H29後:保育実習理論⑥

平成29年度後期試験 保育実習理論 問6
 次の文のうち、適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 中村雨紅作詞による「夕焼け小焼け」の作曲者は、成田為三である。
  2. 祭囃子は、祭りの時に演奏される音楽の一つである。 →
  3. 標準的なグランドピアノの鍵盤は、88 鍵である。 →
  4. ヘ長調の階名「ファ」は、音名「変ロ」である。 →

正答:3 × ○ ○ ○


H29後:保育実習理論⑦

平成29年度後期試験 保育実習理論 問7
 次の文のうち、「保育所保育指針」第3章「保育の内容」のオ「表現」における(イ)「内容」の記述の一部として正しいものを一つ選びなさい。

  1. 絵の具や粘土の使い方を学び、正しく扱って遊ぶ。
  2. 物をよく見て形を把握し、正確に描く。
  3. 様々な色を使い、画面いっぱいに大きく描く。
  4. 水、砂、土、紙、粘土など様々な素材に触れて楽しむ。 →
  5. 心に強く感じたことに集中し、その内容を表現する楽しさを味わう。

正答:4


H29後:保育実習理論⑧

平成29年度後期試験 保育実習理論 問8
 子どもの描画の発達において、肩やひじ、手首の運動が描画の表現に深く関わる。
はじめは肩だけの運動だったものが肩とひじを使った運動へ変化し、肩とひじと手首が連動していき、それらの運動が描画の特徴として現れる。次の図A~Dは、子どもの描画表現の特徴を示したものである。描画表現の発達の順序として最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
 図

正答:5 D→B→C→A


H29後:保育実習理論⑨

平成29年度後期試験 保育実習理論 問9
 次の文は、保育所における色に関する活動の内容や配慮等である。「保育所保育指針」第3章「保育の内容」に照らし、適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 生活の中で、様々な色に気付いたり、感じたりできるように、楽しく「色鬼遊び」を行った。 →
  2. 季節の変化を考慮して、「壁面装飾」の色を工夫した。 →
  3. 「色水遊び」で数種類の色を混ぜ、できた色水を透明な容器に入れて飾った。 →
  4. 「色カード」を用いて、たくさんの色名を正確に覚えるように指導した。 →×
  5. 色の識別ができるように、「色立体」を用いて色の体系を説明した。 →×

正答:1 A B C


H29後:保育実習理論⑩

平成29年度後期試験 保育実習理論 問 10
 次の文は、描画材の使い方に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. クレヨンを使用したはじき絵を描く際に、水彩絵の具の色がよくはじくように、絵の具に水を混ぜないで描いた。 →×
  2. 油性フェルトペンで描く際に、テーブルが汚れないように古い新聞紙を厚めに敷いた。 →
  3. ペットボトルに色を塗る際に、指でこすっても落ちないように水性フェルトペンを用いた。 →×
  4. 雨にぬれても色が落ちないように、木の手作りおもちゃにアクリル絵の具で色を塗った。 →
  5. コンテで絵を描いた後、消えないように定着スプレーをかけた。 →

正答:4 × ○ × ○ ○


H29後:保育実習理論⑪

平成29年度後期試験 保育実習理論 問 11
 次の【Ⅰ群】の用語と【Ⅱ群】の記述を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】

  1. エプロンシアター
  2. ペープサート
  3. パネルシアター

【Ⅱ群】
ア 付着性の高い素材に描かれたキャラクター等を広い背景の中で動かすことができる。 →パネルシアター
イ 英語の「紙人形劇」が、語源ともいわれている。 →ペープサート
ウ 保育者が着用したものを舞台として使用する。 →エプロンシアター
正答:5 ウ イ ア


H29後:保育実習理論⑫

平成29年度後期試験 保育実習理論 問 12
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
H保育所の5歳児クラスでは、伝統的なおもちゃの「ぶんぶんごま」を、次の図のように作って遊ぶことにした。厚紙に開けた2つの穴にタコ糸を通して結び、両端を持って、引いたり緩めたりして、回しながら遊んだ。
      
