平成30年度前期試験 子どもの保健 問7
次の文は、保健に関わる専門用語の説明である。適切な記述を一つ選びなさい。
- 「トキソプラズマ」とは、ワクチンの一種で、病原体がもつ毒素を処理して、毒素を無害化したものである。 →×
- 「グロブリン」とは、心臓に作用して血圧を上げ、気管支を広げる作用のあるホルモンである。 →×
- 「バイタルサイン」とは、窒息を起こした時に、両手を交差させてのど元をつかむような動作のことである。 →×
- 「ハイムリック法」とは、傷病者の搬送方法の一つである。 →×
- 「トリソミー」とは、染色体異常である染色体が一本多い場合をいう。 →○
正答:5
H30前:子どもの保健⑧
平成30年度前期試験 子どもの保健 問8
次の文は、感染症とその予防に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。
- 母親がウイルスによる感染症にかかっている場合、母乳を介して必ず子どもに感染する。 →×
- 幼児がインフルエンザで高熱を出すと、意識障害になりやすい。 →×
- B型肝炎は、出産時に母親から子どもに感染することがある。 →○
- 4種混合ワクチンは、インフルエンザの流行時期には接種を避けなければならない。 →×
- 免疫グロブリンの IgA は、胎盤を通過する。 →×
正答:3
H30前:子どもの保健⑨
平成30年度前期試験 子どもの保健 問9
次の文は、子どものアレルギーに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 離乳食の早期開始が食物アレルギーの原因になるため、離乳の開始は標準より遅くするのがよい。 →×
- 乳児期にアナフィラキシーが起きた場合、次の検査までは、原因と思われる物質の摂取は避ける。 →○
- アレルギーの血液検査で陽性が判明した食物を食べると、必ず食物アレルギー症状が見られる。 →×
- アトピー素因があると、日常生活で接する可能性のある抗原に対して、IgE 抗体をつくりやすい。 →○
正答:3 × ○ × ○
H30前:子どもの保健⑩
平成30年度前期試験 子どもの保健 問 10
次の文は、子どもの生活リズム等に関する記述である。適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。
- コルチゾールは早朝に分泌が多くなり、血圧の維持や血糖の代謝にかかわる。 →○
- 多くの子どもの起床就寝時刻は、平日と休日の間で差はない。 →×
- メラトニンは昼間分泌され、身体活動の活発性に関与する。 →×
- 成長ホルモンは、主にレム睡眠の時に分泌される。 →○
- 近年わが国では、子どもの外遊びの時間が減っているといわれている。 →×
正答:2 A E
H30前:子どもの保健⑪
平成30年度前期試験 子どもの保健 問 11
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
母親と二人暮らしの4歳の女児が、母親の体調不良を理由に保育所に登園しない日が続くようになった。母親と面接したところ、表情は精彩を欠き、小声でうつむき加減の応対であった。気分が落ち込んで意欲がなくなり、外出が億劫となり、家事もできなくなっていると言う。また、夜間床についても何度も目を覚まし、食欲も落ちて体重も減少したと言う。「子どもや保育所に迷惑をかけて申し訳ない」と涙ぐむ。
【設問】
この母親に対する保育士の対応に関する以下の記述で、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 母親に協力できる親戚や支援者がいるかどうかを確認する。 →○
- 「気持ちの問題なので、頑張りましょう」と励ます。 →×
- 積極的に趣味に打ち込むように勧める。 →×
- 医療機関への受診を提案する。 →○
- 保健所や子育て支援機関への相談を提案する。 →○
正答:4 ○ × × ○ ○
H30前:子どもの保健⑫
平成30年度前期試験 子どもの保健 問 12
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
