平成27年度地域限定試験 保育原理 問18
次の文は、延長保育、夜間保育、休日保育、病児・病後児保育の配慮点についての記述である。「保育所保育指針」第6章「保護者に対する支援」の主旨に照らしたとき、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 延長保育では、子どもの発達の状況、健康状態、生活習慣、生活リズム及び情緒の安定を配慮して保育を行うよう留意する。 →○
- 夜間保育での夕食・補食の提供に伴い、必要な情報を保護者に丁寧に伝えるとともに、できるだけ家庭で夕食が摂れるよう助言する。 →×
- 休日保育は、子どもにとって通常保育とは異なる環境や集団構成になることにも配慮して、子どもが安定して豊かな時間を過ごせるように工夫する。 →○
- 病児・病後児保育を行う場合は、特に受け入れ体制やルールについて、保護者に十分に説明し、子どもの負担が少なく、リスクが生じないように配慮し、保護者と連携して進める。 →○
- 病児保育は、医療の専門性が必要であり、看護師などの医療資格を持つ者が保育を行わなければならない。 →×
正答:2 ○ × ○ ○ ×
H27地:保育原理⑲【保育所保育指針】第4章「保育の計画及び評価」
平成27年度地域限定試験 保育原理 問19
次の文のうち、「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」のウ「障害のある子どもの保育」の一部として適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 保育の展開に当たっては、その子どもの発達の状況や日々の状態に応じて指導計画を適切に実施し、職員の連携体制の中で個別の関わりばかりが優先されないようにすること。→×
- 専門機関との連携を図り、必要に応じて療育の指導を行うこと。→×
- 家庭との連携を密にし、保護者との相互理解を図りながら、適切に対応すること。→○
- 障害のある子どもの保育については、一人一人の子どもの発達過程や障害の状態を把握し、適切な環境の下で、障害のある子どもが他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう、指導計画の中に位置付けること。→○
正答:× × ○ ○
H27地:保育原理⑳【事例】
平成27年度地域限定試験 保育原理 問20
次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】
Kちゃん(5歳)には小学生の3人のきょうだいがいる。母子家庭であり、生活に余裕がなく、母親はいつも忙しく疲れた様子である。10 月になって、他の保護者から「Kちゃんの姉(小学校6年生)が、最近、授業がある時間帯や深夜にゲームセンターで年上の子どもと遊んでいる姿を何度も見かけた。Kちゃんのお母さんは、このことを知らないと思うので、心配だ。」と保育士に話があった。【設問】
「児童福祉法」に照らして、保育所が行うこととして適切な記述を一つ選びなさい。
- 保育所としては、どうすることもできないのでそっとしておく。 →×
- Kちゃんの母親に注意するよう、この保護者に話す。 →×
- 保育所からKちゃんの母親に注意する。 →×
- 小学校にKちゃんの姉がゲームセンターで遊んでいると連絡する。 →×
- 保育所から市町村や児童相談所等に連絡する。 →○
正答:5
H27地:教育原理①【教育基本法】
平成27年度地域限定試験 教育原理 問1
次の文は、「教育基本法」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。学校、(A 家庭)及び地域住民その他の関係者は、教育におけるそれぞれの役割と責任を(B 自覚する)とともに、相互の(C 連携及び協力)に努めるものとする。
(組み合わせ)
A B C
1 家庭 自覚する 連携及び協力
2 教育委員会 自覚する 連携及び協力
3 家庭 遂行する 情報交換及び調整
4 教育委員会 遂行する 連携及び協力
5 家庭 自覚する 情報交換及び調整
正答:1
H27地:教育原理②【学校教育法】
平成27年度地域限定試験 教育原理 問2
