H29前:保育の心理学⑧

平成29年度前期試験 保育の心理学 問8 次の文は、乳児の知覚の実験についての記述である。この実験で用いられている測定法の名称として正しいものを一つ選びなさい。
乳児に、ある視覚刺激を繰り返し提示すると、最初のうちは長く注視するが、回数を重ねるにつれて注視時間が短くなった。そこで別の視覚刺激に変えて提示すると、注視時間が回復し長くなった。このような測定結果の場合、乳児は最初の刺激と次の刺激とを区別していることが明らかになる。
1 選好注視法
2 馴化・脱馴化法
3 ソーシャル・リファレンシャル法
4 視覚走査法
5 ストレンジ・シチュエーション法
正答:2


H29前:保育の心理学⑨

平成29年度前期試験 保育の心理学 問9 次の文は、学童期の仲間関係についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 仲間は、観察学習のモデルとして相互に影響を及ぼし合う存在である。 →
  2. 学童期の初めでは特に、学級内での役割分担が仲間形成の要因になりやすい。 →×
  3. 学童期の初めには、閉鎖性の強いギャング・グループが生まれやすい。 →×
  4. 学童期の終わり頃になると、興味・関心や価値観などの内面的な特性による結びつきが強くなる。 →

正答:3 ○ × × ○


H29前:保育の心理学⑩

平成29年度前期試験 保育の心理学 問 10 次の文は、乳児の生理的反応についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 大脳皮質が成熟、発達してくると随意運動が原始反射に取って代わるようになる。 →
  2. 消失すべき時期になっても原始反射が持続する場合、発達の遅れ等が疑われる。 →
  3. 乳児期初期の泣きや微笑は生理的であっても、養育行動を引き出す特性がある。 →
  4. 反射に顕著な左右差があるときには、部分的な運動・感覚機能の異常が疑われる。 →

正答:1 ○ ○ ○ ○


H29前:保育の心理学⑪

平成29年度前期試験 保育の心理学 問 11
 次の文は、「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」の(6)「おおむね4歳」の一部である。(A)~(D)にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
全身の(A バランスを取る能力)が発達し、体の動きが巧みになる。(中略)目的を持って行動し、つくったり、かいたり、試したりするようになるが、自分の(B 行動やその結果)を予測して不安になるなどの葛藤も経験する。仲間との(C つながり)が強くなる中で、けんかも増えてくる。その一方で、決まりの大切さに気付き、守ろうとするようになる。感情が豊かになり、身近な人の気持ちを察し、少しずつ自分の(D 気持ちを抑えられ)たり、我慢ができるようになってくる。
【語群】
ア バランスを取る能力  イ 協応動作      ウ 得意や不得意  エ 行動やその結果    オ 競争心       カ つながり  キ 要求伝達を高め    ク 気持ちを抑えられ
正答:3 ア エ カ ク


H29前:保育の心理学⑫

平成29年度前期試験 保育の心理学 問 12
 次の文は、子どもの生活における片づけについての記述である。(A)~(D)にあてはまる語句の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
片づけは、保育所での生活を過ごしやすくするために必要な(A 生活行動)の一つである。2・3歳児クラスではまず保育士が声をかけ、(B モデル)を示すなどして取り組まれていく。
そして、一つの遊びから次の遊びに移る前には片づけることを繰り返し促したり、子どもの(C 認知発達)に伴って、玩具の片づけ方を図示したりして片づけの(D スクリプト)が獲得されるよう配慮していく。
(組み合わせ)
    A     B     C      D
1 意識行動 モデル 認知発達 フレーミング
2 生活行動  指示  身体発達 フレーミング
3 生活行動 モデル 認知発達  スクリプト
4 意識行動  指示  身体発達 フレーミング
5 意識行動 モデル 身体発達  スクリプト
正答:3


H29前:保育の心理学⑬

平成29年度前期試験 保育の心理学 問 13
 次の記述に該当する用語として正しいものを一つ選びなさい。

  • 環境自体が人の関わり方の手がかりをもっている、と捉えている。
  • 環境を通して行う保育においては、子どもが自然と「~したくなる要素」をもっていることを意味する。
  • アメリカの知覚心理学者であるギブソン(Gibson, J.J.)によって提唱された。
  1. アルゴリズム
  2. インクルージョン
  3. エンパワメント
  4. アドボカシー
  5. アフォーダンス

