平成28年度後期試験 社会福祉 問6
次の用語は、相談援助の展開過程に関する記述である。A~Gを展開過程の順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- アセスメント(assessment)
- インテーク(intake)
- プランニング(planning)
- モニタリング(monitoring)
- インターベンション(intervention)
- ターミネーション(termination)
- エバリュエーション(evaluation)
正答:3 B→A→C→E→D→G→F
H28後:社会福祉⑦
平成28年度後期試験 社会福祉 問7
次の【Ⅰ群】の相談支援と【Ⅱ群】の相談機関等を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
- ひとり親家庭生業指導等相談支援 →○
- 生活困窮家庭等生活相談支援 →○
- 障害児療育等相談支援 →○
- 子育て家庭等相談支援 →○
【Ⅱ群】
ア 児童発達支援センター
イ 福祉事務所
ウ 地域子育て支援拠点
エ 母子・父子福祉センター
正答:5 エ イ ア ウ
H28後:社会福祉⑧
平成28年度後期試験 社会福祉 問8
次の組み合わせは、社会福祉に関係する概念と、その根拠法に関する組み合わせである。不適切な組み合わせを一つ選びなさい。
(組み合わせ)
1 成年後見制度 ―― 「民法」
2 ○運営適正化委員会 ―― 「生活保護法」
3 利用者支援事業 ―― 「子ども・子育て支援法」
4 被措置児童等虐待 ―― 「児童福祉法」
5 児童虐待の定義 ―― 「児童虐待の防止等に関する法律」(児童虐待防止法)
正答:2
H28後:社会福祉⑨
平成28年度後期試験 社会福祉 問9
次の文は、社会福祉の実施機関についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 市町村は、知的障害者更生相談所を設置しなければならない。 →×
- 都道府県及び市は、福祉事務所を設置しなければならない。 →○
- 市町村は、婦人相談所を設置しなければならない。 →×
- 都道府県は、共同募金会を設置しなければならない。 →×
- 市町村は、社会福祉協議会を設置しなければならない。 →×
正答:3 × ○ × × ×
H28後:社会福祉⑩
平成28年度後期試験 社会福祉 問 10
次の文は、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」(障害者総合支援法)に基づく自立支援給付制度に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 自立支援医療は、障害児も給付対象である。 →○
- 障害支援区分の認定は、市町村が行う。 →○
- 事業者には、全ての利用者に対して同一のサービス提供が求められる。 →×
- 地域移行支援の給付対象は、入院している精神障害者に限られる。 →×
正答:2 ○ ○ × ×
H28後:社会福祉⑪
平成28年度後期試験 社会福祉 問 11
次の文は、所得保障についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を ×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 育児休業の際に支給される育児休業給付金は、「健康保険法」に定められている。 →×
- 国家公務員の常勤職員は、厚生年金保険の被保険者である。 →○
- 老齢基礎年金は、租税のみを財源としている。 →×
- 労働者災害補償保険は、通勤途上における負傷も保険給付の対象としている。 →○
- 雇用保険では、厚生労働大臣が指定する、雇用の安定及び就職の促進を図るために必要な職業に関する教育訓練も保険給付の対象としている。 →○< /li>
正答:5 × ○ × ○ ○
H28後:社会福祉⑫
平成28年度後期試験 社会福祉 問 12
次の文は、「社会福祉法」第1条(目的)の一部である。(A)~(C)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
この法律は、社会福祉を目的とする事業の全分野における共通的基本事項を定め、社会福祉を目的とする他の法律と相まつて、福祉サービスの利用者の(A 利益の保護)及び地域における社会福祉(以下「(B 地域福祉)」という。)の推進を図るとともに、社会福祉事業の(C 公明かつ適正)な実施の確保及び社会福祉を目的とする事業の健全な発達を図り、もつて社会福祉の増進に資することを目的とする。
(組み合わせ)
A B C
1 権利の保障 在宅福祉 公平かつ適格
2 利益の保障 生活福祉 公平かつ適格
3 生活の保障 生活福祉 良質かつ公平
4 利益の保護 地域福祉 公明かつ適正
5 権利の保障 地域福祉 良質かつ公平
正答:4
H28後:社会福祉⑬
平成28年度後期試験 社会福祉 問 13
次の文は、地域における関係機関および関係者の連携に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 個人情報取扱事業所は、あらかじめ本人の同意を得ないで個人データを第三者に提供してはならないが、人の生命、身体の保護のために必要がある場合であって、本人の同意を得ることが困難な場合はこの限りではない。 →○