【設問】
次の1〜5は、「ぶんぶんごま」のこまの形とタコ糸を通す穴の位置を示したものである。「ぶんぶんごま」の仕組みとして、最も回りにくいものを一つ選びなさい。
正答:5


H29後:保育実習理論⑬

平成29年度後期試験 保育実習理論 問 13
 次の文のうち、保育場面で紙芝居を演じる際の留意点等として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 場面に応じて、ぬき方のタイミングを工夫する。 →
  2. 舞台や幕を使うことが効果的である。 →
  3. 声の大きさ、強弱、トーンなどの演出はしない。 →×
  4. 演じ手は子どもの反応を受け止めずに進める。 →×

正答:2 ○ ○ × ×


H29後:保育実習理論⑭

平成29年度後期試験 保育実習理論 問 14
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
保育所に勤務している保育士Kさんは、保育所内外の研修の重要性が高まる中、「望ましい研修像」について考えている。
【設問】
次の文のうち、「保育所保育指針」第7章「職員の資質向上」に照らして、「望ましい研修像」として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 職員の意欲が向上し主体性が尊重されること。 →
  2. 一人一人の学びの深まりにつながっていること。 →
  3. 職員間の連携が密であること。 →
  4. 日々の保育実践に生きるものであること。 →

正答:1 ○ ○ ○ ○


H29後:保育実習理論⑮

平成29年度後期試験 保育実習理論 問 15
 次の文は、保育所に勤務する保育士の役割に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 保育士は、専門性や人間性を向上させるために、常に自己研鑽することが求められる。 →
  2. 保育課程や指導計画、実践や評価に関する記録など、保育の質の向上に関するものについては、職員間で共通理解を持つ機会を計画的に設ける。 →
  3. 保育士が保護者とお互いに信頼し、協力し合える関係を作るためには、保護者の意向を的確に把握し、保護者の要求をすべて受け入れる必要がある。 →×
  4. 保護者との協力体制を築くためには、日頃から保育理念や保育方針、保育内容・方法等を様々な機会を通して保護者に情報提供するとともに、保育参観などを実施することも有効である。 →

正答:1 ○ ○ × ○


H29後:保育実習理論⑯

平成29年度後期試験 保育実習理論 問 16
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
保育所に勤務している保育士Qさんは、3歳児クラスを担当している。Rちゃんは、まだ幼児語を使って話をしている。例えば、「靴」を「クック」、「猫」を「ニャンニャン」と言う。
【設問】
保育士Qさんは、Rちゃんの言語の発達を促していくための方法について考えている。
Rちゃんが「ニャンニャンがいるよ」と幼児語を使って話しかけてきた場合の保育士の対応として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「ニャンニャンと言ったらだめでしょ。猫でしょう」と訂正し、言い直しをさせる。 →×
  2. Rちゃんの話したい思いを受け止め、熱心に聴く。 →
  3. 保育士はRちゃんの真似をして、「ニャンニャンがいるね」と対応する。 →×
  4. 保育士は「猫がいるね」と言って対応し、会話を続ける。 →

正答:4 × ○ × ○


H29後:保育実習理論⑰

平成29年度後期試験 保育実習理論 問 17
 次の文は、5、6歳児を担当する保育士の関わりについての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 遊具や用具を介して子どもの遊びや生活が広がり、友達との関わりが深まっていくことに留意し、共同のものを大切にしようとする気持ちや態度が育まれていくよう、保育士は環境を整える。 →
  2. 幼児は言葉の表現が未熟であるため、感情的なぶつかり合いや葛藤がおきないように、保育士はルールを作り、仲間関係の調整をする。 →×
  3. 物事には良いことや悪いことがあることに、子ども自身が気づき、考えながら行動できるように、保育士は子どもの行動を見守りつつ、適宜、良いこと、悪いことを明確に示す。 →

正答:3 ○ × ○


H29後:保育実習理論⑱

平成29年度後期試験 保育実習理論 問 18
 次の文は、保育所における指導計画に関する記述である。不適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 指導計画の作成に当たっては、子ども一人一人の発達過程や状況を十分に踏まえる。 →
  2. 長期的な指導計画とは、子どもの生活や発達を見通した、月と週の計画を指す。 →×
  3. 指導計画に基づく保育の実施に当たっては、担当の保育士がすべての責任をもって、単独で行う。 →×
  4. 指導計画に基づく保育の実施に当たっては、子どもが行う具体的な活動は、生活の中で様々に変化することに留意して、子どもが望ましい方向に向かって自ら活動を展開できるよう必要な援助を行う。 →

