H28後:児童家庭福祉⑧

平成28年度後期試験 児童家庭福祉 問8
 次の文は、児童福祉施設等についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 認定こども園は「児童福祉法」に規定され、保育を必要とする乳児・幼児を日々保護者の下から通わせて保育を行うことを目的とする施設である。 →×
  2. 母子生活支援施設は、配偶者のない女子又はこれに準ずる事情にある女子及びその者の監護すべき児童を通所させて、これらの者の自立の促進のためにその生活を支援し、あわせて相談その他の援助を行うことを目的とする施設である。 →×
  3. 児童発達支援センターは、軽度の情緒障害を有する児童を、短期間、入所させ、又は保護者の下から通わせて、その情緒障害を治し、あわせて退所した者について相談その他の援助を行うことを目的とする施設である。 →×
  4. 乳児院は、乳児(保健上、安定した生活環境の確保その他の理由により特に必要のある場合には、幼児を含む。)を入院させて、これを養育し、あわせて退院した者について相談その他の援助を行うことを目的とする施設である。 →

正答:4 × × × ○


H28後:児童家庭福祉⑨

平成28年度後期試験 児童家庭福祉 問9
 次の文は、児童家庭福祉の専門職・実施者についての記述である。【Ⅰ群】の児童福祉の専門職・実施者の説明と【Ⅱ群】の職名等を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. 児童相談所長の命を受けて、児童の保護その他児童の福祉に関する事項について、相談に応じ、専門的技術に基いて必要な指導を行う等児童の福祉増進に努める者。 →
  2. 児童の福祉に関する機関と児童委員との連絡調整を行うとともに、児童委員の活動に対する援助及び協力を行う者。 →
  3. 母子生活支援施設において母子の生活支援を行う者。 →
  4. 児童自立支援施設において児童の生活支援を行う者。 →
  5. 虐待等の家庭環境上の理由により入所している児童の保護者等に対し、児童相談所との密接な連携のもとに電話、面接等により児童の早期家庭復帰、里親委託等を可能とするための相談援助等の支援を行い、入所児童の早期の退所を促進し、親子関係の再構築等を図ることを目的として児童養護施設等に配置される者。 →

【Ⅱ群】
ア 家庭支援専門相談員
イ 主任児童委員
ウ 児童生活支援員
エ 児童福祉司
オ 母子支援員

正答:4 エ イ オ ウ ア


H28後:児童家庭福祉⑩

平成28年度後期試験 児童家庭福祉 問 10
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
P君(2歳児クラス)の着替えを手伝っていた担任のQ保育士が、P君の腕や太ももなど、不自然なところにアザがあるのを見つけた。P君に尋ねても要領を得なかった。P君の母親Rさんが迎えに来た際、話を聞いたところ、こわばった表情で「転んだのではないか。よくわからない」と答えた。Q保育士は所長や主任保育士にこの件についてすぐに報告し、S市役所に相談した上で、保育所全体でP君やRさんを意識して見守りつつ、声をかけるようにした。
一週間後、改めてRさんにP君のアザのことを尋ねると、「夫が躾のためにつねったり、たたいたりしているのを見た」と話した。さらに、RさんはP君の前で夫から暴力を受けていることについて示唆した。

【設問】
次の文のうち、Rさんに対するQ保育士の面接の際の対応として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「暴力を受けていたなんて大変でしたね」と共感し、受け止める。 →
  2. 「もしよかったら、今後のことについて園長や主任も交えて一度話し合いをしませんか」と提案する。 →
  3. 「一刻も早くご主人と別れないと、P君もRさんも大変なことになりますよ」と忠告する。 →×
  4. 「今の時点では何とも言えませんので、しばらく様子を見ましょう」と伝える。 →×

正答:3 ○ ○ × ×


H28後:児童家庭福祉⑪

平成28年度後期試験 児童家庭福祉 問 11
 次の文は、「子ども・子育て支援新制度」における「地域子ども・子育て支援事業」に関する記述である。【Ⅰ群】の事業と【Ⅱ群】の事業の概要を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. 子育て援助活動支援事業
  2. 地域子育て支援拠点事業
  3. 養育支援訪問事業
  4. 利用者支援事業
  5. 妊婦健康診査