次の文は、「学校教育法」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。幼稚園は、義務教育及びその後の教育の(A 基礎)を培うものとして、幼児を(B 保育)し、幼児の健やかな成長のために適当な(C 環境)を与えて、その心身の発達を助長することを目的とする。
(組み合わせ)
A B C
1 基本 教育 環境
2 基礎 保育 刺激
3 基礎 教育 環境
4 基本 保育 刺激
5 基礎 保育 環境
正答:5
H27地:教育原理③中央教育審議会答申「初等中等教育における当面の教育課程及び指導の充実・改善方策について」
平成27年度地域限定試験 教育原理 問3
次の文は、中央教育審議会答申「初等中等教育における当面の教育課程及び指導の充実・改善方策について」(平成 15 年 10 月)の一部である。( A )・( B )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。今後の社会においては、少子高齢化社会の進行と家族・地域の変容、高度情報化・グローバル化の進展、科学技術の進歩と地球環境問題の深刻化、国民意識の変容といった歴史的変動の潮流の中で既存の枠組みの再構築が急速に進むものと考えられる。こうした状況にあって学校教育の果たすべき役割を考えたとき、学校・家庭・地域社会の連携の下、新学習指導要領の基本的なねらいである、基礎・基本を徹底し、自ら学び自ら考える力などを育成することにより、[(A 確かな学力)]をはぐくみ、豊かな人間性やたくましく生きるための健康や体力なども含め、どのように社会が変化しても必要なものとなる[(B 生きる力)]の育成を進めることがますます重要となってきている。
(組み合わせ)
A B
1 基礎学力 知識汎用性
2 基礎学力 生きる力
3 確かな学力 知識汎用性
4 確かな学力 生きる力
5 自己研鑽力 生きる力
正答:4
H27地:教育原理④形式陶冶(とうや)
平成27年度地域限定試験 教育原理 問4
次の文は、形式陶冶に関する記述である。形式陶冶の特徴として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 形式陶冶とは、教育内容に重きを置き、知識・技能の習得それ自体を主要目的とする教育の考え方である。 →×
- 形式陶冶では、習得された知識・技能の分量よりも、習得の過程で培われる記憶力・推理力・思考力などの能力を重視する。 →○
- 形式陶冶が重視されると多面的な知識をもつ博識が一つの理想となる。 →×
- 形式陶冶と実質陶冶という面から教育を見た場合、今日推奨されている「ものの見方・考え方の育成」や「学び方を学ばせる」という方法知の育成を目指す教育は、形式陶冶に分類される。 →○
- 形式陶冶では、一般的な諸能力こそが生活のあらゆる場面で転移して活用できると想定している。 →○
正答:4 × ○ × ○ ○
H27地:教育原理⑤コメニウス
平成27年度地域限定試験 教育原理 問5
次の文の著者として正しいものを一つ選びなさい。人間が生まれた時から負わされている注文は、①あらゆる事物を知る者となり、②さまざまな事物と自分自身とを支配する者となり、③万物の源泉である神に、自分自身とあらゆるものとをかえす者となれ、ということであります。この三者を、世間ふつうの三つの言葉で表わせば、①学識、②徳性、あるいは尊敬に値する徳行、③神に帰依する心、あるいは敬神、でありましょう。
- コメニウス(Comenius, J.A.)
- ルソー(Rousseau, J.-J.)
- フレーベル(Fröbel, F.W.)
- モンテッソーリ(Montessori, M.)
- ヘルバルト(Herbart, J.F.)
正答:1
H27地:教育原理⑥スキナー
平成27年度地域限定試験 教育原理 問6
次の記述にあてはまる人物として、正しいものを一つ選びなさい。アメリカの行動主義心理学者。動物が箱内部のレバーを押すと餌が出る実験装置を開発し、オペラント条件づけの実験を行った。この装置を用いて彼は実験的行動分析という学問分野を確立し、人間の行動の分析と修正を目的とした応用行動分析という臨床手法の基礎を築いた。また、学習者がなるべく誤りをしないで目標に到達できるように学習内容を細かいステップに分割するスモールステップの原理などを特色とするプログラム学習という教育方法を提唱したことでも知られる。
- デューイ(Dewey, J.)
- スキナー(Skinner, B.F.)
- ブルーム(Bloom, B.S.)
