H29前:保育実習理論⑧

平成29年度前期試験 保育実習理論 問8
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
主任保育士(以下L)と新任保育士(以下M)がクレヨンの遊び方と色の見え方について話をしています。
L:クレヨンは、線で描くことの他に点を打って表現することもできる描画材です。点が並んだり集まったりすると、いろいろな表現が生まれます。
M:何色かのクレヨンを握ってトントンと点打ちするといろいろな色の点ができますね。
点の集まりを少し離れて見るとなんだか違う色に見えてきました。このような技法で描かれた著名な作品を見たことがあります。
L:フランス人で新印象派の画家であるスーラ(Seurat, G.)の「(A グランド・ジャット島の日曜日の午後)」は、油絵でこの技法を使った作品として有名ですね。
M:混色の方法の一つと考えてよいのですね。
L:はい。このような色の混ぜ方を(B 並置)混合といいます。それに対し、複数の絵の具を使い、色を混ぜ合わせることを(C 減算)混合と言います。

【設問】
(A)~(C)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
(組み合わせ)
         A          B  C
1 グランド・ジャット島の日曜日の午後 並置 減算
2 グランド・ジャット島の日曜日の午後 回転 加算
3 グランド・ジャット島の日曜日の午後 並置 加算
4        ゲルニカ        回転 加算
5        ゲルニカ        並置 減算

正答:1


H29前:保育実習理論⑨

平成29年度前期試験 保育実習理論 問9
 次の文は、土粘土の造形における技法・用具に関する説明である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. テラコッタ粘土は空気が抜けやすく、制作後に窯で焼成(素焼き)することに適している。 →
  2. 制作の時に使用する粘土板は、水を吸わないようニス塗装されたものが良い。 →×
  3. 粘土同士をくっつける場合、ドベを使用すると、より強力に接着することができる。 →
  4. 耳たぶ程度の硬さの粘土のかたまりを切る場合は、切り糸を使用すると便利である。 →
  5. 一定の厚みの板状の粘土を作る時には、タタラ板とのし棒を使用すると便利である。 →

正答:4 ○ × ○ ○ ○


H29前:保育実習理論⑩

平成29年度前期試験 保育実習理論 問 10
 次のはさみに関する【説明】を読んで、【設問】に答えなさい。

【説明】
はさみはテコの原理を応用して、2枚の刃が交わったところで切れる仕組みになっています。2枚の刃を開いた状態から握る時、親指の付け根で押し付けるようにし、残りの指は引き寄せるように握ることにより、2枚の刃に交わる力が働き、切ることができます。
そのため、はさみには右手用と左手用があり、右手用のはさみを左手で切ろうとすると使いづらい構造になっています。

【設問】
次のA~Dのうち、右手用のはさみの組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
正答:2 A C


H29前:保育実習理論⑪

平成29年度前期試験 保育実習理論 問 11
 次の【説明】を読んで、【設問】に答えなさい。
【説明】
『ぼくのくれよん』
この絵本は、ぞうが鼻で大きなクレヨンを持って、びゅーびゅーと大きな絵を描くお話です。ダイナミックな展開と自由な発想、大きな画面構成、そして色の対比を利用した鮮やかな色使いで、子どもたちも大好きな絵本の一つです。
【設問】
この絵本の作者の『ぼくのくれよん』以外の絵本の題名として正しいものを一つ選びな
さい。

  1. 『はらぺこあおむし』
  2. 『おおきなかぶ』
  3. 『こんにちは!へんてこライオン』
  4. 『きんぎょがにげた』
  5. 『だるまさんが』

正答:3


H29前:保育実習理論⑫

平成29年度前期試験 保育実習理論 問 12
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
空き箱を利用して、クランクの仕組みによって上下に動くおもちゃを作ろうとしています。

【設問】
以下の図にある右側のAのレバーを一回転したときに、Bの部分が上下に最も大きく動くものを一つ選びなさい。 
正答:2


H29前:保育実習理論⑬

平成29年度前期試験 保育実習理論 問 13
 次のうち、絵本と作者の組み合わせとして正しいものを○、誤ったものを × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 『おつきさまこんばんは』    ―― せなけいこ →×
  2. 『かいじゅうたちのいるところ』 ―― モーリス・センダック(Sendak, M.) →
  3. 『ねずみくんのチョッキ』    ―― なかえよしを →
  4. 『もこ もこもこ』       ―― 谷川俊太郎 →

