平成28年度後期試験 保育原理 問6
次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の人名を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
- ドイツの思想家で、その著書『人間の教育』(1826 年)には、「かれらと共に生きよう。かれらをわれわれと共に生きさせよう。」の言葉が出てくる。 →フレーベル
- フランスの思想家で、『エミール』(1762 年)を著し、その中で、人間の本性を善とみて、「自然」を重視した教育論を主張した。 →ルソー
- モラヴィア出身の思想家で、子どものラテン語教育のための挿し絵付きの本『世界図絵』(1658 年)を著した。 →コメニウス
【Ⅱ群】
ア コメニウス(Comenius, J.A.)
イ フレーベル(Fröbel, F.W.)
ウ デューイ(Dewey, J.)
エ ルソー(Rousseau, J.-J.)
正答:3 イ エ ア
H28後:保育原理⑦
平成28年度後期試験 保育原理 問7
次の文は、保育をめぐる世界の動向に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- OECD(経済協力開発機構)は、2001(平成 13)年より継続的に “StartingStrong” を刊行し、経済効果や将来投資の実証を踏まえながら、就学前の教育・保育のあり方について提言を行っている。 →○
- 「児童の権利に関する条約」は、イギリスからの提案を元に 1989(平成元)年に国際連合で採択され、20 歳未満の児童が有する権利について包括的・網羅的に規定する条約となった。 →×
- 2006(平成 18)年に国際連合で採択され、わが国が 2014(平成 26)年に批准した「障害者の権利に関する条約」は、障害者の人権及び基本的自由の享有を確保し、障害者の固有の尊厳の尊重を促進することを目的として、障害者の権利の実現のための措置等について定めている。 →○
正答:2 ○ × ○
H28後:保育原理⑧
平成28年度後期試験 保育原理 問8
次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の(3)「保育の環境」に述べられている留意点の一部である。【Ⅰ群】の記述に続く文として【Ⅱ群】の記述を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
- 子ども自らが環境に関わり、 →自発的に活動し、様々な経験を積んでいくことができるよう配慮すること。
- 保育室は、温かな親しみとくつろぎの場となるとともに、 →生き生きと活動できる場となるように配慮すること。
- 子どもが人と関わる力を育てていくため、 →子ども自らが周囲の子どもや大人と関わっていくことができる環境を整えること。
【Ⅱ群】
ア 生き生きと活動できる場となるように配慮すること。
イ 子ども自らが周囲の子どもや大人と関わっていくことができる環境を整えること。
ウ 保育所の設備や環境を整え、保育所の保健的環境や安全の確保などに努めること。
エ 自発的に活動し、様々な経験を積んでいくことができるよう配慮すること。
正答:4 エ ア イ
H28後:保育原理⑨
平成28年度後期試験 保育原理 問9
次の保育所での3歳児クラス(10 月)の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
J君は消防車、K君はパトカーを持って、カーペットに描いてある道路を走らせている。
J君がウレタン製のブロックを建物に見立てて火を消すまねをしはじめると、K君はJ君の消防車がうらやましくなり、J君に「貸して」と頼む。J君は、自分の消防車が気に入っており、「使っているんだからだめ」とまったく貸す様子はない。
【設問】
「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」、第3章「保育の内容」の(4)「3歳以上児の保育に関わる配慮事項」に照らし、J君とK君への担任の保育士の対応として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- J君に「貸してあげなさい」と言う。 →×
- K君の使いたい気持ちを受け止め、「K君も使いたいよね」とK君に言う。 →○
- J君に「K君も消防車を使いたいんだって」と伝える。 →○
- J君とK君に「この消防車もパトカーも保育所のものなのだから」と言って、二人から取り上げる。 →×
- 今は二人とも泣いたり取取り合いをしたりしていないので、しばらく様子を見守る。 →○
正答:4 × ○ ○ × ○