正答:3 B C


H29後:保育実習理論⑲

平成29年度後期試験 保育実習理論 問 19
 次の文は、児童養護施設での実習における事前指導で、実習指導担当者が実習生に説明した内容である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 実習で知り得た入所児の個人情報は、福祉現場の理解を深めてもらうため、家族や友人に話しても構わない。 →×
  2. 実習記録には、大学等での事後指導で振り返りができるように、利用者名を実名で記述しなければならない。 →×
  3. 福祉現場の具体的な状況を広く一般に知ってもらうために、実名を伏せればSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に利用者の写真を掲載してもよい。 →×
  4. 入所児から携帯番号などの個人連絡先について教えてほしいと求められた場合は、可能な限り応じるようにする。 →×

正答:5 × × × ×


H29後:保育実習理論⑳

平成29年度後期試験 保育実習理論 問 20
 児童養護施設で実習を行ったSさんは、事前に立てた「実習目標」に基づいた取り組みを行った。次の文は、Sさんが取り組んだ内容についての記述である。実習内容として不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 「子どもたちの名前を覚え、1日の生活の流れを学ぶ」ために、保育士の行う業務について一緒に取り組んだ。 →
  2. 「子どもたちに積極的にかかわり、それぞれの行動上の特徴を知る」ために、子どもたちと一緒に遊んだり、勉強を教えたりした。 →
  3. 「子どもたちの言動の背景について検討する」ために、子どもたち全員に入所理由や家族の所在などの個人情報について直接質問した。 →×
  4. 「職員間の連携について学ぶ」ために、家庭支援専門相談員や心理療法担当職員から業務内容について話を聞いた。 →
  5. 「実習体験をもとに省察・自己評価を行う」ために、それまでの実習への取り組みおよび認識について実習指導担当者から助言を得た。 →

正答:3


H29前:保育原理①

平成29年度前期試験 保育原理 問1
 次の文は、「保育所保育指針」第 1 章「総則」3「保育の原理」の一部である。【Ⅰ群】の項目名と【Ⅱ群】の記述を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. 保育の目標
  2. 保育の方法
  3. 保育の環境

【Ⅱ群】
ア 保育室は、温かな親しみとくつろぎの場となるとともに、生き生きと活動できる場となるように配慮すること。 →保育の環境
イ 保育所は、入所する子どもの保護者に対し、その意向を受け止め、子どもと保護者の安定した関係に配慮し、保育所の特性や保育士等の専門性を生かして、その援助に当たらなければならない。 →保育の目標
ウ 保育所は、子どもの人権に十分配慮するとともに、子ども一人一人の人格を尊重して保育を行わなければならない。 →保育所の社会的責任
エ 子どもの発達について理解し、一人一人の発達過程に応じて保育すること。その際、子どもの個人差に十分配慮すること。 →保育の方法

正答:3 イ エ ア

☆新保育所保育指針 第1章総則 1保育所保育に関する基本原則 (2)保育の目標


H29前:保育原理②

平成29年度前期試験 保育原理 問2
 次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の(2)「保育の方法」の一部である。
(A)~(C)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 一人一人の子どもの状況や家庭及び地域社会での生活の実態を把握するとともに、子どもが(A 安心感と信頼感)を持って活動できるよう、子どもの主体としての(B 思いや願い)を受け止めること。
  • 一人一人の保護者の状況やその(C 意向)を理解、受容し、それぞれの親子関係や家庭生活等に配慮しながら、様々な機会をとらえ、適切に援助すること。

(組み合わせ)
     A       B     C
1 安定感と充実感  意欲や態度  意向
2 安心感と充実感  意欲や態度  要望 
3 安定感と信頼感  思いや願い  意向
4 安心感と信頼感  思いや願い  意向
5 安定感と信頼感  意欲や態度  要望
正答:4