【Ⅱ群】
ア 子ども及びその保護者等の身近な場所で、教育・保育・保健その他の子育て支援の情報提供及び必要に応じ相談・助言等を行うとともに、関係機関との連絡調整等を実施する事業 →利用者支援事業
イ 乳幼児及びその保護者が相互の交流を行う場所を開設し、子育てについての相談、情報の提供、助言その他の援助を行う事業 →地域子育て支援拠点事業
ウ 妊婦の健康の保持及び増進を図るため、妊婦に対する健康診査として、①健康状態の把握、②検査計測、③保健指導を実施するとともに、妊娠期間中の適時に必要に応じた医学的検査を実施する事業 →妊婦健康診査
エ 養育支援が特に必要な家庭に対して、その居宅を訪問し、養育に関する指導・助言等を行うことにより、当該家庭の適切な養育の実施を確保する事業 →養育支援訪問事業
オ 乳幼児や小学生等の児童を有する子育て中の保護者を会員として、児童の預かり等の援助を受けることを希望する者と当該援助を行うことを希望する者との相互援助活動に関する連絡、調整を行う事業 →子育て援助活動支援事業
正答:5 オ イ エ ア ウ


H28後:児童家庭福祉⑫

平成28年度後期試験 児童家庭福祉 問 12
 次の文は、「乳児家庭全戸訪問事業」に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「児童福祉法」に規定された事業であり、子育てに関する情報の提供並びに乳児及びその保護者の心身の状況及び養育環境の把握を行うほか、養育についての相談に応じ、助言その他の援助を行うことを目的とする。 →
  2. 2013(平成 25)年4月1日現在、1,742 市町村(特別区を含む)全ての自治体で実施されていた。 →×
  3. 保健師や助産師、看護師の他、保育士や母子保健推進員、愛育班員などの一定程度の知見を持っていれば、事前研修が免除され、幅広く人材を発掘し、訪問者として登用して差し支えない。 →×
  4. 生後4か月までの乳児のいる全ての家庭を訪問し、支援が必要な家庭に対する提供サービスの検討、関係機関との連絡調整等を行う。 →

正答:3 ○ × × ○


H28後:児童家庭福祉⑬

平成28年度後期試験 児童家庭福祉 問 13
 次の文は、「子ども・子育て支援法」で定められる「地域型保育事業」についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 小規模保育事業は、保育を必要とする満3歳未満の乳児・幼児6人以上 25 人以下を保育する事業である。 →×
  2. 家庭的保育事業は、保育者の自宅等において保育を必要とする満3歳未満の乳児・幼児5人以下の保育を行う事業である。 →
  3. 居宅訪問型保育事業とは、保育を必要とする満3歳未満の乳児・幼児を、子どもの居宅等において保育を行う事業である。 →
  4. 事業所内保育事業とは、雇用される労働者の保育を必要とする満3歳未満の乳児・幼児を保育するために、労働者自らが共同して、あるいは委託して実施する事業である。 →×

正答:3 × ○ ○ ×


H28後:児童家庭福祉⑭

平成28年度後期試験 児童家庭福祉 問 14
 次の文は、児童虐待防止についての記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 平成 26 年度に全国の児童相談所で対応した児童虐待相談対応件数は約8万9千件である。 →
  2. 「子ども虐待対応の手引き」(平成 25 年:厚生労働省)による児童虐待の分類は、身体的虐待、心理的虐待、性的虐待の3種類となっている。 →×
  3. 平成 26 年度に全国の児童相談所で対応した児童虐待相談対応件数の中で、最も割合が多いものは心理的虐待、次いで身体的虐待となっている。 →
  4. 児童虐待の防止のための施策として、乳児家庭全戸訪問事業や養育支援訪問事業などが位置付けられている。 →
  5. 要保護児童対策地域協議会は、要保護児童の適切な保護を図るため、関係機関等により構成され、要保護児童及びその保護者に関する情報の交換や支援内容の協議を行う。 →

正答:2


H28後:児童家庭福祉⑮

平成28年度後期試験 児童家庭福祉 問 15
 次の文は、社会的養護に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を ×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 児童の代替的養護に関して、国連では「児童の代替的養護に関する指針」が採択され「幼い児童、特に3歳未満の児童の代替的養護は家庭を基本とした環境で提供されるべきである」とされている。 →
  2. 平成 25 年の「児童養護施設入所児童等調査結果」によると、乳児院や児童養護施設などの施設での養護が約4割で、里親やファミリーホームでの養護が約6割となっている。 →×
  3. 平成 25 年の「児童養護施設入所児童等調査結果」によると、養護問題発生理由として最も多いのは児童養護施設、里親ともに「父・母の虐待・放任」となっている。 →
  4. 平成 25 年の「児童養護施設入所児童等調査結果」によると、被虐待経験のある児童の割合は、情緒障害児短期治療施設で約7割、児童自立支援施設で約6割、乳児院で約3割5分、里親で約3割となっている。 →