H28後:保育原理⑩
平成28年度後期試験 保育原理 問 10
次の文は、「保育所保育指針」第3章「保育の内容」の1「保育のねらい及び内容」の一部である。【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の語句を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
- 明るく伸び伸びと行動し、充実感を味わう。 →健康
- 一人一人の子どもの心身の疲れが癒されるようにする。 →情緒の安定
- いろいろな物の美しさなどに対する豊かな感性を持つ。 →表現
- 保育所生活を楽しみ、自分の力で行動することの充実感を味わう。 →人間関係
【Ⅱ群】
ア 情緒の安定
イ 人間関係
ウ 健康
エ 表現
正答:4 ウ ア エ イ
H28後:保育原理⑪
平成28年度後期試験 保育原理 問 11
次の文は、保育課程に関する記述である。「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」の(1)「保育課程」に照らして、適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 保育課程は、保育所及び幼稚園、認定こども園における保育の計画を指す総称である。 →×
- 保育課程は、子どもの生活の連続性や発達の連続性に留意し、各保育所が創意工夫し
て保育できるよう、編成されるものである。 →○- 保育課程は、各保育所の保育の方針や目標に基づき、子どもの発達過程を踏まえ、保育のねらい及び内容が保育所生活の全体を通して、総合的に展開されるよう、編成されるものである。 →○
- 保育課程は、指導計画の下に編成される保育の計画であり、指導計画に基づいて子どもの生活や発達を見通した短期的な計画である。 →×
- 保育課程は、子どもの育ちに関する長期的見通しを持って適切に編成されるものである。 →○
正答:3 × ○ ○ × ○
H28後:保育原理⑫
平成28年度後期試験 保育原理 問 12
次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
園庭には大きな築山があり、そのまわりでは毎日のようにどろんこ遊びが繰り広げられている。遊んだ後に子どもたちは足を洗ったり着替えをするが、子どもたちが持ち帰る衣類の泥汚れについて、一部の保護者が困っていることが担任の保育士に伝わってきた。
【設問】
「保育所保育指針」第6章「保護者への支援」に照らし、保育所の保護者への対応とし
て適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 保護者会等の機会にどろんこ遊びについて保育所の方針を説明し、保護者から意見を聞く。 →○
- 一部の保護者の意見なので、そのままどろんこ遊びを続ける。 →×
- どろんこ遊びでの生き生きとした子どもたちの様子を伝え、保護者の理解を求める。 →○
正答:3 ○ × ○
H28後:保育原理⑬
平成28年度後期試験 保育原理 問 13
次の文のうち、「保育所保育指針」第3章「保育の内容」の(1)「養護に関わるねらい及び内容」の一部として適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 保育士等との信頼関係を基盤に、一人一人の子どもが主体的に活動し、自発性や探索意欲などを高めるとともに、自分への自信を持つことができるよう成長の過程を見守り、適切に働きかける。 →○
- 家庭との連絡を密にし、嘱託医等との連携を図りながら、子どもの疾病や事故防止に関する認識を深め、保健的で安全な保育環境の維持及び向上に努める。 →○
- 清潔で安全な環境を整え、適切な援助や応答的な関わりを通して、子どもの生理的欲求を満たしていく。また、家庭と協力しながら、子どもの発達過程等に応じた適切な生活リズムが作られていくようにする。 →○
- 子どもの発達過程等に応じて、適度な運動と休息を取ることができるようにする。また、食事、排泄、睡眠、衣類の着脱、身の回りを清潔にすることなどについて、子どもが早く身につけていけるよう適切に援助する。 →×
正答:1 ○ ○ ○ ×
H28後:保育原理⑭
平成28年度後期試験 保育原理 問 14
次の文は、「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」の一部である。(A)~(D)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 保育所の生活における子どもの発達過程を見通し、(A 生活)の連続性、季節の変化などを考慮し、子どもの実態に即した具体的なねらい及び内容を設定すること。
