R3後 社会的養護 問 10
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
夫からのDV被害により、Lちゃん(8歳、女児)と3か月前から母子生活支援施設に入所している母親のMさん(20 代)は、入所後に始めたアルバイトにも慣れ、家計のやりくりにも自信が持てるようになり、最近ようやく生活が落ち着いてきた。しかし、Mさんは今でも男性を見るとDV被害の場面を思い出して震えてしまうことがある。またMさんのストレスが高まった場面では、Lちゃんを怒鳴ることがあるが、こうした状況の後は必ず職員に「私は悪い親だ」と泣きながら話し、後悔している様子がうかがえる。Lちゃんは突然泣き出したりするなど情緒的に不安定な面が時折見られるが、小学校で仲の良い友人ができ、笑顔で過ごせるようになっている。
【設問】
次のうち、Mさん親子に対する母子生活支援施設の当面の支援として最も適切なものを一つ選びなさい。
- MさんのLちゃんに対する対応は、虐待であるとの自覚を強く促す。 →×
- 母子の自立支援の観点から、Mさんの就労支援を優先する。 →×
- DV被害による自己否定からの回復のため、Mさんにエンパワメントの取り組みを行う。 →〇
- Lちゃんを児童養護施設に措置する方向で児童相談所に連絡する。 →×
- 退所に向けて生活費の管理を母子支援員が行う。 →×
正答:3