で様々な圧力や緊張が生じ、時には特定の子どもを排除しようとする動きが生ずることがある。こうした(D グループダイナミクス)を配慮したグループの編成を、保育士は求められることもある。

(組み合わせ)
A B C D

  1. 年齢・月齢 カリキュラム グループダイナミクス 一人一人
  2. グループダイナミクス 年齢・月齢 一人一人 カリキュラム
  3. 年齢・月齢 一人一人 カリキュラム グループダイナミクス
  4. カリキュラム 一人一人 グループダイナミクス 年齢・月齢
  5. カリキュラム グループダイナミクス 一人一人 年齢・月齢

正答:3


H30後:保育の心理学⑯

平成30年度後期試験 保育の心理学 問 16
 次の2歳児の【事例】を読んで、以下の【設問】に答えなさい。

【事例】
Gちゃん(男児)の「ダメだよー!」の声が響き、保育士が行ってみると「Hちゃん(男児)が取っちゃったよー」と保育士に訴える。ブロックの中でも縦に長い形のものが人気で、よく取り合いになっている。「せんせい、Hちゃんは貸してっていわなかったよ!」とGちゃんは言う。Hちゃんはまずいなーという困った表情でいる。保育士が「Gちゃん、Hちゃんはね、これがとっても欲しかったけれど、貸してって言えなかったみたいなの。ごめんね。でも、これ、違う色ならもう一つあるから、Hちゃんに貸してくれる?」と聞くと、「いいよー!」とGちゃんは快く承諾した。そしてHちゃんはニコニコ顔になった。「Gちゃんが貸してくれるって。優しいね。こういうときHちゃんは何て言うのかなあ?」と聞くと、Hちゃんは「ありがとう!」と元気な声で叫んだ。

【設問】
次の文のうち、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 相手が自分と同じように「思いをもつ」存在であることに気づくように援助する。 →〇
  2. 2歳児なりに相手に歩みよることも必要であることを経験する。 →〇
  3. 子ども同士のトラブルは仲間関係の形成に望ましくないため、避ける配慮が必要である。 →×
  4. 2歳児の表現を、保育士は補い代弁し、「仲立ち」する必要がある。 →〇
  5. 2歳児なりに自分の欲求をあくまで自分で解決しなくてはいけないことを経験する。 →×

正答:2 ○ ○ × ○ ×


H30後:保育の心理学⑰

平成30年度後期試験 保育の心理学 問 17 
次の文は、ペアレントトレーニングに関する記述である。(A )〜(C )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
ペアレントトレーニングとは、応用行動分析学や(A 行動療法)の考え方を基礎にして、養育者が(B 子育て)に関するより適切なスキルを獲得するためのプログラムである。(C ロールプレイ)やモデリングやホームワークといった積極的なワークから構成される。

【語群】
ア 音楽療法  イ 行動療法  ウ 子育て  エ 学習
オ コミュニケーション     カ ロールプレイ
正答:3 イ ウ カ


H30後:保育の心理学⑲

平成30年度後期試験 保育の心理学 問 19
 次のA〜Dのうち、乳幼児期における愛着の形成が影響を与える社会・情緒的発達の領域として適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 自己概念 →〇
  2. 友達関係 →〇
  3. 感情の理解の能力 →〇
  4. 感情の調節能力 →〇

正答:1 ○ ○ ○ ○


H30後:保育の心理学⑱

平成30年度後期試験 保育の心理学 問 18
 次の文は、子どもの成長に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. ヒトの脳の発達は、可塑性(変化できる力)が強いため、認知・言語、社会・情緒的発達には、感受期(脳の発達に対して経験の影響が特に強い時期)は存在しない。 →×
  2. 環境的要因が種々のパーソナリティ要素の形成に影響を与える強さは、遺伝的要因より圧倒的に強い。 →×
  3. 月齢5か月の子どもが、見知らぬ人の関わりに笑顔で応えた場合、無差別的愛着と推測され、愛着形成の問題を懸念する必要がある。 →×
  4. 子どもが幼児期までに聞いている言葉の数の総数は、環境によって大きな差が生じるが、この差は9、10 歳での読字理解や言語テストの結果に影響を与える。 →〇