- 具体的なねらいが達成されるよう、子どもの生活する姿や発想を大切にして適切な環境を構成し、子どもが(B 主体)的に活動できるようにすること。
- 保育士等は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化などに即して保育の過程を記録するとともに、これらを踏まえ、指導計画に基づく保育の内容の見直しを行い、(C 改善)を図ること。
- 自らの保育実践の振り返りや職員相互の話し合い等を通じて、専門性の向上及び保育の質の向上のための(D 課題)を明確にするとともに、保育所全体の保育の内容に関する認識を深めること。
(組み合わせ)
A B C D
1 保育 自発 推進 目標
2 活動 意欲 変革 問題
3 遊び 能動 修正 方法
4 生活 主体 改善 課題
5 発達 積極 調整 意識
正答:4
H28後:保育原理⑮
平成28年度後期試験 保育原理 問 15
次の文は、「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」の(3)「指導計画の作成上、特に留意すべき事項」の一部である。【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の語句を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
- 個の成長と、子ども相互の関係や協同的な活動が促されるよう配慮すること。 →発達過程に応じた保育(3歳以上児)
- 一人一人の子どもの生育歴、心身の発達、活動の実態等に即して、個別的な計画を作
成すること。 →発達過程に応じた保育(3歳未満児) - 一人一人の子どもの生活や経験、発達過程などを把握し、適切な援助や環境構成ができるよう配慮すること。 →発達過程に応じた保育(異年齢で構成される組やグループ)
- 専門機関との連携を図り、必要に応じて助言等を得ること。 →障害のある子どもの保育
【Ⅱ群】
ア 障害のある子どもの保育
イ 発達過程に応じた保育(異年齢で構成される組やグループ)
ウ 発達過程に応じた保育(3歳未満児)
エ 発達過程に応じた保育(3歳以上児)
正答:5 エ ウ イ ア
H28後:保育原理⑯
平成28年度後期試験 保育原理 問 16
次の文は、「保育所保育指針」第7章「職員の資質向上」の一部である。(A)~(E)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 職員同士の信頼関係とともに、職員と子ども及び職員と保護者との信頼関係を形成していく中で、常に自己研鑚に努め、喜びや(A 意欲)を持って保育に当たること。
- 職員は、子どもの保育及び保護者に対する保育に関する(B 指導)が適切に行われるように、(C 自己評価)に基づく課題等を踏まえ、保育所内外の(D 研修)等を通じて、必要な知識及び技術の修得、維持及び(E 向上)に努めなければならない。
(組み合わせ)
A B C D E
1 向上心 援助 自己評価 研修 改善
2 意欲 助言 省察 事例検討 向上
3 公平性 支援 省察 研究 充実
4 意欲 指導 自己評価 研修 向上
5 向上心 配慮 省察 事例検討 改善
正答:4
H28後:保育原理⑰
平成28年度後期試験 保育原理 問 17
次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
2歳児クラスのH君(3歳1か月)の保護者から、次のような相談が担任の保育士にあった。
H君は家庭では食事を保護者に食べさせてもらうことが多く、野菜は食べない。また靴下や靴も履かせてもらい、階段は抱っこしてほしいとずいぶん甘えている。ところが、保育所ではH君は食事を自分で食べ、着替えや靴を履くなど身のまわりのことを自分でしようとする姿を連絡帳や担任の保育士から伝えられている。保護者は、H君の保育所と家庭での様子の違いについて、家庭でこのまま甘えさせていいのだろうか、それとももっと自分でやるようにしていくことが必要なのかと迷いが生じている。
【設問】
「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」の(4)「おおむね2歳」・(5)「おおむね3歳」、第3章「保育の内容」の(1)「保育に関わる全般的な配慮事項」、第6章「保護者に対する支援」に照らし、担任の保育士の保護者への対応として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 保護者の迷いや悩みに共感し、ゆっくり話を聞く機会を設けることを提案する。 →○
