H29前:保育原理⑯

平成29年度前期試験 保育原理 問 16
 次のA~Dは保育所の園だよりに紹介された各年齢クラスの子どもの姿である。年齢の低い順に並べた場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。

  1. ままごとコーナーのガス台に鍋をのせ、料理を作って「はい、どーぞ」と鍋のままテーブルに出す。保育士が「お皿にいれてね」と伝えると、「いいよー」と盛り付ける。保育士が食べ終わってお皿を返すと、流しでスポンジを使い、ゴシゴシとお皿を洗うまねをする。
  2. みんなで意見を出し合って当番活動を始める。ペアになった二人組で助け合いながら頑張る姿が見られる。氷鬼で走り回ったり、ドッジボールで思い切りボールを投げたり、一人縄跳びに挑戦したりしている。
  3. 保育士の押すベビーカーに乗って園庭を散歩したり、ゴザの上に座ったり、靴を履かせてもらい、保育士と手をつないで歩いたりしている。周囲に興味を示し、遊んでいる他の子たちの姿を目で追ったり、葉や砂に触れて「何かな?」という表情をする。
  4. 着替えが一人でできるようになり、はりきって自分で服を脱いだり着たり、たたんだりする。引き出しから服を出して、「どれにしようかな」「これすきなんだ」とお気に入りの服を選んで着替える。脱いだ服を汚れもの袋にしまうのも自分で頑張っている。

正答:4 C→A→D→B


H29前:保育原理⑰

平成29年度前期試験 保育原理 問 17
 次の保育所での0歳児クラス(9月)の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
Nちゃん(10 か月)は活発で、ハイハイやつたい歩きであちこちへ行きたがる。あるとき、転んだはずみにすり傷を負った。担当保育士はNちゃんの保護者にお詫びを伝えたところ、Nちゃんの保護者は、これ以上Nちゃんにけがをさせないよう、保育士のそばにおき、目を離さないことを強く求めてきた。
【設問】
その後の対応として、「保育所保育指針」第5章「健康及び安全」、第6章「保護者に対する支援」に照らし、適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 保護者の意向に沿って、Nちゃんがやりたいことであっても、けがにつながりそうなことは一切させないと担当保育士が保護者に伝える。 →×
  2. 担当保育士が、保護者から家庭での様子を聞いて保護者の思いを十分に受け止める。 →
  3. 保育室の環境の見直しや改善を行っていくことについて保育士間で話し合う。 →
  4. 保護者会などで、子どもの発達特性と保育所で起こりやすいけがとの関わりについて施設長が伝える。 →

正答:4 × ○ ○ ○


H29前:保育原理⑱

平成29年度前期試験 保育原理 問 18
 次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
Tちゃん(4歳)は、保育士への甘えが強く、保育所では同じクラスの子どもにやきもちを焼いてすねたり、年下の子どもへの乱暴が目立つ。保護者面談で、担当保育士と母親
が話をした際に、両親ともにしつけに厳しく、Tちゃんが指示に従わないと叱りつけることから、Tちゃんは家庭ではおとなしく両親の指示に従っている様子が母親の話からうかがわれた。担当保育士は、家庭での姿とは違う保育所でのTちゃんの様子を母親に話したが、母親は「家庭では困っておらず問題はない」と担当保育士に答えた。
【設問】
保護者面談後の保育所の対応として、「保育所保育指針」第6章「保護者に対する支援」に照らし、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「両親が威圧的なので、保育所では気持ちを発散するためトラブルが多くなっていると思います」と施設長から母親に伝えてもらう。 →×
  2. 保育所の職員全体で、保護者の子育てへの考え方について情報共有するが、Tちゃんへの対応の方針や方法については担当保育士に任せる。 →×
  3. 担当保育士から「Tちゃんのことで困ったり心配なことがあったらいつでも話しに来てください」と母親に伝える。 →
  4. Tちゃんの家庭の問題なので、保育所としては特に対応しない。 →×
  5. 保護者が参加できる行事の際には、Tちゃんの保護者に参加してもらうよう促す。 →