正答:5 × × × ○


H30後:保育の心理学⑳

平成30年度後期試験 保育の心理学 問 20
 保育士が保育所嘱託の児童精神科医に対して、担当児についてのコンサルテーションを行う際に必要な情報として適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 年齢・性別 →〇
  2. 家族構成 →〇
  3. 気になる行動 →〇
  4. 保育所でのアセスメント →〇

正答:1 ○ ○ ○ ○


H30後:子どもの保健①

平成30年度後期試験 子どもの保健 問1
 次の文は、「保育所保育指針」(厚生労働省告示第 117 号平成 29 年3月 31 日)第3章にある記述の一部である。(A )〜(D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

保育所保育において、子どもの(A 健康)及び(B 安全)の確保は、子どもの(C 生命)の保持と健やかな生活の基本であり、一人一人の子どもの(A 健康)の保持及び増進並びに(B 安全)の確保とともに、保育所全体における(A 健康)及び(B 安全)の確保に努めることが重要となる。また、子どもが、自らの体や(A 健康)に関心をもち、心身の(D 機能)を高めていくことが大切である。
(組み合わせ)
A    B    C    D

  1. 生命   安全  健康  発育
  2. 生命   安心  健康  機能
  3. いのち  安寧  体力  発育
  4. 健康   安全  体力  機能
  5. 健康   安全  生命  機能

正答:5


H30後:子どもの保健②

平成30年度後期試験 子どもの保健 問2
 次の文は、子どもの成長発達と母子保健についての記述である。不適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 生後 30 日未満の子どもを新生児という。 →×
  2. 出生時では通常、胸囲は頭囲より大きい。 →×
  3. 乳幼児突然死症候群(SIDS)は、平成 25 年〜平成 28 年の0歳児の死亡原因の3位以内に見られている。 →〇
  4. 我が国では、平成 28 年の第1子出生時の母親の平均年齢は、30 歳を超えている。 →〇
  5. 新生児では、頭蓋骨相互の縫合が完成されておらず、骨の間にすきまがある。 →〇

正答:1 A B


H30後:子どもの保健③

平成30年度後期試験 子どもの保健 問3
 次の文は、子どもの体格の評価に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 母子健康手帳にある身長体重曲線は、0歳から 18 歳までの子どもに関して示されている。 →×
  2. 肥満度 10%以上はふとりすぎである。 →×
  3. 身長体重曲線に示されているのはカウプ指数である。 →×
  4. 子どもの栄養状態をより正確に知るためには、身長か体重かのどちらか一方で見た方がよい。 →×
  5. 母子健康手帳にある身長体重曲線は、横軸に身長、縦軸に体重が示されている。 →〇

正答:5


H30後:子どもの保健④

平成30年度後期試験 子どもの保健 問4 
次の文は、「平成 22 年乳幼児身体発育調査報告書」(厚生労働省)にみられる乳幼児の運動機能についての記述である。(A )〜(D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 「首のすわり」は、生後(A 4〜5か月)未満の乳児の 90%以上が可能である。
  • 「ねがえり」は、生後(B 6〜7か月)未満の乳児の 90%以上が可能である。
  • 「ひとりすわり」は、生後(C 9〜 10 か月)未満の乳児の 90%以上が可能である。
  • 「はいはい」は、生後(D 9〜 10 か月)未満の乳児の 90%以上が可能である。

(組み合わせ)
A B C D
1 3〜4か月 5〜6か月 7〜8か月 9〜 10 か月
2 3〜4か月 6〜7か月 7〜8か月 10 〜 11 か月
3 2〜3か月 5〜6か月 6〜7か月 9〜 10 か月
4 4〜5か月 6〜7か月 9〜 10 か月 9〜 10 か月
5 4〜5か月 6〜7か月 9〜 10 か月 10 〜 11 か月
正答:4


H30後:子どもの保健⑤

平成30年度後期試験 子どもの保健 問5
 次のうち、子どもにみられる感染症の通称と医学的な診断名の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

  1. 三日ばしか ―――― 麻しん →×
  2. とびひ ―――――― 伝染性軟属腫 →×
  3. りんご病 ――――― 溶連菌感染症 →×
  4. 水ぼうそう ―――― 伝染性紅斑 →×
  5. おたふくかぜ ――― 流行性耳下腺炎 →〇