- ブルーナー(Bruner, J.S.)
- キルパトリック(Kilpatrick, W.H.)
正答:2
H27地:教育原理⑦貝原益軒
平成27年度地域限定試験 教育原理 問7
次の文は、ある著作の一部である。原文の後に( )で現代語訳を示している。著者として正しいものを一つ選びなさい。予(あらかじめす)とは、かねてよりといふ 意(こころ) 。小児の、いまだ悪にうつらざる先に、かねて、はやくをしゆるを云(いう)。はやくをしえずして、あしき事にそみならひて後は、おしえても、善にうつらず。いましめても、悪をやめがたし。古人は、小児の、はじめてよく食し、よく言(ものいう)時よりはやくおしえしと也。
( 予あらかじめとは、かねてよりという意味で、子どもがまだ悪にうつらないさきに前もって教えるのをいう。早く教えないでおいて悪いことに染まり、習慣になったあとからでは教えても善にならない。戒めても悪をやめにくい。古人は子どもがはじめてものを食べ、はじめてものの言える時から早く教えたということである。)
- 吉田松陰
- 中江藤樹
- 石田梅岩
- 貝原益軒
- 倉橋惣三
正答:4
H27地:教育原理⑧日本の教育の歴史
平成27年度地域限定試験 教育原理 問8
次のA~Cは、日本の教育についての記述である。これらを年代の古い順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 「国民学校令」が公布され、小学校の名称が「国民学校」と改められた。
- 「学制」により、全国を8大学区、各大学区を 32 中学区、各中学区を 210 小学区に分け、1小学区に1つの小学校を設置することを原則とした。
- 内閣制度が発足し、森有礼が初代文部大臣に就任した。
正答:3B→C→A
H27地:教育原理⑨学習指導要領
平成27年度地域限定試験 教育原理 問9
次の文は、学習指導要領についての記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
- 学習指導要領とは、教育課程の基準として文部科学大臣が告示するものである。 →○
- 学習指導要領は、「学校教育法」や「学校教育法施行規則」など法的根拠に基づいて告示されるものであり、法的拘束力をもつとされている。 →○
- 学習指導要領は、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校(小学部・中学部、高等部)と、学校の校種別に定められている。 →○
- 最初の学習指導要領は、1947(昭和 22)年に『学習指導要領一般編(試案)』として文部省より刊行された。 →○
- 学習指導要領は、国立及び公立学校における教育課程編成の基準であるため、私立学校においては、総合的な学習の時間を置かないなど、学習指導要領によらない教育課程を編成することが認められている。 →×
5
私立の学校でも、学習指導要領に基づいて教育課程を編成する必要があります。
H27地:教育原理⑩体罰ってどこまで?
平成27年度地域限定試験 教育原理 問10
文部科学省は、学校現場の参考に資するよう、「体罰の禁止及び児童生徒理解に基づく指導の徹底について(通知)」(平成 25 年3月)の別紙として、「学校教育法第 11条に規定する児童生徒の懲戒・体罰等に関する参考事例」を示した。そこにおいて、「認められる懲戒(通常、懲戒権の範囲内と判断されると考えられる行為)(ただし肉体的苦痛を伴わないものに限る。)」とされているものを○、「体罰(通常、体罰と判断されると考えられる行為)」とされているものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 立ち歩きの多い児童生徒を叱って席につかせる。 →○
- 放課後に児童を教室に残留させ、児童がトイレに行きたいと訴えたが、一切、室外に出ることを許さない。 →×
- 宿題を忘れた児童に対して、教室の後方で正座で授業を受けるよう言い、児童が苦痛を訴えたが、そのままの姿勢を保持させた。 →×
正答:3 ○ × ×
H27地:社会的養護①糸賀一雄
平成27年度地域限定試験 社会的養護 問1
次の文は、知的障害児福祉に尽力した糸賀一雄に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 池田太郎、田村一二とともに知的障害児や戦災孤児等を保護する近江学園を設立した。 →○
