平成30年度後期試験 保育実習理論 問7
次の文は、「保育所保育指針」(厚生労働省告示第 117 号平成 29 年3月 31 日)第2章「保育の内容」2「1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容」(2)「ねらい及び内容」のオ「表現」の(ウ)「内容の取扱い」の一部である。(A)〜(C)にあてはまる語句の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。身近な自然や身の回りの事物に関わる中で、発見や(A 心が動く経験)が得られるよう、(B 諸感覚)を働かせることを楽しむ遊びや素材を用意するなど保育の( C 環境)を整えること。
(組み合わせ)
A B C
- 色々な知識 指先 やり方
- 心が動く経験 諸感覚 環境
- 思いやりの感情 気持ち やり方
- 心が動く経験 指先 環境
- 色々な知識 諸感覚 場所
正答:2
H30後:保育実習理論⑧積み木遊び
平成30年度後期試験 保育実習理論 問8
次のA〜Dの文は、「積み木遊び」における発達の特徴的行動を示している。これらの発達の変化として早く現れる順に並べた場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
- 積み木を組み合わせて、家などを作るようになる。 →③
- 見通しや構想を持って友達と共同しながら、町などを作るようになる。 →④
- 一つの積み木を見立てて車として遊んだり、象徴的に意味付けしたりする。 →②
- 積み木をもてあそんだり、積み木同士をぶつけたりして音などを楽しんでいる。 →①
正答:5 D→C→A→B
H30後:保育実習理論⑨色
平成30年度後期試験 保育実習理論 問9
次のA〜Eの色は、一般的に保育所で使用されている水彩絵の具の中から2色を選んで同じ量の絵の具を混ぜ合わせたものである。この中で明度が最も高い色と最も低い色の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
- 赤と白を混ぜた色
- 青と紫を混ぜた色 →明度が最も低い
- 黄と白を混ぜた色 →明度が最も高い
- 赤と緑を混ぜた色
- 黄と緑を混ぜた色
明度が最も高い 明度が最も低い
正答:3 C B
H30後:保育実習理論⑩工作
平成30年度後期試験 保育実習理論 問10
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】
H保育所では、子どもたちと牛乳パックの側面と輪ゴムを使ってパッチンと跳ね上がるおもちゃをつくって遊ぶことにしました。図のように牛乳パックに4箇所切り込みを入れ、1本の輪ゴムを交差させて引っ掛けます。牛乳パックを折り線に沿って反対側に折り、手を離すと跳ね上がるようにしたいと考えました。【設問】
次のうち、切り込みを入れる位置と輪ゴムのかけ方について、構造上最もよく跳ね上がるのはどれ
か一つ選びなさい。条件1:輪ゴムと牛乳パックはそれぞれ同一のものを使用する。
条件2:切り込みに引っ掛けた輪ゴムは全体を同じ張り具合とする。
条件3:折り線は、牛乳パックの角の折り目を利用する。
正答:4
H30後:保育実習理論⑪
平成30年度後期試験 保育実習理論 問 11 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
S保育所の5歳児クラスでは、粘土で動物を作りました。新任のI保育士(以下I)と主任のJ保育士(以下J)が、使用した粘土について話をしています。
I:この前は、焼成することができる(ア 土粘土)を使って、色々な動物を作りましたね。
J:そうでしたね。(ア 土粘土)は子どもでも扱いやすく、(イ 水)を加えて練ることによって柔らかくなり(ウ 可塑性)を保つことができますからね。
I:柔らかくなりすぎた時はどうしたらよいですか。
J:粘土を(エ 平らに広げて)置いておく、あるいは(オ 木)製の粘土板の上で練ってもよいでしょう。
【設問】
( ア )〜( オ )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
(組み合わせ)
ア イ ウ エ オ
- 油粘土 油 可塑性 かたまりにして 木
- 土粘土 水 可塑性 平らに広げて 木
- 小麦粉粘土 塩 柔軟性 かたまりにして プラスチック
- 土粘土 水 流動性 かたまりにして プラスチック
- 油粘土 油 流動性 平らに広げて プラスチック
正答:2
H30後:保育実習理論⑫事例
平成30年度後期試験 保育実習理論 問12
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】
新任のF保育士(以下F)が、保育所に設置してある非常階段を表示するものを作ろうとして、主任のV保育士(以下V)に相談しています。
V:どんな感じのものを作りたいのですか?