正答:4 × × ○ × ○


H29前:保育原理⑲

平成29年度前期試験 保育原理 問 19
 次の文は、ヘッド・スタート・プログラムに関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. アメリカのリンドン・ジョンソン(Johnson, L.B.)大統領によって、1965 年から展開された保育施策である。 →
  2. 貧困家庭の幼児の保育に対して、特別な支援を提供することで、子どもの学校や社会への適応力を高めることをめざす保育施策である。 →
  3. 子どもの小学校入学後の学習効果を促進させることを意図する補償教育プログラムである。 →
  4. ヘッド・スタート・プログラムの目標には、子どもの健やかな成長のみならず、保護者を支援し、家庭の教育機能を高めることも含まれている。 →
  5. ヘッド・スタート・プログラムのための補助金を交付されている保育施設は、それぞれ独自のプログラムにより、子どもが学校や社会で成功するチャンスを高めるための訓練を実施している。 →×

正答:5


H29前:保育原理⑳

平成29年度前期試験 保育原理 問 20
 次の文は、わが国の保育行政に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和 23 年厚生省令第 63 号)第 36 条では、「保育所の長は、常に入所している乳幼児の保護者と密接な連絡をとり、保育の内容等につき、その保護者の理解及び協力を得るよう努めなければならない」とされている。 →
  2. 保育士資格について、「保育士でない者は、保育士又はこれに紛らわしい名称を使用してはならない」とされており、これは名称独占資格と呼ばれている。 →
  3. 「保育所保育指針」に用いられている「子どもの最善の利益」は、1989(平成元)年に国連で採択され、日本政府が 1994(平成6)年に批准した「児童の権利に関する条約」の理念に基づいている。 →
  4. 「児童福祉法」においては、「児童福祉施設の職員は、常に自己研鑽に励み、法に定めるそれぞれの施設の目的を達成するために必要な知識及び技能の修得、維持及び向上に努めなければならない」とされている。 →×

正答:2 ○ ○ ○ ×


H29前:教育原理①

平成29年度前期試験 教育原理 問1
 次の文は、「教育基本法」第2条の一部である。(A)~(C)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
一 幅広い知識と教養を身に付け、真理を求める態度を養い、豊かな情操と(A 道徳心)を培うとともに、健やかな身体を養うこと。
二 個人の価値を尊重して、その能力を伸ばし、(B 創造性)を培い、自主及び自律の精神を養うとともに、職業及び生活との関連を重視し、勤労を重んずる態度を養うこと。
三 正義と責任、男女の平等、自他の敬愛と協力を重んずるとともに、(C 公共)の精神に基づき、主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養うこと。
(組み合わせ)
   A    B    C
1 道徳心  創造性  公共
2 道徳心  探究心  遵法
3 道徳心  探究心  公共
4  感性   探究心  遵法
5  感性   創造性  公共
正答:1


H29前:教育原理②

平成29年度前期試験 教育原理 問2
 次の文のうち、「学校教育法」の一部として下線部分が正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. この法律で、学校とは、幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学及び認定こども園とする。 →×
  2. 経済的理由によつて、就学困難と認められる学齢児童又は学齢生徒の保護者に対しては、市町村は、必要な援助を与えなければならない。 →
  3. 幼稚園は、義務教育及びその後の教育の基礎を培うものとして、幼児を保育し、幼児の健やかな成長のために適当な環境を与えて、その身体の成長を助長することを目的とする。 →×