- 重症心身障害児のための施設として、びわこ学園を設立した。 →○
- 「この子らに世の光を」ではなく「この子らを世の光に」という言葉を残した。 →○
- わが国でホスピタリズム論争が起こった際に、『集団に育つ子ら』を著し、集団主義養護理論を主張した。 →×
正答:○ ○ ○ ×
H27地:社会的養護②社会的養護の基本的な考え方
平成27年度地域限定試験 社会的養護 問2
次の文は、現在の社会的養護の基本的な考え方に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 社会的養護の基礎は、日々の養育のいとなみであり、安全で安心した環境の中で愛着形成を行い、心身及び社会性の適切な発達を促す養育の場となることが必要である。 →○
- 社会的養護は、できる限り家庭的な養育環境の中で、特定の大人と継続的で安定した愛着関係の下で行われる必要がある。 →○
- 社会的養護を必要とする子どもたちが、安定した人格形成をしていけるよう、また、心の傷を癒し回復していけるよう、専門的な知識や技術を有する者によるケアや養育が必要である。 →○
- 社会的養護において、早期の家庭復帰のための親子関係の再構築等の家庭環境の調整や家庭復帰後の虐待再発防止のための親支援も重要である。 →○
正答: ○ ○ ○ ○
H27地:社会的養護③児童養護施設における被措置児童等虐待対応
平成27年度地域限定試験 社会的養護 問3
次の文は、児童養護施設における被措置児童等虐待対応に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
- いかなる場合においても体罰や子どもの人格を辱めるような行為を行わないよう徹底するために、就業規則等の規程に体罰等の禁止を明記するとともに、体罰等が起こりやすい状況や場面について、研修や話し合いを行い、体罰等を伴わない援助技術を職員に習得させる。 →○
- 子どもに対する暴力、言葉による脅かし等の不適切な関わりの防止と早期発見のために、具体的な例を示して職員に徹底するとともに、日常的に会議等で取り上げ、行われていないことの確認や職員体制の点検と改善を行う。 →○
- 子どもたちにも体罰や不適切なかかわりについて、権利ノート等を活用して説明し、子どもが自分自身を守るための知識、もしもの時に自分の身を守れるよう具体的な対処方法について学習する機会を設けることが大切である。 →○
- 施設内虐待の未然防止が重要であるが、万が一起きてしまった時は、事実を矮小化することなく、迅速にかつ誠実に対応するために、子どもの安全確保の方法、該当する子どもと職員の聞き取り、施設長等への報告体制や記録の作成、速やかな児童相談所等への通告等の体制を整備しておく。 →○
- 児童養護施設長は、被措置児童等虐待の状況、被措置児童等虐待があった場合に講じた措置その他厚生労働省令で定める事項を、毎年度公表しなければならないと、「児童福祉法」に規定されている。 →×
正答:5
H27地:社会的養護④児童養護施設における養育・支援の基本的な考え方
平成27年度地域限定試験 社会的養護 問4
次の文は、児童養護施設における養育・支援の基本的な考え方に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 入所前の家庭生活において、適切な食生活が営まれておらず、発達段階に応じた食習慣や食事のマナーが身についていない子どもが少なくないため、食事の場面は何よりもしつけを重視し、生活指導の場として活用する必要がある。 →×
- 清潔で、体に合い、季節にあった衣服を提供することで、子ども自身が気候や生活場面に応じた選択や、着替えや衣類の整理、保管等ができるような衣習慣を習得し、あわせて衣服を通じて適切に自己表現できるように支援する。 →○
- 子どもを取り巻く住環境は安全が確保されていることを前提に、施設建物の内外装、設備、庭の樹木、居室やリビングの家庭的雰囲気作りの配慮により、大切にされているというメッセージを子ども自身が感じられるようにする。 →○
- ネグレクト環境にあった子どもの場合、清潔さや身だしなみへの配慮に欠けることがあるため、年齢不相応であっても、まずは子ども自身がここちよさを体験できるように、歯磨きのできない子どもには仕上げを、髪がぼさぼさの子には整髪をしてあげるなどして、自ら気付いてできるように根気強い支援が必要である。 →○