F:非常階段が一目で分かるようなものを作ろうと思います。
V:(A ピクトグラム →○)ですね。
F:それはどのようなものですか?
V:文字の読めない子どもや言葉の異なった外国の方々にも直感的に情報が伝えられるように、視覚的な図で表現されたサインのことです。例えば(B タングラム →×)がそうですね。
F:非常階段を示す(A ピクトグラム)は、遠くからでも分かるように(C 色相や明度の異なった →○)2色を使おうと思います。
V:最近では年齢や障害の有無にかかわらず、いろいろな立場の人が安全に安心して使えるように配慮された(D ユニバーサルデザイン →○)という考え方が広がっています。あらゆる人に対して思いやりを持ちながら、デザインを考えることが必要ですね。【設問】
(A )〜(D )の語句について正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み
合わせを一つ選びなさい。
正答:3 ○ × ○ ○
H30後:保育実習理論⑬詩・詩集の作品と作者
平成30年度後期試験 保育実習理論 問13
次の【Ⅰ群】の詩あるいは詩集と、【Ⅱ群】の作者を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。【Ⅰ群】
A 『のはらうた』 →工藤直子
B 『こだまでしょうか』 →金子みすゞ
C 『てのひらをたいように』 →やなせたかし
D 『いろんなおとのあめ』 →岸田衿子【Ⅱ群】
ア 金子みすゞ
イ 工藤直子
ウ 岸田衿子
エ やなせたかし
正答:3 イ ア エ ウ
H30後:保育実習理論⑭物の数え方
平成30年度後期試験 保育実習理論 問14
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】
R保育所に勤めるQ保育士は、5歳児クラスの子どもたちと話をしていた。すると、同じ5歳児クラス担当のW保育士から「Q先生、『赤いクレヨン1個、持って来て』って、子どもに言うのは変ですよ。」と指摘された。Q保育士は、何が変なのか、すぐには理解できなかった。また別の機会に、W保育士から「『ハサミ、1個?』子どもには正しい物の数え方で話をする必要があると思います。」と言われた。Q保育士は、物によって数え方が異なることは理解していたが、子どもたちに対しては、その区別をすることなく多くの物に「個(こ)」を付けて表現していたことにやっと気が付いた。【設問】
次のA〜Dは、物とその物の数え方を示している。正しいものを選択した場合の適切な組み合わせ
を一つ選びなさい。
- クレヨン ――― 件(けん)
- ハサミ ―――― 挺(ちょう)
- 上靴 ――――― 脚(きゃく)
- 人形 ――――― 体(たい)
正答:4 B D
H30後:保育実習理論⑮保育所保育指針第2章「保育の内容」1乳児
平成30年度後期試験 保育実習理論 問15
次の文は、「保育所保育指針」(厚生労働省告示第 117 号平成 29 年3月 31 日)第2章「保育の内容」の1「乳児保育に関わるねらい及び内容」の一部である。(A )〜(C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。玩具などは、音質、(A 形)、色、大きさなど子どもの発達状態に応じて適切なものを選び、その時々の子どもの興味や関心を踏まえるなど、遊びを通して(B 感覚)の発達が促されるものとなるように工夫すること。なお、安全な環境の下で、子どもが探索意欲を満たして自由に遊べるよう、身の回りのものについては、常に十分な(C 点検)を行うこと。
(組み合わせ)
A B C
- 触感 理性 管理
- 触感 感覚 点検
- 触感 感覚 管理
- 形 感覚 点検
- 形 理性 管理
正答:4
H30後:保育実習理論⑯
平成30年度後期試験 保育実習理論 問16
次の【I群】の絵本の一場面と、【Ⅱ群】の絵本を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
正答:5 エ イ ウ ア
H30後:保育実習理論⑰保育士のキャリアアップ
平成30年度後期試験 保育実習理論 問17
次の文は、保育士がキャリアアップしていくための研修の実施体制に関する記述である。「保育所保育指針」(厚生労働省告示第 117 号平成 29 年3月 31 日)第5章「職員の資質向上」の4「研修の実施体制等」に照らして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 職員全体の保育の質を高めていくためには、保育所において各職員のキャリアパスをしっかり作っていくことが重要である。そのため、保育経験や職位を踏まえた専門性を高めていくための研修計画を作る必要がある。 →○
