H28前:保育実習理論⑧子どもの描画の発達

平成28年度前期試験 保育実習理論 問8 
次の文は、子どもの描画の発達に関する記述である。( A )~( E )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

子どもの絵の発達において( A )と呼ばれる表現がある。おおよそ( B )から( C )頃とされているが、小学生でも( A )を描く例もある。このことについて、コックス(Cox, M.V.)は( D )を加筆させる実験を行い、頭部と思われていた丸の部分に加筆がされたことから、この形は頭、首、胴を含めた全体の表現であるとした。これは、( E )期と呼ばれる描画の発達段階を理解するうえで重要なポイントである。

【語群】
ア レントゲン画  イ 頭足人  ウ 基底線  エ 0歳  オ 2歳
カ 4歳      キ 口    ク へそ   ケ 鼻   コ 前図式
サ 図式      シ 様式

(組み合わせ)
  A B C D E
1 ア エ オ キ コ
2 ア オ カ キ サ
3 イ エ オ ク シ
4 イ オ カ ク コ
5 ウ エ カ ケ サ
4


H28前:保育実習理論⑨色とシロップ

平成28年度前期試験 保育実習理論 問9 
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
新任保育士(以下F)と主任保育士(以下G)が、保育所の夏祭りで子どもたちに配る「かき氷」の三色のシロップについて話し合っています。

【設問】
( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
F:これらのシロップを混ぜるとどんな色になるのでしょうか。
G:一般的に「青」と「赤」と「( A )」の3つの色を「( B )の三原色」といいますね。この3つの原色の分量を変えて混ぜると様々な色が出来ます。
F:カラーテレビなどの画面は「赤」、「緑」、「青」の「( C )の三原色」によって様々な色を表現していると聞いたことがありますが、「( B )の三原色」とは、異なっているのですね。
G:そうですね。「かき氷」にかけるシロップも、絵の具のような混色ができますよ。どうぞ、混ぜてみて下さい。
F:「( A )」と「青」のシロップを混ぜると「( D )」に近い色になりました。
G:三色で様々な色が楽しめますね。

(組み合わせ)
  A  B  C  D
1 黄  色  光  緑
2 黄  光  色  緑
3 緑  色  光  紫
4 緑  光  色  紫
5 緑  色  光  黄1


H28前:保育実習理論⑩陶芸

平成28年度前期試験 保育実習理論 問 10 
H保育所では、天然の土に触れ、造形と生活の関係に気づくことをねらいとして、箸置きを焼き物で作ることにしました。陶芸用の粘土に園庭から掘り出した粘土を混ぜて作ります。次のうち、作り方の手順・留意事項の説明として、誤ったものを一つ選びなさい。

  1. 園庭の粘土は、ごみ・石粒を取り除き、陶芸用の粘土に多く入れすぎない。
  2. 粘土の中に空気が残らないよう注意をして、適当な大きさで自由に形を作り、真ん中は箸が置ける形に少しへこませる。
  3. 指やペンのキャップ、割り箸など様々な道具を使い、型押し模様を付ける。模様が深くなりすぎないように気を付ける。
  4. 日陰で完全に乾燥させる。
  5. 無釉のまま焼き物窯に並べて入れ、約 300℃で本焼きして完成させる。

5


H28前:保育実習理論⑪紙の種類とその特性

平成28年度前期試験 保育実習理論 問 11 
次の【Ⅰ群】の紙に関する説明と【Ⅱ群】の紙の種類を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】

  1. 表面が滑らかで、にじみ、しみこみを抑えてあり、主に版画等に使用される。
  2. 表面が滑らかで緻密であり、主に製図や図案描きに使用される。
  3. 薄手の紙で、学校の習字などによく使用される。
  4. 表面の白紙と再生紙等を貼り合わせた厚紙。
  5. パルプで作られた丈夫な紙で、多くは褐色であり、主に包装紙や袋に使用される。