4 × ○ ○ ○
H27地:社会的養護⑤社会的養護における個別的援助の展開過程
平成27年度地域限定試験 社会的養護 問5
次の文は、施設養護における個別的援助の展開過程に関する記述である。【Ⅰ群】の用語と【Ⅱ群】の説明文を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。【Ⅰ群】
- アセスメント
- プランニング
- インターベンション
- エバリュエーション
- モニタリング
【Ⅱ群】
ア 子ども自身やその家族の抱える問題を理解するために、必要な情報を、子ども自身、家族、子どもを取り巻く人間関係、学校等から収集し、全体像を把握して現状を評価する。
→アセスメント
イ 援助計画に基づいて環境調整や具体的サービスの提供、直接的援助を行う。
→インターベンション
ウ 収集した情報による評価をもとに、援助目的を定め、効果的な援助方法、提供するサービス等を選択し、具体的な援助計画をつくる。
→プランニング
エ 実際の援助が問題解決に有効であったかを評価し、援助の終結、中断、継続の判断をする。
→エバリュエーション
オ 経過を観察し、援助内容が妥当であるか、効果をあげているかを検討する。
→モニタリング正答:1 ア ウ イ エ オ
H27地:社会的養護⑥
平成27年度地域限定試験 社会的養護 問6
次の文は、「児童養護施設入所児童等調査結果(平成25年2月1日現在)」(厚生労働省)に関する記述である。【Ⅰ群】の施設種別名と【Ⅱ群】の説明を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。【Ⅰ群】
- 児童養護施設
- 情緒障害児短期治療施設
- 乳児院
- 児童自立支援施設
【Ⅱ群】
ア 入所児童の約7割は被虐待経験があり、また「障害等あり」の割合も約7割であった。
→情緒障害児短期治療施設(児童心理治療施設)
イ 家族との交流関係では、「面会」が5割を超えるが、「帰省」は2割に満たない。
→乳児院
ウ 入所児童の就学状況では約8割が「中学校」であり、「特に指導上留意している点」では約7割が「社会規範」であった。
→児童自立支援施設
エ 入所児童の平均在所期間は約5年であり、「児童の今後の見通し」は「自立まで現在のままで養育」が5割を超えている。
→児童養護施設正答:4 エ ア イ ウ
H27地:社会的養護⑦【児童福祉施設の設備及び運営に関する基準】
平成27年度地域限定試験 社会的養護 問7
次の文は、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和 23 年厚生省令第 63 号)に規定されている設備に関する記述である。正しいものを一つ選びなさい。
- 児童自立支援施設には、工作室を設けることとされている。 →×
- 福祉型児童発達支援センターには、特殊手工芸等の作業を指導するのに必要な設備を設けることとされている。 →×
- 乳児院には、遊戯室を設けることとされている。 →×
- 助産施設には、遊具を設けることとされている。 →×
- 児童館等屋内の児童厚生施設には、図書室を設けることとされている。 →○
正答:5
H27地:社会的養護⑧児童福祉施設の入所と利用
平成27年度地域限定試験 社会的養護 問8 次の文は、児童福祉施設の入所及び利用に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 情緒障害児短期治療施設は、児童相談所からの措置により入所する。 →○
- 児童館は、児童相談所からの措置により利用する。 →×
- 母子生活支援施設は、児童相談所からの措置により入所する。 →×
- 乳児院は、児童相談所からの措置により入所する。 →○
3 ○ × × ○
H27地:社会的養護⑨里親
平成27年度地域限定試験 社会的養護 問9
次の文は、里親委託に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 何らかの事情により家庭での養育が困難となった子ども等に、家庭環境の下で養育を提供する里親制度は、子どもの健全な育成を図る有意義な制度である。 →○
- 里親委託する子どもは、主として里親家庭になじみやすい新生児を対象とするため、施設入所が長期化している高齢児は対象外とする。 →×
