平成29年度前期試験 社会福祉 問 16
次の文は、ソーシャルワークの実践に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- ソーシャルワークの実践では、生活課題を抱える対象者と、対象者が必要とする社会資源との関係を調整する。 →○
- ソーシャルワークの実践は、対象者の課題解決や自立的な生活、自己実現、より良く生きることの達成を支える一連の活動をいう。 →○
- ソーシャルワークの実践では、対象者が必要とする社会資源がない場合、現状の社会資源に適合するように対象者を変えなければならない。 →×
- ソーシャルワークの実践では、同じような問題が起きないように、対象者が他の人々と共に主体的に活動することを側面的に支援することもある。 →○
正答:2 ○ ○ × ○
H29前:社会福祉⑰
平成29年度前期試験 社会福祉 問 17
次の文は、相談援助の展開過程に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- インテークとは、インテーク面接あるいは受理面接といい、援助過程において最初に行われる面接のことである。 →○
- アセスメントとは、問題やニーズを抱えた利用者の問題の全体像を明確にして、解決能力や活用できるサービス・社会資源を評価することである。 →○
- モニタリングとは、利用者の抱える問題解決のために、具体的に様々な社会資源を活用して支援することである。 →×
- ターミネーションとは、実施したことで利用者の社会生活がより豊かに実現したかを評価することである。 →×
正答:1 ○ ○ × ×
H29前:社会福祉⑱
平成29年度前期試験 社会福祉 問 18
次の文は、内閣府経済社会総合研究所が行った「少子化と夫婦の生活環境に関する意識調査」(2012 年)の項目の一部である。20 代~ 40 代の子育て中の人に対し、子どもを育てていて負担に思うことや悩みについて聞いた調査項目である。その中で最も回答の多かった項目を一つ選びなさい。
1 気持ちに余裕を持って子どもに接することができない
2 →○子育てで出費がかさむ
3 子育てによる身体の疲れが大きい
4 仕事や家事が十分にできない
5 子どもが言うことを聞かない
正答:2
H29前:社会福祉⑲
平成29年度前期試験 社会福祉 問 19
次の文は、福祉サービス利用援助事業(日常生活自立支援事業)に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 福祉サービス利用援助事業(日常生活自立支援事業)は、福祉サービス利用契約時に、契約の判断ができない者に代わって契約をする等の法的な業務が中心である。 →×
- 福祉サービス利用援助事業(日常生活自立支援事業)は幅広い役割を担い、例えば、預金通帳の預かりサービス、預金の入出金などのサービスが含まれる。 →○
- 福祉サービス利用援助事業(日常生活自立支援事業)を適正に実施するために、契約締結審査会と運営適正化委員会が設けられている。 →○
- 福祉サービス利用援助事業(日常生活自立支援事業)は、弁護士、司法書士、社会福祉士などが担う制度である。 →×
正答:5 × ○ ○ ×
H29前:社会福祉⑳
平成29年度前期試験 社会福祉 問 20
次の文は、社会福祉における利用者の保護に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 「社会福祉法」において、利用者保護の観点は、地域福祉の推進と並んで明確に規定されている。 →○
- 第三者評価制度の意義は、サービス提供者自身が問題点を明らかにし、それを自主改善するというよりは、第三者評価機関が問題点を公表して指導・介入することによりサービスの質を向上させるということである。 →×
- 第三者評価制度は、社会福祉改革における利用者本位の潮流の中から新しい制度として生み出され、すべての児童福祉施設が実施することを「児童福祉法」で義務付けている。 →×
- 福祉サービス利用援助事業(日常生活自立支援事業)は、苦情解決制度の利用援助を行う。 →○
正答:3 ○ × × ○
H29前:保育の心理学①
平成29年度前期試験 保育の心理学 問1
次の文は、「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」の一部である。(A)~(D)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。特に大切なのは、人との関わりであり、愛情豊かで思慮深い大人による(A 保護や世話)などを通して、大人と子どもの相互の関わりが十分に行われることが重要である。この関係を起点として、次第に他の子どもとの間でも相互に働きかけ、関わりを深め、人への信頼感と(B 自己の主体性)を形成していくのである。
これらのことを踏まえ、保育士等は、次に示す子どもの発達の特性や(C 発達過程)を理解し、発達及び生活の(D 連続性)に配慮して保育しなければならない。(後略)【語群】
ア 教育的働きかけ イ 保護や世話 ウ 自己の主体性 エ 発達段階
オ 自己への信頼感 カ 発達過程 キ 一貫性 ク 連続性正答:5 イ ウ カ ク
H29前:保育の心理学②
平成29年度前期試験 保育の心理学 問2
次の記述によって説明される用語として最も適切なものを一つ選びなさい。出生から死に至る過程において、人が一定の段階をたどり、次世代に生命を受け継いでいくことを意味する。
1 ライフレビュー
2 ライフサイクル
3 発達課題
4 ライフコース
5 発達過程
正答:2
H29前:保育の心理学③
平成29年度前期試験 保育の心理学 問3
次の記述に該当する人物として正しいものを一つ選びなさい。
- 人間の発達では、初めに社会的関係があり、それが内面化すると考えた。
- 他者とのコミュニケーションに用いる言葉を外言とした。
- 子どもの独語は、自分の思考のための言葉になる移行過程であると捉えた。
1 ワロン(Wallon, H.)