H29前:保育原理③

平成29年度前期試験 保育原理 問3
 次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の法令等を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. 1899(明治 32)年、文部省令として公布され、幼稚園の保育目的、編成、保育内容などに関して国として最初の基準を定めた。 →幼稚園保育及設備規程
  2. 1926(大正 15)年、わが国で最初の幼稚園に関する単独の勅令として公布された。 →幼稚園令
  3. 1948(昭和 23)年に文部省から出された幼児教育の手引書で、幼稚園のみならず保育所や子どもを育てる母親を対象とする幅広い手引書となった。 →保育要領
  4. 1951(昭和 26)年5月5日、日本国憲法の精神にしたがい、児童に対する正しい観念を確立し、すべての児童の幸福をはかるために制定された。 →児童憲章

【Ⅱ群】
ア 児童憲章
イ 保育要領
ウ 幼稚園保育及設備規程
エ 幼稚園令
オ 児童福祉法
正答:4 ウ エ イ ア


H29前:保育原理④

平成29年度前期試験 保育原理 問4
 次の出来事を年代の古い順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 保育所保育指針の告示
  2. 認定こども園制度の発足
  3. 児童福祉法の改正による保育士資格の法定化

正答:5 C→B→A


H29前:保育原理⑤

平成29年度前期試験 保育原理 問5
 次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の(1)「保育の目標」の一部である。(A)~(C)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

(A 生活)の中で、言葉への興味や関心を育て、話したり、聞いたり、相手の話を(B 理解)しようとするなど、言葉の(C 豊かさ)を養うこと。
(組み合わせ)

   A   B   C
1 遊び  受容  表現力
2 生活  理解  豊かさ
3 生活  受容  表現力
4 遊び  受容  豊かさ
5 生活  理解  表現力

正答:2

改定にあたり、文章に変更はありません。
☆新保育所保育指針 第1章総則 1保育所保育に関する基本原則 (2)保育の目標
穴埋め箇所は、重要語句なので、しっかり覚えましょう♪


H29前:保育原理⑥

平成29年度前期試験 保育原理 問6
 次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の人名を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. 静岡県出身の心理学者で、児童文化に深い理解と関心を示し、1922(大正 11)年に創刊された『コドモノクニ』では編集顧問をつとめ、『キンダーブック』の 1927(昭和2)年の創刊と編集にも関わった。 →倉橋惣三
  2. 広島県出身の小説家・児童文学作家で、1918(大正7)年に雑誌『赤い鳥』を創刊するなどして、児童自由詩、児童自由画の運動を推進した。 →鈴木三重吉
  3. 岩手県出身の詩人・児童文学作家で、1924(大正 13)年に詩集『春と修羅』、童話集『注文の多い料理店』を刊行したほか、稲作に関する著作も執筆した。 →宮沢賢治

【Ⅱ群】
ア 倉橋惣三
イ 鈴木三重吉
ウ 北原白秋
エ 宮沢賢治
正答:1 ア イ エ


H29前:保育原理⑦

平成29年度前期試験 保育原理 問7
 次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の人名を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】

  1. クラリエベック(旧オーストリア)出身の哲学者で、人間の真の姿を認識しようとする学問として、人智学を打ち立てた。1919 年、ドイツのシュトゥットガルトで自由ヴァルドルフ学校を設立した。 →シュタイナー
  2. イタリアの思想家・実践家として、「子どもの家」を開設し、知的障害分野での実践を健常児に適用する実践を行った。興味のある対象に自発的に没頭するという子どもの特性に注目し、その現象を集中現象と名付けた。 →モンテッソーリ
  3. 著書である『隠者の夕暮』(1780 年)は、「玉座の上にあっても木の葉の屋根の蔭に住まっても同じ人間」という書き出しで始まり、ヒューマニズムに満ちた人間観が描かれている。 →ペスタロッチ
  4. 心の発達を社会との関係において理論化し、一生を8つの段階に分けて、それぞれの時期における中心的な発達課題を示し、それが達成されないときには心理・社会的な危機があると説いた。 →エリクソン

【Ⅱ群】
ア エリクソン(Erikson, E.H.)
イ ペスタロッチ(Pestalozzi, J.H.)
ウ モンテッソーリ(Montessori, M.)
エ シュタイナー(Steiner, R.)
オ フレーベル(Frӧbel, F.W.)
正答:3 エ ウ イ ア