正答:5


H29前:保育の心理学⑭

平成29年度前期試験 保育の心理学 問 14
 次の文は、子どもの自立に関する記述である。(A)~(D)にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
社会化の過程の初期段階に(A 基本的生活習慣)の確立が位置づけられる。食事・排泄・睡眠といった人間の生理的活動を(B 社会的に承認される様式)に統制することを学ぶ。身辺自立の過程は、手の技能、認知の発達、(C 自我の発達)、生活経験のあり方などと深く関わる。その基盤となるのは、大人との間の信頼関係、適切な行動モデルの観察によるため、子どもの(D 自発性や自尊心)を尊重してこそ、自立への歩みとなる。
【語群】
ア 他者との社会的相互作用  イ 基本的生活習慣    
ウ 社会的に承認される様式  エ 生体リズムに対応した様式
オ 仲間関係の発達      カ 自我の発達
キ 自発性や自尊心      ク 手指の巧緻性や協応性
正答:4 イ ウ カ キ


H29前:保育の心理学⑮

平成29年度前期試験 保育の心理学 問 15
 次の文は、レディネスに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を ×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. レディネスとは、学習の成立にとって必要な個体の発達的素地、心身の準備性を意味する。 →
  2. レディネスの形成には、成熟要因と学習要因の両者がともに関連すると考えられるようになってきている。 →
  3. ゲゼル(Gesell, A.L.)による成熟優位説のレディネス観は、かつての「待ちの教育」に影響を及ぼした。 →
  4. 教育の力でレディネスそのものをつくりだすためには、教育は早ければ早いほど良いと考えられている。 →×

正答:2 ○ ○ ○ ×


H29前:保育の心理学⑯

平成29年度前期試験 保育の心理学 問 16
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
   
【事例】
最近4歳児クラスに入所してきたPちゃん(女児)が自由遊びの時間に、破れた折り紙を手に持って、保育室の隅で小さい声で泣き始めた。同じクラスのH君(男児)はPちゃんが泣いていることに気づいて、自分のお絵描き遊びの手を止めて「どうしたの?」と近づき、自分のポケットティッシュを取り出しPちゃんに渡すと、Pちゃんは涙を拭いた。
H君が「折り紙ほしいの?」とたずねると、Pちゃんはうなずいたので、H君は保育室の子ども用の道具棚から折り紙を取り出し、「ここから出して使うんだよ」と優しくPちゃんに教えて、折り紙を渡した。そのあとH君は自分のお絵描き遊びに戻っていった。
【設問】
PちゃんへのH君の行動に関する用語として、最も適切なものを一つ選びなさい。

  1. 間主観的行動
  2. レジリエンス
  3. 情動抑制行動
  4. 向社会的行動
  5. アサーション

正答:4


H29前:保育の心理学⑰

平成29年度前期試験 保育の心理学 問 17
 次の文は、乳幼児と親の関係性のアセスメントについての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 子どもが発達障害の場合、親子関係のアセスメントは不要となる。 →×
  2. 親が子どもをどのように捉え、感じているかについて、アセスメントすることが求められる。 →< /li>
  3. アタッチメント(愛着)関係のみをアセスメントすれば十分である。 →×
  4. 母親との愛着関係は、父親との愛着関係と同一であると考えて良い。 →×

正答:4 × ○ × ×


H29前:保育の心理学⑱

平成29年度前期試験 保育の心理学 問 18 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
保育所に通所しているR君(6歳、男児)。昼間の排泄は自立しているが、夜尿が続いている。このことについて悩んでいるR君の母親から担当保育士に相談があった。
【設問】
担当保育士が取るべき対応として適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 母親の気持ちを共感しつつ、「子どもの発達の過程はさまざまなので、焦らずに一緒に考えていきましょう」と伝える。 →
  2. 実行に移せる対応方法を母親と共に考え、保育所と家庭で実践していく。 →
  3. 就学までには夜尿を改善しなければならないため、医療機関で薬を処方してもらうよう勧める。 →×
  4. 母親の話を聴くにとどめる。 →×

正答:2 ○ ○ × ×


H29前:保育の心理学⑲

平成29年度前期試験 保育の心理学 問 19
 次の文は、児童虐待についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を ×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 被虐待体験は、心的外傷とはなり得ない。 →×
  2. 被虐待体験は、社会・情緒的問題を生むが、脳に器質的・機能的な影響を与えない。 →×
  3. 発達障害は、虐待を受ける危険因子の一つである。 →
  4. 一般に被虐待児への支援は、多機関による連携が求められる。 →