正答:3 × ○ ○ ○


H29前:保育実習理論⑭

平成29年度前期試験 保育実習理論 問 14
 次の【Ⅰ群】の民話と、その民話が語り継がれた【Ⅱ群】の国名を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. 『スーホの白い馬』 →モンゴル
  2. 『三びきのやぎのがらがらどん』 →ノルウェー
  3. 『てぶくろ』 →ウクライナ

【Ⅱ群】
ア ノルウェー
イ ウクライナ
ウ 日本
エ モンゴル
オ ペルー

正答:4 エ ア イ


H29前:保育実習理論⑮

平成29年度前期試験 保育実習理論 問 15
 次の文は、言語の発達に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を ×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「アー」や「ウー」などの音を生後1~3か月頃に発することがあるが、これをクーイングという。 →
  2. 生後3か月までには、指さしを使って相手に自分の気持ちを伝えることができるようになる。 →×
  3. 言葉の獲得を通し、知的興味や関心が高まり、1歳頃には「なぜ」「どうして」といった質問を盛んにするようになる。 →×
  4. 2歳頃には、子どもは「マンマほしい」「ワンワンきた」などの一語文を獲得していく。 →×

正答:3 ○ × × ×


H29前:保育実習理論⑯

平成29年度前期試験 保育実習理論 問 16
 次の文は、「保育所保育指針」第3章「保育の内容」の一部である。(A)~(C)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
保育所の保育が、小学校以降の生活や(A 学習)の基盤の育成につながることに留意し、幼児期にふさわしい(B 生活)を通して、創造的な(C 思考)や主体的な生活態度などの基礎を培うようにすること。
(組み合わせ)
   A   B   C
1 態度  経験  能力
2 学習  生活  思考
3 態度  生活  思考
4 学習  経験  能力
5 態度  生活  能力
正答:2


H29前:保育実習理論⑰

平成29年度前期試験 保育実習理論 問 17
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
実習生Sさんは、保育所で保育実習を行っている。

【設問】
実習日誌を記入する際の留意点として適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 実習日誌には、子どもの生活や遊びの姿とともに保育士等や実習生自身の関わりを記録する。 →
  2. 実習日誌は、子どもの生活や遊びの姿が理解できるようになる実習の最終日にまとめて記入する。 →×
  3. 実習日誌には、子どもの生活や活動の内容だけではなく、おおよその時刻(時間)も記録する。 →
  4. 実習日誌は、客観的記録でなければならないため、具体的な事実のみを記録し、感想や気づきを記入するべきではない。 →×

正答:2 ○ × ○ ×


H29前:保育実習理論⑱

平成29年度前期試験 保育実習理論 問 18
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
保育所に勤務している保育士のTさんは、入所している子どもの保護者への対応の留意点をまとめている。

【設問】
保護者への保育士の対応として適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 保育所内の掲示は保護者支援の方法の一つであり、すべての保護者が把握できるように工夫する。 →
  2. 送迎時の保護者との対話は、子育ての自信や意欲を高めることにつながるように、伝え方を工夫する。 →
  3. 連絡帳には、子どもの小さな成長や楽しく遊ぶ姿よりも、家庭でしつけてほしいことや直してほしいことなど、保育士からの要望を優先して書くようにする。 →×
  4. 保護者は子どもの成長の度合いや性格の違いについて比較しがちになるため、行事での保護者同士の交流の機会は、極力設けないようにする。 →×

正答:2 ○ ○ × ×


H29前:保育実習理論⑲

平成29年度前期試験 保育実習理論 問 19
 次の文は、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和 23 年厚生省令第 63号)に基づく母子生活支援施設における職員に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 利用者(母親)の多くはドメスティック・バイオレンスの被害経験があるため、男性職員は母子生活支援施設で働くことができない。 →×
  2. 母子の生活支援を行う職員を母子支援員という。 →
  3. 児童の支援を行う職員を児童指導員という。 →×
  4. 心理療法を行う必要があると認められる母子が1人でもいる場合には、心理療法担当職員を置かなければならない。 →×

正答:4 × ○ × ×


H29前:保育実習理論⑳

平成29年度前期試験 保育実習理論 問 20
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
児童養護施設で実習中の大学生Qさんは、下記の実習記録(日々の記録)を作成しました。しかし、実習の事前指導で担当教員から「記録は、自身の行動を振り返るために、また実習指導担当の保育士が適切に状況を把握するために取り組むものである」との説明を思い出し、加筆・修正が必要だと考えました。