正答:3 ○ × ○ ○


H28後:児童家庭福祉⑯

平成28年度後期試験 児童家庭福祉 問 16
 次の文は、障害児支援についての記述である。次の【Ⅰ群】の施設もしくは事業と【Ⅱ群】の説明を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. 医療型障害児入所施設
  2. 福祉型障害児入所施設
  3. 保育所等訪問支援
  4. 放課後等デイサービス

【Ⅱ群】
ア 施設に入所する児童に対して行われる保護、日常生活の指導及び独立自活に必要な知識技能の付与及び治療を行うもの。 →
イ 保育所など児童が集団生活を営む施設等に通う障害児につき、その施設を訪問し、その施設における障害児以外の児童との集団生活への適応のための専門的な支援その他の必要な支援を行うもの。 →
ウ 授業の終了後又は休業日に児童発達支援センターその他の厚生労働省令で定める施設に通わせ、生活能力の向上のために必要な訓練、社会との交流の促進その他必要な支援を行うもの。 →
エ 施設に入所する児童に対して行われる保護、日常生活の指導及び独立自活に必要な知識技能の付与を行うもの。 →
正答:2 ア エ イ ウ


H28後:児童家庭福祉⑰

平成28年度後期試験 児童家庭福祉 問 17
 次の文は、少年非行への対応等に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 「少年法」における家庭裁判所の審判に付する少年は、犯罪少年、触法少年、虞犯少年の3つに分類されている。 →
  2. 児童自立支援施設は、不良行為をなすおそれのある児童を専門とした通所施設で、個々の児童の状況に応じて必要な指導を行うことを目的とする施設である。 →×
  3. 刑事処分可能年齢は 16 歳とされていたが、平成 12 年の「少年法」の改正で 14 歳に引き下げられた。 →
  4. 平成 12 年の「少年法」の改正で、犯行時 16 歳以上の少年が故意の犯罪行為により被害者を死亡させた罪の事件については、保護処分を適当と認める場合を除き、検察官送致決定をするものとされた。 →
  5. 少年院は、「少年院法」に基づき初等少年院、中等少年院、特別少年院及び医療少年院の4種類であったが、平成 27 年6月1日施行の「少年院法」改正により、第1種~第4種少年院に区分することとなった。 →

正答:3 ○ × ○ ○ ○


H28後:児童家庭福祉⑱

平成28年度後期試験 児童家庭福祉 問 18
 次の文は、子どもや子育て支援のための計画に関する記述である。正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 子どもや子育て支援のための計画として、初めて法定化されたものは、「次世代育成支援対策推進法」に基づく計画である。 →
  2. 子どもや子育て支援のための国の計画としては、「エンゼルプラン」、「新エンゼルプラン」、「子ども・子育て応援プラン」、「子ども・子育てビジョン」と続き、「子ども・子育て支援法」へと変遷してきた。 →
  3. 「次世代育成支援対策推進法」に基づく地域行動計画は、保育計画と同義であり保育に特化した計画で、策定から5年以内に待機児童をゼロにすることを目的としていた。 →×
  4. 子ども・子育て支援事業計画は、「子ども・子育て支援法」に基づき、認定こども園や保育所、幼稚園や地域型保育サービスなどによる保育サービスの供給に加えて、健全育成、母子保健、教育、住宅や公園の整備、防犯等の安全対策などを含む子どもの総合的な計画である。 →×
  5. 「子ども・子育て支援法」に基づく子ども・子育て支援給付は、子どものための現金給付及び子どものための教育・保育給付から構成され、子どものための現金給付としては児童手当の支給、教育・保育給付としては施設型給付、地域型保育給付が位置づけられる。 →
  6. すべての市町村は、子ども・子育て支援事業計画を策定しなければならない。また策定するにあたり、子ども・子育て会議や審議会その他の合議制の機関を設置しなければならない。 →×

正答:1 ○ ○ × × ○ ×


H28後:児童家庭福祉⑲

平成28年度後期試験 児童家庭福祉 問 19
 次のA~Eは、児童の権利に関する歴史的事項である。これらを年代の古い順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 国際児童年 →
  2. 児童の権利に関する宣言 →
  3. ジュネーブ宣言 →
  4. 児童の権利に関する条約 →
  5. 世界人権宣言 →