【Ⅱ群】
ア ケント紙
イ クラフト紙
ウ 鳥の子紙
エ 半紙
オ 白ボール紙
(組み合わせ)
  A B C D E
1 ア イ エ ウ オ
2 イ エ ウ ア オ
3 イ オ ア ウ エ
4 ウ ア エ オ イ
5 ウ イ エ オ ア
4



H28前:保育実習理論⑬絵本と作者

平成28年度前期試験 保育実習理論 問 13 
次の【Ⅰ群】の絵本と【Ⅱ群】の作者を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】

  1. 『おつきさまこんばんは』
  2. 『からすのパンやさん』
  3. 『キャベツくん』
  4. 『おばけのてんぷら』
  5. 『わたしのワンピース』

【Ⅱ群】
ア にしまき かやこ
イ 長 新太
ウ 林 明子
エ かこ さとし
オ せな けいこ
(組み合わせ)
  A B C D E
1 ア イ ウ エ オ
2 ア エ イ ウ オ
3 ウ イ エ オ ア
4 ウ エ イ オ ア
5 ウ オ エ ア イ
4


H28前:保育実習理論⑭【保育所保育指針】第4章「保育の計画及び評価」

平成28年度前期試験 保育実習理論 問 14 
次の文のうち、「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」における(3)「指導計画の作成上、特に留意すべき事項」の記述として正しいものを○、誤ったものを ×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 3歳未満児については、個の成長と、子ども相互の関係や協同的な活動が促されるよう配慮すること。
  2. 長時間にわたる保育については、子どもの発達過程、生活のリズム及び心身の状態に十分配慮して、保育の内容や方法、職員の協力体制、家庭との連携などを指導計画に位置付けること。
  3. 障害のある子どもの保育については、保育を展開する上で、個別的な計画よりも集団を基本とした計画を立案し、実施すること。
  4. 子どもの生活の連続性を踏まえ、家庭及び地域社会と連携して保育が展開されるよう配慮すること。

3 × ○ × ○


H28前:保育実習理論⑮【事例】保育実習中の子どものけんか

平成28年度前期試験 保育実習理論 問 15 
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
Pさん(学生、女性)は、保育所の3歳児クラスで実習を行っています。PさんがQ君とR君と積み木で遊んでいた際、Q君とR君が積み木の取り合いになり、Q君がR君の手を噛んでしまいました。突然のことでPさんは何もできず立ち尽くしていると、R君の「いたい!」という叫び声を聞いた担当保育士がその場に駆けつけ、仲裁に入りました。

【設問】
保育士をめざす実習生Pさんのこの後の対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 積み木の取り合いになった状況を担当保育士に報告する。
  2. R君がQ君に噛まれたことを他の保護者との間で話題にする。
  3. 自らの判断でQ君の保護者へ連絡し、R君の保護者に謝るように指導する。
  4. このようなトラブルの場合の仲裁方法について、担当保育士に相談し、助言を得る。

正答: ○ × × ○


H28前:保育実習理論⑯【保育所保育指針】第4章「保育の計画及び評価」

平成28年度前期試験 保育実習理論 問 16 
次の文は、「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」の2「保育の内容等の自己評価」の(1)「保育士等の自己評価」の一部である。( A )~( E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

(1) 保育士等の自己評価
ア 保育士等は、保育の計画や保育の( A )を通して、自らの保育実践を振り返り、自己評価することを通して、その専門性の向上や保育実践の( B )に努めなければならない。
イ 保育士等による自己評価に当たっては、次の事項に留意しなければならない。
(ア)子どもの活動内容やその( C )だけでなく、子どもの心の育ちや意欲、( D )などに十分配慮すること。
(イ)自らの保育実践の振り返りや職員相互の話し合い等を通じて、専門性の向上及び保育の質の向上のための課題を明確にするとともに、( E )の保育の内容に関する認識を深めること。

(組み合わせ)
   A   B   C     D       E
1 記録  調整  過程  取り組んだ結果   自ら
2 省察  改善  結果   取り組む過程  保育所全体
3 省察  調整  過程   主体的な態度    自ら
4 記録  改善  結果   取り組む過程  保育所全体
5 記録  省察  過程   主体的な態度    地域