- 職員は自分の興味・関心を考えて研修を受けていくことが大切である。そのため、初任者か管理職かなどに関わらず、自由に研修を受けていく必要がある。 →×
- 外部研修には、個人の責任で参加することが求められる。そのため、研修で学んだ内容は、個人での振り返りにとどめる必要がある。 →×
- 施設長等は、職員の研修への参加の機会を確保することが大切である。そのため、職員がバランスよく研修に参加できるように配慮しなければならない。 →○
正答:3 ○ × × ○
H30後:保育実習理論⑱保育所保育指針第4章「子育て支援」
平成30年度後期試験 保育実習理論 問18
次の文は、保育士の子育て支援のあり方に関する記述である。「保育所保育指針」(厚生労働省告示第 117 号平成 29 年3月 31 日)第4章「子育て支援」に照らして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 保護者から「先生代わりにやってください。」という依頼に対して、安易に引き受けるのではなく、保護者自らが子育てを実践する力を向上できるように支援する。 →○
- 送迎時の対話や連絡帳などを通して、保護者との関係性を作り相互理解を図る。 →○
- 子どもに対する養護・教育を専門的な立場から全面的に担い、保護者の就労支援を最優先する。 →×
- 保護者の不適切な養育が疑われる場合、プライバシーの保護や守秘義務の観点から、確たる証拠が得られるまでは様子を見る。 →×
正答:1 ○ ○ × ×
H30後:保育実習理論⑲事例
平成30年度後期試験 保育実習理論 問19
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
実習生Nさんは、児童養護施設において実習を行っている。実習開始から1週間、小学校低学年のR君に「こっちくるな」「あっちいけ」といった言葉を毎日のように投げかけられた。Nさんは、どうしてよいか困り、この状況を改善したいと考えている。
【設問】
次のうち、Nさんのとるべき対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 実習先施設の実習指導者からスーパービジョンを受ける。 →○
- 授業で学んだ子どもの発達や、要保護児童の特徴について振り返る。 →○
- R君の言動の背景をアセスメントする。 →○
- R君との対応における自身の言動やその背景を振り返るなど、Nさん自身の自己覚知を行う。 →○
正答:1 ○ ○ ○ ○
H30後:保育実習理論⑳事例
平成30年度後期試験 保育実習理論 問20
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】
児童養護施設で実習をしているTさんは、配属先のホームのK君(7歳男児)の「どうせ僕なんていてもいなくても同じだし」といった自身を否定的に捉える発言が気になり、実習担当のL保育士に対応について助言を求めた。L保育士は児童の理解を深め、支援の方法について学ぶ良い機会と考え、K君の生い立ちについて説明した。
K君は両親と3人で暮らしていたが、K君が4歳の時に母が家を出た。会社員の父は一人でK君をどう育てて良いか分からず、仕事の間は家に鍵を閉めて「静かに待っていろ」と言い、日中部屋に閉じ込めておくようになった。近隣の人からの通報でK君は保護され、児童養護施設への措置が決定された。父は施設入所時に面会に訪れたが、その後はK君の面会に来ていない。K君自身はお父さんと暮らしたいと考えている。
L保育士は以上のようなK君の生い立ちについて説明した後、「Tさんだったら、この情報からどのような自立支援計画を立案するかな?」と問いかけた。【設問】
次のうち、K君の自立支援計画に掲げる支援方針の記述として最も不適切な記述を一つ選びなさい。
- K君が自身を否定的に捉える発言をしたのは、生い立ちの中で両親から大切にされたと認識できなかったことが一因であると考え、自己肯定感をはぐくめるような支援計画を立てる。 →○
- K君が父と再び暮らすことを支援方針の一つに挙げる。 →○
- K君を里親委託することを支援方針の一つに挙げる。 →○
- 施設での集団生活を通して、一人で自活するための力を養うことを短期目標に挙げる。 →×
- 短期目標の具体的な取り組みとして、父の生活状況を把握し、K君の日頃の様子を父に連絡すると共に、K君に会いに来てくれるように働きかけることにする。 →○
正答:4
H30前:保育原理①
平成30年度前期試験 保育原理 問1