2 ボウルビィ(Bowlby, J.)
3 ガードナー(Gardner, H.)
4 ロスバート(Rothbart, M.K.)
5 ヴィゴツキー(Vygotsky, L.S.)
正答:5
H29前:保育の心理学④
平成29年度前期試験 保育の心理学 問4
次の文は、仲間同士の関わりについての記述である。(A)~(C)にあてはまる用語を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
友だちと一緒に遊ぶようになると、子どもは、自分のやりたいことと相手がやりたいことがぶつかり合い、いざこざやトラブルを経験するようになる。子どもは他者との関係のなかで、自分の欲求をぶつけ、実現しようとする(A 自己主張)と、欲求を我慢しようとする(B 自己抑制)の両方を求められる。友だちとの関係を築くためには、この両者のバランスを調整する(C 自己制御)が必要になる。
【語群】
ア 攻撃性 イ 自己主張 ウ 自己抑制 エ 抑圧 オ 欲求不満耐性 カ 自己制御
正答:4 イ ウ カ
H29前:保育の心理学⑤
平成29年度前期試験 保育の心理学 問5
次の文は、乳児の身体・運動の発達に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 乳児の運動機能の発達は、頭部から足部へ、身体の中心部から末梢へ、粗大運動から微細運動へという方向性と順序がある。 →○
- 一般的に、平均体重は 2 , 900 ~ 3 , 000g 前後、平均身長は 49cm 前後で生まれるが、生後1年で体重は約3倍、身長は約 1 . 5 倍になる。 →○< /li>
- 生後 8 か月頃になると、物と物を打ち合わせる、物を容器に入れる、小さい積木を高く積みあげることができるようになる。 →×
- 手に触れたものを握ろうとする把握反射が新生児にみられ、生後3か月になると指さしが出現する。 →×
正答:2 ○ ○ × ×
H29前:保育の心理学⑥
平成29年度前期試験 保育の心理学 問6
次の文は、「保育所保育指針」第3章「保育の内容」のイ「人間関係」の一部である。
(A)~(D)にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- (A 友達)と積極的に関わりながら喜びや悲しみを共感し合う。
- (B 外国人)など、自分とは異なる文化を持った人に親しみを持つ。
- 友達の良さに気付き、(C 一緒に活動する)楽しさを味わう。
- 良いことや悪いことがあることに気付き、(D 考えながら)行動する。
【語群】
ア 保育士 イ 友達 ウ 外国人 エ 異年齢の友達 オ 一緒に活動する カ 協力してやり遂げる キ 決まりどおりに ク 考えながら
正答:4 イ ウ オ ク
H29前:保育の心理学⑦
平成29年度前期試験 保育の心理学 問7 次の文は、学童期の知的発達についての記述である。次の下線部(A)~(D)に該当する用語を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
ピアジェ(Piaget, J.)は、子どもの知的発達のなかで、(A 具体的操作期)数、重さ、体積などの保存が獲得される時期を示した。例えば、(B 重さの保存)子どもが見ている前で、球状の粘土をソーセージ形などに変える実験を行った。
この時期には様々な思考活動に可逆性や相補性が加わり、(C 群性体)物の分類、順序づけに必要な操作が発達し、次に、(D 形式的操作期)抽象的・論理的な操作が可能となる時期へと向かう。
【語群】
ア 形式的操作期 イ 具体的操作期 ウ 密度の保存 エ 重さの保存 オ 群性体 カ 同化
正答:5 イ エ オ ア
H29前:保育の心理学⑧
平成29年度前期試験 保育の心理学 問8 次の文は、乳児の知覚の実験についての記述である。この実験で用いられている測定法の名称として正しいものを一つ選びなさい。
乳児に、ある視覚刺激を繰り返し提示すると、最初のうちは長く注視するが、回数を重ねるにつれて注視時間が短くなった。そこで別の視覚刺激に変えて提示すると、注視時間が回復し長くなった。このような測定結果の場合、乳児は最初の刺激と次の刺激とを区別していることが明らかになる。
1 選好注視法
2 馴化・脱馴化法
3 ソーシャル・リファレンシャル法
4 視覚走査法
5 ストレンジ・シチュエーション法
正答:2
H29前:保育の心理学⑨
平成29年度前期試験 保育の心理学 問9 次の文は、学童期の仲間関係についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 仲間は、観察学習のモデルとして相互に影響を及ぼし合う存在である。 →○