正答:4 × × ○ ○


H29前:保育の心理学⑳

平成29年度前期試験 保育の心理学 問 20
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
自閉症と診断されている3歳2か月の男児が、次年度から保育所に入所してくることになった。
【設問】
次のうち、この保育所での対応として適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 保護者から本児の行動の特徴を詳しく聴いた。 →
  2. 本児が利用できる社会資源について調べた。 →
  3. 保護者面談では、育児の大変さを訴える保護者の話に耳を傾けた。 →
  4. ストレスを与えないようにと、入所まで保育所に本児を来させないように保護者に伝えた。 →×
  5. 本児が保育所の様子を事前に知ることができるように、保育所内の様子を写真に撮って保護者に渡した。 →

正答:1 ○ ○ ○ × ○


H29前:子どもの保健①

平成29年度前期試験 子どもの保健 問1
 次の文は、身体の発育に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 乳幼児の身体発育を長期的に評価したり医学的判定に用いる場合は、厚生労働省による全国調査(平成 12 年)による値が用いられるが、平成 24 年度からの母子健康手帳には平成 22 年の発育値が示されている。 →
  2. 体重、身長の測定値は基準の平均に比較してそれより大であれば発育良好、小であれば発育不良と判定する。 →×
  3. 頭囲を計測するときは、後頭部の一番突出しているところ(後頭点)から前頭部の一番突出しているところを通る周径を、巻尺で計測する。 →×
  4. 生理的体重減少とは、生後7日以降の新生児に見られる一過性の体重減少である。 →×
  5. 頭囲が3パーセンタイルより小さくともいずれ回復するので様子をみるだけでよい。 →×

正答:1


H29前:子どもの保健②

平成29年度前期試験 子どもの保健 問2
 次の文は、生後6か月の女児の身体計測結果および現在の状況に関する記述である。これらの結果・状況から保育士として保護者にアドバイスを行う場合、その内容として不適切な記述を一つ選びなさい。
(計測結果および現在の状態)
現在の体重 6 . 0kg、身長 61cm。出生時は、体重 2 . 8kg、身長 48cm、頭囲 32cm であった。首はすわり、寝返りはでき、支えると座れる。あやすと反応し、時には声を出して笑う。離乳は開始しており、すりつぶしたかゆや野菜を機嫌よく食べる。母子健康手帳の成長記録をみると3パーセンタイルを超えている。

  1. 体重と身長のバランスは問題ない。 →
  2. 現時点の発達には、大きな問題はない。 →

3 体重・身長ともに標準より少ないので、離乳食の回数と量を増やした方がよい。 →×
4 出生時から今までの体重身長の変化は、大きな問題はない。 →
5 両親の幼少時の体格について尋ねたところ、比較的小柄であったとのことで、大きな問題はない。 →
正答:3


H29前:子どもの保健③

平成29年度前期試験 子どもの保健 問3
 次のうち、「健やか親子 21(第2次)」で示された母子保健の基盤課題および重点課題として不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 育てにくさを感じる親に寄り添う支援 →
  2. 学童期・思春期から成人期に向けた保健対策 →
  3. 未婚率上昇への対策 →×
  4. 子どもの健やかな成長を見守り育む地域づくり →
  5. 妊娠期からの児童虐待防止対策 →

正答:3


H29前:子どもの保健④

平成29年度前期試験 子どもの保健 問4
 次の文のうち、「保育所保育指針」第5章「健康及び安全」の一部として不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 施設の温度、湿度、換気、採光、音などの環境を常に適切な状態に保持するとともに、施設内外の設備、用具等の衛生管理に努める →
  2. 保育中の事故防止のために、子どもの心身の状態等を踏まえつつ、保育所内外の安全点検に努め、安全対策のために職員の共通理解や体制作りを図るとともに、家庭や地域の諸機関の協力の下に安全指導を行う →
  3. 子ども及び職員が、手洗い等により清潔を保つようにするとともに、施設内外の保健的環境の維持及び向上に努める →
  4. 災害や事故の発生に備え、危険箇所の点検や避難訓練を保育時間外に実施する →×
  5. 外部からの不審者等の侵入防止のための措置や訓練など不測の事態に備えて必要な対応を図る →