- 保育所と家庭で同じようにできるよう、家庭では甘やかさないでくださいと保護者に伝える。 →×
- 特に問題があるとは思えないので、何も対応しない。 →×
- 自立に向かう時期の子どもの発達の特徴や甘えについての考え方を保護者に伝える。 →○
- 保護者会等で、保護者同士が家庭での様々な対応について情報交換ができるような時
間を設ける。 →○正答:3 ○ × × ○ ○
H28後:保育原理⑱
平成28年度後期試験 保育原理 問 18
次の文は、「保育所保育指針」の告示に関する記述である。(A)~(D)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和 23 年厚生省令第 63 号)第 35 条では、保育所における保育は、養護及び教育を(A 一体)的に行うことをその特性とし、その内容については、(B 厚生労働大臣)が定める指針に従うとされている。
- 大臣の告示として出された「保育所保育指針」は、(C 規範性)を有する基準としての性格を明確にしている。これは、各保育所は「保育所保育指針」に規定されていることを踏まえて保育を実施しなければならないということであり、「保育所保育指針」に規定されている事項の具体の適用については、遵守しなければならないもの、(D 努力義務)が課されるもの、基本原則にとどめ各保育所の創意や裁量を許容するものなどを区別して規定している。
(組み合わせ)
A B C D
1 計画 文部科学大臣 拘束性 罰則
2 総合 厚生労働大臣 安全性 都道府県への報告
3 統合 厚生労働大臣 構造性 都道府県の監査
4 系統 文部科学大臣 柔軟性 達成義務
5 一体 厚生労働大臣 規範性 努力義務
正答:5
H28後:保育原理⑲
平成28年度後期試験 保育原理 問 19
次の文は、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和 23 年厚生省令第 63号)に関する記述である。(A)~(D)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」第 33 条によれば、保育所における保育士の数は、乳児おおむね(A 3)人につき1人以上とされている。
- 「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」第 32 条によれば、乳児又は満2歳に満たない幼児を入所させる保育所には、乳児室又はほふく室、医務室、(B 調理室)及び便所を設けることとされている。その場合、乳児室の面積は、子ども1人につき(C 1.65)㎡以上、ほふく室の面積は、子ども1人につき 3.3 ㎡以上でなければならないとされて
いる。- 「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」第6条では、児童福祉施設において、非常災害に対する具体的計画を立てるとともに、避難及び消火に対する訓練は、少なくとも毎月(D 1)回は行わなければならないとされている。
(組み合わせ)
A B C D
1 2 沐浴室 1.65 1
2 3 調理室 1.65 1
3 4 授乳室 3.3 2
4 3 沐浴室 3.3 3
5 4 調理室 4.95 1
正答:2
H28後:保育原理⑳
平成28年度後期試験 保育原理 問 20
次の文は、現代の保育制度に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を ×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 「就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律」(認定こども園法)の一部改正により、平成 27 年4月に学校及び児童福祉施設としての法的な位置づけを有する幼保連携型認定こども園の制度ができた。 →○
- 「児童福祉法」第 39 条第1項の規定により、保育所は、保育を必要とする乳児・幼児を日々保護者の下から通わせて保育を行うことを目的とする施設である。 →○
- 幼保連携型認定こども園は、国、地方公共団体、学校法人、社会福祉法人及び株式会社のみが設置することができる。 →×
- 幼保連携型認定こども園には、園長及び保育教諭を置かなければならないとされている。 →○
正答:2 ○ ○ × ○
H28後:教育原理①
平成28年度後期試験 教育原理 問1
次の文は、「日本国憲法」の一部である。誤ったものを一つ選びなさい。
- 思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。 →○
- 学問の自由は、これを保障する。 →○
- すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。 →○
- すべて国民は、ひとしく、その能力に応じた教育を受ける機会を与えられなければならず、人種、信条、性別、社会的身分、経済的地位又は門地によって、教育上差別されない。 →×
- すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、これを無償とする。 →○
正答:4
H28後:教育原理②
平成28年度後期試験 教育原理 問2
「学校教育法」第 21 条には、「義務教育として行われる普通教育」の目標が 10 項目掲げられている。次の文は、その一部である。(A )・(B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
一 学校内外における(A 社会的活動)を促進し、自主、自律及び協同の精神、規範意識、公正な判断力並びに公共の精神に基づき主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養うこと。
二 学校内外における(B 自然体験活動)を促進し、生命及び自然を尊重する精神並びに環境の保全に寄与する態度を養うこと。
(組み合わせ)
A B
1 ボランティア活動 道徳教育
2 ボランティア活動 自然体験活動
3 社会的活動 自然体験活動
4 社会的活動 環境教育
5 道徳教育 環境教育
正答:3
H28後:教育原理③
平成28年度後期試験 教育原理 問3
次の文は、「幼稚園教育要領」第1章「総則」の第2「教育課程の編成」の一部である。(A )・(B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
幼稚園は、(A 家庭)との連携を図りながら、この章の第1に示す幼稚園教育の基本に基づいて展開される幼稚園生活を通して、(B 生きる力)の基礎を育成するよう学校教育法第23 条に規定する幼稚園教育の目標の達成に努めなければならない。幼稚園は、このこと
により、義務教育及びその後の教育の基礎を培うものとする。
(組み合わせ)
A B
1 初等教育 生きる力
2 初等教育 確かな学力
3 家庭 知・徳・体
4 家庭 確かな学力
5 家庭 生きる力
正答:5
H28後:教育原理④
平成28年度後期試験 教育原理 問4
次の文の著者として正しいものを一つ選びなさい。
そこで、活動的な仕事のさまざまな形態を学校に導入することに関して、留意すべき重大な事柄は、これらの形態を通して、学校の全精神が一新されるということである。学校は、将来営まれるべき、ある可能な生活と抽象的で、迂遠な関わりしかもたない学課を学ぶ場所ではなく、自らを生活と関連させ、子供が指導された生活を通じて学ぶ、子供の住みかになる機会をもつものとなる。学校は小型のコミュニティ、胚芽的社会になる機会をもつ。これが基本的事実であり、ここから継続的で、秩序ある教育の流れが生ずる。
1 ロック(Locke, J.)
2 オーエン(Owen, R.)
3 デューイ(Dewey, J.)
4 パーカースト(Parkhurst, H.)
5 キルパトリック(Kilpatrick, W.H.)
正答:3
H28後:教育原理⑤
平成28年度後期試験 教育原理 問5
次の文の著者として正しいものを一つ選びなさい。
子供が日々幼稚園へ来てその日何をするかはあらかじめきめられません。幼稚園として、先ず用意して置けるものは誘導準備だけです。誘導以外のことは、子供が来てからのことであります。子供が来たらば、こういうふうに充実指導をしてやろうと考えて置きましても、幼児自らがどういう活動をするかを見なくてはどう充実してやるべきかわかりません。
ただしどういう活動にはどういうふうな誘導を与えてやるかということは、個々の場合を離れて広く研究しておかれることですから、機会に応じて誘導保育案を実行していくことは、幼稚園の平生の心がけだと思うのであります。
1 松野クララ
2 森有礼
3 倉橋惣三
4 城戸幡太郎
5 澤柳政太郎
正答:3
H28後:教育原理⑥
平成28年度後期試験 教育原理 問6
次のA~Cは、日本の教育についての記述である。これらを年代の古い順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 鈴木三重吉が『赤い鳥』を創刊した。 →○
- 東京女子師範学校附属幼稚園が創設された。 →○
- 「教育ニ関スル勅語」(教育勅語)が発布された。 →○
正答:4 B→C→A
H28後:教育原理⑦
平成28年度後期試験 教育原理 問7