正答:4


H28前:保育実習理論⑰保育所児童保育要録

平成28年度前期試験 保育実習理論 問 17
次の文は、保育所児童保育要録についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 保育所児童保育要録は、施設長の責任の下、主任保育士が代表してすべての児童の要録を記入する。
  2. 作成した保育所児童保育要録については、その写しを児童の就学先となる小学校の担任教諭に送付する。
  3. 保育所は、作成した保育所児童保育要録の原本について、保育所児童保育要録の趣旨にかんがみ、当該児童が小学校を卒業するまでの間保存することが望ましい。
  4. 保育所児童保育要録は、児童の氏名、生年月日等の個人情報を含むものであるため、「個人情報の保護に関する法律」等を踏まえて適切に個人情報を取り扱う。

正答: × × ○ ○


H28前:保育実習理論⑱乳児院

平成28年度前期試験 保育実習理論 問 18
次の文は、ある児童福祉施設に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

( A )は、保護者の養育を受けられない乳幼児を養育する施設である。乳幼児の基本的な養育機能に加え、( B )・病児・障害児などに対応できる専門的養育機能を持つ。短期の利用は( C )支援が中心的な役割であり、長期の在所は乳幼児の養育のみならず、保護者支援、退所後のアフターケアを含む( D )支援の役割が重要となる。
【語群】
ア 子育て  イ 親子再統合  ウ 児童養護施設  エ 被虐待児         オ 更生
カ 自立   キ 乳児院    ク 非行少年    ケ 情緒障害児短期治療施設
(組み合わせ)
  A B C D
1 ウ ク ア カ
2 キ エ ア イ
3 キ エ オ カ
4 ケ エ カ イ
5 ケ ク カ オ
2


H28前:保育実習理論⑲【事例】児童養護施設での実習

平成28年度前期試験 保育実習理論 問 19
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
Fさん(学生、男性)は、児童養護施設で実習をしています。配属先の寮舎で生活するG君(小学4年生、男児)は、毎朝、Fさんの背中をげんこつで殴りながら「おはよう」と挨拶をします。G君に悪気はなく、むしろFさんに対して好意を抱いているようですが、Fさんはとても痛いのでやめてほしいと思っています。

【設問】
保育士をめざす実習生Fさんが取るべき対応として、最も適切でないものを一つ選びなさい。

  1. G君に殴るのをやめるように伝える。
  2. 担当職員にその出来事を話し、指示を仰ぐ。
  3. G君がなぜ殴るのかについて考察する。
  4. G君のFさんに対する好意の表れと捉え、そのまま我慢する。
  5. G君になぜ殴るのかについて質問する。

正答: 4


H28前:保育実習理論⑳児童養護施設の職員配置

平成28年度前期試験 保育実習理論 問 20
次の文は、児童養護施設に配置されている職員の役割について説明したものである。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
児童養護施設には、様々な役割の職員が配置されている。主に児童の生活支援を担当するのは( A )や児童指導員である。乳児が入所している場合には、( B )を置かなければならないとされている。家族との関係調整や関係機関との連携を専門に行うのは( C )である。また、虐待を受けた児童の心理療法を専門に担当するのは( D )である。
【語群】
ア 心理療法担当職員  イ 児童心理司  ウ 児童自立支援員  エ 児童福祉司
オ 医師        カ 看護師    キ 保育士      ク 家庭支援専門相談員
(組み合わせ)
  A B C D
1 エ カ ク ア
2 カ オ ウ ア
3 カ オ ウ イ
4 キ オ エ イ
5 キ カ ク ア5