正答:4


H29前:子どもの保健⑤

平成29年度前期試験 子どもの保健 問5
 次の文は、保育所における、健康に関連する子どもの世話についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 鼻をかむときには、片方の鼻をきちんと押さえ、口を閉じて、片方ずつかむようにする。 →
  2. おむつを尻の下に差し込むときは、両足首を持ち上げて手早くお尻をあげ行う。 →×
  3. 子どもにとって、口に水を入れ、ブクブクし吐き出すうがいは、上を向いて「あー」と声を出して吐き出すうがいより難しい。 →×
  4. 保育所での歯みがきは、衛生効果を上げるため、年齢を問わず保育者が行う。 →×
  5. 手洗い後の手拭きには、個人用タオルか使い捨てのペーパータオルなどを使用し衛生面に配慮する。 →

正答:3 ○ × × × ○


H29前:子どもの保健⑥

平成29年度前期試験 子どもの保健 問6
 次の文は、乳幼児の標準的な運動発達に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 4か月になると、首がすわっている。 →
  2. 10 か月になると、何かにつかまって一人で立ち上がれる。 →
  3. 1歳になると、ぎこちないながらも一人で歩く。 →
  4. 2歳になると、両足でピョンピョンとぶ。 →
  5. 3歳になると、スキップができる。 →×

正答:5


H29前:子どもの保健⑦

平成29年度前期試験 子どもの保健 問7
 次の文は、子どもの生理機能に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 毎分の心拍数は、乳児よりも幼児の方が速い。 →×
  2. 体温は、乳幼児と成人を比較すると乳幼児の方が高い。 →
  3. 血圧は、最高血圧と最低血圧があるが、乳幼児における最低血圧の値は成人と同等である。 →×
  4. 毎分の呼吸数は、乳児の方が幼児よりも少ない。 →×
  5. 排尿は、幼児に比べ乳児の方が頻回で、一回の量も多い。 →×

正答:2


H29前:子どもの保健⑧

平成29年度前期試験 子どもの保健 問8
 次の文のうち、乳幼児の夏の過ごし方の留意点に関する記述として不適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 外遊びは、朝の涼しい時間帯や、日陰で行うのがよい。 →
  2. こまめな水分補給は、熱中症の予防になる。 →
  3. 日射しが強い時の外遊びでは、白色系の素材の衣服は避けるようにする。 →×
  4. 冷房や扇風機の風が、十分に子どもにあたるよう配慮する。 →×

正答:5 C D


H29前:子どもの保健⑨

平成29年度前期試験 子どもの保健 問9
 次の文は、子どものアトピー性皮膚炎に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。

  1. アトピー性皮膚炎の原因は、食物アレルギーである。 →×
  2. アトピー性皮膚炎をもつ子どもは、一般的に気管支喘息を合併しているので、運動をさせる時には特別な注意を払う。 →×
  3. アトピー性皮膚炎をもつ子どもは、プールで悪化するため、参加させない。 →×
  4. アトピー性皮膚炎をもつ子どもは、自律神経系のバランスを欠くため、乾布摩擦を励行する。 →×
  5. アトピー性皮膚炎は、皮膚にかゆみのある湿疹が出たり、治ったりを繰り返す疾患である。 →

正答:5


H29前:子どもの保健⑩

平成29年度前期試験 子どもの保健 問 10
 次の文は、子どもの疾病の予防と適切な対応に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 新生児期に発見できる永続的な聴覚障害の頻度は、出生 1, 000 人に約1~2人であり、新生児聴覚スクリーニングで発見されることが多い。 →
  2. 従来、子どもの難聴の多くは、2歳すぎに発語の遅れで疑われ、診断や療育開始は3歳頃行うことが多かったが、現在は早期に難聴を発見することが重要であるとされている。 →
  3. 生後5~7日目の新生児から少量の血液を採取し、アミノ酸や糖質の代謝異常、甲状腺や副腎の内分泌疾患の有無を検査する一般的な新生児マススクリーニングは、希望者のみに自費で実施されている。 →×
  4. 2000(平成 12)年頃から、血液中の様々な物質の量を一斉分析できるタンデム質量分析計(タンデムマス)を用いた新しい新生児マススクリーニングが欧米を中心に世界的に普及しつつある。 →
  5. タンデム質量分析計(タンデムマス)では、何らかのストレス(感冒や消化不良症など)を契機に、急性発症して後遺症を残したり、突然死する病気を発見できる。 →