次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の4「保育所の社会的責任」の一部である。(A)~(E)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 保育所は、子どもの人権に十分配慮するとともに、(A 子ども一人一人の人格)を尊重して保育を行わなければならない。
- 保育所は、(B 地域社会)との交流や連携を図り、保護者や(B 地域社会)に、当該保育所が行う保育の(C 内容)を適切に説明するよう努めなければならない。
- 保育所は、(D 入所する子ども等)の個人情報を適切に取り扱うとともに、(E 保護者)の苦情などに対し、その解決を図るよう努めなければならない。
(組み合わせ)
A B C D E
1 子どもの保護者の人権 地方自治体 内容 保護者や職員等 近隣住民
2 子ども一人一人の人格 地域社会 効果 保護者や職員等 保護者
3 子どもの保護者の人権 地域社会 内容 入所する子ども等 近隣住民
4 子どもの保護者の人権 地方自治体 効果 保護者や職員等 保護者
5 子ども一人一人の人格 地域社会 内容 入所する子ども等 保護者
正答:5
H30前:保育原理②
平成30年度前期試験 保育原理 問2
次の文は、保育所における「保育のねらい及び内容」に関する記述である。「保育所保育指針」第3章「保育の内容」に照らして、適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 「養護」とは、子どもの身体の健康を図るために保育士等が行う援助や関わりである。 →×
- 「教育」とは、子どもが健やかに成長し、その活動がより豊かに展開されるための発達の援助である。 →○
- 「ねらい」は、保育の目標をより具体化したものである。 →○
- 「内容」は、「ねらい」を達成するために、保育士等が計画に沿って子どもを指導する事項を示したものである。 →×
正答:3 × ○ ○ ×
H30前:保育原理③
平成30年度前期試験 保育原理 問3
次の文は、保育における人権の配慮に関する記述である。(A)~(C)にあてはまる適切な語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和 23 年厚生省令第 63 号)第 9 条では、「児童福祉施設においては、入所している者の(A 国籍)、信条、社会的身分又は入所に要する費用を負担するか否かによって、(B 差別的)取扱いをしてはならない」とされており、この方針は、子どもの人権の配慮とともに「保育所保育指針」第 1 章「総則」において、保育所の(C 社会的責任)の一つとして明記されている。
【語群】
ア 国籍 イ 個性 ウ 社会的責任 エ 排除的
オ 倫理観 カ 差別的 キ 性別 ク 説明責任
正答:2 ア カ ウ
H30前:保育原理④
平成30年度前期試験 保育原理 問4
次の文は、保育の歴史についての記述である。(A)~(C)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
ドイツの教育者である(A フレーベル(Frobel, F.W.))は、世界で最初の幼稚園(Kindergarten)の創設者である。主著である『人間の教育』(1826 年)の中で、幼児期においては(B 遊び)がこの時期の子どもの最も美しい表れだと主張した。彼は、幼児のための遊具(Gabe)を考案したが、これは、明治時代になって(C 関信三)の編集した『幼稚園法二十遊嬉』等によってわが国に紹介された。
(組み合わせ)
A B C
1 ルソー(Rousseau, J.-J.) 遊び 中村正直
2 フレーベル(Frobel, F.W.) 作業 近藤真琴
3 ルソー(Rousseau, J.-J.) 無垢 関信三
4 ロック(Locke, J.) 作業 中村正直
5 フレーベル(Frobel, F.W.) 遊び 関信三
正答:5
H30前:保育原理⑤
平成30年度前期試験 保育原理 問5
次の文のうち、「保育所保育指針」第3章「保育の内容」の(1)「養護に関わるねらい及び内容」のイ「情緒の安定」の一部として、正しいものを○、誤ったものを × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 一人一人の子どもが、安定感を持って過ごせるようにする。 →○
- 一人一人の子どもが、快適に生活できるようにする。 →×
- 一人一人の子どもの生理的欲求が、十分に満たされるようにする。 →×
- 一人一人の子どもの健康増進が、積極的に図られるようにする。 →×
- 一人一人の子どもの心身の疲れが癒されるようにする。 →○
正答:3 ○ × × × ○
H30前:保育原理⑥
平成30年度前期試験 保育原理 問6
次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