H27地:保育原理①【保育所保育指針】第1章「総則」保育の方法

平成27年度地域限定試験 保育原理 問1 
次の文のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」の(2)「保育の方法」の一部として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 子ども相互の関係作りや互いに尊重する心を大切にし、集団における活動を効果あるものにするよう援助すること。→
  2. 一人一人の子どもの状況や家庭及び地域社会での生活の実態を把握するとともに、子どもが安心感と信頼感を持って活動できるよう、子どもの主体としての思いや願いを受け止めること。→
  3. 子どもの発達について理解し、一人一人の発達過程に応じて保育すること。その際、教育的側面に関しては、子どもが平等に経験できるように一斉保育を通して援助すること。→×
  4. 子どもの情緒の安定には生活リズムの確立が重要であることから、その乱れを修正するためには家庭の協力を得ながら、保育所の日課に沿った生活ができるように援助すること。→×
  5. 一人一人の保護者の状況やその意向を理解、受容し、それぞれの親子関係や家庭生活等に配慮しながら、様々な機会をとらえ、適切に援助すること。→

3 ○ ○ × × ○


H27地:保育原理②【保育所保育指針】改定の背景

平成27年度地域限定試験 保育原理 問2 
次の文は、2008(平成 20)年に告示された「保育所保育指針」の改定の背景についての記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 家庭や地域において人や自然と関わる経験が少なくなったり、子どもにふさわしい生活時間や生活リズムがつくれないことなど子どもの生活が変化したこと。 →
  2. 不安や悩みを抱える保護者が増加し、養育力の低下や児童虐待の増加などが指摘されていること。 →
  3. 保育所における質の高い養護と教育の機能が強く求められていること。 →
  4. 保育所の役割・機能を再確認し、家庭の協力を得ずに保育する必要性が求められていること。 →×
  5. 少子化が進み、家庭や地域の子育て力の低下が指摘されていること。 →

正答:4

4は、明らかに✕ってわかりますね( ・∀・)

☆新保育所保育指針

ウ 保育所は、入所する子どもを保育するとともに、家庭や地域の様々な社会資源との連携を図りながら、入所する子どもの保護者に対する支援及び地域の子育て家庭に対する支援等を行う役割を担うものである。

☆新保育所保育指針 第1章総則 1保育所保育に関する基本原則 (1)保育所の役割


H27地:保育原理③【保育所保育指針】第3章「保育のねらい及び内容」

平成27年度地域限定試験 保育原理 問3
 次の表は、「保育所保育指針」第3章「保育の内容」の1「保育のねらい及び内容」の一部から作成したものである。表中のA~Eにあてはまるア~カの記述の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

領域 ねらい 内容
健康  ・自分の体を十分に動かし、進んで運動しようとする。
・健康、安全な生活に必要な習慣や態度を身に付ける。
・A
・いろいろな遊びの中で十分に体を動かす。
・進んで戸外で遊ぶ。
人間関係 ・B
・身近な人と親しみ、関わりを深め、愛情や信頼感を持つ。
・安心できる保育士等との関係の下で、身近な大人や友達に関心を持ち、模倣して遊んだり、親しみを持って自ら関わろうとする。
・C
言葉 ・自分の気持ちを言葉で表現する楽しさを味わう。 ・D
・保育士等や友達の言葉や話に興味や関心を持ち、親しみを持って聞いたり、話したりする。
表現 ・E
・生活の中でイメージを豊かにし、様々な表現を楽しむ。
・生活の中で様々な出来事に触れ、イメージを豊かにする。
・様々な出来事の中で、感動したことを伝え合う楽しさを味わう。

ア 保育士等や友達との安定した関係の中で、共に過ごすことの喜びを味わう。 →C
イ 保育士等や友達と触れ合い、安定感を持って生活する。 →A
ウ 近隣の生活に興味や関心を持ち、保育所内外の行事などに喜んで参加する。
エ 保育所生活を楽しみ、自分の力で行動することの充実感を味わう。 →B
オ 保育士等と一緒にごっこ遊びなどをする中で、言葉のやり取りを楽しむ。 →D
カ 感じたことや考えたことを自分なりに表現して楽しむ。 →E