- 学童期の初めでは特に、学級内での役割分担が仲間形成の要因になりやすい。 →×
- 学童期の初めには、閉鎖性の強いギャング・グループが生まれやすい。 →×
- 学童期の終わり頃になると、興味・関心や価値観などの内面的な特性による結びつきが強くなる。 →○
正答:3 ○ × × ○
H29前:保育の心理学⑩
平成29年度前期試験 保育の心理学 問 10 次の文は、乳児の生理的反応についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 大脳皮質が成熟、発達してくると随意運動が原始反射に取って代わるようになる。 →○
- 消失すべき時期になっても原始反射が持続する場合、発達の遅れ等が疑われる。 →○
- 乳児期初期の泣きや微笑は生理的であっても、養育行動を引き出す特性がある。 →○
- 反射に顕著な左右差があるときには、部分的な運動・感覚機能の異常が疑われる。 →○
正答:1 ○ ○ ○ ○
H29前:保育の心理学⑪
平成29年度前期試験 保育の心理学 問 11
次の文は、「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」の(6)「おおむね4歳」の一部である。(A)~(D)にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
全身の(A バランスを取る能力)が発達し、体の動きが巧みになる。(中略)目的を持って行動し、つくったり、かいたり、試したりするようになるが、自分の(B 行動やその結果)を予測して不安になるなどの葛藤も経験する。仲間との(C つながり)が強くなる中で、けんかも増えてくる。その一方で、決まりの大切さに気付き、守ろうとするようになる。感情が豊かになり、身近な人の気持ちを察し、少しずつ自分の(D 気持ちを抑えられ)たり、我慢ができるようになってくる。
【語群】
ア バランスを取る能力 イ 協応動作 ウ 得意や不得意 エ 行動やその結果 オ 競争心 カ つながり キ 要求伝達を高め ク 気持ちを抑えられ
正答:3 ア エ カ ク
H29前:保育の心理学⑫
平成29年度前期試験 保育の心理学 問 12
次の文は、子どもの生活における片づけについての記述である。(A)~(D)にあてはまる語句の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
片づけは、保育所での生活を過ごしやすくするために必要な(A 生活行動)の一つである。2・3歳児クラスではまず保育士が声をかけ、(B モデル)を示すなどして取り組まれていく。
そして、一つの遊びから次の遊びに移る前には片づけることを繰り返し促したり、子どもの(C 認知発達)に伴って、玩具の片づけ方を図示したりして片づけの(D スクリプト)が獲得されるよう配慮していく。
(組み合わせ)
A B C D
1 意識行動 モデル 認知発達 フレーミング
2 生活行動 指示 身体発達 フレーミング
3 生活行動 モデル 認知発達 スクリプト
4 意識行動 指示 身体発達 フレーミング
5 意識行動 モデル 身体発達 スクリプト
正答:3
H29前:保育の心理学⑬
平成29年度前期試験 保育の心理学 問 13
次の記述に該当する用語として正しいものを一つ選びなさい。
- 環境自体が人の関わり方の手がかりをもっている、と捉えている。
- 環境を通して行う保育においては、子どもが自然と「~したくなる要素」をもっていることを意味する。
- アメリカの知覚心理学者であるギブソン(Gibson, J.J.)によって提唱された。
- アルゴリズム
- インクルージョン
- エンパワメント
- アドボカシー
- アフォーダンス
正答:5
H29前:保育の心理学⑭
平成29年度前期試験 保育の心理学 問 14
次の文は、子どもの自立に関する記述である。(A)~(D)にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
社会化の過程の初期段階に(A 基本的生活習慣)の確立が位置づけられる。食事・排泄・睡眠といった人間の生理的活動を(B 社会的に承認される様式)に統制することを学ぶ。身辺自立の過程は、手の技能、認知の発達、(C 自我の発達)、生活経験のあり方などと深く関わる。その基盤となるのは、大人との間の信頼関係、適切な行動モデルの観察によるため、子どもの(D 自発性や自尊心)を尊重してこそ、自立への歩みとなる。
【語群】
ア 他者との社会的相互作用 イ 基本的生活習慣
ウ 社会的に承認される様式 エ 生体リズムに対応した様式
オ 仲間関係の発達 カ 自我の発達
キ 自発性や自尊心 ク 手指の巧緻性や協応性
正答:4 イ ウ カ キ
H29前:保育の心理学⑮
平成29年度前期試験 保育の心理学 問 15