正答:4 × ○ ×


H29前:教育原理③

平成29年度前期試験 教育原理 問3
 次の文の著者として、正しいものを一つ選びなさい。
わたしたちは、わたしたちの意志と選択とは無関係に、わたしたちの先祖を通して、わたしたちの生命の一番奥の基礎となる運命が決っているのを知っている。わたしたちが自分でつくる子孫を通して、わたしたちはある程度は自由な存在として、種族の運命を決めることができるのである。
人類がすべて、これを全く新しい見方で認識しはじめ、これを発展の信仰の光のなかに見て、20 世紀は児童の世紀になるのである。これは二重の意味をもっている。一つは、大人が子どもの心を理解することであり、一つは、子どもの心の単純性が大人によって維持されることである。そうなって初めて、古い社会が新しくなる。
1 ルター(Luther, M.)
2 コメニウス(Comenius, J.A.)
3 デューイ(Dewey, J.)
4 エレン・ケイ(Key, E.)
5 ペスタロッチ(Pestalozzi, J.H.)
正答:4


H29前:教育原理④

平成29年度前期試験 教育原理 問4
 次の記述にあてはまる人物として、正しいものを一つ選びなさい。
フランス革命時、公教育設置法案を提出した。同案は革命の動乱の中で成立することはなかったが、後世に大きな影響を与えた。それ以前に著した『公教育に関する五つの覚書』は、法案の基礎となっている。そこには、教育の自由が認められるべきであり、公教育は国民に対する社会の義務であると述べられ、学校制度のあり方や教育内容にも言及されている。
1 トマス・モア(More, T.)
2 ロック(Locke, J.)
3 コンドルセ(Condorcet, M.-J.-A.-N. C.)
4 オーエン(Owen, R.)
5 ピアジェ(Piaget, J.)
正答:3


H29前:教育原理⑤

平成29年度前期試験 教育原理 問5
 次の文は、「幼稚園教育要領」及び「小学校学習指導要領」に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 幼稚園においては、幼稚園教育が、小学校以降の生活や学習の基盤の育成につながることに配慮し、幼児期にふさわしい生活を通して、創造的な思考や主体的な生活態度などの基礎を培うようにすること。 →
  2. 国語科、音楽科、図画工作科など他教科等との関連を積極的に図り、指導の効果を高めるようにすること。特に、第1学年入学当初においては、「総合的な学習の時間」を中心とした合科的な指導を行うなどの工夫をすること。 →×
  3. 幼稚園教育と小学校教育との円滑な接続のため、幼児と児童の交流の機会を設けたり、小学校の教師との意見交換や合同の研究の機会を設けたりするなど、連携を図るようにすること。 →
  4. 幼児と児童の交流においては、幼児と児童にとって意義のある交流活動をするために相互のねらいや方法などを踏まえ、継続的・計画的に取り組むことが大切である。 →
  5. 小学校への入学を念頭に、修了近い時期には、皆と一緒に教師の話を聞いたり、行動したり、きまりを守ったりすることができるように指導を重ねていくこと。 →

正答:2


H29前:教育原理⑥

平成29年度前期試験 教育原理 問6
 次の【Ⅰ群】の人物と【Ⅱ群】の記述とを結びつけた場合の正しい組み合せを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】

  1. 緒方洪庵
  2. 吉田松陰
  3. 伊藤仁斎

【Ⅱ群】
ア 萩で儒学・史学・兵学など広い分野から人間教育を行い、維新の志士を多く輩出した。 →
イ 京都の堀川に古義堂を開き、教育の目的は道の実践にありとして、実行と個性尊重の教育を施した。 →
ウ 医師を志して修業を行ったのち、大坂(大阪)に蘭学の適塾を開き、学級組織を工夫して多くの門人を輩出した。 →
正答:5 ウ ア イ


H29前:教育原理⑦

平成29年度前期試験 教育原理 問7
 次の文は、「体罰根絶に向けた取組の徹底について(通知)」(平成 25 年8月 文部科学省)の一部である。(A)~(C)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
体罰は、(A 学校教育法)に違反するのみならず、児童生徒の心身に深刻な悪影響を与え、(B )による解決の志向を助長し、いじめや暴力行為などの土壌を生む恐れがあり、いかなる場合でも決して許されません。(中略)厳しい指導の名の下で、若しくは保護者や児童生徒の理解を理由として、体罰や体罰につながりかねない不適切な指導を見過ごしてこなかったか、これまでの取組を検証し、体罰を未然に防止する(C 組織的)な取組、徹底した実態把握、体罰が起きた場合の早期対応及び再発防止策など、体罰防止に関する取組の抜本的な強化を図る必要があります。
(組み合わせ)
    A      B     C
1 学校教育法  話し合い  個別的
2 教育基本法  話し合い  組織的
3 学校教育法    力    組織的
4 教育基本法    力    組織的
5 学校教育法    力    個別的
正答:3