H29前:保育原理⑧

平成29年度前期試験 保育原理 問8
 次の文は、「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」の1「乳幼児期の発達の特性」の一部である。(A)~(C)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 子どもは、大人によって生命を守られ、愛され、信頼されることにより、(A 情緒)が安定するとともに、人への信頼感が育つ。そして、身近な環境(人、自然、事物、出来事など)に興味や関心を持ち、自発的に働きかけるなど、次第に(B 自我)が芽生える。
  • 子どもは、大人との(C 信頼関係)を基にして、子ども同士の関係を持つようになる。この相互の関わりを通じて、身体的な発達及び知的な発達とともに、情緒的、社会的及び道徳的な発達が促される。

(組み合わせ)
   A    B     C
1 感情  自主性  愛着関係
2 情緒   自我   信頼関係
3 情緒   自我   愛着関係
4 情緒  自主性  愛着関係
5 感情   自我   信頼関係
正答:2


H29前:保育原理⑨

平成29年度前期試験 保育原理 問9
 次の保育所での3歳児クラス(9月)の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
Sちゃんは一週間前に入所したばかりの男児である。廊下を走ったり、遊戯室に行ったりと、一人であちこちを走り回る状態が続いている。ある日の登所後、それぞれが好きな遊びをしているときに、Sちゃんは、広告の紙で作った棒をへびのように動かしながら他児の顔に近づけたり振りまわしたりしていて、まわりの子どもたちから迷惑そうな顔をされている。担当保育士に「Sちゃん」と声をかけられるとやめるが、同じように紙の棒を持った子を見つけるとまた棒を持って追いかけている。
【設問】
Sちゃんに対する担当保育士のその後の対応として、「保育所保育指針」第3章「保育の内容」の2「保育の実施上の配慮事項」に照らし、適切な記述を○、不適切な記述を ×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 紙の棒を持って他児を追いかけるのはいけないことだと言い、棒では遊ばせないようにする。 →×
  2. Sちゃんの他児と遊びたい気持ちを汲んで、保育士が仲立ちとなり他児との遊びに誘う。 →
  3. 友達同士の人間関係が早くできるように、Sちゃんには自分から進んで他児に声をかけるように伝え、保育士は様子を見守る。 →×
  4. 身支度など様々な生活の場面で機会を見つけ、保育士との一対一の関わりを大切にする。 →

正答:4 × ○ × ○


H29前:保育原理⑩

平成29年度前期試験 保育原理 問 10
 次の文は、保育士を目指して学んでいる5人が、保育の環境について述べた意見である。A~Eを「保育所保育指針」第1章「総則」の(3)「保育の環境」の記述に照らし、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 保育所の保育の基本は、環境を通して行うことであるため、遊具や玩具、生活の道具を計画的に整えることが保育士の仕事で、人や物、場などの相互の関連は視野に入れない。 →×
  2. 保育所の保育の環境には、保育士等や子どもなどの人的環境や、自然や社会の事象も含まれる。 →
  3. 保育所の保健的環境や安全の確保は、乳児にも幼児にも必要である。 →
  4. 保育士は子ども自らが環境に関わり、自発的に活動し、様々な経験を積んでいけるようにするために、計画的な環境の構成は控えるようにする。 →×
  5. 子ども自らが周囲の子どもや大人と関わっていくことができる環境を整えることは、人と関わる力を育てるために必要である。 →

正答:3 × ○ ○ × ○


H29前:保育原理⑪

平成29年度前期試験 保育原理 問 11
 次の文のうち、「保育所保育指針」第3章「保育の内容」の(3)「3歳未満児の保育に関わる配慮事項」の一部として適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 特に感染症にかかりやすい時期であるので、体の状態、機嫌、食欲などの日常の状態の観察を十分に行うとともに、適切な判断に基づく保健的な対応を心がけること。 →
  2. 探索活動が十分できるように、事故防止に努めながら活動しやすい環境を整え、主に指先を使う細かな遊びを取り入れること。 →×
  3. 子どもの自我の育ちを見守り、その気持ちを受け止めるために、保育士との一対一の関わりのみを重要視すること。 →×
  4. 情緒の安定を図りながら、子どもの自発的な活動を促していくこと。 →