園庭で遊んだ後にお話し会が予定されている。お話し会の前に、トイレに行こうとしたT君(4歳)と、ちょうどトイレから出てきたS君(4歳)とが正面からぶつかってしまった。保育士が確認したところ、二人とも怪我はなく手当ての必要はなかった。T君とS君は泣きながら、相手のことを怒っている。
【設問】
「保育所保育指針」第1章「総則」の(2)「保育の方法」、第2章「子どもの発達」、第3章「保育の内容」の2「保育の実施上の配慮事項」に基づいた保育士の対応として、最も不適切なものを一つ選びなさい。
- 自分たちで解決することも大切なので、やりとりをそばで見守る。 →○
- 二人の話を聴き、わざとぶつかったのではないこと、お互いに痛かったことを伝えるように促す。 →○
- T君とS君に、ぶつかったりしないように、周りに注意して行動するように伝える。 →○
- いつまでも怒っていないで、お互いに早く謝り仲直りをするように伝える。 →×
- 二人の気持ちを受け止め、落ち着いたところで、お話し会が始まることを知らせ、参加するように促す。 →○
正答:4
H30前:保育原理⑦
平成30年度前期試験 保育原理 問7
次の文は、戦後の保育の歴史に関する記述である。(A)~(D)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
1963(昭和 38)年に、(A 文部省)と厚生省の共同通知として「幼稚園と保育所との関係について」が発出された。この通知では、それぞれの機能の独自性を明示するとともに、「保育所のもつ機能のうち、教育に関するものは(B 幼稚園教育要領)に準ずることが望ましい」と示し、保育内容の統一化が図られた。そこで、(B 幼稚園教育要領)の改訂・告示を受けて、厚生省は、(C 1965(昭和 40))年に「保育所保育指針」を公表した。ここでは、保育所保育の基本的性格について「(D 養護)と教育が一体となって」と示されるとともに、子どもの発達上の特性、年齢別の保育内容、指導上の留意事項等の具体的な記載がなされ、最初の「保育所保育指針」として大きな役割を果たした。
(組み合わせ)
A B C D
1 文部省 幼稚園教育要領 1965(昭和 40) 養護
2 内閣府 幼稚園教育要領 1975(昭和 50) 保護
3 内閣府 保育要領 1965(昭和 40) 保護
4 文部省 保育要領 1965(昭和 40) 養護
5 文部省 幼稚園教育要領 1975(昭和 50) 養護
正答:1
H30前:保育原理⑧
平成30年度前期試験 保育原理 問8
次の文は、3歳児クラスを担当する保育士のWさんが、自分の勤める保育所において行っている業務(行為)に関する記述である。「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」に照らし、適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- Wさんは、自らの保育実践を振り返るとともに、職員と話をしながら保育の質の向上のための自らの課題を明確にしている。 →○
- Wさんは、指導計画や保育の記録を通して、自らの保育実践を振り返り、自己評価に取り組んでいる。 →○
- Wさんは、自らの自己評価は個人的な実践の評価であるため、施設長や職員に開示していない。 →×
- Wさんは、子どもがその活動に取り組んだ過程よりも、何ができて何ができなかったかという結果を重視する考え方に立って保育の評価を行っている。 →×
- Wさんは、保育の内容の評価については、定期的に保護者に意見を聴く方法を取り入れている。 →○
正答:3 ○ ○ × × ○
H30前:保育原理⑨
平成30年度前期試験 保育原理 問9
次の【Ⅰ群】及び【Ⅱ群】は、「保育所保育指針」第6章「保護者に対する支援」の一部である。【Ⅰ群】の記述に続くものを【Ⅱ群】の記述から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
- 子育て等に関する相談や助言に当たっては、
- 地域の子育て支援に関する資源を積極的に活用するとともに、
- 子どもの利益に反しない限りにおいて、
【Ⅱ群】
ア 子どもの利益に反しない限りにおいて、保護者や子どものプライバシーの保護、知り得た事柄の秘密保持に留意すること。
イ 子育て等に関する相談や助言に当たっては、保護者の気持ちを受け止め、相互の信頼関係を基本に、保護者一人一人の自己決定を尊重すること。
ウ 子どもの福祉を重視すること。
エ 地域の子育て支援に関する資源を積極的に活用するとともに、子育て支援に関する地域の関係機関、団体等との連携及び協力を図ること。
オ 子どもと保護者の安定した関係に配慮して、保護者の養育力の向上に資するよう、適切に支援すること。