H29前:教育原理⑧

平成29年度前期試験 教育原理 問8
 次の文は、形成的評価についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を ×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 形成的評価は学習過程における学習の達成状況を評価するものである。 →
  2. 学習活動において、即時的な評価活動、たとえば発言・挙手などで学習者の理解度を把握することも形成的評価ととらえることができる。 →
  3. ブルーナー(Bruner, J.S.)は、形成的評価を組み込んだ完全習得学習(マスタリー・ラーニング)という授業モデルを提唱した。 →×

正答:2 ○ ○ ×


H29前:教育原理⑨

平成29年度前期試験 教育原理 問9
 次の文は、「第2期教育振興基本計画」(平成 25 年6月 14 日 閣議決定)に掲載された「生きる力」についての説明である。(A)~(C)にあてはまる語句の
正しい組み合わせを一つ選びなさい。
生きる力:いかに社会が変化しようと、自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力など、「(A 確かな学力)」、「(B 豊かな心)」、「(C 健やかな体)」から成る力
(組み合わせ)
    A      B       C
1 確かな学力   幅広い教養   健全な精神
2 確かな学力   豊かな心    健やかな体
3 確かな学力  魅力ある個性   健やかな体
4 幅広い教養  魅力ある個性   健全な精神
5 幅広い教養   豊かな心   魅力ある個性
正答:2


H29前:教育原理⑩

平成29年度前期試験 教育原理 問 10
 次の文は、「いじめ防止対策推進法」第1条の一部である。(A)~(C)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
この法律は、いじめが、いじめを受けた児童等の(A 教育を受ける権利)を著しく侵害し、その心身の健全な成長及び(B 人格の形成)に重大な影響を与えるのみならず、その生命又は身体に重大な危険を生じさせるおそれがあるものであることに鑑み、(C 児童等の尊厳)を保持するため、いじめの防止等(いじめの防止、いじめの早期発見及びいじめへの対処をいう。以下同じ。)のための対策に関し、基本理念を定め、(以下略)
(組み合わせ)
      A        B        C
1 教育を受ける権利 その後の生活  児童等の尊厳
2    生存権    人格の形成  安全な学校生活
3 教育を受ける権利 その後の生活  安全な学校生活
4    生存権    その後の生活  児童等の尊厳
5 教育を受ける権利  人格の形成   児童等の尊厳
正答:5


H29前:社会的養護①

平成29年度前期試験 社会的養護 問1
 次の文は、社会的養護の歴史に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. イギリスでは、1870 年にバーナードホームが設立され、小舎制による養護を実施した。 →
  2. 日本では、1899 年に留岡幸助が家庭学校を設立し、非行少年の教護を実施した。 →
  3. イギリスでは、1948 年に制定された「児童法」で、保護が必要な児童への行政の責任を明確化し、できるだけ児童を家庭から分離せず、必要がある場合は里親委託が望ましいとする考え方を示した。 →
  4. 日本では、1950 年代以降ホスピタリズム論争が起こり、家庭的処遇の必要性が提唱され、それに対して集団養護をめざす考え方も論じられた。 →

正答:1 ○ ○ ○ ○


H29前:社会的養護②

平成29年度前期試験 社会的養護 問2
 次の文は、「児童養護施設運営指針」の「養育のあり方の基本」の一部である。(A)~(E)にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
社会的養護は、従来の「(A 家庭代替)」の機能から、(B 家族)機能の支援・補完・再生を重層的に果たすさらなる(C 家庭支援(ファミリーソーシャルワーク))に向けた転換が求められている。(D 親子間)の関係調整、回復支援の過程は、施設と(E )とが協働することによって果たされる。
【語群】
ア 児童救済  イ 家庭代替  ウ 家族  エ 虐待防止  オ 地域支援(コミュニティソーシャルワーク)   カ 家庭支援(ファミリーソーシャルワーク)キ 親子間   ク 子ども間  ケ 行政  コ 親
正答:4 イ ウ カ キ コ