- 医療サービスを提供する際は、福祉サービスその他の関連するサービスとの有機的な連携を図りつつ提供されなければならない。 →○
- 市町村が作成した災害時の避難行動要支援者名簿について、原則本人の同意がなくても民生委員に提供できる。 →×
- 学校、家庭、地域住民は相互の連携及び協力に努める。 →○
正答:1 ○ ○ × ○
H28後:社会福祉⑭
平成28年度後期試験 社会福祉 問 14
次の文は、地域福祉の推進についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 地域住民が主体的に福祉活動に携わることは、地域福祉の推進につながる。 →○
- 社会福祉を目的とする事業の経営者は、地域福祉の推進の主体には含まれない。 →×
- 地域福祉推進の財源となる共同募金に関する募金活動は行政機関が行うことにより、全戸から確実に徴収する。 →×
- 市町村社会福祉協議会は、地域福祉の推進を図ることを目的とする団体である。 →○
正答:3 ○ × × ○
H28後:社会福祉⑮
平成28年度後期試験 社会福祉 問 15
次の文は、「障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律」(障害者虐待防止法)についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 障害者を雇用する者から虐待を受けた障害者は、その旨を都道府県に届け出ることができる。 →○
- 施設内での虐待を発見した職員には、市町村への通報義務は無い。 →×
- 保育所等に通う障害者に対する虐待の防止についても定めている。 →○
- 市町村は、養護者による虐待を受けている障害者について、一時的に保護することができる。 →○
正答:3 ○ × ○ ○
H28後:社会福祉⑯
平成28年度後期試験 社会福祉 問 16
次の文は、相談援助等に関する専門用語についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- フェースシートとは、利用者の氏名、住所、家族構成、健康状態、主訴等の概要が一目で理解できるように記録されたものである。 →○
- スーパービジョンとは、援助者が、専門的な助言や知識を必要とするとき、主に外部の専門家から助言等を受けることである。 →×
- 生活モデルとは、社会福祉援助活動に生態学的な考え方を取り入れたもので、人と環境の相互作用を取り入れたアプローチである。 →○
- ソーシャルインクルージョンとは、社会的包含あるいは社会的包摂等と訳され、社会的に排除されやすい人々を地域社会の中で支え合い、助け合いながら暮らしていこうとする考え方である。 →○
- マッピング技法では、ジェノグラム、ファミリーマップ、エコマップ等がある。 →○
正答:3 ○ × ○ ○ ○
H28後:社会福祉⑰
平成28年度後期試験 社会福祉 問 17
次の文は、相談援助の展開過程の中の「ケースの発見」に関する記述である。最も不適切な記述を一つ選びなさい。
- ケースの発見の契機は、直接の来談、電話での受付、メールによる相談、訪問相談等、様々である。 →○
- 利用者の能力や態度が相談援助の展開過程を左右することもある。 →○
- 接近困難なクライエントが地域にいる場合、援助者は利用者の来訪を待つ姿勢が必要である。 →×
- 地域の関係機関等と日頃から連携を強め、ケースの早期の発見に努めることも必要である。 →○
- 利用者と援助者との好ましい信頼関係を構築することも重要なテーマである。 →○
正答:3
H28後:社会福祉⑱
平成28年度後期試験 社会福祉 問 18
次の社会福祉に関係する法律を制定された順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」(障害者差別解消法) →○
- 「発達障害者支援法」 →○
- 「児童虐待の防止等に関する法律」(児童虐待防止法) →○
- 「障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律」(障害者虐待防止法) →○
- 「障害者基本法」 →○
正答:5 E→C→B→D→A
H28後:社会福祉⑲
平成28年度後期試験 社会福祉 問 19
次の文は、児童福祉施設が行う情報提供に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 保育所において、年間事業計画の変更を行い、例年保護者が楽しみにしていた行事を別のプログラムに変更した。その変更内容と変更理由を保護者に伝えなかった。 →×
- 児童養護施設において、児童の居室替えを行うことにしたが、児童に対して事前に居室替えの理由等を説明しなかった。 →×
- 児童養護施設において、遊びを行うボランティアに対して、対象児童の生育歴等の説明を行わなかった。 →○
- 福祉型障害児入所施設において、入所支援計画の作成に当たる際に、入所給付決定保護者及び障害児に対して説明を行い、文書によりその同意を得た。 →○