6歳の女児。周産期に問題はなく、発育発達で異常を指摘されたことはない。保育所での適応も問題はなかった。2か月前頃から、砂場で遊んだ後などに「汚れが落ちない」と言って頻繁に手を洗うようになった。また、母親や保育士に何回も執拗に手が汚れていないかと確認するようになった。母親や保育士が「手はきれいになっているよ」と答えても、本児は「手が汚れている」と納得せず、手を洗うことを繰り返すため、手荒れがひどくなった。
【設問】
この事例で最も疑われる精神医学的問題を一つ選びなさい。
- 身体表現性障害
- 広汎性発達障害
- 全般性不安障害
- 強迫性障害
- 統合失調症
正答:4
H30前:子どもの保健⑬
平成30年度前期試験 子どもの保健 問 13
次の文は、知的障害についての記述である。適切な記述を一つ選びなさい。
- 知的障害の評価は、知能指数のみで定義される。 →×
- 知的障害は、女児のほうが男児より多い。 →×
- 知的障害の原因に、胎児性アルコール症候群は含まれない。 →×
- 軽度の知的障害においても、ほとんど原因となる要因が明確である。 →×
- 知的障害は、自閉性障害の代表的な併存症である。→○
正答:5
H30前:子どもの保健⑭
平成30年度前期試験 子どもの保健 問 14
次の精神医学的問題のうち、5歳の時点で診断が可能なものを○、そうでないものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 統合失調症 →×
- 分離不安障害 →○
- 反応性愛着障害 →○
- 反社会性パーソナリティ障害 →×
正答:3 × ○ ○ ×
H30前:子どもの保健⑮
平成30年度前期試験 子どもの保健 問 15
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
保育所に通う5歳の男児。周産期に問題はなく、発育発達で異常を指摘されたことはない。食欲は旺盛で、普段は 20 時過ぎに就寝し、朝は6時頃に起床している。母親から、2か月程前から夜中に叫ぶことがあると相談を受けた。頻度は週2~3回で、22 時前後に、急激に両目を見開いて、恐怖の叫び声をあげることが数分間続く状態であった。心配した母親が安心させようと抱きしめても叫び続けた。朝起床後に母親が尋ねても、叫2び声をあげたことは覚えておらず、日中の行動には問題はない。
【設問】
次のうち、この子どもで疑われる精神医学的問題として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 症状はパニック発作で、治療は認知行動療法が有効である。 →×
- 小児に多く、成人では頻度が少ない。 →○
- 頻脈、呼吸促迫、発汗、瞳孔散大などの自律神経徴候がみられる。 →○
- 悪化する要因として日常生活上のストレスや、睡眠リズムの乱れがある。 →○
- 脳波検査で、特有の異常波がみられる。 →×
正答:3 × ○ ○ ○ ×
H30前:子どもの保健⑯
平成30年度前期試験 子どもの保健 問 16
次の文は、「2012 年改訂版 保育所における感染症対策ガイドライン」(厚生労働省)における感染症に罹患した子どもの出席停止の日数の数え方に関する記述である。(A)~(C)の下線部が正しいものを○、誤ったものを × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 日数の数え方は、(a →×)その現象が見られた日を第1日とする。
- 「解熱した後3日を経過するまで」の場合、例えば、解熱を確認した日が月曜日であった場合には、(b →×)月曜、火曜、水曜の3日間を休み、木曜日から登園許可ということになる。
- インフルエンザにおいて「発症した後5日」の場合の「発症」とは、(c →×)全身倦怠感が現れたことを指す。
正答:5 × × ×
H30前:子どもの保健⑰
平成30年度前期試験 子どもの保健 問 17
次の文のうち、「放課後児童クラブ運営指針」(平成 27 年 厚生労働省)における「衛生管理及び安全対策」の一部として正しいものを○、誤ったものを × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 手洗いやうがいを励行するなど、日常の衛生管理に努める。 →○
- 必要な医薬品その他の医療品を備えるとともに、それらの管理を適正に行い、適切に使用する。 →○