H29前:社会的養護③

平成29年度前期試験 社会的養護 問3
 次の文は、児童養護施設等における自立支援計画についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
                

  1. 自立支援計画の策定にあたっては、児童相談所の援助方針を踏まえながら、担当職員、家庭支援専門相談員、心理担当職員、基幹的職員、施設長等がいろいろな角度からその子どもの支援内容・方法を総合的に判断する必要がある。 →
  2. 自立支援計画は、施設内での支援にあたっての計画と、家庭環境調整に関する支援にあたっての計画と、別々の計画を用意する必要があり、前者は基幹的職員が、後者は家庭支援専門相談員が立案する。 →×
  3. 施設内での支援にあたっての計画は、事前に子どもと話し合って努力目標を設定するなど、その子の実情に合ったものであり、子ども自身が納得できるものであることが大切である。 →
  4. 家庭環境調整に関する支援にあたっての計画は、支援を行っていく機関や担当者を具体的に記す必要がある。 →

正答:3 ○ × ○ ○


H29前:社会的養護④

平成29年度前期試験 社会的養護 問4
 次の【Ⅰ群】の各施設種別の運営指針の内容と【Ⅱ群】の施設種別名を結びつけた場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】                

  1. 将来的には、本体施設のすべてを小規模グループケアにしていくとともに、本体施設の定員を少なくし、地域のグループホームに移していく方向が示された。 →児童養護施設
  2. 養育の基本は、子どもが養育者とともに、時と場所を共有し、共感し、応答性のある環境のなかで、生理的・心理的・社会的に要求が充足されることである。 →乳児院
  3. 施設は、高校進学などで子どもが不利益を被らないよう、施設内学校はもとより、出身学校(原籍校)や関係機関と連携しながら、対応する。 →児童自立支援施設

【Ⅱ群】
ア 児童養護施設
イ 母子生活支援施設
ウ 乳児院
エ 児童自立支援施設
正答:2 ア ウ エ


H29前:社会的養護⑤

平成29年度前期試験 社会的養護 問5
 次の文は、自立援助ホームに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 自立援助ホームは、「児童自立生活援助事業」として第1種社会福祉事業に位置付けられる。 →×
  2. 自立援助ホームへの入所は児童相談所の措置により実施されるため、本児の費用負担はない。 →×
  3. 自立を支援する第一は「枠のある生活」とも言うべき施設の規則を遵守させ、次に心の安心感と生活の安定につながる環境の保障を位置づけている。 →×
  4. 自立援助ホームのスタッフは、利用者と一緒に仕事を探し、採用されるように履歴書の書き方、面接の練習などの支援も行い、採用後は就労を継続できるように支援することが重要である。 →

正答:5 × × × ○


H29前:社会的養護⑥

平成29年度前期試験 社会的養護 問6
 次の文は、児童福祉施設における職員に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「児童生活支援員」は、障害児入所施設に配置され、障害児の日常生活を支援する職員である。
  2. 「児童自立支援専門員」は、児童養護施設に配置され、児童の自立を支援する職員である。
  3. 「少年を指導する職員(少年指導員)」は、児童自立支援施設に配置され、非行少年等の更生を担当する職員である。
  4. 「児童の遊びを指導する者」は、児童厚生施設に配置され、子どもの健全育成を目的として、遊びを通して子どもの心身の健康や情緒の安定を図る役割を担う職員である。 →