正答:3イエアオカ


H27地:保育原理④倉橋惣三

平成27年度地域限定試験 保育原理 問4 
次の文は、倉橋惣三が提唱した保育案に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 『系統的保育案の実際』は、幼児教育における本格的な系統的カリキュラムとしてまとめられた書である。 →
  2. 「誘導保育案」は、幼児の興味に合致した主題を保育に取り入れ、その主題のもつ誘導力を利用して幼児の活動を系統づけ、発展させることを企図した保育案である。 →
  3. 日本の子どもたちの生活文化に根差した保育案の作成には、諸外国における保育のあり方は参考にならないとして考慮しなかった。 →×
  4. 恩物の操作の指導方法を中心とする、小学校の時間割を模した保育案であった。 →×

1 ○ ○ × ×


H27地:保育原理⑤エレン・ケイ、松野クララ、ハウ

平成27年度地域限定試験 保育原理 問5 
 次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の人名を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. 『児童の世紀』を著し、子どもの自己決定力の育成や体罰の拒否等を主張した。
    エレン・ケイ
  2. ドイツの幼稚園教員養成学校を卒業後、東京女子師範学校附属幼稚園の首席保姆に任じられ、日本人保姆などにフレーベルの保育理論と実際を伝えた。その保育は子ども本位の自然に親しむことが重視された。
    松野クララ
  3. アメリカでの幼稚園長の経験を経て、頌栄幼稚園および頌栄保姆伝習所を開設した。
    ハウ

【Ⅱ群】
ア 松野クララ
イ マクミラン(McMillan, M.)
ウ エレン・ケイ(Key, E.)
エ ハウ(Howe, A.L.)

正答:4 ウ ア エ


H27地:保育原理⑥オーベルランとオーエン

平成27年度地域限定試験 保育原理 問6 
 次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の人名を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. 経営する工場の労働者家族のために教育施設を開設し、そこに「幼児学校」を置いた。
    オーエン
  2. 1769 年フランスに幼児保護施設を開設し、幼児に良い生活習慣、道徳、標準フランス語、歌などを指導した。
    オーベルラン
  3. 強い使命感をもつ牧師であり、赴任地の村に道路を敷設したり農法を改良するなど、村民の生活向上を目指した。
    オーベルラン
  4. 自著の『新社会観』(1813)では、人間の性格は環境に根差すものであり、環境を改善すれば人間はより良く形成されるとする人間観を描いた。
    オーエン

【Ⅱ群】
ア オーベルラン(Oberlin, J.F.)
イ オーエン(Owen, R.)

正答:3 イ ア ア イ


H27地:保育原理⑦重要人物、フレーベル、モンテッソーリ、ブルーナー

平成27年度地域限定試験 保育原理 問7 
 次の【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の人名を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. 人間の本性は善であり、人間の教育は自己の活動を通して内部から発展させることにあるとした。子どもの自己活動は遊びの中でもっともよく実現されるとし、保育における遊びの重要性を説いた。
    フレーベル
  2. 主に感覚器官を訓練することで、知的、精神的発達を導くとし、自ら教具を考案して実際に用いた。
    モンテッソーリ
  3. どのような知的教科であっても、方法次第で発達のどの段階のどの子どもにも教えられるという仮説を提示した。
    ブルーナー

【Ⅱ群】
ア ブルーナー(Bruner, J.S.)
イ フレーベル(Fröbel, F.W.)
ウ ヘファナン(Heffernan, H.)
エ モンテッソーリ(Montessori, M.)
オ ヴィゴツキー(Vygotsky, L.S.)

正答:2 イ エ ア


H27地:保育原理⑧【児童の権利に関する条約】第7条穴埋め

平成27年度地域限定試験 保育原理 問8
 次の文は、「児童の権利に関する条約」第7条の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

児童は、出生の後直ちに登録される。児童は、出生の時から氏名を有する権利及び(A 国籍)を取得する権利を有するものとし、また、できる限りその(B 父母)を知りかつその(B 父母)によって(C 養育)される権利を有する。

(組み合わせ)
   A    B   C
1 市民権  父母  養育
2  国籍   家族   愛
3  住所   父母  養育
4 市民権  家族   愛
5  国籍   父母  養育