正答:5 × × ○ ○
H28後:社会福祉⑳
平成28年度後期試験 社会福祉 問 20
次の文は、福祉サービスに対する苦情解決制度に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 児童相談所の児童福祉司は、苦情解決制度の中で、相談に携わることが定められている。 →×
- 苦情解決能力のある第三者委員が、苦情解決の仕組みの中で、苦情申出人とサービス提供者の間に立って助言を行うなどの役割を担うことが定められている。 →○
- 福祉サービスの提供施設においては、苦情受付担当者と苦情解決責任者を置くことが定められている。 →○
- 社会福祉事業の経営者は、常に、その提供する福祉サービスについて、利用者等からの苦情の適切な解決に努めなければならないと定められている。 →○
正答:4 × ○ ○ ○
H28後:保育の心理学①
平成28年度後期試験 保育の心理学 問1
次の説を提唱した人物として正しいものを一つ選びなさい。生涯発達心理学とは、受胎から死に至る過程における行動の一貫性と変化を研究するものである。研究の目的は、生涯発達の一般的原理、発達における個人間の差異性と類似性、発達の可塑性とその限界等を明らかにすることである。
- マーラー(Mahler, M.S.)
- レヴィン(Lewin, K.)
- メルツォフ(Meltzoff, A.)
- バルテス(Baltes, P.B.)
- ハヴィガースト(Havighurst, R.J.)
正答:4
H28後:保育の心理学②
平成28年度後期試験 保育の心理学 問2 次の文のうち、「保育所保育指針」第2章の2「発達過程」の一部として、(A)~(D)の下線部分が正しいものを○、誤ったものを × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
子どもの発達過程は、おおむね次に示す(A ○)8つの区分としてとらえられる。ただし、この区分は、同年齢の子どもの均一的な発達の基準ではなく、一人一人の子どもの(B ○)発達過程としてとらえるべきものである。また、様々な条件により、(C ×)子どもの家庭の問題や保育所の生活になじみにくいなどの状態が見られても、保育士等は、子ども自身の力を十分に認め、一人一人の発達過程や心身の状態に応じた(D ○)適切な援助及び環境構成を行うことが重要である。
正答:1 ○ ○ × ○
H28後:保育の心理学③
平成28年度後期試験 保育の心理学 問3
次の文は、エリクソン(Erikson, E.H.)の発達理論の記述である。(A)~(D)にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
エリクソン(Erikson, E.H.)の(A ライフサイクル論)では、生物としてのヒトがある規則性をもって(B )に発達する一方、社会的に生きる人間がさまざまな心理・社会的な(C )に遭遇し、それを解決しながら発達するとみなされる。つまり、各発達期に固有な課題が、(D )な概念として提起され、肯定的概念が否定的概念を上回ることで、その課題を乗り越え心理・社会的に発達すると考えられている。
【語群】
ア ライフコース論 イ 漸成的 ウ ストレス エ 対極的 オ ライフサイクル論 カ 加速的 キ 危機 ク 両義的
4正答: オ イ キ エ
H28後:保育の心理学④
平成28年度後期試験 保育の心理学 問4
保育所に通っている子どもの場合、次のブロンフェンブレンナー(Bronfenbrenner,U.)の生態学的システムに関する【Ⅰ群】の語句と【Ⅱ群】の説明を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- マクロシステム →日本文化
- メゾシステム →家庭と保育所の関係
- マイクロシステム →保育所
- クロノシステム →きょうだいの誕生
- エクソシステム →保護者の職場
【Ⅱ群】
ア 家庭と保育所の関係
イ 保護者の職場
ウ 保育所
エ きょうだいの誕生
オ 日本文化正答:4 オ ア ウ エ イ
H28後:保育の心理学⑤
平成28年度後期試験 保育の心理学 問5
次の文は、心の理解に関する記述である。(A)~(D)にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
他者が外界について本当だと思っていることを正しく推測できるようになる「心の理論」を測定するために、(A 誤信念課題)がよく用いられ、(B 4歳以降)に獲得することが示されている。しかし、この「心の理論」の前駆体の一つとして、(C 生後9か月)頃に成立するコミュニケーションが注目されており、保育者との(D 共同注意)を通した触れ合いが基盤とされる。【語群】
ア 3つ山課題 イ 5歳以降 ウ 誤信念課題 エ 4歳以降 オ 共同注意 カ 生後1歳半 キ 生後9か月 ク ふり遊び
正答:4 ウ エ キ オ
H28後:保育の心理学⑥
平成28年度後期試験 保育の心理学 問6 次の【事例】を読んで【設問】に答えなさい。
【事例】
Pちゃん(3歳、女児)と保育士がやりとりをしている。
Pちゃん:Pちゃん きのう ダイオン ガオーって いってきた
保 育 士:ん? どこに行ったの?