- 施設設備やおやつ等の衛生管理を徹底し、食中毒の発生を防止する。 →○
- 感染症の発生や疑いがある場合は、必要に応じて市町村、保健所等に連絡し、必要な措置を講じて二次感染を防ぐ。 →○
正答:1 ○ ○ ○ ○
H30前:子どもの保健⑱
平成30年度前期試験 子どもの保健 問 18
次の文は、睡眠中の乳児における「窒息リスクの除去の方法」についての記述である。不適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。
- 乳児にうつぶせ寝の習慣がある場合は、仰向けに寝かせる必要はない。 →×
- 定期的に子どもの呼吸・体位、睡眠状態を点検する。 →○
- 睡眠中は、乳児を一人にしないこととされている。 →○
- 乳児の窒息リスクの除去は、睡眠中にのみ行う。 →×
正答:2 A D
H30前:子どもの保健⑲
平成30年度前期試験 子どもの保健 問 19
次の文は、予防接種を受ける時期に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 生ワクチンの接種後、別の種類のワクチンを受ける場合は、21 日(3週間)以内に接種する必要がある。 →×
- 不活化ワクチンの接種後は、中6日以上(1週間)空ける必要があることとされている。 →○
- 医師が特に必要と認めた場合は、複数のワクチンを同時に接種することが可能である。 →○
- 同じワクチンを複数回接種する場合は、免疫を獲得するために一番効果的な時期が標準的な接種間隔として定められているため、それをふまえて接種スケジュールを立てる必要がある。 →○
正答:4 × ○ ○ ○
H30前:子どもの保健⑳
平成30年度前期試験 子どもの保健 問 20
次の文は、「保育所保育指針」第5章「健康及び安全」の2「環境及び衛生管理並びに安全管理」の一部である。(A)~(D)の語句が正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。(1) 環境及び衛生管理
ア 施設の温度、湿度、換気、(A 抗菌 →×)、(B 防音 →×)などの環境を常に適切な状態に保持するとともに、施設内外の設備、用具等の衛生管理に努めること。
(中略)(2)事故防止及び安全対策
ア 保育中の事故防止のために、子どもの(C 健康 →×)の状態等を踏まえつつ、保育所内外の安全点検に努め、安全対策のために職員の(D 共同作業 →×)や体制作りを図るとともに、家庭や地域の諸機関の協力の下に安全指導を行うこと。正答:5 × × × ×
H30前:子どもの食と栄養①
平成30年度前期試験 子どもの食と栄養 問1
次の文のうち、「授乳・離乳の支援ガイド」(平成 19 年:厚生労働省)におけるⅡ「離乳編」の一部として正しいものを○、誤ったものを × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 離乳とは、母乳または育児用ミルク等の乳汁栄養から離乳食に移行する過程をいう。 →×
- 離乳の完了とは、母乳や育児用ミルクを飲んでいない状態をいう。 →×
- 「手づかみ食べ」は、食べ物を目で確かめて、手指でつかんで、口まで運び口に入れるという目と手と口の協調運動であり、摂食機能の発達の上で重要な役割を担う。 →○
- 成長の目安は、体重と身長からローレル指数を求めて判定する。 →×
正答:4 × × ○ ×
H30前:子どもの食と栄養②
平成30年度前期試験 子どもの食と栄養 問2
次の文は、糖質に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- ガラクトースは、単糖類である。 →○
- ブドウ糖(グルコース)は、ショ糖、乳糖、麦芽糖などの構成成分である。 →○
- 麦芽糖(マルトース)は、さとうきびに存在する。 →×
- 果糖(フルクトース)は、ショ糖の構成成分である。 →○
正答:2 ○ ○ × ○
H30前:子どもの食と栄養③
平成30年度前期試験 子どもの食と栄養 問3
次の文は、ミネラルに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- ヨウ素は、甲状腺ホルモンの構成成分であり、昆布に多く含まれる。 →○