正答:5


H27地:保育原理⑨【保育所保育指針】第3章「保育の内容」

平成27年度地域限定試験 保育原理 問9 
 次の文は、「保育所保育指針」第3章「保育の内容」の一部である。( A )~( E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

「養護」とは、子どもの生命の保持及び情緒の安定を図るために(A 保育士等)が行う援助や関わりである。また、(B  「教育」)とは、子どもが健やかに成長し、その活動がより豊かに展開されるための発達の援助であり、「健康」、「人間関係」、「環境」、「言葉」及び「表現」の(C 五領域)から構成される。この(C 五領域)並びに「生命の保持」及び「情緒の安定」に関わる保育の内容は、子どもの(D 生活や遊び)を通して相互に関連を持ちながら、(E 総合的に)展開されるものである。

(組み合わせ)
     A      B   C    D      E

  1. 保育士と保護者 「教育」 五分野  24時間   発展的に
  2.  保育士等   「教育」 五領域 生活や遊び  総合的に
  3. 保育士と保護者 「保育」 五領域   遊び   未来に向けて
  4. 保育士等   「保育」 五要素 生活や遊び 未来に向けて
  5.  保育教諭等  「教育」 五要素  24時間   総合的に

正答:2


H27地:保育原理⑩【事例】5歳児クラスの遊びとねらい

平成27年度地域限定試験 保育原理 問 10 
 次の保育所での5歳児クラスの【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
運動会や収穫祭も終わって、保育士は子どもたちが夢中になって遊べる遊びを考えた。(A)遊びがどう展開するかわからないが、ペットボトルにビーズをたくさん入れてキラキラしたシールをたくさん貼っていると「わーっ何?見せて」と2人の子どもたちが寄って来た。(B)「先生の大事なもの!」と言って走り出すと「いいじゃん、みせて」と追いかけてくる。(C)最初はわざととられ、今度はそれをとり返しに追いかける。子どもからとり返して近くのタイヤに入れて「やったー」と喜ぶ保育士に、子どもは「えっ!!」と言いながら、タイヤの中から(D)ペットボトルを奪い逃げていく。保育士は再び追いかけてとり返し、またもとのタイヤのところに入れて「どーだ!」と自慢する。子どももそのペットボトルを奪い、走り回って同じようにタイヤに入れ「イェーイ!」と言う。取ったり取り返したりを繰り返していると、そこへ「先生、何やってるの?」と他の子どもが寄ってくる。(E)「よくわからないけど、おもしろいよ!だからそれ(ペットボトル)とって!」というと、寄ってきた子どもが「よーし」とペットボトルを持って走りだし、これまでの遊ぶところを見ていたのだろう、タイヤにペットボトルを入れる。

【設問】 「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」の2「発達過程」のおおむね5歳及び6歳の姿、第3章「保育の内容」の2「保育の実施上の配慮事項」に基づいたとき、下線部(A)~(E)のそれぞれに対する保育士の振り返りとして、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 下線部(A)については、どう展開するかわからないというのではなく、ねらいを定めた遊びを展開することが大切である。 →×
  2. 下線部(B)については、子どもが戸惑うことがないように、保育士が遊びの説明をしてから行動することが大切である。 →×
  3. 下線部(C)については、どう展開するかわからなかったが、わざととられたり、今度はとり返したりということが、子どもの興味を引いたので、動きながら遊びを作っていくことも大切である。 →
  4. 下線部(D)については、子どもたちが夢中になって遊ぶためには、子どもと一緒に遊びながら遊びのルールを作っていくことも大切である。 →
  5. 下線部(E)については、子どもたちがすぐに夢中になって遊べるように、最初にルールを決めてから遊びを展開することが大切である。 →×

 

4 × × ○ ○ ×


H27地:保育原理⑪【保育所保育指針】第2章(新保育所保育指針×)