正答:2 ○ × × ○


H29前:保育原理⑫

平成29年度前期試験 保育原理 問 12
 次の文は、「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」の(2)「指導計画」の一部である。(A)~(E)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 施設長、保育士などすべての職員による適切な役割分担と(A 協力体制)を整えること。
  • 子どもが行う具体的な活動は、生活の中で様々に変化することに留意して、子どもが望ましい方向に向かって(B 自ら)活動を展開できるよう必要な援助を行うこと。
  • 保育士等は、子どもの(C 実態)や子どもを取り巻く状況の変化などに即して保育の過程を(D 記録する)とともに、これらを踏まえ、指導計画に基づく保育の内容の(E 見直し)を行い、改善を図ること。

(組み合わせ)
    A    B   C     D    E
1 協力体制 自由に 実態 振り返る  評価
2 勤務形態  自ら  実態 記録する  評価
3 協力体制 自由に 個性 振り返る 見直し
4 勤務形態  自ら  個性 記録する  評価
5 協力体制  自ら  実態 記録する 見直し
正答:5


H29前:保育原理⑬

平成29年度前期試験 保育原理 問 13
 次の保育所での2歳児クラス(10 月)の衣服の着脱場面の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
子どもたちがTシャツの前と後ろを保育士に「どっち?」と聞き、「首が大きく開いている方が前だよ」と教えてもらって自分で着るなど、身辺自立に意欲的な姿が見られる。
テーブルの上でTシャツを広げて前を確認してから着る姿、前と後ろが逆になったときには直そうと頑張る姿も見られる。一方で、保育士に「やって」と甘えてくる子どももいる。
【設問】
保育士の子どもたちへの対応として、「保育所保育指針」第1章「総則」の(2)「保育の方法」、第2章「子どもの発達」、第3章「保育の内容」の2「保育の実施上の配慮事項」に照らし、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 服を着る、帽子を被る、などは自分でできる年齢であるから、子どもが「やって」と甘えてきても一切手伝わない。 →×
  2. Tシャツが首に引っかかって脱げないときなどは、子どもの意欲を認めながら手伝う。 →
  3. 着替えが遅い子どもは、次の活動に支障がでないように、保育士が着脱のすべてを行う。 →×
  4. 「上手に着られたね」「自分でできたね」などの言葉をかけて、自分でできたことを子どもと一緒に喜ぶ。 →

正答:3 × ○ × ○


H29前:保育原理⑭

平成29年度前期試験 保育原理 問 14
 次の文のうち、「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」の(3)「指導計画の作成上、特に留意すべき事項」の一部として不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 異年齢で構成される組やグループでの保育においては、一人一人の子どもの生活や経験、発達過程などを把握し、適切な援助や環境構成ができるよう配慮すること。 →
  2. 障害のある子どもの保育の展開に当たっては、職員の連携体制の中で個別の関わりを行いながら、指導計画通りに進めること。 →×
  3. 長時間にわたる保育については、子どもの発達過程、生活のリズム及び心身の状態に十分配慮して、保育の内容や方法、職員の協力体制、家庭との連携などを指導計画に位置付けること。 →
  4. 子どもに関する情報共有に関して、保育所に入所している子どもの就学に際し、市町村の支援の下に、子どもの育ちを支えるための資料が保育所から小学校へ送付されるようにすること。 →
  5. 障害のある子どもの保育については、一人一人の子どもの発達過程や障害の状態を把握し、適切な環境の下で、障害のある子どもが他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう、指導計画の中に位置付けること。 →

正答:2


H29前:保育原理⑮

平成29年度前期試験 保育原理 問 15
 次の文のうち、「全国保育士会倫理綱領」の内容として不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 子どもの最善の利益の尊重に関して記述されている。 →
  2. プライバシーの保護に関して記述されている。 →
  3. チームワークと自己評価に関して記述されている。 →
  4. 社会的養護に関して記述されている。 →×
  5. 専門職としての責務に関して記述されている。 →

正答:4