- 鉄は、ヘモグロビンの成分であり、レバーに多く含まれる。 →○
- マグネシウムは、骨や歯の構成成分であり、乳製品に多く含まれる。 →×
- 亜鉛が不足すると、味覚障害の一因となる。 →○
正答:2 ○ ○ × ○
H30前:子どもの食と栄養④
平成30年度前期試験 子どもの食と栄養 問4
次の文は、ビタミンに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- ビタミンAは、皮膚や目・鼻・のど・胃腸等の粘膜を正常に保ち、欠乏すると夜盲症の原因となる。 →○
- ビタミンB 1 は、糖質代謝を促進し、欠乏すると脚気の原因となる。 →○
- ビタミンCは、コラーゲンの生成と維持に関与し、欠乏すると壊血病の原因となる。 →○
- ビタミンDは、カルシウムの吸収を促進し、欠乏するとくる病の原因となる。 →○
正答:1 ○ ○ ○ ○
H30前:子どもの食と栄養⑤
平成30年度前期試験 子どもの食と栄養 問5
次の文は、幼児期の健康上の課題と食生活に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
- 幼児期の肥満への対応は、成長期であるため、極端な食事制限は行わない方がよい。 →○
- 乳歯は、永久歯に抜けかわるため、むし歯(う歯)になっても治療は控えてよい。 →×
- むし歯(う歯)を防ぐには、甘い間食を少なくし、食後の口ゆすぎ、歯みがきの励行を心がける。 →○
- 菓子の中でも、砂糖含有量が多く、歯の表面への粘着性が高いもので、口腔内滞在時間が長いものは、う蝕誘発性が高い。 →○
- 幼児期の肥満は、学童期以降の肥満につながる可能性をもっている。 →○
正答:2
H30前:子どもの食と栄養⑥
平成30年度前期試験 子どもの食と栄養 問6
次の文は、「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」の栄養素の指標についての記述である。(A)~(E)にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 栄養素の指標は、3つの目的からなる5つの指標で構成する。
- 摂取不足の回避を目的として(A 推定平均必要量)を設定する。(A 推定平均必要量)は、半数の人が必要量を満たす量である。
- (A 推定平均必要量)を補助する目的で、(B 推奨量)を設定する。(B 推奨量)は、ほとんどの人が充足している量である。
- 十分な科学的根拠が得られず、(A 推定平均必要量< /span>)と(B 推奨量)が設定できない場合には(C 目安量)を設定する。
- 過剰摂取による健康障害の回避を目的として、(D 耐容上限量)を設定する。
- 生活習慣病の予防のために現在の日本人が当面の目標とすべき摂取量として(E 目標量)を設定する。
【語群】
ア 耐容上限量 イ 目標量 ウ 推定平均必要量 エ 目安量 オ 推奨量
正答:3 ウ オ エ ア イ
H30前:子どもの食と栄養⑦
平成30年度前期試験 子どもの食と栄養 問7
次の表は、3色食品群の食品の分類に関するものである。表中の(A)~(D)にあてはまる食品の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
表
赤のグループ (主に体を作るもとになる)
(A 魚・肉・卵) 大豆
黄のグループ (主に体を動かすエネルギーのもとになる)
いも類 (B 米・パン・めん類)
(C 油脂)
緑のグループ (主に体の調子を整えるもとになる)
(D 野菜・果物) (組み合わせ)
A B C D
1 米・パン・めん類 魚・肉・卵 油脂 野菜・果物
2 魚・肉・卵 米・パン・めん類 野菜・果物 油脂
3 魚・肉・卵 米・パン・めん類 油脂 野菜・果物
4 油脂 米・パン・めん類 魚・肉・卵 野菜・果物
5 油脂 野菜・果物 米・パン・めん類 魚・肉・卵
正答:3
H30前:子どもの食と栄養⑧
平成30年度前期試験 子どもの食と栄養 問8
次の表は、「授乳・離乳の支援ガイド」(平成 19 年:厚生労働省)に示されている「離乳食の進め方の目安」の一部である。表中の(A)~(D)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