(実習記録)
9月5日(実習3日目)
夜、Aさん(3歳女児)とBさん(4歳女児)の寝かしつけを担当することになった。
絵本を3冊読んだが、全く寝る様子がなかった。私は困って職員に対応を任せることにした。職員からはその後に助言を受けた。
寝かしつけの対応については、うまくいかなかったことを反省している。これからは、職員の助言を参考にして、早く寝かせられるようにがんばりたい。

【設問】
次の文のうち、加筆・修正する内容として、最も適切でないものを一つ選びなさい。

  1. どのように絵本を読んだのかなど、寝かしつけの様子を具体的に記述する。 →
  2. 職員からの助言の内容を具体的に記述する。 →
  3. 子ども達が眠らなかった理由についての考察を記述する。 →
  4. 今後同じような場面があった際に、どのように対応するかを具体的に記述する。 →
  5. 実習終了後も具体的な場面把握ができるように、「Aさん・Bさん」という仮称ではなく、個人名を記述する。 →×

正答:5


H28後:保育原理①

平成28年度後期試験 保育原理 問1
 次の文のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」の(1)「保育の目標」の一部として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 人との関わりの中で、人に対する愛情と信頼感、そして人権を大切にする心を育てるとともに、自主、自立及び協調の態度を養い、道徳性の芽生えを培うこと。 →
  2. 十分に養護の行き届いた環境の下に、生命の保持に特化して保育すること。 →×
  3. 入所する子どもの保護者に対し、その意向を受け止め、子どもと保護者の安定した関係に配慮し、保育所の特性や保育士等の専門性を生かして、その援助に当たらなければならない。 →
  4. 子どもがその生活時間の大半を過ごす場であるため、くつろいだ雰囲気の中で子どもの様々な欲求を満たすとともに、就学に向けての教科教育を進めること。 →×
  5. 子どもが現在を最も良く生き、望ましい未来をつくり出す力の基礎を培うために、子ども一人一人の状況よりも集団行動と規律に配慮して保育すること。 →×

正答:4 ○ × ○ × ×

B:「ア(ア)十分に養護の行き届いた環境の下に、くつろいだ雰囲気の中で子どもの様々な欲求を満たし、生命の保持及び情緒の安定を図ること。」
D:「ア(ア)十分に養護の行き届いた環境の下に、くつろいだ雰囲気の中で子どもの様々な欲求を満たし、生命の保持及び情緒の安定を図ること。」
E:×子ども一人一人の状況よりも集団行動と規律に配慮して保育すること


H28後:保育原理②

平成28年度後期試験 保育原理 問2
 次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の2「保育所の役割」の一部である。
(A)~(C)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
保育所における保育士は、(中略)保育所の役割及び機能が適切に発揮されるように、(A 倫理観)に裏付けられた専門的知識、技術及び(B 判断)をもって、子どもを保育するとともに、子どもの保護者に対する(C 保育)に関する指導を行うものである。
(組み合わせ)
   A    B     C
1 人間性  計画性   教育
2 倫理観   判断   保育
3 人間性  実践力  しつけ
4 人間性   判断   養育
5 倫理観  計画性   育児
正答:2

改定にあたり穴埋め箇所の文言に変更はありません。
☆新保育所保育指針 第1章総則 1保育所保育に関する基本原則 (1)保育所の役割
穴埋め箇所もとても重要な部分なので、しっかり覚えましょう☆

☆新保育所保育指針☆

エ 保育所における保育士は、児童福祉法第18条の4の規定を踏まえ、保育所の役割及び機能が適切に発揮されるように、倫理観に裏付けられた専門的知識、技術及び判断をもって、子どもを保育するとともに、子どもの保護者に対する保育に関する指導を行うものであり、その職責を遂行するための専門性の向上に絶えず努めなければならない。


H28後:保育原理③

平成28年度後期試験 保育原理 問3
 次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の4「保育所の社会的責任」の一部である。(A)~(D)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 保育所は、子どもの人権に十分配慮するとともに、子ども一人一人の(A 人格)を尊重して保育を行わなければならない。
  • 保育所は、地域社会との交流や連携を図り、保護者や地域社会に、当該保育所が行う(B 保育の内容)を適切に説明するよう努めなければならない。
  • 保育所は、入所する子ども等の(C 個人情報)を適切に取り扱うとともに、保護者の(D 苦情)などに対し、その解決を図るよう努めなければならない。

(組み合わせ)
   A     B      C    D
1 個性  行事の計画   児童票   意向
2 人格  保育の計画  個人情報  要望
3 人格  保育の方針   児童票   課題
4 個性  連携の成果   児童票   通報
5 人格  保育の内容  個人情報  苦情
正答:5