正答:4 C→E→B→A→D


H28後:児童家庭福祉⑳

平成28年度後期試験 児童家庭福祉 問 20
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
X君(4歳)が、児童発達支援センターに通所を開始して2か月が経過した。送迎は母親であるYさんが行い、父親のZさんは送迎に来たことは一度もない。
X君はもともと0歳から保育所に通っていたが、3歳の時に保育所から専門機関の受診をすすめられ、知的障害の診断を受け、その後、この児童発達支援センターを利用することとなった。しかし、YさんはX君の障害をなかなか受け入れられず、療育手帳の取得にも消極的であった。
担当保育士は送迎のたびにYさんに声を掛けているが、いつも暗い表情であまり話をしようとしない。また、他の保護者との交流がほとんどない状況である。一方、X君は、言葉の理解やコミュニケーションが困難であるが、徐々に児童発達支援センターでの生活に慣れ、それまでは介助が必要であった排泄や食事が自分一人でできるようになった。
しかしYさんによると、家庭では「Xは排泄がうまくできないから」とオムツを使用し、さらに食事も「Xが自分でしないから」とYさんがすべて介助をしているようであった。
【設問】
次の文のうち、担当保育士の対応として適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. Yさんに対し、一刻も早くX君の障害を受け入れて、しっかりと子育てに向き合うように伝える。 →×
  2. どうしたら家庭においてX君が自分で食事や排泄をするようになるかを、Yさんと共に考える。 →
  3. Yさんの気持ちや状況を理解するために、Yさんの話に注意深く耳を傾けるようにする。 →
  4. Zさんに連絡し、今のX君やYさんの状況を知らせつつ、父親であるZさんが育児や家事に協力しなければならないと伝える。 →×

正答:3 × ○ ○ ×


H28後:社会福祉①

平成28年度後期試験 社会福祉 問1
 次の文は、社会福祉の発展過程に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 社会福祉の発展過程の中で、生活困窮者への援助等を行った宗教的な慈善が大きな役割を果たした。 →
  2. 今日、宗教法人は社会福祉法人と同じように、第一種社会福祉事業の経営を行うことができる。 →×
  3. 社会福祉の発展過程の中で、資本主義という経済的な要因は社会福祉の形成に大きな役割を果たした。 →
  4. 今日、株式会社等の営利法人は社会福祉法人と同じように、第一種社会福祉事業の経営を行うことができる。 →×

正答:3 ○ × ○ ×


H28後:社会福祉②

平成28年度後期試験 社会福祉 問2
 次の文は、ノーマライゼーションに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 施設入所者が、施設の日課や規則によって自由を奪われ生活を楽しめないような状態は、ノーマライゼーションの理念に反している。 →
  2. 入所施設において季節ごとの行事を実施することは、ノーマライゼーションの理念を実現することに結び付かない。 →×
  3. 福祉サービスの利用者が平均的経済水準を保障されることは、ノーマライゼーションの理念の実現に直接結び付く。 →
  4. 施設入所者が地域の人々との交流を持ちにくい生活をおくる状態は、ノーマライゼーションの理念に反している。 →

正答:2 ○ × ○ ○


H28後:社会福祉③

平成28年度後期試験 社会福祉 問3
 次の文は、わが国の社会福祉の基本的な考え方に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 社会福祉は制度として誕生したものであり、自発的な行為の中には存在しなかった。 →×
  2. 福祉サービス利用者の自立生活の支援は、福祉サービスの基本的理念とされている。 →
  3. 人間の幸福追求について、国が立法や福祉政策によって関与することはない。 →×
  4. 国は、生存権を保障するため、最低限度の生活に関する基準を示している。 →

正答:4 × ○ × ○


H28後:社会福祉④

平成28年度後期試験 社会福祉 問4
 次の文は、社会福祉における「自己決定」に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 福祉サービスを利用している依存的な状態の人であっても、自己決定権は確保されるべきである。 →
  2. 自己決定の原則は、利用者自らの選択と決定を行う権利の概念であると同時に、利用者の成長を助けるものでもある。 →
  3. 援助関係における自己決定の原則を貫くために、たとえ利用者が決定するために必要な情報が提供されていない場合でも、利用者に自己決定を促さなければならない。 →×
  4. 個人の自己決定の原則はどのような場合でも優先されなければならない。 →×