- 里親や施設の選択は、児童相談所が子どもの利益となるよう行うが、保護者へは十分説明し理解を得るよう努める。 →○
- 里親支援専門相談員は、里親子関係を深めるため委託直後は里親からの求めがない限りは訪問を控え、委託託後半年経った頃から2か月に1回程度訪問することが望ましい。 →×
3 ○ × ○ ×
H27地:社会的養護⑩
平成27年度地域限定試験 社会的養護 問10
次の文は、情緒障害児短期治療施設の措置費の負担区分に関する記述である。( A )~( C )にあてはまるものの正しい組み合わせを一つ選びなさい。社会福祉法人が運営している情緒障害児短期治療施設の措置費の負担区分は、国は(A 1/2)、都道府県等は(B 1/2)、市町村は(C 0)となっている。
(組み合わせ)
A B C
1 2/3 1/3 0
2 1/2 1/2 0
3 1/2 1/4 1/4
4 1/3 1/3 1/3
5 1/4 1/2 1/4
正答:2
H27地:児童家庭福祉①欧米の児童家庭福祉の歴史
平成27年度地域限定試験 児童家庭福祉 問1
次の文は、欧米の児童福祉の歴史に関する記述である。正しいものを一つ選びなさい。
- 産業革命の時期の、イギリスの悲惨な児童労働の状況に対し、アダムス(Addams, J.)は人道主義的立場から児童保護に力を尽くし、1802 年世界最初の工場法といわれる法律が成立した。→×
- 1880 年代以降、アメリカ合衆国では資本主義が発展し、大都市にはスラムが形成されていく中で、バーナード(Barnardo, T.J.)は社会改良主義思想に基づきセツルメント運動を組織した。→×
- アメリカ合衆国で浮浪児などの保護が必要な子どもたちの施設を創設した一人が、オーエン(Owen, R.)である。→×
- 第二次世界大戦後の 1946 年、イギリスでは要養護児童に関して、カーティス委員会報告がまとめられた。→○
- イギリスでは、母子保健とともに要保護児童と非行少年の処遇を定めた最初の児童法が 1854 年に成立している。→×
正答:4
H27地:児童家庭福祉②児童虐待の定義と実態【統計】
平成27年度地域限定試験 児童家庭福祉 問2
次の文は、児童虐待の定義及び実態についての記述である。正しいものを一つ選びなさい。
- 児童が同居する家庭における配偶者に対する暴力等により児童に著しい心理的外傷を与えることは、「児童虐待の防止等に関する法律」で定める児童虐待に該当する。→○
- 児童養護施設の長が入所児童に対して身体に外傷が生じる恐れのある暴行を加えることは、「児童虐待の防止等に関する法律」で定める児童虐待に該当しない。→×
- 「平成 25 年度福祉行政報告例」による児童相談所における児童虐待に関する相談の対応件数では、身体的虐待が7割を占めた。→×
- 「平成 25 年度福祉行政報告例」による児童相談所における児童虐待に関する相談の対応件数では、0~3歳未満が被虐待児の半数を超えていた。→×
- 「平成 25 年度福祉行政報告例」による市町村における児童虐待相談の対応件数は、同年度の児童相談所における対応件数の半数以下であった。→×
正答:1
H27地:児童家庭福祉③【事例】発達障害、保育士の対応
平成27年度地域限定試験 児童家庭福祉 問3
次のある保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。【事例】
4月に3歳になるM君の母親Sさんは、最近とても疲れた表情でM君に接している。保育士が送迎時にSさんに声を掛けると、「M君の発達について気になっている。他の子に比べて言葉は少ないがコミュニケーションが取れないわけではない。しかし、とにかくよく動き、夜はなかなか眠らない。先日、自分が昼間にうとうとしていた時、玄関のドアチェーンを外して1人で外に出ようとしていた」とのことであった。また、M君の父親は「男の子は活発な方が良い」という考えで、仕事も忙しいため、M君について話し合う機会が取れないとのことであった。最近Sさんは睡眠時間が取れず、仕事と子育ての両立に限界を感じ、退職を考えているとのことであった。【設問】
この【事例】に対して、保育士の行った支援として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 3歳児健診の際に保健師に相談できるように、Sさんと一緒に、M君の状態を確かめ、保健センターにつなげた。 →○