正答:3


H29前:子どもの保健⑪

平成29年度前期試験 子どもの保健 問 11
 次の文は、睡眠に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 睡眠中の状態には、レム睡眠とノンレム睡眠がある。 →
  2. レム睡眠では、夢を見ていることが多い。 →
  3. 睡眠全体に占めるノンレム睡眠の割合は、思春期以降加齢とともに減少する。 →×
  4. 睡眠覚醒リズムの調節には松果体から分泌されるメラトニンが関係している。 →

正答:2 ○ ○ × ○


H29前:子どもの保健⑫

平成29年度前期試験 子どもの保健 問 12
 次の文は、国際疾病分類第 10 版(ICD− 10)における常同運動障害についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 爪かみ、指しゃぶり、鼻ほじりは、この障害の症状に含まれる。 →×
  2. 常同的な自傷行為には、反復する頭打ち、顔叩き、目を突く行為などが含まれる。 →
  3. 精神遅滞に伴って出現することが最も多い。 →

正答:3 × ○ ○


H29前:子どもの保健⑬

平成29年度前期試験 子どもの保健 問 13
 次の文は、注意欠如・多動症に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. アメリカ精神医学会が作成した診断基準(DSM-5)では、症状のうちいくつかが12 歳になる前から存在していたことが条件になる。 →
  2. 症状の一つに衝動性がある。 →
  3. 落ち着きのなさを保育者が頻繁に叱責することにより、自尊心が育ちづらくなる。 →
  4. 注意欠如・多動症の症状に有効な薬物が存在する。 →

正答:1 ○ ○ ○ ○


H29前:子どもの保健⑭

平成29年度前期試験 子どもの保健 問 14
 次の文は、検査に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 侵襲的な検査には、血液検査、脳波検査、超音波検査などがある。 →×
  2. 抗てんかん薬のバルプロ酸やカルバマゼピンでは、定期的に血中濃度を測る。 →
  3. 甲状腺機能低下症では、意欲低下、注意集中困難、思考の遅延がみられる。 →
  4. てんかんなどのけいれん性疾患では、脳波検査で棘波、棘徐波が出現する。 →
  5. 頭部のCT検査やMRI検査などにより、脳の画像診断を行う。 →

正答:3 × ○ ○ ○ ○


H29前:子どもの保健⑮

平成29年度前期試験 子どもの保健 問 15
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
4歳のM君は、6か月前から保育所に通っている。M君の母親は、担当保育士にM君が危険な行動を頻繁にすることを訴えた。例えば家では高いところから飛び降りたり、ガラス戸に突進したり、外出時も車の方に駆け出すなどをするという。保育所では、現在までに訴えのような危険な行動は見られず、発達については特段の問題はないと捉えている。
【設問】
次のうち、担当保育士が行うべき対応について適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. お迎えの場面での母親に対する子どもの行動をよく観察する。 →
  2. 母親に育児について他に困っていることがないかを尋ねる。 →
  3. 現時点では地域の支援機関を検討する必要はない。 →×
  4. 保育所では問題行動がないので、危険な行動は気にしないように母親に伝える。 →×

正答:1 ○ ○ × ×


H29前:子どもの保健⑯

平成29年度前期試験 子どもの保健 問 16
 次の文は、食物アレルギーに関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 食物アレルギーとは、ある食物を経口摂取した後に不快な症状を呈するものをいう。 →×
  2. 平成 21 年度の日本保育園保健協議会での全国調査によると、食物アレルギーの有病率は約 20%であった。 →×
  3. 食物アレルギーの原因として保育所で除去されている食物のうち最も頻度の高いものは鶏卵であり、次いで乳製品である。 →
  4. 食物アレルギーの症状で最も多いものは呼吸器症状である。 →×
  5. 食物アレルギーの治療は原因食物の除去であり、乳児期からの早期除去が望まれる。 →×

正答:3


H29前:子どもの保健⑰

平成29年度前期試験 子どもの保健 問 17
 次の文は、幼児の発熱と保育所におけるその対応についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 熱が高いほど重症であるため、ただちに保護者に連絡する。 →×
  2. 幼児期は、環境温度によって体温が左右されやすい。 →
  3. 幼児期は、熱性けいれんをおこしやすい。 →
  4. 発熱を確認した場合は、すみやかに解熱剤を使用する。 →×
  5. 熱が高いときは、本人が暑がっている場合でも厚手の衣類、寝具にする。 →×

正答:4 × ○ ○ × ×