表
離乳の開始 → 離乳の完了 (A 生後5、6か月頃) (B 生後7、8か月頃) 9か月~11 か月頃 12 か月~18 か月頃 〈食べ方の目安〉 ○子どもの様子をみながら、1日1回1さじずつ始める。 ○母乳やミルクは飲みたいだけ与える。
○1日2回食で、食事のリズムをつけていく。 ○いろいろな味や舌ざわりを楽しめるように食品の種類を増やしていく。
○食事のリズムを大切に、1日3回食に進めていく。 ○家族一緒に楽しい食卓体験を。
○1日3回の食事のリズムを大切に、生活リズムを整える。 ○自分で食べる楽しみを手づかみ食べから始める。
〈食事の目安〉 調理形態
なめらかにすりつぶした状態 (C 舌)でつぶせる固さ (D 歯ぐき)でつぶせる固さ (D 歯ぐき)で噛める固さ (組み合わせ)
A B C D
1 生後3、4か月頃 5~8か月頃 舌 歯
2 生後5、6か月頃 7、8か月頃 歯ぐき 歯
3 生後3、4か月頃 5~8か月頃 歯 歯ぐき
4 生後5、6か月頃 7、8か月頃 舌 歯ぐき
5 生後4か月頃 5~8か月頃 歯ぐき 歯
正答:4
H30前:子どもの食と栄養⑨
平成30年度前期試験 子どもの食と栄養 問9
次の文は、乳汁栄養に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 分娩後、数日以内に分泌される黄色みをおびた粘りのある乳を初乳という。 →○
- 調製粉乳には、乳児用調製粉乳、低出生体重児用粉乳、ペプチドミルク、フォローアップミルク等がある。 →○
- 乳児用調製粉乳は、月齢により与える調乳濃度が異なる。 →×
- フォローアップミルクを使用する場合は、生後9か月以降とする。 →○
正答:2 ○ ○ × ○
H30前:子どもの食と栄養⑩
平成30年度前期試験 子どもの食と栄養 問 10
次の文は、「平成 27 年度乳幼児栄養調査」(厚生労働省)に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 午後 10 時以降に就寝する子どもの割合(0~6歳児)では、平日・休日ともに保護者の就寝時刻が「深夜1時以降」が最も高率であった。 →○
- 「子どもの共食の状況」(2~6歳)で、家族そろって食 →○事をする子どもの割合は、朝食よりも夕食が多かった。
- 毎日、朝食を「必ず食べる」と回答した子どもの割合は、約 60%であった。 →×
- 「社会経済的要因別主要食物の摂取頻度」では、経済的な暮らし向きが「ゆとりなし」の場合、インスタントラーメンやカップ麺の摂取頻度が、「ゆとりあり」の暮らし向きよりも高い傾向がみられた。 →○
正答:2 ○ ○ × ○
H30前:子どもの食と栄養⑪
平成30年度前期試験 子どもの食と栄養 問 11
次の文は、「保育所における食事の提供ガイドライン」(平成 24 年:厚生労働省)における幼児期の偏食への対応方法についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 嫌いな食材を好きな食材に少し混ぜる。 →○
- 無理強いをしないで、チャレンジしようとする好奇心を育てるように言葉かけなどを行う。 →○
- 調理を工夫して、小さく切ったり柔らかくする。 →○
- 嫌いなものを食べることにより、苦手なことを克服する自信や達成感が得られたり、チャレンジ精神が培われるような働きかけが大切である。 →○
正答:1 ○ ○ ○ ○
H30前:子どもの食と栄養⑫
平成30年度前期試験 子どもの食と栄養 問 12
次のうち、食中毒の原因菌とその原因食品として最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
(組み合わせ)
〈原因菌〉 〈原因食品〉
- 腸管出血性大腸菌 ――― 卵焼き
- サルモネラ菌 ――― しめさば
- 腸炎ビブリオ ――― あゆの塩焼き
- ボツリヌス菌 ――― ビン詰、缶詰
- セレウス菌(嘔吐型) ――― 生肉
正答:4
H30前:子どもの食と栄養⑬
平成30年度前期試験 子どもの食と栄養 問 13