正答:5


H30後:子どもの保健⑥

平成30年度後期試験 子どもの保健 問6
 次の文は、けいれんに関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。

  1. けいれんは、てんかんと同義である。 →×
  2. けいれんは、全身または体の一部の筋肉が、意志とは関係なく発作的に収縮することをいう。 →〇
  3. けいれんを生じているときは意識がなくなるので、意識があるときはけいれんとはいわない。 →×
  4. 全身の筋肉が強ばって突っ張ったけいれんを間代性けいれんという。 →×
  5. 乳児は幼児に比較して、けいれんを起こすことは少ない。 →×

正答:2


H30後:子どもの保健⑦

平成30年度後期試験 子どもの保健 問7
 次の【Ⅰ群】の感染症名と【Ⅱ群】の症状を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. 水痘
  2. 麻しん
  3. 咽頭結膜熱
  4. 手足口病

【Ⅱ群】
ア 高熱、扁桃腺炎、結膜炎が主な症状である。 →咽頭結膜熱
イ 発しんが顔や頭部に出現し、やがて全身へと拡大する。発しんは、斑点状の赤い丘しんから始まり、水疱(水ぶくれ)となり、最後は痂皮(かさぶた)となる。これら各段階の発しんが混在するのが特徴である。 →水痘
ウ 口腔粘膜と手足の末端に水疱性発しんが生じる。また、発熱とのどの痛みを伴う水疱(水ぶくれ)が口腔内にでき、唾液が増え、手足の末端、おしり等に水疱(水ぶくれ)が生じる。 →手足口病
エ 発症初期には、高熱、咳、鼻水、結膜充血、目やに等の症状がみられる。発熱は一時期下降傾向を示すが、再び上昇し、この頃には口の中に白いぶつぶつ(コプリック斑)がみられる。 →麻しん
正答:4 イ エ ア ウ


H30後:子どもの保健⑧

平成30年度後期試験 子どもの保健 問8
 次の文は、子どもの健康増進と保育の環境に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 子どもの健康状態や発育及び発達状態について、定期的・継続的に、また、必要に応じて随時把握する。 →〇
  2. 保護者からの情報とともに、登所時および保育中を通じて子どもの状態を観察し、何らかの疾病が疑われる状態や傷害が認められた場合には、保護者に連絡するとともに、嘱託医と相談するなど適切な対応を図る。 →〇
  3. 子どもの心身の状態等を観察し、不適切な養育の兆候がみられる場合には、市町村や関係機関と連携し、「児童福祉法」第 25 条に基づき、適切な対応を図る。 →〇
  4. 子どもの疾病等の事態に備え、医務室等の環境を整え、救急用の薬品、材料等を適切な管理の下に常備し、その都度保育士の判断で薬を飲ませる。 →×

正答:2 ○ ○ ○ ×


H30後:子どもの保健⑨

平成30年度後期試験 子どもの保健 問9
 次の文は、乳幼児突然死症候群(SIDS)に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. SIDS は激しく泣いた後、急に息が止まって起こる。 →×
  2. 発症のリスクは、人工栄養の場合、母乳栄養に比べて高い。 →〇
  3. 3〜4歳の子どもに最も多い。 →×
  4. 予防のため、毛布やタオルケットなどが顔にかからないように気を付ける。 →〇

正答:3 × ○ × ○


H30後:子どもの保健⑩

平成30年度後期試験 子どもの保健 問 10
 次の文は、子どもの体調不良の症状とその対応に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. ウイルスが原因で下痢をしている場合、下痢がおさまれば便の中にウイルスは排出されなくなる。 →×
  2. 発熱の場合、すぐに解熱薬を用いるのではなく、ひたい、首すじなどを冷やす。 →〇
  3. 頭を打った後に嘔吐をした場合、脳神経外科のある病院を受診する。 →〇
  4. 発しんでかゆみが強い時は、冷たいタオルで冷やすとよい。 →〇
  5. 嘔吐した場合、寝かせる時はあおむけにする。 →×