次の文は、レディネスに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を ×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- レディネスとは、学習の成立にとって必要な個体の発達的素地、心身の準備性を意味する。 →○
- レディネスの形成には、成熟要因と学習要因の両者がともに関連すると考えられるようになってきている。 →○
- ゲゼル(Gesell, A.L.)による成熟優位説のレディネス観は、かつての「待ちの教育」に影響を及ぼした。 →○
- 教育の力でレディネスそのものをつくりだすためには、教育は早ければ早いほど良いと考えられている。 →×
正答:2 ○ ○ ○ ×
H29前:保育の心理学⑯
平成29年度前期試験 保育の心理学 問 16
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
最近4歳児クラスに入所してきたPちゃん(女児)が自由遊びの時間に、破れた折り紙を手に持って、保育室の隅で小さい声で泣き始めた。同じクラスのH君(男児)はPちゃんが泣いていることに気づいて、自分のお絵描き遊びの手を止めて「どうしたの?」と近づき、自分のポケットティッシュを取り出しPちゃんに渡すと、Pちゃんは涙を拭いた。
H君が「折り紙ほしいの?」とたずねると、Pちゃんはうなずいたので、H君は保育室の子ども用の道具棚から折り紙を取り出し、「ここから出して使うんだよ」と優しくPちゃんに教えて、折り紙を渡した。そのあとH君は自分のお絵描き遊びに戻っていった。
【設問】
PちゃんへのH君の行動に関する用語として、最も適切なものを一つ選びなさい。
- 間主観的行動
- レジリエンス
- 情動抑制行動
- 向社会的行動
- アサーション
正答:4
H29前:保育の心理学⑰
平成29年度前期試験 保育の心理学 問 17
次の文は、乳幼児と親の関係性のアセスメントについての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 子どもが発達障害の場合、親子関係のアセスメントは不要となる。 →×
- 親が子どもをどのように捉え、感じているかについて、アセスメントすることが求められる。 →○< /li>
- アタッチメント(愛着)関係のみをアセスメントすれば十分である。 →×
- 母親との愛着関係は、父親との愛着関係と同一であると考えて良い。 →×
正答:4 × ○ × ×
H29前:保育の心理学⑱
平成29年度前期試験 保育の心理学 問 18 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
保育所に通所しているR君(6歳、男児)。昼間の排泄は自立しているが、夜尿が続いている。このことについて悩んでいるR君の母親から担当保育士に相談があった。
【設問】
担当保育士が取るべき対応として適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 母親の気持ちを共感しつつ、「子どもの発達の過程はさまざまなので、焦らずに一緒に考えていきましょう」と伝える。 →○
- 実行に移せる対応方法を母親と共に考え、保育所と家庭で実践していく。 →○
- 就学までには夜尿を改善しなければならないため、医療機関で薬を処方してもらうよう勧める。 →×
- 母親の話を聴くにとどめる。 →×
正答:2 ○ ○ × ×
H29前:保育の心理学⑲
平成29年度前期試験 保育の心理学 問 19
次の文は、児童虐待についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を ×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 被虐待体験は、心的外傷とはなり得ない。 →×
- 被虐待体験は、社会・情緒的問題を生むが、脳に器質的・機能的な影響を与えない。 →×
- 発達障害は、虐待を受ける危険因子の一つである。 →○
- 一般に被虐待児への支援は、多機関による連携が求められる。 →○
正答:4 × × ○ ○
H29前:保育の心理学⑳
平成29年度前期試験 保育の心理学 問 20
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
自閉症と診断されている3歳2か月の男児が、次年度から保育所に入所してくることになった。
【設問】
次のうち、この保育所での対応として適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 保護者から本児の行動の特徴を詳しく聴いた。 →○