次の文は、妊娠期の栄養と食生活に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 妊娠中は非妊娠時に比べ、母体の組織増加、胎児や胎盤を維持するためのカルシウムの必要量が増加するため、「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」では、カルシウムの付加量が設定されている。 →×
- ビタミンAは、胎児の発達に必須の因子であるため、「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では、妊娠初期から付加量が設定されている。 →×
- 妊娠中は非妊娠時に比べ、母体の組織増加、胎児や胎盤を維持するためのナトリウムの必要量が増加するため、「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」では、食塩相当量に付加量が設定されている。 →×
- リステリア食中毒の原因となるため、妊娠中に避けた方がよい食べ物として、加熱殺菌していないナチュラルチーズ、肉や魚のパテ(すりつぶして調味した生肉や生魚)、生ハム、スモークサーモンがあげられている。 →○
正答:5 × × × ○
H30前:子どもの食と栄養⑭
平成30年度前期試験 子どもの食と栄養 問 14
次の文は、「授乳・離乳の支援ガイド」(平成 19 年:厚生労働省)の「授乳の支援に関する基本的考え方」についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を ×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 授乳の支援にあたっては、母乳や育児用ミルクといった乳汁の種類にかかわらず、母子の健康の維持とともに、健やかな母子・親子関係の形成を促し、育児に自信をもたせることを基本とする。 →○
- 母乳の利点の一つに、感染症の発症及び重症度の低下があげられる。 →○
- 母乳は利点も多いが、母乳栄養児の方が、人工栄養児に比べ、肥満となるリスクが高い。 →×
- 低出生体重児など、授乳にあたって個別の配慮が必要なケースへのきめ細やかな支援も重要である。 →○
正答:2 ○ ○ × ○
H30前:子どもの食と栄養⑮
平成30年度前期試験 子どもの食と栄養 問 15
次のうち、「乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドライン」(平成 19 年:WHO / FAO共同作成)の記述として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 乳児用調製粉乳は滅菌された製品ではなく、重篤な疾病の原因となりうる有害細菌によって汚染される可能性がある。 →○
- 哺乳器及び調乳器具の洗浄と滅菌を行う前には、必ず手を石鹸と清浄な水で十分に洗う。 →○
- 乳児用調製粉乳については授乳の都度、新しく調乳することが最良である。 →○
- 乳幼児の髄膜炎や腸炎の発生に関係しているとされるサカザキ菌の感染リスク低減のため、60℃以上の湯で乳児用調製粉乳を調乳する。 →×
正答:1 ○ ○ ○ ×
H30前:子どもの食と栄養⑯
平成30年度前期試験 子どもの食と栄養 問 16
次の文は、「児童福祉施設における食事の提供ガイド」(平成 22 年:厚生労働省)における食事の提供及び栄養管理に関する施設別の留意点についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 乳児院への入所時には、授乳や離乳食の状況、アレルギーの有無等の入所前の家庭での食に関する状況を、病院での看護記録等も含めケースワーカーや家族等からの情報により把握する。 →○
- 障害児施設から特別支援学校(学級)に通学する場合には、障害児への栄養・食生活支援にあたって、家庭、行政、医療機関、特別支援学校との連携が重要である。 →○
- 児童養護施設においては、子どもたちの健やかな発育・発達を促す食事の提供、社会的自立に向けた栄養・食生活支援につながる食育を推進することが必要である。 →○
- 保育所における食事の提供は、集団としての側面を持ちつつも、年齢差及び個人差が大きいこと、離乳食、食物アレルギーのある子どもや障害のある子ども等への配慮が必要な場合があり、柔軟な対応が大切である。 →○
正答:1 ○ ○ ○ ○