正答:3 × ○ ○ ○ ×


H30後:子どもの保健⑪

平成30年度後期試験 子どもの保健 問 11
 次の文のうち、幼児期の自閉スペクトラム症における特徴的な行動に関して、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 一方通行に自分の言いたいことだけを言う。 →〇
  2. 普段通りの状況や手順が急に変わると、混乱する。 →〇
  3. 忘れ物やなくし物が多い。 →×
  4. 突発的、急速、繰り返される不規則な瞬きや咳払いをする。 →×
  5. 指さしで興味のあるものを伝えない。 →〇

正答:2 ○ ○ × × ○


H30後:子どもの保健⑫

平成30年度後期試験 子どもの保健 問 12
 次の文のうち、分離不安症(分離不安障害)の症状について、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 一人で部屋にいることができない。 →〇
  2. 「母親が事故に遭って死んでしまうのではないか」と心配する。 →〇
  3. 母親がトイレに行くときにもつきまとう。 →〇
  4. 母親が付き添わずに友人の家に泊まるのを嫌がる。 →〇
  5. 母親が離れようとするときに、頭痛や嘔気が生じる。 →〇

正答:1 ○ ○ ○ ○ ○


H30後:子どもの保健⑬

平成30年度後期試験 子どもの保健 問 13
 次の【Ⅰ群】の自閉スペクトラム症の療育法と【Ⅱ群】の内容を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. 応用行動分析
  2. ソーシャルスキルトレーニング
  3. TEACCH
  4. 感覚統合療法
  5. PECS

【Ⅱ群】
ア 社会性や学力などのスキルと問題行動のアセスメントに基づき、明確な行動目標を設定する。 →応用行動分析
イ モデリング、ロールプレイ、実技リハーサルなどを行う。 →ソーシャルスキルトレーニング
ウ 補助代替コミュニケーションの一つとして、絵カードを使う。 →PECS
エ 神経系の機能に働きかけて適応行動の発達を促す。 →感覚統合療法
オ 環境を構造化することに焦点が当てられている。 →TEACCH
正答:2 ア イ オ エ ウ


H30後:子どもの保健⑭

平成30年度後期試験 子どもの保健 問 14 脳の仕組みについて、【Ⅰ群】の構造と【Ⅱ群】の機能を結び付けた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】

  1. 前頭葉
  2. 側頭葉
  3. 延髄
  4. 小脳

【Ⅱ群】
ア 運動に関連する領域と精神を司る領域に大別される。 →前頭葉
イ 聴覚や嗅覚などの中枢、記憶の中枢、感覚性言語中枢を含んでいる。 →側頭葉
ウ 呼吸や循環などの生命維持に直接関与する部分である。 →延髄
エ 身体の姿勢や運動の制御、眼球運動に関係している。 →小脳
正答:1 ア イ ウ エ


H30後:子どもの保健⑮

平成30年度後期試験 子どもの保健 問 15
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
Jくん(男児)は、多動と衝動コントロールの悪さがあり、保育所で他児とのトラブルが絶えない。先日も他児を意味もなく突き飛ばし、怪我をさせてしまった。来年度からは就学する予定である。

【設問】
Jくんに対する保育士の対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 母親に現状を説明した上で、地域の就学相談を受けることを勧める。 →〇
  2. トラブルが起きた都度に、母親に連絡をして苦情を言う。 →×
  3. 母親に現状を説明した上で、発達検査を受けるよう勧める。 →〇
  4. 母親に現状を説明した上で、家庭での状況を聞く。 →〇

正答:3 ○ × ○ ○


H30後:子どもの保健⑯

平成30年度後期試験 子どもの保健 問 16
 次の文は、食物アレルギーに関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 乳幼児の食物アレルギーで最も多くみられるものは、魚に対するアレルギーである。 →×
  2. 食物アレルギーとは、特定の食物を摂取した後にアレルギー反応を介して皮膚・呼吸器・消化器あるいは全身性に生じる症状のことをいう。 →〇
  3. 食物アレルギーで最も多い症状は呼吸困難である。 →×
  4. 食物アレルギーを持つ子どもについては、その食物を除去することで治癒させることができる。 →×
  5. 乳児では母乳を介して食物アレルギーとなることがあるため、母乳の替りに、調整粉乳を与える。 →×

正答:2