Pちゃん:パパと ママと Pちゃん チャパリクーパ!
保 育 士:あっ Pちゃん 昨日の日曜日にパパとママとサファリパークに行ったのね
Pちゃん:ダイオン ガオーって!
保 育 士:そうなんだ ライオンさんとお話したのかな?
Pちゃん:おにく どうじょって
きりんしゃん はっぱ どうじょしたの
保 育 士:Pちゃんがライオンにお肉あげたの? すごーい
きりんさんには 葉っぱあげたのね
Pちゃん:もぐもぐ ごっくん
ダイオン ガオーって!【設問】
このやりとりに関連した次の記述について、適切なものを○、不適切なものを × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 子どもの過去の出来事や体験の断片的情報から、保育士は意味のある語りを組み立てている。 →○
- 子どもの発話に対し、保育士は拡充模倣をしている。 →○
- 発声するための器官が未発達の子どもは、発音しにくい音を他音で代用したり、音順を入れ替えたりしている。 →○
- 子どもは会話に参加することを通して、どのように語るのかを学んでいくことができる。 →○
正答:1 ○ ○ ○ ○
H28後:保育の心理学⑦
平成28年度後期試験 保育の心理学 問7
次の文は、乳幼児の心理学的実験装置の記述である。この装置を考案した人物として正しいものを一つ選びなさい。
断崖があるように見える実験装置で、乳幼児が奥行を知覚できるか明らかにするために開発された。その後、他の研究者によって、乳幼児がなじみのない場面に出会い、どのように振舞ってよいか分からないときに、他者の表情や態度を参考にする社会的参照を確かめる装置としても用いられた。
- ヴント(Wundt, W.)
- キャッテル(Cattell, J.M.)
- ハーロウ(Harlow, H.F.)
- ギブソン(Gibson, E.J.)
- ソーンダイク(Thorndike, E.L.)
正答:4
H28後:保育の心理学⑧
平成28年度後期試験 保育の心理学 問8
次の文は、高齢期の知的機能についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 高齢期の知的機能については、縦断研究やコホート研究によって新たな知見が示されてきている。 →○
- 人生の問題に対処する能力である英知(wisdom)は、高齢期にも上昇する場合がある。 →○
- 過去の経験や獲得した知識に基づく知能は流動性知能と呼ばれ、高齢期でも低下しにくい。 →×
- 高齢期における知的機能の低下は、その機能を使わなくなるということが一つの要因となる。 →○
正答:2 ○ ○ × ○
H28後:保育の心理学⑨
平成28年度後期試験 保育の心理学 問9
次の文は、胎児の発達に関する記述である。(A)~(D)にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
一般に在胎期間は(A 妊娠 37 週から 42 週未満)の間であるが、妊娠初期から超音波断層法により、胎児の発育状態や動きを画像で見ることができる。胎動を感じるようになるのは(B 妊娠 20 週頃)からであり、これは我が子という感情を母親にもたせることになる。この頃になると胎児の聴
覚も発達し、母親の声の強弱、抑揚などを感知していることが(C 心拍数や胎動の増加)として明らかにされている。そうした胎児期の経験が(D 聴覚記憶)として新生児期においても継続している。
【語群】
ア 妊娠 20 週頃 イ 妊娠 37 週から 42 週未満 ウ 心拍数や胎動の増加 エ 学習記憶 オ 妊娠 30 週頃 カ 妊娠 27 週から 32 週未満 キ 胎児MRI画像 ク 聴覚記憶
正答:1 イ ア ウ ク
H28後:保育の心理学⑩
平成28年度後期試験 保育の心理学 問 10
次の下線部(A)~(D)に関連の深い用語を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
乳児は手をしゃぶったり、(A ハンドリガード)手を握ったままかざして見つめたり、また、声を発するといった行動をしばしば繰り返し行う。乳児期半ばでは、(B リーチング)興味や関心のあるものに手を伸ばす行動がみられる。また、手にもった物を振り動かすなど、(C 第2次循環反応)物を介して同じ行動を繰り返すようになる。さらに、1歳頃になると、(D 試行錯誤)ほしい物を手に入れるために様々なことをしてみるようになる。