次の文は、「いじめ防止対策推進法」の一部である。(A )・(B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
学校及び学校の教職員は、基本理念にのっとり、当該学校に在籍する児童等の保護者、地域住民、児童相談所その他の関係者との連携を図りつつ、学校全体でいじめの(A 防止及び早期発見)に取り組むとともに、当該学校に在籍する児童等がいじめを受けていると(B 思われる)とき
は、適切かつ迅速にこれに対処する責務を有する。
(組み合わせ)
A B
1 防止及び早期発見 情報提供があった
2 防止及び早期発見 思われる
3 防止及び早期発見 確証を得た
4 根絶のための啓発 情報提供があった
5 根絶のための啓発 思われる
正答:2
H28後:教育原理⑧
平成28年度後期試験 教育原理 問8
次の図は、文部科学省の「諸外国の教育統計」2015(平成 27)年版に示された、ある国の学校系統図であり、下はその説明の一部である。どこの国のものか、正しいものを一つ選びなさい。
【図】
就学前教育:就学前教育は、幼稚園又は小学校付設の幼児学級・幼児部で行われ、2~5歳児を対象とする。
義 務 教 育:義務教育は6~ 16 歳の 10 年である。義務教育は年齢で規定されている。留年等により、義務教育終了時点の教育段階は一定ではない。
初 等 教 育:初等教育は、小学校で5年間行われる。
1 アメリカ
2 イギリス
3 ドイツ
4 フランス
5 フィンランド
正答:4
H28後:教育原理⑨
平成28年度後期試験 教育原理 問9
次の文は、「共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育の推進(報告)」(平成 24 年7月 文部科学省)の一部である。(A )・(B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
インクルーシブ教育システムにおいては、(A 同じ場で共に)学ぶことを追求するとともに、個別の教育的ニーズのある幼児児童生徒に対して、自立と社会参加を見据えて、その時点で教育的ニーズに最も的確に応える指導を提供できる、多様で柔軟な仕組みを整備すること
が重要である。小・中学校における通常の学級、通級による指導、特別支援学級、特別支援学校といった、連続性のある「(B 多様な学びの場)」を用意しておくことが必要である。
(組み合わせ)
A B
1 同じ場で共に 多様な学びの場
2 同じ場で個別に 多様な学びの場
3 適切な場で個別に 多様な学びの場
4 同じ場で共に 専門特化した環境
5 同じ場で個別に 専門特化した環境
正答:1
H28後:教育原理⑩
平成28年度後期試験 教育原理 問 10
次の文は、ESD(Education for Sustainable Development)といわれる教育活動についての説明である。(A )・(B )にあてはまる語句の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
現在、世界には、環境・貧困・人権・平和・開発といった様々な地球規模の課題があります。
ESDとは、地球に存在する人間を含めた命ある生物が、遠い未来までその営みを続けていくために、これらの課題を自らの問題として捉え、一人ひとりが自分にできることを考え、実践していくこと(think globally, act locally)を身につけ、課題解決につながる(A 価値観や行動)を生み出し、(B 持続可能な社会)を創造していくことを目指す学習や活動です。
(組み合わせ)
A B
1 価値観や行動 多様性を尊重する社会
2 成長戦略 高度に経済発展した社会
3 秩序や社会システム 高度に経済発展した社会
4 成長戦略 持続可能な社会
5 価値観や行動 持続可能な社会
正答:5
H28後:社会的養護①
平成28年度後期試験 社会的養護 問1
次の文は、日本の児童福祉施設の制度的な歩みに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 1900(明治 33)年に「感化法」が制定され、同法で少年教護院が規定された。 →×
- 1929(昭和4)年に「救護法」が制定され、救護施設の一つとして孤児院が法律で規定された。 →○
- 1948(昭和 23)年に「児童福祉施設最低基準」が制定され、児童福祉施設の設備、職員の資格と配置基準等が規定された。 →○
- 1997(平成9)年の児童福祉法改正で、教護院の名称が児童自立支援施設に改められた。 →○
正答:5 × ○ ○ ○
H28後:社会的養護②
平成28年度後期試験 社会的養護 問2