H28後:保育原理④

平成28年度後期試験 保育原理 問4
 次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の人名を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】

  1. 東京女子師範学校を卒業後、同校附属幼稚園の保母となり、後に二葉幼稚園を創設して、フレーベルの精神を基本とする保育を行った。 →野口幽香
  2. 1922(大正 11)年、園舎を持たず、野外で行う保育を特徴とした、家なき幼稚園を創設した。 →橋詰良一
  3. 大正期に、リズミカルな歌曲に動作を振り付けた「律動遊戯」を創作し、発表した。 →土川五郎

【Ⅱ群】
ア 土川五郎
イ 橋詰良一
ウ 倉橋惣三
エ 野口幽香
正答:4 エ イ ア


H28後:保育原理⑤

平成28年度後期試験 保育原理 問5
 次の各出来事を年代順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 最初の「保育所保育指針」の通知 →
  2. 文部省初等中等教育局長・厚生省児童局長連名「幼稚園と保育所との関係について」の通知 →
  3. 「保育要領」の刊行 →

正答:5 C→B→A


H28後:保育原理⑥

平成28年度後期試験 保育原理 問6
 次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の人名を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】

  1. ドイツの思想家で、その著書『人間の教育』(1826 年)には、「かれらと共に生きよう。かれらをわれわれと共に生きさせよう。」の言葉が出てくる。 →フレーベル
  2. フランスの思想家で、『エミール』(1762 年)を著し、その中で、人間の本性を善とみて、「自然」を重視した教育論を主張した。 →ルソー
  3. モラヴィア出身の思想家で、子どものラテン語教育のための挿し絵付きの本『世界図絵』(1658 年)を著した。 →コメニウス

【Ⅱ群】
ア コメニウス(Comenius, J.A.)
イ フレーベル(Fröbel, F.W.)
ウ デューイ(Dewey, J.)
エ ルソー(Rousseau, J.-J.)
正答:3 イ エ ア


H28後:保育原理⑦

平成28年度後期試験 保育原理 問7
 次の文は、保育をめぐる世界の動向に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. OECD(経済協力開発機構)は、2001(平成 13)年より継続的に “StartingStrong” を刊行し、経済効果や将来投資の実証を踏まえながら、就学前の教育・保育のあり方について提言を行っている。 →
  2. 「児童の権利に関する条約」は、イギリスからの提案を元に 1989(平成元)年に国際連合で採択され、20 歳未満の児童が有する権利について包括的・網羅的に規定する条約となった。 →×
  3. 2006(平成 18)年に国際連合で採択され、わが国が 2014(平成 26)年に批准した「障害者の権利に関する条約」は、障害者の人権及び基本的自由の享有を確保し、障害者の固有の尊厳の尊重を促進することを目的として、障害者の権利の実現のための措置等について定めている。 →

正答:2 ○ × ○


H28後:保育原理⑧

平成28年度後期試験 保育原理 問8
 次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の(3)「保育の環境」に述べられている留意点の一部である。【Ⅰ群】の記述に続く文として【Ⅱ群】の記述を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】

  1. 子ども自らが環境に関わり、 →自発的に活動し、様々な経験を積んでいくことができるよう配慮すること。
  2. 保育室は、温かな親しみとくつろぎの場となるとともに、 →生き生きと活動できる場となるように配慮すること。
  3. 子どもが人と関わる力を育てていくため、 →子ども自らが周囲の子どもや大人と関わっていくことができる環境を整えること。

【Ⅱ群】
ア 生き生きと活動できる場となるように配慮すること。
イ 子ども自らが周囲の子どもや大人と関わっていくことができる環境を整えること。
ウ 保育所の設備や環境を整え、保育所の保健的環境や安全の確保などに努めること。
エ 自発的に活動し、様々な経験を積んでいくことができるよう配慮すること。
正答:4 エ ア イ


H28後:保育原理⑨

平成28年度後期試験 保育原理 問9
 次の保育所での3歳児クラス(10 月)の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】 
J君は消防車、K君はパトカーを持って、カーペットに描いてある道路を走らせている。
J君がウレタン製のブロックを建物に見立てて火を消すまねをしはじめると、K君はJ君の消防車がうらやましくなり、J君に「貸して」と頼む。J君は、自分の消防車が気に入っており、「使っているんだからだめ」とまったく貸す様子はない。
【設問】
「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」、第3章「保育の内容」の(4)「3歳以上児の保育に関わる配慮事項」に照らし、J君とK君への担任の保育士の対応として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. J君に「貸してあげなさい」と言う。 →×
  2. K君の使いたい気持ちを受け止め、「K君も使いたいよね」とK君に言う。 →
  3. J君に「K君も消防車を使いたいんだって」と伝える。 →
  4. J君とK君に「この消防車もパトカーも保育所のものなのだから」と言って、二人から取り上げる。 →×
  5. 今は二人とも泣いたり取取り合いをしたりしていないので、しばらく様子を見守る。 →