- 母親の訴えに耳を傾け、M君の発達に関する不安感や生活の負担感を受容した。 →○
- 母親が偏った考えを持っていることを的確に指摘し、M君の発達についての認識に誤
りがある旨を明白に指導した。 →×- 年末に開催された音楽会で、出席した両親と一緒に、3歳になったM君ができるようになったことを確認し合い、成長の実感を共有した。 →○
- 保育所でのM君の様子を丁寧に話し、保育所におけるM君の日課を個別に工夫して、例えば様子を見て午睡の仕方などの工夫が行えることを伝えた。 →○
1 ○ ○ × ○ ○
H27地:児童家庭福祉④児童の親権
平成27年度地域限定試験 児童家庭福祉 問4
次の文は、親権についての記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
- 「児童の権利に関する条約」には、父母等が「児童の発達しつつある能力に適合する方法で適当な指示及び指導を与える責任、権利及び義務を尊重する」と規定されている。 →○
- 「児童の権利に関する条約」では、養育者の役割を「児童の養育及び発達についての第一義的な責任を有する」とし、養育者の責任を重視している。 →○
- 平成 24 年4月に施行された「民法等の一部を改正する法律」により、「民法」において、家庭裁判所は、未成年者に親権を行うものがない場合に、申立てにより、適切な個人を未成年後見人として選任できるという規定が新たに定められた。 →×
- 平成 24 年4月に施行された「民法等の一部を改正する法律」により、「民法」において、「子の利益のために」という言葉が新たに挿入された。 →○
- 「民法」において、「成年に達しない子は、父母の親権に服する」として、親権の根拠が規定されている。 →○
正答:3
H27地:児童家庭福祉⑤【児童福祉法】について
平成27年度地域限定試験 児童家庭福祉 問5
次の文は、「児童福祉法」についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を ×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 「児童福祉法」は、第二次世界大戦の終戦間もない昭和 22 年に公布された。 →○
- 「児童福祉法」では、児童の保護者のみに、児童を健やかに育成する責任を課している。 →×
- 「児童福祉法」では、妊産婦を妊娠から出産するまでの女子と規定している。 →×
- 「児童福祉法」では、18 歳に満たない者を「児童」として定義し、そのうち幼児を「満3歳から、小学校就学の始期に達するまでの者」と規定している。 →×
4 ○ × × ×
H27地:児童家庭福祉⑥保育士【児童福祉法】
平成27年度地域限定試験 児童家庭福祉 問6
次の文は、「児童福祉法」の保育士に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 成年被後見人又は被保佐人は、保育士となることができない。 →○
- 保育士として勤務している間は、正当な理由なく、その業務に関して知り得た人の秘密を漏らしてはならないと定められており、退職後は特に規定されていないが留意しなければならない。 →×
- 保育士でない者は、保育又はこれに類する業務を行ってはならない。 →×
- 保育士登録簿は、市町村に備えることとしている。 →×
正答:3 ○ × × ×
H27地:児童家庭福祉⑦【児童の権利に関する条約】
平成27年度地域限定試験 児童家庭福祉 問7
次の文は、「児童の権利に関する条約」に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 児童に関するすべての措置をとるに当たっては、児童の最善の利益が主として考慮されることが規定されている。 →○
- 児童とは、締約国の義務教育を終えるまでの年齢とされている。 →×
- 「児童の権利に関する条約」は、1994 年に国際連合で採択された。 →×
- 前文には、家族が、社会の基礎的な集団として、並びに家族のすべての構成員、特に、児童の成長及び福祉のための自然な環境として、社会においてその責任を十分に引き受けることができるよう必要な保護及び援助を与えられるべきであることが述べられている。 →○
正答:3 ○ × × ○