【語群】
ア ハンドリガード イ ハンドサッキング ウ 第3次循環反応 エ 第2次循環反応 オ 試行錯誤 カ 暗中模索 キ クーイング ク リーチング
正答:3 ア ク エ オ
H28後:保育の心理学⑪
平成28年度後期試験 保育の心理学 問 11
次の文は、パーテン(Parten, M.B.)による子どもの遊びの分類に関する記述である。A~Dにあてはまる用語を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 他の子どもと一緒に同じ活動に関わる。 →連合遊び
- 自分は遊びには参加せずに、仲間が遊んでいる様子を眺めたり、口をだしたりする。 →傍観遊び
- 他の子どものそばで同じような遊びをしているが、互いに交渉はしない。 →平行遊び
- 共通の目的をもって、他の子どもと協力したり役割を分担したりする。 →協同遊び
【語群】
ア 協同遊び イ 傍観遊び ウ 平行遊び エ 連合遊び オ 連携遊び カ 模倣遊び
正答:3 エ イ ウ ア
H28後:保育の心理学⑫
平成28年度後期試験 保育の心理学 問 12
次の文は、異年齢保育についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を ×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- きょうだい関係の交流に近い関わりを体験することができる。 →○
- 年上の子どもは、自分の思いを我慢したり、思いやりを示したりすることができる。 →○
- 子どもの技術・体力の差が大きいので、子ども同士のやり取りは成立しない。 →×
- 年上の子どもをモデルに、新しいことに挑戦しようとする子どもの姿がみられる。 →○
正答:2 ○ ○ × ○
H28後:保育の心理学⑬
平成28年度後期試験 保育の心理学 問 13
次の文は、保育における発達援助についての記述である。このような特徴を示す用語として、( )にあてはまる語句の最も適切なものを一つ選びなさい。
- 社会の価値や規範を身に付け、それに基づき社会の一員として行動できるようになる過程を( )という。
- 発達初期の( )の担い手は主に保護者といえるが、発達に伴いその担い手は保育士や教師等多様となる。
- ( )の一方、その子らしさを育むことにも配慮する必要がある。
- ( )は、人間の生涯を通じて行われる過程である。
- 社会的促進
- ソーシャル・アクション
- 社会力
- ソーシャル・インクルージョン
- 社会化
正答:5
H28後:保育の心理学⑭
平成28年度後期試験 保育の心理学 問 14
次の文の(A)~(D)にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」の「(A 小学校との連携)」では、「子どもに関する(B 情報共有)に関して、保育所に入所している子どもの就学に際し、市町村の支援の下に、子どもの育ちを支えるための資料が保育所から小学校へ送付されるようにすること」とある。その資料とは(C 保育所児童保育要録)であり、あくまでも子どもの(D 主体としての育ち)の過程を保育所の側から小学校へつなぐものとして記述するよう留意することが大切である。
【語群】
ア 小学校との連携 イ 情報共有 ウ 保育所児童保育記録 エ 主体としての育ち オ 資料 カ 保幼小連携 キ 保育所児童保育要録 ク ねらいの達成
正答:2 ア イ キ エ
H28後:保育の心理学⑮
平成28年度後期試験 保育の心理学 問 15
次の下線部(A)~(E)に関連の深い用語を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
ソーシャルサポートとは、一般的には対人関係において他者から得られる種々の援助をさす。例えば(A ストレッサー)ストレスを引き起こす出来事や刺激に直面している者に対して、(B 情緒的サポート)励ましや愛情など感情への働きかけ、(C 道具的サポート)問題解決のための助言・助力、などがあり、当事者の(D 直接効果)精神的・身体的健康によい影響を与える効果と、(E 緩衝効果)健康の悪化のプロセスに対して作用する効果があるとされている。
【語群】
ア 評価的サポート イ テンション ウ 道具的サポート エ 促進効果
オ 緩衝効果 カ 情緒的サポート キ ストレッサー ク 直接効果
ケ 補完的サポート
正答:5 キ カ ウ ク オ