平成27年度地域限定試験 保育原理 問 11 
次の文は、「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」の2「発達過程」の一部である。これらを発達過程の順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 自我がよりはっきりしてくるとともに、友達との関わりが多くなるが、実際には、同じ場所で同じような遊びをそれぞれが楽しんでいる平行遊びであることが多い。
  2. 仲間の意思を大切にしようとし、役割の分担が生まれるような協同遊びやごっこ遊びを行い、満足するまで取り組もうとする。
  3. 自分の意思や欲求を身振りなどで伝えようとし、大人から自分に向けられた気持ちや簡単な言葉が分かるようになる。
  4. 仲間とともに活発に遊ぶ。言葉により共通のイメージを持って遊んだり、目的に向かって集団で行動することが増える。
  5. 仲間とのつながりが強くなる中で、けんかも増えてくる。その一方で、決まりの大切さに気付き、守ろうとするようになる。

正答:5 C→A→E→D→B


H27地:保育原理⑫【保育所保育指針】第4章「保育の計画及び評価」

平成27年度地域限定試験 保育原理 問 12 
 次の文は、「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」の(3)「指導計画の作成上、特に留意すべき事項」の一部である。( A )~( E )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 3歳未満児については、一人一人の子どもの(A 生育歴)、心身の発達、活動の実態等に即して、個別的な計画を作成すること。
  • 3歳以上児については、(B )の成長と、子ども相互の関係や(C 協同的な)活動が促されるよう配慮すること。
  • 異年齢で構成される組やグループでの保育においては、一人一人の子どもの生活や(D 経験)、(E 発達過程)などを把握し、適切な援助や環境構成ができるよう配慮すること。

(組み合わせ)
    A  B   C   D   E
1 家庭状況 個  集団  遊び 興味関心
2 生育歴 心身 協同的な 遊び 興味関心
3 家庭状況 個  集団  経験 発達過程
4 生育歴 個 協同的な 経験 発達過程
5 生育歴 心身 協同的な 経験 興味関心
正答:4


H27地:保育原理⑬【事例】3歳児クラス、子どものけんか

平成27年度地域限定試験 保育原理 問 13 
 次の保育所での3歳児クラスの【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
4月の初め、進級児のYちゃんが使っていたらしい玩具を、新入児のU君がだまって持っていこうとして、2人で玩具を引っ張りあっている。しばらく「Yちゃんが使っていたの」「U君の」と、どちらも玩具の所有を主張して譲らない。そのうち進級児のYちゃんが玩具を持って逃げ回る。すると、新入児のU君が大声で泣きながらYちゃんを追いかけて叩きそうになったので、保育士はU君の手を押さえた。

【設問】
「保育所保育指針」第1章「総則」の(2)「保育の方法」、第2章「子どもの発達」、第3章「保育の内容」の2「保育の実施上の配慮事項」に基づいた保育士の言葉がけとして、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「Yちゃん、そのおもちゃはYちゃんが使っていたの?」「U君、U君も使いたかったの?」 →
  2. 「U君もYちゃんもケンカしたらいけないよ。このおもちゃはみんなのだから、先生があずかっておくね。」 →×
  3. 「Yちゃん、U君は新しく保育所に入ったばかりでよくわからないのだから、かしてあげなさい。」 →×
  4. 「U君、Yちゃん、どうして、取り合いになったのかな?どうすればよかったか先生に教えて。」 →×

正答:3 ○ × × ×


H27地:保育原理⑭【保育所保育指針】第4章「保育の計画及び評価」

平成27年度地域限定試験 保育原理 問 14 
次の文は、「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」の1「保育の計画」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 保育課程は、各保育所の保育の方針や目標に基づき、第2章(子どもの発達)に示された子どもの発達過程を踏まえ、前章(保育の内容)に示されたねらい及び内容が保育所生活の(A 全体)を通して、(B 総合的に)展開されるよう、編成されなければならない。
  • 保育課程は、地域の実態、子どもや家庭の状況、(C 保育時間)などを考慮し、子どもの育ちに関する(D 長期的)見通しを持って適切に編成されなければならない。

(組み合わせ)
   A  B     C     D
1 全体 総合的に 保育時間  長期的
2 遊び 柔軟に 保護者のニーズ 一貫した
3 全体 計画的に 生活のリズム 一貫した
4 体験 柔軟に   保育時間  教育的
5 遊び 総合的に 生活のリズム  長期的
正答:1