正答:5 × × × ○


H29前:社会的養護⑦

平成29年度前期試験 社会的養護 問7
 次のうち、「児童養護施設入所児童等調査結果(平成 25 年2月1日現在)」(厚生労働省)の各施設における児童の現在の年齢の平均年齢として正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 乳児院      ―  約3歳 →×
  2. ファミリーホーム ―  約5歳 →×
  3. 児童養護施設   ― 約 11 歳 →
  4. 自立援助ホーム  ― 約 22 歳 →×

正答:4 × × ○ ×


H29前:社会的養護⑧

平成29年度前期試験 社会的養護 問8 次の文は、「児童養護施設入所児童等調査結果(平成 25 年2月1日現在)」(厚生労働省)に基づく、ある施設の児童の状況である。この内容に該当する施設種別として正しいものを一つ選びなさい。

  • 「入所時の年齢」で最も多いのは「0歳」である。
  • 「心身の状況」で「障害あり」が約 18%である。
  • 「児童の就学状況」は、「就学前」が約 44%である。
  • 「被虐待経験あり」のうち、「心理的虐待」が約 80%である。
  • 「在所期間」は、「5年未満」が約 85%である。

1 乳児院
2 情緒障害児短期治療施設
3 ファミリーホーム
4 母子生活支援施設
5 児童自立支援施設
正答:4


H29前:社会的養護⑨

平成29年度前期試験 社会的養護 問9
 次の文は、児童養護施設に求められる関係機関等との連携及び地域交流に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 児童相談所や関係機関等との連携を適切に行い、定期的な連携の機会を確保し、具体的な取り組みや事例検討を行う。 →
  2. 子どもたちが通う学校等のPTA活動や行事等に積極的に参加するとともに、必要に応じて施設の支援方針と教育機関の指導方針を互いに確認しあう機会を設ける。 →
  3. 子どもの安全確保及び衛生管理のため、地域住民が施設設備を利用したり施設行事へ参加することは一切禁止されている。 →×
  4. 地域へ向けて、施設の理念や基本方針等を説明した印刷物や広報誌等を配布し、地域の人々の理解を得る取り組みを行う。 →

正答:1 ○ ○ × ○


H29前:社会的養護⑩

平成29年度前期試験 社会的養護 問 10
 次の文は、社会的養護にかかわる施設等の運営管理に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 国が定めた「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」に基づき、都道府県は児童福祉施設の設備及び運営について、条例で基準を定めなければならない。 →
  2. 児童養護施設、乳児院、情緒障害児短期治療施設、児童自立支援施設、母子生活支援施設には、養育・支援の内容に関する指針があるが、里親とファミリーホームについてはそれぞれの独自性を尊重する観点から指針は設けられていない。 →×
  3. 施設長は、経営や業務の効率化と改善に向けた取り組みに十分な指導力を発揮することが求められている。 →

正答:3 ○ × ○


H29前:児童家庭福祉①

平成29年度前期試験 児童家庭福祉 問1
 次の文は、「児童の権利に関する条約」第 12 条の一部である。(A)~(D)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 締約国は、自己の意見を形成する能力のある児童がその児童に影響を及ぼす(A すべての)事項について(B 自由に自己の意見を表明する権利)を確保する。この場合において、児童の意見は、その児童の年齢及び成熟度に従って相応に考慮されるものとする。
  2. このため、児童は、特に、自己に影響を及ぼすあらゆる(C 司法上及び行政上)の手続において、国内法の手続規則に合致する方法により直接に又は(D 代理人)若しくは適当な団体を通じて聴取される機会を与えられる。

(組み合わせ)
    A           B       C       D
1 すべての  正式に自己の意見を表明する機会  司法上及び行政上  保護者
2  一定の   正式に自己の意見を表明する機会     司法上     代理人
3  一定の   自由に自己の意見を表明する権利   行政上     保護者
4 すべての     正式に表現の自由        司法上     保護者
5 すべての  自由に自己の意見を表明する権利  司法上及び行政上  代理人
正答:5