正答:4 × ○ ○ × ○


H28後:保育原理⑩

平成28年度後期試験 保育原理 問 10
 次の文は、「保育所保育指針」第3章「保育の内容」の1「保育のねらい及び内容」の一部である。【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の語句を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】

  1. 明るく伸び伸びと行動し、充実感を味わう。 →健康
  2. 一人一人の子どもの心身の疲れが癒されるようにする。 →情緒の安定
  3. いろいろな物の美しさなどに対する豊かな感性を持つ。 →表現
  4. 保育所生活を楽しみ、自分の力で行動することの充実感を味わう。 →人間関係

【Ⅱ群】
ア 情緒の安定
イ 人間関係
ウ 健康
エ 表現
正答:4 ウ ア エ イ


H28後:保育原理⑪

平成28年度後期試験 保育原理 問 11
 次の文は、保育課程に関する記述である。「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」の(1)「保育課程」に照らして、適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 保育課程は、保育所及び幼稚園、認定こども園における保育の計画を指す総称である。 →×
  2. 保育課程は、子どもの生活の連続性や発達の連続性に留意し、各保育所が創意工夫し
    て保育できるよう、編成されるものである。 →
  3. 保育課程は、各保育所の保育の方針や目標に基づき、子どもの発達過程を踏まえ、保育のねらい及び内容が保育所生活の全体を通して、総合的に展開されるよう、編成されるものである。 →
  4. 保育課程は、指導計画の下に編成される保育の計画であり、指導計画に基づいて子どもの生活や発達を見通した短期的な計画である。 →×
  5. 保育課程は、子どもの育ちに関する長期的見通しを持って適切に編成されるものである。 →

正答:3 × ○ ○ × ○


H28後:保育原理⑫

平成28年度後期試験 保育原理 問 12
 次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
園庭には大きな築山があり、そのまわりでは毎日のようにどろんこ遊びが繰り広げられている。遊んだ後に子どもたちは足を洗ったり着替えをするが、子どもたちが持ち帰る衣類の泥汚れについて、一部の保護者が困っていることが担任の保育士に伝わってきた。
【設問】
「保育所保育指針」第6章「保護者への支援」に照らし、保育所の保護者への対応とし
適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 保護者会等の機会にどろんこ遊びについて保育所の方針を説明し、保護者から意見を聞く。 →
  2. 一部の保護者の意見なので、そのままどろんこ遊びを続ける。 →×
  3. どろんこ遊びでの生き生きとした子どもたちの様子を伝え、保護者の理解を求める。 →

正答:3 ○ × ○


H28後:保育原理⑬

平成28年度後期試験 保育原理 問 13
 次の文のうち、「保育所保育指針」第3章「保育の内容」の(1)「養護に関わるねらい及び内容」の一部として適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 保育士等との信頼関係を基盤に、一人一人の子どもが主体的に活動し、自発性や探索意欲などを高めるとともに、自分への自信を持つことができるよう成長の過程を見守り、適切に働きかける。 →
  2. 家庭との連絡を密にし、嘱託医等との連携を図りながら、子どもの疾病や事故防止に関する認識を深め、保健的で安全な保育環境の維持及び向上に努める。 →
  3. 清潔で安全な環境を整え、適切な援助や応答的な関わりを通して、子どもの生理的欲求を満たしていく。また、家庭と協力しながら、子どもの発達過程等に応じた適切な生活リズムが作られていくようにする。 →
  4. 子どもの発達過程等に応じて、適度な運動と休息を取ることができるようにする。また、食事、排泄、睡眠、衣類の着脱、身の回りを清潔にすることなどについて、子どもが早く身につけていけるよう適切に援助する。 →×