- 本児が利用できる社会資源について調べた。 →○
- 保護者面談では、育児の大変さを訴える保護者の話に耳を傾けた。 →○
- ストレスを与えないようにと、入所まで保育所に本児を来させないように保護者に伝えた。 →×
- 本児が保育所の様子を事前に知ることができるように、保育所内の様子を写真に撮って保護者に渡した。 →○
正答:1 ○ ○ ○ × ○
H29前:子どもの保健①
平成29年度前期試験 子どもの保健 問1
次の文は、身体の発育に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。
- 乳幼児の身体発育を長期的に評価したり医学的判定に用いる場合は、厚生労働省による全国調査(平成 12 年)による値が用いられるが、平成 24 年度からの母子健康手帳には平成 22 年の発育値が示されている。 →○
- 体重、身長の測定値は基準の平均に比較してそれより大であれば発育良好、小であれば発育不良と判定する。 →×
- 頭囲を計測するときは、後頭部の一番突出しているところ(後頭点)から前頭部の一番突出しているところを通る周径を、巻尺で計測する。 →×
- 生理的体重減少とは、生後7日以降の新生児に見られる一過性の体重減少である。 →×
- 頭囲が3パーセンタイルより小さくともいずれ回復するので様子をみるだけでよい。 →×
正答:1
H29前:子どもの保健②
平成29年度前期試験 子どもの保健 問2
次の文は、生後6か月の女児の身体計測結果および現在の状況に関する記述である。これらの結果・状況から保育士として保護者にアドバイスを行う場合、その内容として不適切な記述を一つ選びなさい。
(計測結果および現在の状態)
現在の体重 6 . 0kg、身長 61cm。出生時は、体重 2 . 8kg、身長 48cm、頭囲 32cm であった。首はすわり、寝返りはでき、支えると座れる。あやすと反応し、時には声を出して笑う。離乳は開始しており、すりつぶしたかゆや野菜を機嫌よく食べる。母子健康手帳の成長記録をみると3パーセンタイルを超えている。
- 体重と身長のバランスは問題ない。 →○
- 現時点の発達には、大きな問題はない。 →○
3 体重・身長ともに標準より少ないので、離乳食の回数と量を増やした方がよい。 →×
4 出生時から今までの体重身長の変化は、大きな問題はない。 →○
5 両親の幼少時の体格について尋ねたところ、比較的小柄であったとのことで、大きな問題はない。 →○
正答:3
H29前:子どもの保健③
平成29年度前期試験 子どもの保健 問3
次のうち、「健やか親子 21(第2次)」で示された母子保健の基盤課題および重点課題として不適切な記述を一つ選びなさい。
- 育てにくさを感じる親に寄り添う支援 →○
- 学童期・思春期から成人期に向けた保健対策 →○
- 未婚率上昇への対策 →×
- 子どもの健やかな成長を見守り育む地域づくり →○
- 妊娠期からの児童虐待防止対策 →○
正答:3
H29前:子どもの保健④
平成29年度前期試験 子どもの保健 問4
次の文のうち、「保育所保育指針」第5章「健康及び安全」の一部として不適切な記述を一つ選びなさい。
- 施設の温度、湿度、換気、採光、音などの環境を常に適切な状態に保持するとともに、施設内外の設備、用具等の衛生管理に努める →○
- 保育中の事故防止のために、子どもの心身の状態等を踏まえつつ、保育所内外の安全点検に努め、安全対策のために職員の共通理解や体制作りを図るとともに、家庭や地域の諸機関の協力の下に安全指導を行う →○
- 子ども及び職員が、手洗い等により清潔を保つようにするとともに、施設内外の保健的環境の維持及び向上に努める →○
- 災害や事故の発生に備え、危険箇所の点検や避難訓練を保育時間外に実施する →×
- 外部からの不審者等の侵入防止のための措置や訓練など不測の事態に備えて必要な対応を図る →○
正答:4
H29前:子どもの保健⑤
平成29年度前期試験 子どもの保健 問5
次の文は、保育所における、健康に関連する子どもの世話についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 鼻をかむときには、片方の鼻をきちんと押さえ、口を閉じて、片方ずつかむようにする。 →○
- おむつを尻の下に差し込むときは、両足首を持ち上げて手早くお尻をあげ行う。 →×
- 子どもにとって、口に水を入れ、ブクブクし吐き出すうがいは、上を向いて「あー」と声を出して吐き出すうがいより難しい。 →×
- 保育所での歯みがきは、衛生効果を上げるため、年齢を問わず保育者が行う。 →×
- 手洗い後の手拭きには、個人用タオルか使い捨てのペーパータオルなどを使用し衛生面に配慮する。 →○
正答:3 ○ × × × ○