正答:2 イ エ ア
H30前:保育原理⑩
平成30年度前期試験 保育原理 問 10
次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
保育室での遊びの際、1つのテーブルが小麦粉粘土遊びの場となっている。近くのテーブルにいるMちゃん(1歳4か月)は、まわりで子ども達が小麦粉粘土で遊ぶ様子が気になるようで、チラチラと見ている。他の子の手に小麦粉粘土がついている様子を見て、それはいやだと思うのか、テーブルに行くことはしない。Mちゃんは、しばらく前に指に絵の具をつけるスタンプ遊びを行ったときも、自分から絵の具を指につけることはなかった。
Mちゃんは、苦手だと思う遊びには加わらないことが続いている。
【設問】
「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」、第3章「保育の内容」の(3)「3歳未満児の保育に関わる配慮事項」、第6章「保護者に対する支援」に照らし、Mちゃんの担当保育士の対応として適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 何事も一度はやってみることが大事なので、小麦粉粘土のテーブルに座らせて小麦粉粘土を手に持たせてみる。 →×
- 他の子が楽しんでいる様子を見せて誘ってみるが、Mちゃんがやりたがらない様子であれば、その気持ちを受け止める。 →○
- 小麦粉粘土に限らず、砂や土、泥で遊ぶなど、保育所の遊びの中でいろいろな素材の感触を味わえるようにする。 →○
- Mちゃんの保護者に、Mちゃんは苦手だと思う遊びは自分からやらないが、まわりの子どもが遊ぶ様子を見るようになってきていると伝える。 →○
正答:3 × ○ ○ ○
H30前:保育原理⑪
平成30年度前期試験 保育原理 問 11
次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の(3)「保育の環境」の一部である。(A )~( F )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 子ども自らが環境に関わり、(A 自発的)に活動し、様々な経験を積んでいくことができるよう配慮すること。
- 子どもの活動が豊かに展開されるよう、保育所の設備や環境を整え、保育所の(B 保健的)環境や(C 安全)の確保などに努めること。
- 保育室は、温かな親しみと(D くつろぎの場)となるとともに、生き生きと活動できる場となるように配慮すること。
- 子どもが(E 人と関わる力)を育てていくため、子ども自らが周囲の(F 子どもや大人)と関わっていくことができる環境を整えること。
(組み合わせ)
A B C D E F
1 自発的 保健的 安全 くつろぎの場 人と関わる力 子どもや大人
2 意欲的 保健的 安全 くつろぎの場 生きる力 社会や文化
3 自発的 衛生的 人材 安心できる場 生きる力 子どもや大人
4 意欲的 衛生的 人材 くつろぎの場 人と関わる力 社会や文化
5 自発的 保健的 安全 安心できる場 人と関わる力 社会や文化
正答:1
H30前:保育原理⑫
平成30年度前期試験 保育原理 問 12
次の文のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」の(2)「保育の方法」の一部として正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 子どもの生活リズムを大切にし、健康、安全で情緒の安定した生活の援助や、意欲を十分に発揮できる環境を整えること。 →×
- 子どもの発達について理解し、一人一人の発達過程に応じて保育すること。その際、子どもの個人差に十分配慮すること。 →○
- 子ども相互の関係作りや互いに尊重する心を大切にし、集団における活動を規律あるものにするよう援助すること。 →×
- 一人一人の子どもの状況や家庭及び地域社会での生活の実態を把握するとともに、子どもが安心感と信頼感を持って活動できるよう、子どもの主体としての思いや願いを受け止めること。 →○
正答:4 × ○ × ○
H30前:保育原理⑬
平成30年度前期試験 保育原理 問 13
次の表は、「保育所保育指針」第3章「保育の内容」のねらいから作成したものである。表中の A ~ E にあてはまるア~カの記述の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
表
領域 健康 人間関係 環境 言葉 表現 ねらい A B C D E ア 保育所生活を楽しみ、自分の力で行動することの充実感を味わう。 →人間関係