H27地:保育原理⑮【保育所保育指針】第3章「保育の内容」

平成27年度地域限定試験 保育原理 問 15 
次の文は、「保育所保育指針」第3章「保育の内容」の一部である。【Ⅰ群】の「ねらい」と【Ⅱ群】の「内容」を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. 身近な事物を見たり、考えたり、扱ったりする中で、物の性質や数量、文字などに対する感覚を豊かにする。
     →イ 日常生活の中で簡単な標識や文字などに関心を持つ。(環境)
  2. いろいろな物の美しさなどに対する豊かな感性を持つ。
     →エ 生活の中で様々な音、色、形、手触り、動き、味、香りなどに気付いたり、感じたりして楽しむ。(表現)

【Ⅱ群】
ア したこと、見たこと、聞いたこと、味わったこと、感じたこと、考えたことを自分なりに言葉で表現する。
イ 日常生活の中で簡単な標識や文字などに関心を持つ。
ウ 友達と積極的に関わりながら喜びや悲しみを共感し合う。
エ 生活の中で様々な音、色、形、手触り、動き、味、香りなどに気付いたり、感じたりして楽しむ。
オ 様々な活動に親しみ、楽しんで取り組む。

正答:3 イ エ


H27地:保育原理⑯【保育所保育指針】第1章「総則」2保育所の役割

平成27年度地域限定試験 保育原理 問 16 
次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の2「保育所の役割」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 保育所は、その目的を達成するために、保育に関する専門性を有する職員が、家庭との緊密な(A 連携)の下に、子どもの状況や発達過程を踏まえ、保育所における環境を通して、養護及び教育を一体的に行うことを特性としている。
  • 保育所は、入所する子どもを保育するとともに、家庭や地域の様々な(B 社会資源)との(A 連携)を図りながら、入所する子どもの(C 保護者)に対する支援及び地域の(D 子育て)家庭に対する支援等を行う役割を担うものである。

(組み合わせ)
    A    B    C   D
1  連携  社会資源 保護者 子育て
2 情報交換 専門機関  育ち  子育て
3  連携  専門機関 保護者 多様な
4 情報交換 社会資源  育ち  多様な
5  連携  専門機関 保護者 子育て
正答:1

改定にあたり文章に変更はありません。
☆新保育所保育指針 第1章総則 1保育所保育に関する基本原則 (1)保育所の役割
穴埋め箇所もとても重要な部分なので、しっかり覚えましょう☆


H27地:保育原理⑰【事例】発達の遅れを抱える子の保護者への支援

平成27年度地域限定試験 保育原理 問 17 
 次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
1歳児クラスのH君(1歳8か月)は、まだ歩いておらず、ハイハイをしている。H君は、生後 11 か月からの入所であり、入所時の面談において、首が座るのが生後半年を過ぎてからといったように、運動面の発達はゆっくりであったとの話が母親からあった。これまでの健診でも要観察となり、近くの小児科で定期的に様子をみてもらっていたとのことである。1歳8か月になり、小児科の医師より大学病院での受診を勧められたと、母親より報告があった。

【設問】
「保育所保育指針」第1章「総則」の(2)「保育の方法」、第2章「子どもの発達」、第3章「保育の内容」の2「保育の実施上の配慮事項」、第6章「保護者に対する支援」の2「保育所に入所している子どもの保護者に対する支援」に基づいた保育士の対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 母親はこれまでも医療機関と緊密に連携をとっており、特に対応はしない。 →×
  2. 受診への不安を軽減するために、看護師との面談の場を設けることを保育士から提案する。 →
  3. 保護者と相談しながら関係機関と連携を図り、個別の指導内容を検討する。 →
  4. 保育士として、これまでの経過を心配していたことを伝える。 →×
  5. 受診の結果、保育所として取り組むほうがよいことがあれば応じていくことを母親に伝える。 →

正答:3 × ○ ○ × ○