正答:1 ○ ○ ○ ×


H28後:保育原理⑭

平成28年度後期試験 保育原理 問 14
 次の文は、「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」の一部である。(A)~(D)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 保育所の生活における子どもの発達過程を見通し、(A 生活)の連続性、季節の変化などを考慮し、子どもの実態に即した具体的なねらい及び内容を設定すること。
  • 具体的なねらいが達成されるよう、子どもの生活する姿や発想を大切にして適切な環境を構成し、子どもが(B 主体)的に活動できるようにすること。
  • 保育士等は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化などに即して保育の過程を記録するとともに、これらを踏まえ、指導計画に基づく保育の内容の見直しを行い、(C 改善)を図ること。
  • 自らの保育実践の振り返りや職員相互の話し合い等を通じて、専門性の向上及び保育の質の向上のための(D 課題)を明確にするとともに、保育所全体の保育の内容に関する認識を深めること。

(組み合わせ)
   A   B   C   D
1 保育  自発  推進  目標
2 活動  意欲  変革  問題
3 遊び  能動  修正  方法
4 生活  主体  改善  課題
5 発達  積極  調整  意識
正答:4


H28後:保育原理⑮

平成28年度後期試験 保育原理 問 15
 次の文は、「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」の(3)「指導計画の作成上、特に留意すべき事項」の一部である。【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の語句を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】

  1. 個の成長と、子ども相互の関係や協同的な活動が促されるよう配慮すること。 →発達過程に応じた保育(3歳以上児)
  2. 一人一人の子どもの生育歴、心身の発達、活動の実態等に即して、個別的な計画を作
    成すること。 →発達過程に応じた保育(3歳未満児)
  3. 一人一人の子どもの生活や経験、発達過程などを把握し、適切な援助や環境構成ができるよう配慮すること。 →発達過程に応じた保育(異年齢で構成される組やグループ)
  4. 専門機関との連携を図り、必要に応じて助言等を得ること。 →障害のある子どもの保育

【Ⅱ群】
ア 障害のある子どもの保育
イ 発達過程に応じた保育(異年齢で構成される組やグループ)
ウ 発達過程に応じた保育(3歳未満児)
エ 発達過程に応じた保育(3歳以上児)
正答:5 エ ウ イ ア


H28後:保育原理⑯

平成28年度後期試験 保育原理 問 16
 次の文は、「保育所保育指針」第7章「職員の資質向上」の一部である。(A)~(E)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 職員同士の信頼関係とともに、職員と子ども及び職員と保護者との信頼関係を形成していく中で、常に自己研鑚に努め、喜びや(A 意欲)を持って保育に当たること。
  • 職員は、子どもの保育及び保護者に対する保育に関する(B 指導)が適切に行われるように、(C 自己評価)に基づく課題等を踏まえ、保育所内外の(D 研修)等を通じて、必要な知識及び技術の修得、維持及び(E 向上)に努めなければならない。

(組み合わせ)
   A   B   C    D   E
1 向上心 援助 自己評価  研修  改善
2  意欲  助言  省察  事例検討 向上
3 公平性 支援  省察   研究  充実
4 意欲  指導 自己評価  研修  向上
5 向上心 配慮  省察  事例検討 改善
正答:4


H28後:保育原理⑰

平成28年度後期試験 保育原理 問 17
 次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
2歳児クラスのH君(3歳1か月)の保護者から、次のような相談が担任の保育士にあった。
H君は家庭では食事を保護者に食べさせてもらうことが多く、野菜は食べない。また靴下や靴も履かせてもらい、階段は抱っこしてほしいとずいぶん甘えている。ところが、保育所ではH君は食事を自分で食べ、着替えや靴を履くなど身のまわりのことを自分でしようとする姿を連絡帳や担任の保育士から伝えられている。保護者は、H君の保育所と家庭での様子の違いについて、家庭でこのまま甘えさせていいのだろうか、それとももっと自分でやるようにしていくことが必要なのかと迷いが生じている。
【設問】
「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」の(4)「おおむね2歳」・(5)「おおむね3歳」、第3章「保育の内容」の(1)「保育に関わる全般的な配慮事項」、第6章「保護者に対する支援」に照らし、担任の保育士の保護者への対応として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 保護者の迷いや悩みに共感し、ゆっくり話を聞く機会を設けることを提案する。 →
  2. 保育所と家庭で同じようにできるよう、家庭では甘やかさないでくださいと保護者に伝える。 →×
  3. 特に問題があるとは思えないので、何も対応しない。 →×
  4. 自立に向かう時期の子どもの発達の特徴や甘えについての考え方を保護者に伝える。 →
  5. 保護者会等で、保護者同士が家庭での様々な対応について情報交換ができるような時
    間を設ける。 →

正答:3 ○ × × ○ ○