正答:2 ○ ○ × ×


H28後:社会福祉⑤

平成28年度後期試験 社会福祉 問5
 次の文は、「子どもの貧困対策の推進に関する法律」第1条(目的)の一部である。(A)~(C)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
この法律は、子どもの将来がその生まれ育った環境によって左右されることのないよう、貧困の状況にある子どもが健やかに育成される環境を整備するとともに、(A 教育の機会均等)を図るため、子どもの貧困対策に関し、基本理念を定め、(B )等の責務を明らかにし、及び子どもの貧困対策の基本となる事項を定めることにより、子どもの貧困対策を(C 総合的に推進)することを目的とする。
(組み合わせ)
     A        B       C
1 生活水準の向上  地方自治体  計画的に推進
2  公教育の推進   市区町村   個別的に実行
3 最低生活の確保   保護者   具体的に推進
4 学校教育の向上    学校    創造的に実施
5 教育の機会均等    国    総合的に推進
正答:5


H28後:社会福祉⑥

平成28年度後期試験 社会福祉 問6
 次の用語は、相談援助の展開過程に関する記述である。A~Gを展開過程の順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. アセスメント(assessment)
  2. インテーク(intake)
  3. プランニング(planning)
  4. モニタリング(monitoring)
  5. インターベンション(intervention)
  6. ターミネーション(termination)
  7. エバリュエーション(evaluation)

正答:3 B→A→C→E→D→G→F


H28後:社会福祉⑦

平成28年度後期試験 社会福祉 問7
 次の【Ⅰ群】の相談支援と【Ⅱ群】の相談機関等を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】

  1. ひとり親家庭生業指導等相談支援 →
  2. 生活困窮家庭等生活相談支援 →
  3. 障害児療育等相談支援 →
  4. 子育て家庭等相談支援 →

【Ⅱ群】
ア 児童発達支援センター
イ 福祉事務所
ウ 地域子育て支援拠点
エ 母子・父子福祉センター
正答:5 エ イ ア ウ


H28後:社会福祉⑧

平成28年度後期試験 社会福祉 問8
 次の組み合わせは、社会福祉に関係する概念と、その根拠法に関する組み合わせである。不適切な組み合わせを一つ選びなさい。
(組み合わせ)
1 成年後見制度    ――  「民法」
2 運営適正化委員会  ――  「生活保護法」
3 利用者支援事業   ――  「子ども・子育て支援法」
4 被措置児童等虐待  ――  「児童福祉法」
5 児童虐待の定義   ――  「児童虐待の防止等に関する法律」(児童虐待防止法)
正答:2


H28後:社会福祉⑨

平成28年度後期試験 社会福祉 問9
 次の文は、社会福祉の実施機関についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 市町村は、知的障害者更生相談所を設置しなければならない。 →×
  2. 都道府県及び市は、福祉事務所を設置しなければならない。 →
  3. 市町村は、婦人相談所を設置しなければならない。 →×
  4. 都道府県は、共同募金会を設置しなければならない。 →×
  5. 市町村は、社会福祉協議会を設置しなければならない。 →×

正答:3 × ○ × × ×


H28後:社会福祉⑩

平成28年度後期試験 社会福祉 問 10
 次の文は、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」(障害者総合支援法)に基づく自立支援給付制度に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 自立支援医療は、障害児も給付対象である。 →
  2. 障害支援区分の認定は、市町村が行う。 →
  3. 事業者には、全ての利用者に対して同一のサービス提供が求められる。 →×
  4. 地域移行支援の給付対象は、入院している精神障害者に限られる。 →×

正答:2 ○ ○ × ×


H28後:社会福祉⑪

平成28年度後期試験 社会福祉 問 11
 次の文は、所得保障についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を ×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 育児休業の際に支給される育児休業給付金は、「健康保険法」に定められている。 →×
  2. 国家公務員の常勤職員は、厚生年金保険の被保険者である。 →
  3. 老齢基礎年金は、租税のみを財源としている。 →×
  4. 労働者災害補償保険は、通勤途上における負傷も保険給付の対象としている。 →
  5. 雇用保険では、厚生労働大臣が指定する、雇用の安定及び就職の促進を図るために必要な職業に関する教育訓練も保険給付の対象としている。 →< /li>