次の文は、「社会的養護の課題と将来像」(児童養護施設等の社会的養護の課題に関する検討委員会・社会保障審議会児童部会社会的養護専門委員会)(平成 23 年7月)における「社会的養護の理念と機能」の一部である。(A)~(D)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 社会的養護は、保護者のない児童や、保護者に(A 監護)させることが適当でない児童を、公的責任で社会的に養育し、保護するとともに、養育に大きな困難を抱える家庭への支援を行うことである。
- 社会的養護は、「子どもの(B 最善の利益)のために」という考え方と、「(C 社会全体)で子どもを育む」という考え方を理念とし、保護者の適切な養育を受けられない子どもを、社会の公的責任で保護養育し、子どもが(D 心身ともに健康に育つ)基本的な権利を保障する。
(組み合わせ)
A B C D
1 監護 基本的人権の保障 地域 安全で安心して暮らせる
2 養護 最善の利益 地域 心身ともに健康に育つ
3 監護 最善の利益 社会全体 心身ともに健康に育つ
4 養護 基本的人権の保障 社会全体 安全で安心して暮らせる
5 監護 最善の利益 社会全体 安全で安心して暮らせる
正答:3
H28後:社会的養護③
平成28年度後期試験 社会的養護 問3
次の文は、「社会的養護関係施設における親子関係再構築支援ガイドライン」(厚生労働省 親子関係再構築支援ワーキンググループ)(平成 26 年3月)に示された親子関係の再構築における親に対しての具体的な支援に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
- 親と協働関係を形成し、親子再構築支援の見通しを示す。親も支援プラン作成に関わる。 →○
- 協働養育者として親を尊重し、親との信頼関係を築き、施設が親の安心できる居場所になるように支援する。 →○
- 養育の振り返りを共にし、子どもに与えた影響を理解し、子どもとの関係改善への動機づけを行う。 →○
- 親自身が精神的な問題(未解決なトラウマ体験や衝動コントロールや精神医学的な問題など)を有している場合は、医療機関への受診が家庭復帰の条件として義務づけられている。 →×
- 具体的な養育方法について学べるように、モデルとなって示したり、ペアレントトレーニングを実施したりして教育的な支援をする。 →○
正答:4
H28後:社会的養護④
平成28年度後期試験 社会的養護 問4
次の文は、社会保障審議会児童部会社会的養護専門委員会による「児童養護施設等の小規模化及び家庭的養護の推進のために(概要)」(平成 24 年 11 月)において示された児童養護施設における小規模化及び家庭的養護の推進に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 「本体施設のケア単位の小規模化」を進め、本体施設は、全施設を小規模グループケア化(オールユニット化)していく。 →○
- 「施設によるファミリーホームの開設や支援、里親の支援」を推進し、施設機能を地域に分散させ、施設を地域の社会的養護の拠点にしていく。 →○
- 社会的養護の整備量の将来像として、概ね3分の1が里親及びファミリーホーム、概ね3分の1がグループホーム、概ね3分の1が本体施設という姿に変えていく。 →○
- 将来の児童養護施設の姿は、すべて地域小規模児童養護施設とすることを推進する。 →×
正答:1 ○ ○ ○ ×
H28後:社会的養護⑤
平成28年度後期試験 社会的養護 問5
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
Sちゃん(1歳 11 ヶ月、男児)は、乳児院に入所してもうすぐ2年になる。母親は、Sちゃんが生まれてすぐに家出をし、養育に困った父親(37 歳)が児童相談所に相談したことから施設入所となった。父親はタクシーの運転手として正規雇用となったばかりで、養育の手伝いを頼める親族はいない。Sちゃんに発達・発育上の問題はなく、週に一度面会に来る父親になついている。父親は、「今は引き取れないが、Sが小学校高学年頃になって身の回りのことを自分でできるようになれば引き取りたい」と言っている。
【設問】
この【事例】における乳児院の支援方針として、最も適切なものを一つ選びなさい。
- 当面引き取りは見込めないことから、児童養護施設への措置変更を児童相談所と検討する。 →○
- 父親がすぐにSちゃんを引き取ることができるように、転職を勧める。 →×
- 母親を探し出し、母親にSちゃんの引き取りを促す。 →×
- Sちゃんを引き取ることができる環境にするため、母親と離婚手続きを取り、再婚をするよう父親に促す。 →×
- 父親はSちゃんを養育することができないと判断し、養子縁組里親を検討する。 →×
正答:1