H29前:児童家庭福祉②

平成29年度前期試験 児童家庭福祉 問2
 次の文は、第二次世界大戦後の児童家庭福祉に関する条約、法令等についての記述である。年代の古い順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「戦災孤児等保護対策要綱」の決定 →
  2. 「サンフランシスコ講和条約」の批准 →
  3. 「児童福祉法」の制定 →
  4. 「日本国憲法」の公布 →
  5. 「少年法」の制定 →

 
正答:3 A→D→C→E→B


H29前:児童家庭福祉③

平成29年度前期試験 児童家庭福祉 問3
 次の文は、少子高齢化に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 1989(平成元)年の合計特殊出生率が、「ひのえうま」にあたった 1966(昭和 41)年を下回り、「1 . 57 ショック」とよばれた。 →
  2. 「平成 26 年人口動態統計月報年計(概数)の概況」(厚生労働省)によると、2014(平成 26)年の合計特殊出生率は 1 . 42 で、第二次世界大戦後最も低かった 2005(平成 17)年の 1 . 26 より多少増加傾向がみられた。 →
  3. 1994(平成6)年に「今後の子育て支援のための施策の基本的方向について(エンゼルプラン)」が策定され、同年「少子化対策基本法」が施行された。 →×
  4. 平成 27 年版「高齢社会白書」によると、平成 26 年 10 月1日現在、わが国の総人口に占める 65 歳以上人口の割合(高齢化率)は 26 . 0%であるのに対し、0~ 14 歳の年少人口の割合は 12 . 8%であった。 →
  5. 2015(平成 27)年より、「子ども・子育て支援法」を含む子ども・子育て関連3法に基づき「子ども・子育て支援新制度」が開始された。 →

正答:3


H29前:児童家庭福祉④

平成29年度前期試験 児童家庭福祉 問4
 次の文は、「保育所保育指針」第6章「保護者に対する支援」の2「保育所に入所している子どもの保護者に対する支援」の一部である。(A)~(D)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
(1) 保育所に入所している子どもの保護者に対する支援は、子どもの(A 保育)との密接な関連の中で、子どもの送迎時の対応、相談や助言、連絡や通信、会合や行事など様々な機会を活用して行うこと。
(2) 保護者に対し、保育所における子どもの様子や日々の保育の意図などを説明し、保護者との(B 相互理解)を図るよう努めること。
(3) 保育所において、保護者の仕事と子育ての両立等を支援するため、通常の保育に加えて、保育時間の延長、休日、夜間の保育、病児・病後児に対する保育など(C 多様な保育)を実施する場合には、保護者の状況に配慮するとともに、子どもの(D 福祉)が尊重されるよう努めること。
(組み合わせ)
   A B        C        D
1 保育 相互理解   多様な保育     福祉
2 養育 関係構築 ニーズに合わせた保育  福祉
3 養育 関係構築   必要な保育     人権
4 保育 相互理解   必要な保育   最善の利益
5 保育 関係構築   多様な保育   最善の利益
正答:1


H29前:児童家庭福祉⑤

平成29年度前期試験 児童家庭福祉 問5
 次の文は、保育士の業務の一つである保護者支援に関する記述である。(A)~(D)にあてはまる語句の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
保育所における保護者に対する支援には、大きく次の二つがある。その一つは、(A 入所している子どもの)保護者に対する支援で、もう一つは、(B 保育所を利用していない子育て家庭)も含めた(C 地域)における子育て支援である。前者に関しては、保育所は本来業務としてその中心的な機能を果たす。また、後者に関しては本来業務に支障のない範囲において、その(D 社会的役割)を十分自覚し、他の関係機関、サービスと連携しながら、保育所の機能や特性を生かした支援を行う。
(組み合わせ)
        A             B         C     D
1 保育所でニーズを把握している       市町村         関係機関  保護的役割
2  これから入所する子どもの     入所している子ども   勤務時間外  予防的役割
3   入所している子どもの   保育所を利用していない子育て家庭  地域  社会的役割
4      入所児童の           未入所児童   関係機関  介入的役割
5    問題を抱えていない      問題を抱えた家庭   地域  管理的役割
正答:3