正答:5 × ○ × ○ ○


H28後:社会福祉⑫

平成28年度後期試験 社会福祉 問 12
 次の文は、「社会福祉法」第1条(目的)の一部である。(A)~(C)にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
この法律は、社会福祉を目的とする事業の全分野における共通的基本事項を定め、社会福祉を目的とする他の法律と相まつて、福祉サービスの利用者の(A 利益の保護)及び地域における社会福祉(以下「(B 地域福祉)」という。)の推進を図るとともに、社会福祉事業の(C 公明かつ適正)な実施の確保及び社会福祉を目的とする事業の健全な発達を図り、もつて社会福祉の増進に資することを目的とする。
(組み合わせ)
    A      B      C
1 権利の保障  在宅福祉  公平かつ適格
2 利益の保障  生活福祉  公平かつ適格
3 生活の保障  生活福祉  良質かつ公平
4 利益の保護  地域福祉  公明かつ適正
5 権利の保障  地域福祉  良質かつ公平
正答:4


H28後:社会福祉⑬

平成28年度後期試験 社会福祉 問 13
 次の文は、地域における関係機関および関係者の連携に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 個人情報取扱事業所は、あらかじめ本人の同意を得ないで個人データを第三者に提供してはならないが、人の生命、身体の保護のために必要がある場合であって、本人の同意を得ることが困難な場合はこの限りではない。 →
  2. 医療サービスを提供する際は、福祉サービスその他の関連するサービスとの有機的な連携を図りつつ提供されなければならない。 →
  3. 市町村が作成した災害時の避難行動要支援者名簿について、原則本人の同意がなくても民生委員に提供できる。 →×
  4. 学校、家庭、地域住民は相互の連携及び協力に努める。 →

正答:1 ○ ○ × ○


H28後:社会福祉⑭

平成28年度後期試験 社会福祉 問 14
 次の文は、地域福祉の推進についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 地域住民が主体的に福祉活動に携わることは、地域福祉の推進につながる。 →
  2. 社会福祉を目的とする事業の経営者は、地域福祉の推進の主体には含まれない。 →×
  3. 地域福祉推進の財源となる共同募金に関する募金活動は行政機関が行うことにより、全戸から確実に徴収する。 →×
  4. 市町村社会福祉協議会は、地域福祉の推進を図ることを目的とする団体である。 →

正答:3 ○ × × ○


H28後:社会福祉⑮

平成28年度後期試験 社会福祉 問 15
 次の文は、「障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律」(障害者虐待防止法)についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を × とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 障害者を雇用する者から虐待を受けた障害者は、その旨を都道府県に届け出ることができる。 →
  2. 施設内での虐待を発見した職員には、市町村への通報義務は無い。 →×
  3. 保育所等に通う障害者に対する虐待の防止についても定めている。 →
  4. 市町村は、養護者による虐待を受けている障害者について、一時的に保護することができる。 →

正答:3 ○ × ○ ○


H28後:社会福祉⑯

平成28年度後期試験 社会福祉 問 16
 次の文は、相談援助等に関する専門用語についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. フェースシートとは、利用者の氏名、住所、家族構成、健康状態、主訴等の概要が一目で理解できるように記録されたものである。 →
  2. スーパービジョンとは、援助者が、専門的な助言や知識を必要とするとき、主に外部の専門家から助言等を受けることである。 →×
  3. 生活モデルとは、社会福祉援助活動に生態学的な考え方を取り入れたもので、人と環境の相互作用を取り入れたアプローチである。 →
  4. ソーシャルインクルージョンとは、社会的包含あるいは社会的包摂等と訳され、社会的に排除されやすい人々を地域社会の中で支え合い、助け合いながら暮らしていこうとする考え方である。 →
  5. マッピング技法では、ジェノグラム、ファミリーマップ、エコマップ等がある。 →

正答:3 ○ × ○ ○ ○


H28後:社会福祉⑰

平成28年度後期試験 社会福祉 問 17
 次の文は、相談援助の展開過程の中の「ケースの発見」に関する記述である。最も不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. ケースの発見の契機は、直接の来談、電話での受付、メールによる相談、訪問相談等、様々である。 →
  2. 利用者の能力や態度が相談援助の展開過程を左右することもある。 →
  3. 接近困難なクライエントが地域にいる場合、援助者は利用者の来訪を待つ姿勢が必要である。 →×
  4. 地域の関係機関等と日頃から連携を強め、ケースの早期の発見に努めることも必要である。 →
  5. 利用者と援助者との好ましい信頼関係を構築することも重要なテーマである。 →

正答:3