イ 明るく伸び伸びと行動し、充実感を味わう。 →健康
ウ 一人一人の子どもが、健康で安全に過ごせるようにする。
エ いろいろな物の美しさなどに対する豊かな感性を持つ。 →表現
オ 身近な事物を見たり、考えたり、扱ったりする中で、物の性質や数量、文字などに対する感覚を豊かにする。 →環境
カ 人の言葉や話などをよく聞き、自分の経験したことや考えたことを話し、伝え合う喜びを味わう。 →言葉
正答:3 イ ア オ カ エ
H30前:保育原理⑭
平成30年度前期試験 保育原理 問 14
次の文は、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和 23 年厚生省令第 63号)に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 第 34 条では、「保育所における保育時間は、一日につき8時間を原則とし、その地方における乳幼児の保護者の労働時間その他家庭の状況等を考慮して、自治体の長がこれを定める。」とされている。 →×
- 第 35 条では、「保育所における保育は、保護者支援及び教育を一体的に行うことをその特性とし、その内容については、厚生労働大臣が定める指針に従う。」とされている。 →×
- 第 36 条では、「保育所の長は、常に入所している乳幼児の保護者と密接な連絡をとり、子育ての支援等について、その保護者の理解及び協力を得るよう努めなければならない。」とされている。 →×
- 第 36 条の2第2項では、「保育所は、定期的に外部の者による評価を受けて、それらの結果を公表し、常にその改善を図るよう努めなければならない。」とされている。 →○
正答:4 × × × ○
H30前:保育原理⑮
平成30年度前期試験 保育原理 問 15
次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
Kちゃんは2歳になったばかりである。母親は初めての子育てに奮闘している。そんな中、Kちゃんの母親は、同じクラスにおむつをはずし始めた子がいることを知る。Kちゃんは保育所でも家庭でもおむつを使っており、担当保育士からKちゃんのトイレット・トレーニングを始めるという話はまだない。しかし、母親は、Kちゃんのトイレット・トレーニングのことを意識し始める。早速、休みの日にKちゃんが午睡から起きた際などにおむつがぬれていないときは、トイレに座ってみるように声をかけて誘ってみるが、Kちゃんは「いや!いかない」と言ってトイレに座ろうとしない。また、別の日にトイレに誘ってみるが、Kちゃんはトイレに座らないことが続く。母親は、Kちゃんのトイレット・トレーニングをどのように進めていけばよいのかを担当保育士に相談してきた。「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」に示される発達過程や、第3章「保育の内容」の(1)「養護に関するねらい及び内容」、第6章「保護者に対する支援」に基づいた保育士の対応として、適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 「Kちゃんのおむつがはずれるよう、努力しているのですね」と母親に言葉をかける。 →○
- 保育所でトイレット・トレーニングを始めるまでは、家庭では進めないよう母親に伝える。 →×
- 保育所でのKちゃんの排泄の状況を伝え、トイレット・トレーニングをこれからどのように進めようと考えているのかを母親に伝える。 →○
- トイレット・トレーニングは家庭で進めるべきものなので、保育所では対応できないと母親に伝える。 →×
- トイレット・トレーニングを始める目安や、いつから開始するかは個人差が大きいことなど、保育所としての基本的な考えをクラス便りに載せる。 →○
正答:2 ○ × ○ × ○
H30前:保育原理⑯
平成30年度前期試験 保育原理 問 16
次の文は、「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」のオ「家庭及び地域社会との連携」の一部である。(A)~(D)にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。子どもの(A 生活の連続性)を踏まえ、家庭及び地域社会と連携して保育が展開されるよう配慮すること。その際、家庭や地域の機関及び団体の協力を得て、地域の(B 自然)、人材、行事、施設等の(C 資源)を積極的に活用し、豊かな生活体験を始め(D 保育内容)の充実が図られるよう配慮すること。
【語群】
ア 生きる力 イ 生活の連続性 ウ 小学校 エ 自然 オ 資源
カ 遊び キ 文化財 ク 保育内容 ケ 今後の義務教育
2 イ エ オ ク